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■ユニーク戦法の本  
トップページ > 棋書ミシュラン! > カテゴリー > ユニーク戦法


角交換振飛車は独立させました。
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書名 著者 発行 備考
新村田システム 村田顕弘 '24.6 新村田システム
一撃!対振り飛車へなちょこ急戦 Sugar '24.4 へな急
対振り革命!ショーダンシステム 沢田綱吉 '23.12 ショーダンシステム〔電子書籍〕
中央制圧!ショーダンオリジナル 沢田綱吉 '23.11 ショーダンオリジナル〔電子書籍〕
これだけで勝てる 右四間飛車のコツ 大平武洋 '23.6 右四間飛車
新型雁木を一気に潰そう! 門倉啓太 '23.6 雁木
1手ずつ解説する雁木 井田明宏 '23.2 雁木
オールインワンの新戦法 村田システム 村田顕弘 '23.2 村田システム
高田明浩の右玉新時代 高田明浩 '22.10 右玉
新型雁木試論 バランスとカウンターの新体系 佐藤和俊 '21.5 雁木
1手ずつ解説する右四間飛車 中川大輔 '21.5 右四間飛車
英春流と渡り合う本 中平寧
日本将棋同人/編
'21.3 対英春流
雁木最深研究 対左美濃早繰り銀 Vol.1
 第1章 7七角型左美濃
 第1節 相早繰り銀・棒銀
日本将棋同人 '21.1 雁木
居飛車の全戦型に対応 なんでも右玉 北島忠雄 '21.1 右玉
圧倒的破壊力!藤森流なんでも右四間飛車 藤森哲也 '20.4 右四間飛車
よくわかる雁木 伊藤真吾 '20.3 雁木
メイドシステムNeo! レベル8 '20.3 メイドシステム〔電子書籍〕
書名 著者 発行 備考
英春流 かまいたち&カメレオン戦法 鈴木英春 '19.11 英春流
スリル&ロマン 対振り飛車右玉 豊川孝弘 '19.9 対振り飛車の右玉
△3三金型振り飛車 徹底ガイド 安用寺孝功 '19.7 阪田流向かい飛車、
△3三金型三間飛車
メイドシステム 真実のゾーン! レベル8 '19.7 メイドシステム〔電子書籍〕
誰も言わなかった右玉の破り方 神谷広志 '19.7 右玉
急所を直撃!とっておきの雁木破り 小林裕士 '19.5 雁木
もはや死角なし!進化版 極限早繰り銀 佐藤慎一 '19.4 早繰り銀全般
誰も知らない 横歩取り3四飛戦法! レベル8 '19.1 横歩取り〔電子書籍〕
角換わり筋違い角の世界! レベル8 '19.1 角換わり筋違い角〔電子書籍〕
奇襲の王様 筋違い角のすべて 武市三郎
美馬和夫
'18.9 筋違い角
続・筋違い角戦法 つる '18.8 筋違い角〔電子書籍〕
新型雁木のすべて 稲葉陽 '18.8 雁木
現代流雁木破り ▲3七銀速攻作戦 つる '18.8 雁木〔電子書籍〕
完全版 高田流新感覚振り飛車破り(OD版) 高田尚平 '18.7 OD、高田流左玉
堅陣で勝つ!飯島流引き角戦法Final 飯島栄治 '18.7 対振飛車引き角
筋違い角新定跡 よっしー '18.6 筋違い角〔電子書籍〕
変幻自在!現代右玉のすべて 青嶋未来 '18.5 右玉
史上最速の攻撃戦法 極限早繰り銀 佐藤慎一 '18.1 初手▲2六歩△3四歩▲2五歩
対振りの秘策 完全版 飯島流引き角戦法(マイナビ将棋文庫) 飯島栄治 '17.7 対振飛車引き角、
2006年と2009年の合本文庫化
禁断のオッサン流振り飛車破り 神谷広志 '16.5 雁木、右玉
棋界に伝わる二つの秘法 雁木・右玉伝説(マイナビ将棋文庫) 週刊将棋・編 '16.4 雁木、右玉
相振り飛車で左玉戦法 居飛車で右玉戦法 小林健二 '13.8 右玉、左玉
定跡裏街道 陽動振り飛車編 松田基弘 '13.6 陽動振り飛車〔電子書籍〕
南の右玉 南芳一 '11.9 右玉など
書名 著者 発行 備考
新・飯島流引き角戦法 飯島栄治 '09.8 対振飛車引き角
野獣流攻める右四間 泉正樹 '09.5 泉流の右四間飛車
とっておきの右玉 細川大市郎 '09.3 右玉
飯島流引き角戦法 飯島栄治 '06.12 対振飛車引き角
右玉伝説(文庫版) 週刊将棋・編 '03.8 右玉、1991年の文庫版
武市流力戦筋違い角の極意 武市三郎 '03.5 筋違い角
雁木伝説(文庫版) 週刊将棋・編 '02.11 雁木、1991年の文庫版
高田流 新感覚振り飛車破り 高田尚平 '00.9 高田流、左玉
書名 著者 発行 備考
超過激!トラトラ新戦法 田中寅彦 '99.12  
雁木でガンガン!! 小暮克洋 '99.10 雁木
英春流将棋入門 必殺〈かまいたち〉戦法 ダイジェスト編 鈴木英春 '97.8 英春流
筋違い角と相振り飛車 木屋太二 '97.7 筋違い角
後手無理矢理矢倉 田中寅彦 '95.5  
英春流将棋問答 必殺〈かまいたち〉戦法 虎の巻編 鈴木英春 '95.3 英春流
風車の美学 伊藤果 '94.6 風車、右玉
必殺!陽動振飛車 英春流〈かまいたち〉戦法 番外編 鈴木英春 '93.1 英春流
右玉伝説 週刊将棋・編 '91.11 右玉
必殺!右四間 英春流〈かまいたち〉戦法 完結編 鈴木英春 '91.10 英春流
雁木伝説 週刊将棋・編 '91.8 雁木
必殺!19手定跡 英春流〈かまいたち〉戦法 居飛車編 鈴木英春 '90.4 英春流
書名 著者 発行 備考
必殺!かまいたち戦法 鈴木英春 '88.6 英春流
型破り振飛車の急所(DELUXE版) 北村昌男 '87.3 DELUXE版
魚釣り戦法右四間飛車(DELUXE版) 佐藤大五郎 '87.3 DELUXE版
書名 著者 発行 備考
型破り振飛車の急所 北村昌男 '75.10 ポケット版
魚釣り戦法右四間飛車 佐藤大五郎 '74.6 ポケット版
書名 著者 発行 備考
筋違角棒銀戦法 加藤治郎 '52 筋違い角

 

 

新村田システム

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マイナビ将棋BOOKS
新村田システム
著者 村田顕弘
出版社 マイナビ出版
発行年月 2024年6月
ISBN 978-4-8399-8695-7
定価 1,848円(10%税込)
ページ数 224ページ
本の高さ 19cm
もっと詳しく見る

 

一撃!対振り飛車へなちょこ急戦

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マイナビ将棋BOOKS
一撃!対振り飛車へなちょこ急戦
著者 Sugar
出版社 マイナビ出版
発行年月 2024年4月
ISBN 978-4-8399-8209-6
定価 1,848円(10%税込)
ページ数 318ページ
本の高さ 19cm
もっと詳しく見る

 

対振り革命!ショーダンシステム
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対振り革命!ショーダンシステム
令和生まれの振り飛車破り
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沢田綱吉
(電子書籍)
ISBN:-
2023年12月
\1,000(10%税込)
p/約29MB
    この本をAmazonで見る
第1章 プロローグ ショーダンシステムとは  
第2章 対三間飛車 第1節 対△5三銀型矢倉
第2節 対△5四銀型矢倉
第3節 対高美濃囲い
第4節 対美濃囲い
第5節 対金無双
第6節 対穴熊
 
第3章 対四間飛車 対△4四銀型  
第4章 対先手中飛車 第1節 対▲3八玉型
第2節 対美濃囲い
 
第5章 角道オープン型 第1節 対△7二玉型
第2節 対△7二金型
 

◆内容紹介
「ショーダンシステム。それは突如として現れ、アマ将棋界に革新をもたらしました。」(まえがきより一部抜粋)

令和生まれの新戦法で振り飛車を撃退しましょう!

 

 

中央制圧!ショーダンオリジナル
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中央制圧!ショーダンオリジナル
YouTube発の新戦法を完全書籍化
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沢田綱吉
(電子書籍)
ISBN:-
2023年11月
\500(10%税込)
p/約29MB
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第1章  プロローグ ショーダンオリジナルとは  
第2章 先手ショーダンオリジナル 第1節 対ツノ銀雁木
第2節 対矢倉
第3節 対右玉
第4節 対ひねり飛車
 
第3章 後手ショーダンオリジナル 第1節 対UFO銀
第2節 対棒銀
 
第4章 位取り拒否型 第1節 対5筋歩突き雁木
第2節 対5筋歩突き矢倉
第3節 対角交換
 

◆内容紹介
 高校で将棋を覚え、十数年間様々な戦法を指してきました。居飛車なら四大戦法と呼ばれる角換わりや矢倉、横歩取りに相掛かり、振り飛車ならすべての筋に飛車を振ったことがあります。プロの将棋を参考にしながら最新形を追い求めながら指してきましたが、気付くと得意戦法を持たない器用貧乏な自分の姿がそこにはありました。
 個性のない将棋をずっと指し続けるのかなと感じていた中、なにげなく観た戦法の動画が転機を与えてくれました。それが「ショーダンオリジナル」だったのです(まえがきより一部抜粋)。

 YouTube発の新戦法「ショーダンオリジナル」を完全書籍化。
中央制圧から織りなす駒さばきを是非本書でマスターしてください。

 

 

これだけで勝てる 右四間飛車のコツ
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マイナビ将棋BOOKS
これだけで勝てる 右四間飛車のコツ
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大平武洋
マイナビ出版
ISBN:978-4-8399-8387-1
2023年6月
\1,749(10%税込)
224p/19cm
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序章 右四間飛車の3つのコツ   14p
第1章 対四間飛車   82p
第2章 対矢倉   50p
第3章 対雁木   38p
第4章 次の一手   32p

・【コラム】初段を目指す最速ステップ1〜4

◆内容紹介
相手が角道を止めてきた形全般に通用する右四間飛車。
本書では、その右四間飛車を指しこなすコツを大きく3つにわけてご紹介。
これらのコツを覚えれば、未知の局面でも応用が利くようになります。
右四間飛車の明快で豪快な攻めでライバルを圧倒してください。

 

 

新型雁木を一気に潰そう!
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新型雁木を一気に潰そう!
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門倉啓太
マイナビ出版
ISBN:978-4-8399-8390-1
2023年6月
\1,749(10%税込)
224p/19cm
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第1章 雁木流行の背景 新型雁木の長所 14p
第2章 ▲3七銀急戦 第1節 ▲3七銀速攻型
第2節 柔軟な▲5八金右型
131p
第3章 ▲4七銀急戦 第1節 対△4三銀型
第2節 対△4二銀型
83p

・【コラム】(1)居飛車に転向@ (2)居飛車に転向A

◆内容紹介
令和時代になり、今や相居飛車の1大戦法にまで成長した雁木。新型雁木のバランスの良さ、カウンターの鋭さに手を焼いている居飛車党は多くいることでしょう。本書ではまず新型雁木の狙いを説明したのち、この戦法を「一気に」潰す指し方を紹介します。▲3七銀型、▲4七銀型それぞれでの指し方を解説しているので、あなたの棋風にあった対策が見つかるはず。これで雁木対策はバッチリです。

 

 

1手ずつ解説する雁木
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1手ずつ解説する雁木
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井田明宏
マイナビ出版
ISBN:978-4-8399-8263-8
2023年2月
\1,749(10%税込)
224p/19cm
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第1章 対棒銀
第2章 対早繰り銀
第3章 対右四間飛車
第4章 対矢倉
第5章 相雁木

・【コラム】(1)ランニング (2)棋士室

◆内容紹介
プロ・アマ問わず大流行の雁木戦法。現代将棋において、居飛車を指すなら雁木を避けて通ることはできません。
「見よう見まねで雁木を指してみたら、急戦であっという間に潰されてしまった」
「雁木に組めたのはいいけれど、あとの指し方がわからずに負けてしまった」
こうした苦い経験をした方はたくさんいらっしゃることでしょう。

本書は関西の新鋭・井田明宏四段が、雁木戦法のコツを「1手ずつ解説する」形式で丁寧にわかりやすく解説したものです。「棒銀」や「右四間飛車」などの急戦に潰されない駒組みの仕方や、反撃に回るタイミングを体系的に学ぶことができます。

ぜひ本書を読んで、雁木を得意戦法にしてください。
 

 

オールインワンの新戦法 村田システム
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マイナビ将棋BOOKS
オールインワンの新戦法 村田システム
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村田顕弘
マイナビ出版
ISBN:978-4-8399-8229-4
2023年2月
\2,024(10%税込)
360p/19cm
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・村田システムとは

第1章 右銀システム(相居飛車編)   142p
第2章 左銀システム(相居飛車編)   76p
第3章 後手番村田システム(相居飛車編)   76p
第4章 村田システムvs振り飛車   56p

・【コラム】(1)孤軍奮闘 (2)AIへの期待、村田の仕事

◆内容紹介
すぐ覚えてすぐ勝てる戦法をお探しのあなたに、村田顕弘六段が送る新戦法。その名も「村田システム」。
相手が居飛車できても振り飛車できても、ほとんど同じ駒組みで積極的にペースを握ることができます。相手には避ける余地はほとんどありません。それでいて、相手には急所を見せず、自分のほうはシンプルでわかりやすい攻めを繰り出せるのが魅力。
難しい研究合戦にさようなら! 村田システム一本で連勝街道にのってください。

 

 

高田明浩の右玉新時代
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マイナビ将棋BOOKS
高田明浩の右玉新時代
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高田明浩
マイナビ出版
ISBN:978-4-8399-8165-5
2022年10月
\1,749(10%税込)
224p/19cm
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◆内容紹介
右玉・それは古くからありつつも定跡化されていない風変わりな戦法であり、
同時にそのバランス感覚が現代将棋を先取りしていたともいえる、奥深い戦法です。
10代でプロ入りした期待の若手、高田明浩四段はこの右玉の使い手としても知られています。
本書では21世紀生まれの新しい観点から、古くて新しい戦法、右玉を解説します。
現在主力戦法にしている先手番四間飛車にも1章を割いてご紹介。
 

 

新型雁木試論 バランスとカウンターの新体系
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新型雁木試論
バランスとカウンターの新体系
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佐藤和俊
マイナビ出版
ISBN:978-4-8399-7788-7
2022年5月
\2,024(10%税込)
412p/19cm
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序章 雁木の歴史   8p
第1章 雁木 対 矢倉 @角交換型
A先手早囲い
B▲6九玉型
・雁木対矢倉まとめ
142p
第2章 雁木 対 ▲3七銀 @▲8八銀型
A▲7八銀型
Bその他の指し方
・雁木対▲3七銀まとめ
146p
第3章 旧型雁木   30p
第4章 対腰掛け銀 @▲2五歩型
A▲2五歩保留型
B後手飛車先交換型
・対腰掛け銀まとめ
82p

・【コラム】(1)二刀流を目指して (2)新たな時代に向けて

◆内容紹介
現代将棋は後手番が苦しい、ということが言われて早幾年。その間さまざまな戦法が指されては消えていきました。
そんな中、定着しつつある戦法のひとつが古くからある戦法、本書では後手番の雁木に重点を絞って、豊富な攻め筋を解説。
先手からの速攻も進歩してきていますが、いろいろな形で応用が利くようなカウンターをご紹介しています。
戦型の奥深さにふさわしい、412ページの圧倒的なボリュームも魅力!

 

 

1手ずつ解説する右四間飛車
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マイナビ将棋BOOKS
1手ずつ解説する右四間飛車
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中川大輔
マイナビ出版
ISBN:978-4-8399-7977-5
2022年5月
\1,694(10%税込)
224p/19cm
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第1章 四間飛車破りの右四間飛車
第2章 三間飛車破りの右四間飛車
第3章 中飛車破りの右四間飛車
第4章 矢倉崩しの右四間飛車

・【コラム】(1)登山研のいいやつ (2)仙台

◆内容紹介
「1手ずつ解説する○○」シリーズの第6弾として、アマチュアに大人気の「右四間飛車」が登場します。
相手が角道を止めてきたら、4筋に飛車を振って作戦開始。以下は相手が振り飛車でも居飛車でも十分に戦える、とても有力な戦法です。

著者は駒の勢いを重視する棋風であり、この戦法を得意とする中川大輔八段です。
対振り飛車と対居飛車に分けて、駒組みから仕掛け、そして終盤戦まで、初手から1手ずつ丁寧に解説してくれました。また「玉は出来るだけ序盤のうちに固めておくのが勝利のコツ」、「予想していない手を指されたときには、慌てないこと大事」など、勝つために必要な心得も示しています。

右四間飛車は破壊力抜群の戦法で、とても楽しい戦法です。ぜひ本書で指し方をマスターして、攻めて勝つ楽しさを味わってください。
 

 

英春流と渡り合う本
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英春流と渡り合う本
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中平寧
日本将棋同人
/編
(電子書籍)
ISBN:-
2021年3月
\980(10%税込)
p/約8MB
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第1章 居飛車編 @原始棒銀
A矢倉 vs 菊水矢倉(英春囲い)
Bカニ囲い vs 袖飛車
 
第2章 振り飛車編 @ノーマル四間飛車 vs 引き角+二枚棒銀
Aノーマル三間飛車 vs 引き角+二枚棒銀
 

◆内容紹介
本書は「英春流」で名を馳せる元奨励会三段の古豪 "鈴木英春"氏 が考案した各種戦法の対策に特化した本です。「英春流」は創始者の在住地域である北陸に使い手の多い戦法ですが、その対策について解説した本はこれまでに存在しませんでした。

第1章では居飛車 vs 英春流、第2章では振り飛車 vs 英春流を解説しています。

英春流は別名カメレオン戦法とも言い、相手の出方に応じて変幻自在に型を繰り出す万能型の戦法です。創始者と同じ北陸在住の著者の実戦経験を基にそのエッセンスだけを詰め込みました。

全ての英春流の使い手に対して敬意をもって臨む渾身の一冊。富山県のアマ強豪による英春流対策の解説書。

 

 

雁木最深研究 対左美濃早繰り銀 Vol.1 第1章 7七角型左美濃 第1節 相早繰り銀・棒銀
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雁木最深研究
対左美濃早繰り銀 Vol.1
第1章 7七角型左美濃
第1節 相早繰り銀・棒銀
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中平寧/監修
日本将棋同人
/編
(電子書籍)
ISBN:-
2021年1月
\342(10%税込)
60p/約32MB
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◆内容紹介
雁木は近年流行している戦型であり、コンピュータ将棋やプロの実戦例も急増している。雁木対策として、早繰り銀や右四間飛車が有力とされており、特に左美濃と組み合わせることで、堅く囲って素早く攻めることのできる優秀な戦法となっている。

本書では雁木対左美濃早繰り銀の変化について検討を実施したので報告する。

棋譜データ等は下記ホームページまで
https://snowrabbit2019006.wixsite.com/nihon-shogi-dojin
 

 

居飛車の全戦型に対応 なんでも右玉
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マイナビ将棋BOOKS
居飛車の全戦型に対応 なんでも右玉
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北島忠雄
マイナビ出版
ISBN:978-4-8399-7420-6
2021年1月
\1,804(10%税込)
280p/19cm

[総合評価]
A

難易度:★★★★
図面:見開き4枚
内容:(質)A(量)A+
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:A
上級〜有段者向き
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第1章 矢倉編 ・矢倉編
・▲2五歩型
・▲6七歩型
・矢倉中住まい
・△3三角型
102p
第2章 角換わり編 ・角換わり編
・後手△4二銀型
・対棒銀戦法
・対▲4五桂急戦
・一手損角換わり右玉対棒銀
・一手損角換わり右玉対早繰り銀
100p
第3章 △4四歩型 ・△4四歩型
・角交換型
・▲3七銀急戦
・対右四間飛車
50p
第4章 相掛かり編 ・相掛かり編
・▲5八玉型
21p

・【コラム】 金柑の木

◆内容紹介
右玉という戦法は力戦のイメージがありますが、実は矢倉でも角換わりでも相掛かりでも同じような駒組みで戦うことができる万能戦法でもあります。ということは、これさえ覚えれば居飛車は全部OK!

一手一手に緊張しながらの駒組みはもういらない。右玉で相手の得意戦法をのんびり受け流して勝ちましょう!

居飛車での右玉戦法の戦術書。

右玉は、かつてはやや消極的な作戦とみられていたこともあるが、バランス優勢の現代では評価が高まり、多くの戦型で見られる形になってきている。中でも、相居飛車では横歩取り以外のほとんどの戦型で右玉を選ぶことが可能になっている。

本書は、相居飛車での右玉戦法について、できるだけ多くの戦型で進行例を示した本である。


本書の方針を「まえがき」「あとがき」から抜粋すると、以下のようになっている。

・「あらゆる戦型を右玉で迎え撃つ」が本書のコンセプト。ただし、ページ数の都合で、相居飛車のみ。(対振り右玉は別の機会に)
・右玉は自分のペースで戦える。序盤で研究にハマって負けることは少ない。
・囲いは薄いので受けの力は必要。
・本書では右玉は後手番。(ただし先手で右玉を指しても大丈夫)
・プロが参考にするような高度な定跡ではなく、アマが読んで分かりやすい内容を心掛けた。
・プロの右玉はカウンター狙いが多いが、本書では右玉ができるだけ先行する形を目指した。
・AIの検討は行わず、棋士の感性を基準にして形勢判断を行っている。


各章の内容を、チャートを添えながら紹介していこう。……レビューの続きを読む(2021Mar05)

 

圧倒的破壊力!藤森流なんでも右四間飛車
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マイナビ将棋BOOKS
圧倒的破壊力!藤森流なんでも右四間飛車
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藤森哲也
マイナビ出版
ISBN:978-4-8399-7288-2
2020年4月
\1,694(10%税込)
224p/19cm

[総合評価]
A

難易度:★★★☆
   〜★★★★

図面:見開き4枚
内容:(質)A(量)A
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:A
中級〜有段向き
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第1章 対矢倉編 58p
第2章 対雁木編 40p
第3章 対四間飛車編 82p
第4章 対三間飛車編 31p

・【コラム】 弟子のこと
・巻末チャート=4p

◆内容紹介
相居飛車でも右四間飛車、対振り飛車でも右四間飛車。

本書は超攻撃的棋風で知られる藤森哲也五段が自らの得意戦法でもある右四間飛車について解説したものです。

飛車を4筋に配置して、飛角銀桂の利きを4五の地点に集中させて一気に襲い掛かる。右四間飛車は級位者の方でも簡単に使える指し方でありながら、プロでも十分に通用するという夢のような戦法です。

しかも、相手が対応を少しでも誤れば大砲が火を噴きあっという間に相手陣を粉々に粉砕することができるのも大きな魅力です。勝った時の爽快感は将棋の戦法の中でも随一といっていいでしょう。

本書では矢倉、雁木、四間飛車、三間飛車と章を分けて、右四間飛車の指し方を解説しています。この一冊で右四間をマスターすれば、他の戦法を覚える必要はありません。

相手がどんな戦法でも右四間飛車一本で粉砕してください。

右四間飛車の戦術書。

右四間飛車は、非常に攻撃力が高く、初級者から高段者まで使えるため、棒銀と並んで人気の戦法である。また、対居飛車・対振り飛車のどちらにも使えるのも魅力的だ。

唯一の欠点(?)は、相手が角道オープンだったり、角交換の将棋では使えないことであるが、最近は雁木やノーマル振り飛車の復古など、後手が角道を止める展開も増えており、使いどころは多くなっている。

本書は、アマチュア時代から右四間飛車の使い手だった藤森哲也五段が、比較的有名な攻め筋から藤森流の工夫までを交えて、対居飛車・対振り飛車の右四間を解説する本である。


各章の内容をチャートを添えながら紹介していこう。……レビューの続きを読む(2020Jun06)

 

よくわかる雁木
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マイナビ将棋BOOKS
よくわかる雁木
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伊藤真吾
マイナビ出版
ISBN:978-4-8399-7243-1
2020年3月
\1,694(10%税込)
224p/19cm

[総合評価]
B

難易度:★★★
  〜★★★★

図面:見開き4枚
内容:(質)B+(量)B
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:A
中級〜有段者向き
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第1章 先手矢倉vs後手雁木急戦   38p
第2章 角換わり封じの△4四歩止め雁木   12p
第3章 相雁木   14p
第4章 相雁木右玉   26p
第5章 4手目△4四歩型雁木   18p
第6章 ▲5七銀型雁木vs後手腰掛け銀型雁木   8p
第7章 ▲8八銀型−△4四歩型   14p
第8章 ▲5六銀型左美濃vs△5三銀型雁木   28p
第9章 実戦編 ・▲増田康宏四段vs△伊藤真吾五段(2017.05.23,竜王戦)
・▲見泰地五段vs△伊藤真吾五段(2017.10.12,順位戦)
・▲伊藤真吾五段vs△船江恒平六段(2017.12.26,銀河戦)
48p
第10章 次の一手問題 5問 12p

・【コラム】(1)人狼ゲーム (2)書道 (3)YouTube (4)食事 (5)スタンプラリー (6)散歩 (7)Mリーグ

◆内容紹介
本書はプロの雁木をとにかく易しく解説した雁木の戦術書です。

雁木は相手の戦法に関係無く採用できる優秀な戦法ですが、具体的な狙いや指し手が難しく、「指したいのに難しくて指しこなせない戦法」となっている方は多いのではないでしょうか。そこで、本書ではアマチュアにおすすめの6つの作戦を紹介しています。

雁木を習得すれば他の相居飛車の定跡は覚える必要はありません。ぜひ、本書でマスターしてください。

雁木の戦術書。

新型雁木が登場して、雁木という陣形の評価はずいぶんと変わり、いまや相居飛車の第5の選択肢として立派な地位を築いている。また、矢倉模様や角換わり模様からの変化もできるため、角交換の有無も含めて、雁木という戦型自体が非常に多岐にわたっており、なかなか定跡が定まってこない状態といえる。

そのため、雁木を指しこなすのが易しいようで難しくなっているが、その雁木をできるだけ分かりやすく解説しようとしたのが本書である。


各章の内容をチャートを添えながら紹介していこう。……レビューの続きを読む(2020May03)


メイドシステムNeo!
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メイドシステムNeo!
個別ページへ
Level8
(電子書籍)
ISBN:(-)
2020年3月
\330(10%税込)
95p/約23MB
    この本をAmazonで見る
◆内容紹介
あまたある戦法に革命を起こす、新しい『メイドシステム』のバイブル。

駒組み、囲い、仕掛け……。最新の研究を駆使して、勝利の方程式を紹介。これであなたもメイドシステムマスター!


■究極の新戦法

将棋メイドゆいさん考案の『メイドシステム』が、さらにパワーアップして登場。

今からメイドシステムを始める人も、既にそれなりに勝ててはいるけれどなんとなく頭打ちだな……、という人にも必ず役立ちます。

・どういう駒組みをして、どんなふうに仕掛けていくのか
・囲いはどうしたらいいのか
・棒銀、中飛車に対抗するには?
・5筋の歩は取られてもいいの?

すべてに、答えがあります。

―本書で勝てなければ初手78銀はあきらめてください。


あなたの将棋は面白いほど変わっていく!Level8のKindle棋書。会心の第8作。
 

 

英春流 かまいたち&カメレオン戦法
zoom
マイナビ将棋BOOKS
英春流 かまいたち&カメレオン戦法
個別ページへ
鈴木英春
マイナビ出版
ISBN:978-4-8399-7121-2
2019年11月
\1,694(10%税込)
224p/19cm

[総合評価]
B

難易度:★★★★☆
図面:見開き2〜3枚
内容:(質)A(量)B+
レイアウト:B-
解説:A
読みやすさ:B-
有段向き
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序章 英春流の発想   18p
第1章 かまいたちVS振り飛車 第1節 四間飛車穴熊
第2節 美濃囲い(後手番)
第3節 美濃囲い(後手番)
第4節 かまいたち阻止型
第5節 三間飛車VSかまいたちパート2
第5節その2 3一銀据え置き角交換型
第6節 中飛車VSかまいたちパート2
第6節その2 磁石飛車
36p
第2章 かまいたちVS居飛車 第1節 英春流の世界
第2節 一直線型
第3節 左右分断型
第4節 横歩取らせ型
第5節 居飛車・かまいたちの陣
第6節 △6二銀の発見
48p
第3章 かまいたちVS居飛車 実戦編 (1)矢倉
(2)角交換・上(先手番)
(3)角交換・下(後手番)
(4)飛車先交換棒銀(後手番)
(5)腰掛け銀速攻
34p
第4章 進化する英春流の世界 ・かまいたちからカメレオンへ
・カメレオン、棒玉1号局
・カメレオン、ダブル銀
・カメレオン、穴熊への変身
・カメレオン、袖飛車・居玉1号局
・カメレオン袖飛車VS△7四銀
・後手番・カメレオンVS▲3六銀型
・コンピュータとの公開対局
・第32回北國王将杯、王将戦決勝
・第20回記念 升田幸三杯大会
・気になった一局
62p
第5章  2人の後継者 ・第5回女子アマ王位戦中部大会 決勝
・第20回北陸ジュニア棋王戦 小学生の部決勝
13p

・【コラム】(1)生かされている (2)ラストレディー

◆内容紹介
アマ将棋界のレジェンド、鈴木英春氏が開発した2つの“総合戦法”「かまいたち」&「カメレオン」。

かまいたちは「必殺の19手定跡」が象徴するように、駒がぶつかる前に敵を斬ってしまおうという優れもの。英春氏はこれを用いてアマ王将2連覇、グランドチャンピオン戦優勝など、実績を挙げています。
飛車先の歩交換を急がない、防がないという指し方は今でこそメジャーになりましたが、当時としては異端そのもの。30年以上、時代を先取っていたといえるでしょう。

カメレオンは英春氏がプロを倒すことを目標に、新しく開発した戦法です。初手は先手なら▲9六歩、後手なら△6二銀。一見、奇異な立ち上がりですが、相手の様子を見ながら自由自在に戦います。

英春流は総合戦法なので、対居飛車も振り飛車もOK。これをマスターすれば他の定跡を覚える必要はありません。定跡が教える観念の逆を衝き、敵の思惑の裏をかく――。英春流の極意に触れて、定跡党のライバルに一泡吹かせてください。

「英春流」の二大戦法を解説した戦術書。

「英春流」とは、アマの鈴木英春(すずき・えいしゅん)氏が開発した戦法である。英春氏は、1981年に奨励会を年齢制限で退会した後、アマ王将などを獲得しているが、その原動力となった戦法が英春流「かまいたち戦法」である。

英春流は独特の序盤と大局観が特徴。「かまいたち戦法」は、1988年以降に三一書房から計6冊が出版されており、書籍化で一般ファンの目に触れたため、アマには一定数の英春流の使い手が存在する。ただし、これらの書籍は元々定価が高い上にすでに絶版で、現在でもかなりのプレミアが付いており、なかなか入手しづらい状況である。

また、英春流にはニューバージョンの「カメレオン戦法」もある。こちらは本人の指し始めが2005年であり、書籍化はされていない(はず)。「かまいたち」とは両立できない戦法であるが、思想に共通したところもある。

本書は、英春流二大戦法の「かまいたち」と「カメレオン」を、実戦例をベースに解説した本である。


「かまいたち」と「カメレオン」の共通点は、まず「総合戦法」であること。これは、単なる奇襲ではなく、相手がどんな作戦で来ても対応できる戦法であるという意味。もう一つは、従来の序盤の常識(の一部)を疑問視し、独自の理論と大局観で駒組みを進めていくことにある。

●かまいたち
・英春流第1の総合戦法。
・先手番では初手▲7六歩〜▲4八銀。
・後手番では2手目△6二銀とする。
・「先手後手に関係なく、相手が攻めてきた時はすべてを受け切って反撃。相手が受けてきた場合はどんどん攻めていく」(まえがきp4)


●カメレオン
・英春流第2の総合戦法。
・対振り飛車の入玉作戦「棒玉」がベースになっている。
・角道を開けない。
・急戦用には「ダブル銀」、対居飛車には▲3七銀〜▲4六銀〜▲3八飛の袖飛車。
・居玉でも隙あらば攻め潰す。
・展開次第で、いろいろな形に姿を変えていく。


各章の内容を、図面を交えながら紹介していこう。なお、本書は実戦譜をベースとした解説になっており、分岐形式の体系化はされていないので、チャートは作成していない。……レビューの続きを読む(2019Dec18)

 

スリル&ロマン 対振り飛車右玉
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マイナビ将棋BOOKS
スリル&ロマン 対振り飛車右玉
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豊川孝弘
マイナビ出版
ISBN:978-4-8399-6950-9
2019年9月
\1,663(8%税込)
224p/19cm

[総合評価]
B+

難易度:★★★★
図面:見開き4枚
内容:(質)A(量)B+
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:B+
上級〜有段向き
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第1章 四間飛車編 @▲5七銀型
A▲6七銀型(←目次にない)
B四間飛車からの急戦(←目次では「A」)
C実戦編(←目次では「B」)
82p
第2章 三間飛車編 @▲5七銀型
A▲6七銀型
40p
第3章 向飛車編 @ノーマル向飛車
A角交換型向飛車
48p
第4章 ゴキゲン中飛車編 @ゴキゲン中飛車編
A実戦編
49p

◆内容紹介
本書は棋書界初の対振り飛車に特化した右玉の戦術書です。

右玉は主に「対居飛車穴熊・左美濃・矢倉・角交換系」等をはじめとする対居飛車に使う戦法ですが、本書では「対四間飛車・三間飛車・向かい飛車・ゴキゲン中飛車」と、対振り飛車に使う戦法として解説しています。

対居飛車・対振り飛車に使える右玉は学習のコストパフォーマンスが高く、まだ得意戦法が定まらない方に特にオススメです。言うまでもなく、振り飛車対策に困っている居飛車党の方や右玉党の方にはオススメを通り越して必携の一冊です。

本書によって、右玉党が急増する可能性は十分に考えられます。つまり、振り飛車党にとっても必要な一冊…となるでしょう。

対振り飛車の右玉作戦の戦術書。

普通、玉は飛を離して囲うのが将棋のセオリーだ。飛と玉が近いと同時に狙われやすいためで、「玉飛接近すべからず」という格言もある。特に居飛車vs振り飛車の対抗形では、戦場になりやすい飛車側から離すため、居飛車は左側に玉を囲うのがほとんどである。

しかし、「対振り飛車の右玉」という作戦がある。相居飛車での右玉は、相手の飛車の攻めから離れるために右側に囲うのだが、「対振りの右玉」では、相手の飛車の正面に玉を構える。糸谷哲郎が奨励会から若手時代に指しており、「糸谷流右玉」として知られている。(『将棋戦法事典100+』(2009.09)によれば、牧野光則が先駆者だそうだ)

ところで、この「糸谷流右玉」をちゃんと扱った本は少なく、記憶の限りでは『相振り飛車で左玉戦法 居飛車で右玉戦法』(小林健二,創元社,2013.10)と『誰も言わなかった右玉の破り方』(神谷広志,マイナビ出版,2019.07)くらいである。本書は、「糸谷流右玉」の初めての専門戦術書となる。


本書の内容を、チャートを添えながら紹介していこう。……レビューの続きを読む(2019Sep27)

 

△3三金型振り飛車 徹底ガイド
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マイナビ将棋BOOKS
△3三金型振り飛車 徹底ガイド
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安用寺孝功
マイナビ出版
ISBN:978-4-8399-7000-0
2019年7月
\1,663(8%税込)
224p/19cm

[総合評価]
A

難易度:★★★★☆
図面:見開き4枚
内容:(質)A(量)A
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:B+
有段向き
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序章 △3三金型振り飛車の基本   4p
第1章 阪田流向かい飛車 △5二金型速攻   20p
第2章 阪田流向かい飛車 △7二玉型 第1節 ▲7七銀型
第2節 ▲7七銀保留型
56p
第3章 阪田流向かい飛車 対左美濃   32p
第4章 阪田流向かい飛車 持久戦編   40p
第5章 △3三金型三間飛車 第1節 △3三桂〜△2五桂型
第2節 △5四銀型
第3節 ▲5六歩型
66p

・【コラム】(1)摩耶サロン子供将棋塾 (2)将棋フェスタ (3)NHK杯 (4)私の平成

◆内容紹介
本書は序盤に△3三角と上がり▲同角成に△同金と取り返す「△3三金型振り飛車」について解説したものです。

その後飛車を△2二飛と振れば阪田流三間飛車。△3二飛と振れば△3三金型三間飛車となります。

阪田流三間飛車は明治から昭和初期に活躍した阪田三吉贈名人・王将が創案した戦法。糸谷哲郎八段などの現代のトップ棋士も採用する古くて新しい戦法です。基本的な狙いは単純で△2四歩からの棒金。通常は守りに活躍する強い駒である金を攻めに使うので攻撃力は抜群です。相手が正しい受け方を知らなければいとも簡単に圧勝できます。ただし、守りは薄くなるので、指しこなすには知識と力が必要となります。

本書では△5二金型速攻、△7二玉型、対左美濃、持久戦さまざまな阪田流のバリエーションを解説しています。


第5章では△3三金型三間飛車を解説。菅井竜也七段が羽生善治九段を相手にタイトル戦の大舞台で採用し、見事勝利したことで一気に注目された戦法です。

△3四金から△3四桂と活用する狙いで、向かい飛車よりじっくりした戦いになります。桂が安定していて使いやすいという特長があり、インパクトのある出だしでありながら、見た目以上に指しやすい作戦です。

ぜひ本書を読んで△3三金型振り飛車をマスターして、金の力で居飛車を粉砕してください。

△3三金型振り飛車の戦術書。

△3三金型振り飛車とは、かつては「阪田流向かい飛車」のことだった。初手から▲7六歩△3四歩▲2六歩△3二金と、一手損角換わりと同じ出だしで、▲2五歩△3三角と角交換を誘い、▲同角成△同金から△2二飛と向かい飛車に振る。そこから棒金で2筋を逆襲するのが大きな狙いとなる。

創始者は阪田三吉で、1990年代には小林健二がよく指していたが、金を前線に出すために、玉が薄くて反撃を受けやすいため、基本的には「奇襲扱い」が続いていた。それが近年になって、菅井竜也、糸谷哲郎、渡辺明らトップ棋士が連採したことで、注目されるようになっている。

もう一つ、同じ出だしから△3二飛と三間飛車に振る作戦が出てきた。2017年8月の王位戦七番勝負で菅井が羽生にぶつけた作戦で、菅井の快勝となった。2筋逆襲の筋はないものの、金桂のコンビネーションで局面をしていく。当初はあまり理解が進まず、大きなブレイクはなかったが、急戦だけではない戦い方が阪田流向かい飛車とともに徐々に広まっており、△3三金型振り飛車の価値が高まりつつある。(本書の出版直前の2019年5月31日▲藤井聡太△菅井竜也(竜王戦4組)での4手目△3二飛-6手目△4二金や、本書出版直後の2019年8月3日の第1期清麗戦第1局で、後手の里見香奈が「4手目△3五歩からの△3三金型石田流」を採用するなど、思想の近い作戦が広がりを見せている)

本書は、「△3三金型振り飛車」の二大戦型である「△阪田流向かい飛車」と「△3三金型三間飛車」について解説した本となる。


各章の内容を、チャートを添えながら紹介していこう。……レビューの続きを読む(2019Oct15)

 

メイドシステム 真実のゾーン!
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メイドシステム 真実のゾーン!
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レベル8
若瀬紺/イラスト
(電子書籍)
ISBN:-
2019年7月
\275(10%税込)
80p/約18MB

[総合評価]
B

難易度:★★★☆
図面:見開き4枚
(カラー)
内容:(質)B(量)C
レイアウト:A
解説:B
読みやすさ:A
中級〜向き
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※本書では、各章のタイトルはありません。

第1章 
第2章 
第3章 

◆内容紹介
YouTubeで話題沸騰!「メイドシステム」を解き明かす一冊。天使の笑顔に惑わされない「逆襲」の盾とは?ページ数は80。この狭間で、あなたの知識が変わります。


■“知”の扉が開かれる!

メイドシステムとは……「7八銀、7九角から繰り出される総合戦法」。YouTuber(ユーチューバー)の、『将棋メイドゆい』さんが編み出した衝撃の戦法です。

メリットは、超高速で未知の局面に変わること。定跡から解放され、100%指せるので流行に左右されることはありません。しかも、あらゆる戦法に対応し、あらゆる奇襲を受けません。

相手の指し方しだいではこちらから奇襲をかけることも可能で、知らず知らず指していると、気づかないうちにハマってしまう…。そんなドリーム戦法です。

では、それを咎めるために「どうすればいいか?」――これにお答えしたのが本書です。

第1章、第2章でメイドシステムのメリットや狙いを見ながら、第3章では対処法を提示。最終的にあなたの中に「答え」を立体化させます。

つまり、本書はメイドシステムを無理強いする本ではありません。サブタイトルにもある「真実」。未知を“知”に変えるのが、本書の大きなテーマです。

たくさんの時間はいりません。一般棋書の半分にも満たないページ数で導く、Level8式・Kindle棋書。第6作―。

<<反響の声、続々! >>
「メイドシステムの!本が出てる!!!」(将棋メイドゆい様)
「2回棋譜並べしました」(YouTube/原始棒銀チャンネル)

※電子書籍としては不要な情報を含んでいる場合があります。
※端末の縦横回転で、単一ページ表示/見開きページ表示の切り替えができます。
※『Kindle for PC』での2ページ表示に対応しています。
メイドシステムの戦術書。

「メイドシステム」とは、YouTuber「将棋メイドゆい」さんの創案した戦法。「初手▲7八銀〜▲7九角から繰り出す総合戦法」(=相手がどのように来ても対応できる)というものである。嬉野流と似た雰囲気を持つ作戦であるが、似て非なるものである。初めて見たら、面食らうことは間違いない。

ところで、通常はこういった戦術書は、「この戦法はこんなに優秀ですよ、使ってみてライバルを倒そう!」というスタンスを取るものであるが、本書は「メイドシステムの基本から対策まで」を示すものとなっている。


本書の内容をチャートを添えながら紹介していこう。なお、本書では各章のタイトルは付けられていない。……レビューの続きを読む(2020May17)

 

誰も言わなかった右玉の破り方
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マイナビ将棋BOOKS
誰も言わなかった右玉の破り方
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神谷広志
マイナビ出版
ISBN:978-4-8399-6993-6
2019年7月
\1,663(8%税込)
232p/19cm

[総合評価]
B+

難易度:★★★★
図面:見開き4枚
内容:(質)B+(量)B+
レイアウト:A
解説:B+
読みやすさ:A+
有段向き
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第1章 角交換右玉退治 第1節 地下鉄飛車
第2節 穴熊
第3節 速攻
51p
第2章 矢倉編 第1節 ▲4七銀型
第2節 ▲4六銀型
28p
第3章 ノーマル右玉 第1節 穴熊 @強引に組む
第2節 穴熊 A超持久戦
第3節 菊水矢倉
第4節 菊水矢倉?
第5節 菊水矢倉 対積極策
第6節 急戦型
第7節 超急戦型
66p
第4章 振り飛車 第1節 四間飛車
第2節 中飛車
38p
第5章 次の一手 10問 22p

・【コラム】(1)駒のしまい方 (2)29連勝フィーバー (3)監督の決断 (4)天空の城ラピュタ

◆内容紹介
本書は棋界史上初の右玉破りに特化した戦術書です。

最近では最初から右玉を目指すだけでなく、角換わりや 相掛かりからの変化手順で右玉を組む事が有効とされる場面も増えています。

あらゆる戦術から現れる右玉を破る知識は、現代将棋において必須といえるでしょう。

対右玉の戦術書。

右玉とは、「みぎぎょく」と読み(「うぎょく」ではない)、通常は居飛車で自陣の左側に玉を囲うところを右側に囲う作戦のこと。玉は堅くならないがバランスを重視し、相手から仕掛けにくくしたり、攻めをいなしたりする戦い方が特徴。

近年は特に相居飛車でバランス重視の陣形の価値が高まっており、それに伴って右玉の出現率も増加し、右玉の知識の需要が高まっている。しかし、定跡化しにくい戦い方なので、これまでは右玉の本そのものが少なく、また出版されているのは基本的に右玉側スタンスの本がほとんどだった。

本書は、対右玉の目線で、右玉戦の戦い方をガイドした本である。


各章の内容を、チャートを添えながら紹介していこう。……レビューの続きを読む(2019Aug03)

 

誰も知らない 横歩取り3四飛戦法!
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誰も知らない 横歩取り3四飛戦法!
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レベル8
蒼糸aoito
/イラスト
(電子書籍)
ISBN:-
2019年1月
\330(10%税込)
113p/約26MB
    この本をAmazonで見る
◆内容紹介
ヨコ歩のフリした振り飛車!

たった1手で横歩取りを振り飛車に変える!不思議な戦法があった。
面倒な定跡はいらない。「美濃囲い」を使って親しみのあるスタイルを展開。
この本で学べば、あなたの将棋が変わる―。

※本書は2017年に刊行された『誰も知らない 横歩取り3四飛戦法!』に図面を追加・カラー化し、一部訂正を加えた新装版(第2版)です。


■こんな戦法あったんだ!

本書は、横歩取り3三角戦法から、振り飛車に変身する「3四飛戦法」をわかりやすく解説した一冊です。この戦法の軸となるのは、「相手に横歩を取られたから手筋が生まれる」という、マイナスをプラスに変える「逆転の発想」です。

横歩取りには、「怖い!」「難しい!」「面倒くさい!」といったイメージがありますが、3四飛戦法は馴染みのある「美濃囲い」で戦う「振り飛車」です。ちょっと感覚を掴むだけで、誰でも指しこなせます。

今までどうしても横歩が指せなかったあなたも、本書を読めばきっと指すのが楽しくなるでしょう。

※電子書籍としては不要な情報を含んでいる場合があります。
※端末の縦横回転で、単一ページ表示/見開きページ表示の切り替えができます。
※『Kindle for PC』での2ページ表示に対応しています。
 

 

角換わり筋違い角の世界!
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角換わり筋違い角の世界!
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レベル8
蒼二尾。
/イラスト
(電子書籍)
ISBN:-
2019年1月
\330(10%税込)
133p/約30MB
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序章 基本図まで
第1章 向かい飛車
第2章 棒銀
第3章 対腰掛け銀
第4章 16の戦略パターン

◆内容紹介
一度は試したくなる、角換わり筋違い角の世界!

棒銀、早繰り銀、腰掛け銀。
基本の3すくみの片隅に、古典の奇襲戦法が隠されていた―。
“筋違い角=角が使いづらい”は間違い……?
もう受け身にならない!速攻で勝つ筋違い角を徹底解説。


■この方法なら「喜んで」筋違い角に!

本書は、「角換わり筋違い角」の指し方を解説し、わかりやすく実戦しやすい形で提示します。

通常は“角が使いづらい”と敬遠されがちですが、「防衛的」な指し方でのぞむよりも、「速攻」で攻め続ければ、使いづらい角も火の玉に変わります。

角換わりが苦手だった人が筋違い角の強さを手に入れ、得意にする。そのための、具体的なノウハウを伝授するのが本書の目的です。

この本を最後まで読んでいただければ、あなたの「土俵」をつくる、最高の武器となることに気づけるでしょう。


※電子書籍としては不要な情報を含んでいる場合があります。
※端末の縦横回転で、単一ページ表示/見開きページ表示の切り替えができます。
※『Kindle for PC』での2ページ表示に対応しています。
 

 

筋違い角新定跡
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筋違い角新定跡
従来の後手の最強布陣を完全撃破する手順を紹介!
次世代の筋違い角定跡書!
奇襲党必見
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よっしー
(電子書籍)
ISBN:-
2018年6月
\329(10%税込)
p/約20MB
    この本をAmazonで見る
1章 後手最強布陣の巻
2章 △8五歩型の巻

◆内容紹介
みなさまは筋違い角という戦法をご存知でしょうか。いわゆる奇襲戦法と呼ばれる戦型ですが、いざ調べてみるとなかなか奥の深い内容でした。

本書では、後手が△5四銀から△4五歩と位を取る一番有名な対策を深く検討しています。それ以外でもサブテーマとして8筋を伸ばす形への対応をいくつか載せています。

99問の問題形式で覚える構成なので楽しみながら筋違い角をマスターしてください!

棋譜の検討にはR4100といわれるエイプリーをメインで使用しています。またアマが陥りがちな手順もいくつも検討しています。

対象棋力は中級者から3段程度です。
 


急所を直撃!とっておきの雁木破り
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マイナビ将棋BOOKS
急所を直撃!とっておきの雁木破り
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小林裕士
マイナビ出版
ISBN:978-4-8399-6914-1
2019年5月
\1,663(8%税込)
224p/19cm

[総合評価]
B+

難易度:★★★★☆
図面:見開き4枚
内容:(質)A(量)B+
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:A
有段向き
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第1章 雁木 対 ▲3七銀型急戦   98p
第2章 雁木 対 腰掛け銀   38p
第3章 相雁木   16p
第4章 雁木△7四歩〜△7五歩型   22p
第5章 実戦編 第1局 西尾明六段戦
第2局 藤井聡太七段戦
第3局 森下卓九段戦
44p

・【コラム】(1)アマ時代の雁木戦法 (2)枝豆会

◆内容紹介
コンピュータ将棋の影響や、増田康宏六段ら若手棋士が採用し好成績を挙げたことでその優秀性が再認識され、大流行している戦法が「雁木」です。

堅さよりバランスを重視する現代将棋の象徴ともいえる囲いで、攻守にわたってスキがないの大きな特長です。

雁木が流行したことで、それと同じ数増えたのが雁木を相手にする場面です。

相手にしたときにこれほど嫌な囲いはないでしょう。なにしろどこから手をつけていいのかわかりません。下手に一点集中で攻めてもうまくかわされ、カウンターのための手駒を相手に渡すだけに終わります。

どこが急所で、どこから開戦していいのかすらわからない、そんな数多くの将棋ファンの福音となるのが本書です。

本書では▲3七銀急戦、腰掛け銀、相雁木という3つの雁木に対する有力策を紹介しており、3つの作戦すべてで互角以上に戦えることがわかります。あとは自分の棋風や好みにあわせてどれか一つの作戦を選ぶだけ。

これで雁木対策に悩まされる日々ともサヨナラです。

△雁木に対して、先手が攻める作戦を解説した本。

「雁木は有力な作戦」という認識が広まって、数年経つ。注目された△6三銀型の新型雁木(「ツノ銀雁木」とも)だけでなく、△5三銀型雁木も状況に応じて使われている。居角の良さ、△3三桂と跳ねられる余地、角交換に強い、などの利点が言語化されたことと、受け方(例えば先手の3筋攻めに対して△4三銀-△3三金!で受け止める、など)が整備されてきたことなどが、採用が広がっている理由の一つといえるだろう。

雁木を採用するのは後手が多いが、先手も黙ってみているわけにはいかない。さまざまな雁木対策が考えられているが、△雁木を攻めて破ろうというのが本書のコンセプトとなる。


各章の内容をチャートを添えながら紹介していこう。……レビューの続きを読む(2019May25)


もはや死角なし!進化版 極限早繰り銀
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マイナビ将棋BOOKS
もはや死角なし!
進化版 極限早繰り銀
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佐藤慎一
マイナビ出版
ISBN:978-4-8399-6843-4
2019年4月
\1,663(8%税込)
224p/19cm

[総合評価]
B+

難易度:★★★★☆
図面:見開き4枚
内容:(質)A(量)A
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:A
有段向き
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第1章 極限早繰り銀 最新編 第1節 △2二銀型
第2節 △4二銀型
68p
第2章 後手番早繰り銀 第1節 ▲3四飛横歩取りからの先手急戦
第2節 ▲3四飛横歩取りから▲3六飛
第3節 ▲6六歩型からの▲3四飛横歩取り
第4節 ▲2八飛の持久戦策
第5節 ▲2五歩早決めの対策
32p
第3章 自戦解説   36p
第4章 対雁木早繰り銀 第1節 対飛車先保留雁木
第2節 対雁木 相早繰り銀
26p
第5章 対矢倉早繰り銀 第1節 先手一直線矢倉
第2節 ▲4六銀牽制型
第3節 飛車先交換型
34p
第6章 極限次の一手 10問 22p

・【コラム】(1)新しい習い事 (2)ボイストレーニング (3)野球部 (4)健康管理 (5)ツイッター

◆内容紹介
初手から▲2六歩〜▲2五歩と指し、△3三角を強要して、その角頭目掛けて最速で早繰り銀で攻める。

こんな将棋初心者のような戦法がプロ間で流行し、それを解説した戦術書として大きな話題になったのが2018年1月に発売された『史上最速の攻撃戦法 極限早繰り銀』でした。本書はその第2弾となります。

「極限早繰り銀」については新しい戦法ということもあって、発売直後から「こうされたらどうすればいいの?」という声が多く届いておりました。また、プロ間でもこの1年で極限早繰り銀への有力な対策がいくつか編み出されました。特に雁木の流行の影響もあって後手が△2二銀と上がる形(前著の主要テーマ)が減り、△4二銀が主流となってきたため、その対策が急務となっています。

本書はそういった前著だけでは対応しきれないような変化について解説したもので、これを持って極限早繰り銀は死角のない完全戦法となります。

また、角換わりからの極限早繰り銀はもちろん、対雁木の極限早繰り銀、対矢倉の極限早繰り銀も解説されているのは本書の大きな魅力です。角換わり、対雁木、対矢倉、すべてにおいて極限早繰り銀が優秀であることがよく分かると思います。

前著を読んでいる方はもちろん理解しやすいですが、冒頭で極限早繰り銀の基本についておさらいしているので、本書から取り組んでも大丈夫です。

ぜひ本書で進化した極限早繰り銀をマスターしてください。

「極限早繰り銀戦法」を解説した本の第2弾。

前作『史上最速の攻撃戦法 極限早繰り銀』(2018.01)では、初手から▲2六歩△3四歩▲2五歩△3三角と形を決め、▲7六歩から居玉のまま一目散に早繰り銀を繰り出すという作戦だったが、相手は角換わりの変化に備え、後手では△2二銀型、先手では▲8八銀型を採用している形がメインだった。

その前作から1年2ヶ月が経過し、角換わり模様で△4二銀(▲6八銀)と上がる形が主流になってきた。また、雁木や右玉の評価が高まり、角換わり模様から角道を止める作戦も消極的とは言われなくなってきている。そのため、前作と同じ攻め方では通用しない局面も増えてきている。

もちろん、それで「極限早繰り銀戦法」が消えたわけではない。本書では、相手の様々な作戦に対応した「“総合戦法”としての極限早繰り銀」を解説していく。

相手の形によっては、前作のキャッチフレーズである「史上最速の攻め」とまでは言えなくなり、柔軟な作戦変更も必要になってくるが、「なるべく自陣の整備を省略して攻め形を作る」という思想は崩れておらず、居飛車党で攻め将棋の人にはマッチする有力作戦となっている。


各章の内容をチャートを添えながら紹介していこう。……レビューの続きを読む(2019May18)


奇襲の王様 筋違い角のすべて
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奇襲の王様
筋違い角のすべて
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武市三郎
美馬和夫

マイナビ出版
ISBN:978-4-8399-6696-6
2018年9月
\1,663(8%税込)
240p/19cm

[総合評価]
A

難易度:★★★★
図面:見開き4枚
内容:(質)A(量)A
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:A
上級〜有段向き
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  プロローグ 第1節 筋違い角戦法の歴史
第2節 本書の概要
16p
第1章 振り飛車編 ・オープニング
第1節 高美濃対△5五歩・5四銀型
第2節 対△5五歩・5四銀・4五歩型
第3節 対△5三歩・5四銀型
32p
第2章 相筋違い角編 第1節 歩を取る型
第2節 歩を取らない型
16p
第3章 居飛車編   12p
第4章 その他 第1節 後手無理やり振り飛車型
第2節 後手6筋位取り型
第3節 飛車角交換型
第4節 △2二飛転換型
26p
第5章 筋違い角後手バージョン   14p
第6章 武市流実戦編 (10局、総譜付き) 78p
第7章 美馬流実戦編 (9局) 20p
第8章 武市の
筋違い角必至&詰将棋
1手必至=3問/3手必至=1問/5手必至=1問/7手必至=3問
9手詰=1問/11手詰=3問/13手詰=1問/15手詰=1問
16p

・【コラム】(1)前書き的コラム (2)香落ち戦での筋違い角 (3)筋違い角戦法のハメ手順 (4〜9)筋違い角談義1〜6

◆内容紹介
▲7六歩△3四歩。

この、ごく当たり前の2手目の局面で発動する奇襲、それが筋違い角戦法です。

角交換から▲4五角と打ち1歩得。その後角を巧みに使い相手が対応を誤ればあっというまに必勝態勢に持ち込めます。

なによりも自分だけが知る土俵に相手を引きずり込んで戦うことができるのが最大の魅力です。

本書は筋違い角の大家、武市三郎七段とアマチュア強豪の筋違い角の使い手、美馬和夫氏の共著で、
筋違い角をあらゆる角度から解説した一冊。「筋違い角のすべて」のタイトルに偽りなしの内容となっています。

筋違い角の歴史から始まり、振り飛車編では対△5五歩・5四銀型と対△5三歩・5四銀型を解説、さらに相筋違い角編、居飛車編、その他の戦型編、後手筋違い角編、実戦編(対話形式)、極めつけは武市の筋違い角必至&詰将棋と盛りだくさん、筋違い角の骨の髄まで味わい尽くせる一冊です。

以下は武市七段のまえがきからの抜粋です。

「この本を読み、相手が読んでいなければ、きっと面白い戦いができるでしょう」

筋違い角戦法の戦術書。

筋違い角は、大きく分けて2つあるが、本書で扱うのは「3手目角交換から▲4五角と打つ筋違い角」(もう一つは「純正角換わりからの筋違い角」)。そこからもいろいろな派生作戦がある。誰でも一度はやられたことがあるだろう。ただ、単純な奇襲作戦ではなく、アマ強豪や一部のプロ(武市だけだが)も愛用する、立派な「ユニーク戦法」である。

その武市が著した『武市流力戦筋違い角の極意』(2003)から15年、アマ強豪・美馬と、プロの使い手・武市が共同で記した筋違い角の本が本書である。アマ・プロ双方からの視点で書かれ、前著では盛り込めなかった手法や手順もある。全体の執筆は基本的に美馬が担当したと思われる。

書かれている作戦は大きく分けて3つ。
・武市流…▲6七角と引く。囲いは美濃か金美濃。
・美馬流…▲7八角と引く。囲いは穴熊。
・古来の奇襲的手順


各章の内容を、図面と簡単なチャートを添えながら紹介していこう。……レビューの続きを読む(2018Sep30)

 

続・筋違い角戦法
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続・筋違い角戦法
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つる
(電子書籍)
ISBN:-
2018年8月
\442(10%税込)
182p/約43MB
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1章 後手△3三角向かい飛車破りの筋違い角
2章 角道オープン四間飛車破りの筋違い角
3章 角換わりでの筋違い角

◆内容紹介
本書は筋違い角本第2弾となります。

本書で取り扱う筋違い角は「積極性」がテーマとなっています。
・筋違い角からの馬つくりで駒損ながらも手厚く勝ち切る指し方
・筋違い角+棒銀で敵陣を突破する指し方
・筋違い角の力で睨み倒す指し方

などを掲載しています。奇襲戦法のイメージが強い本戦法ですが、研究すればしっかりと成立することが分かってきました。

プロでの実戦例が少ない為に、力将棋になることも多いかと思います。筋違い角を指す為の考え方や、特有の手筋も載せていますので、是非ともこの戦法を使う時の方針にして下さい。
 


新型雁木のすべて
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新型雁木のすべて
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稲葉陽
マイナビ出版
ISBN:978-4-8399-6710-9
2018年8月
\1,663(8%税込)
224p/19cm

[総合評価]
B

難易度:★★★★
図面:見開き4枚
内容:(質)A(量)B
レイアウト:A
解説:B+
読みやすさ:A
上級〜有段向き
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序章 雁木戦法とは   8p
第1章 角換わりからの雁木 第1節 ▲8八銀型
第2節 ▲6八銀型
第3節 相雁木―相腰掛け銀
70p
第2章 横歩取り拒否からの雁木   16p
第3章 後手振り飛車模様からの雁木   18p
第4章 実戦編 第1局 飯塚祐紀七段戦
第2局 深浦康市九段戦
第3局 斎藤慎太郎七段戦
第4局 深浦康市九段戦
第5局 瀬川晶司五段戦
第6局 豊島将之八段戦
第7局 永瀬拓矢六段戦
第8局 豊島将之八段戦
第9局 行方尚史八段戦
第10局 広瀬章人八段戦
106p

・【コラム】(1)酒の話 (2)合宿 (3)四枚落ちからの雁木 (4)二枚落ちからの雁木

◆内容紹介
雁木の最大の魅力は、角換わりや横歩取り、相掛かりの相居飛車は相手に合意がなければできないのに対し、ほぼ確実に組むことができることである。他の相居飛車の定跡を覚える時間が無い方には救世主となるだろう。そして今後、居飛車党にとっては相手に指されると必ず対策を用意する必要があるので、雁木はこれからの時代、居飛車党の必修戦法と言えるのではないだろうか」(まえがきより)

2017年から突如としてプロ棋界に現れ、爆発的な大流行となっている雁木戦法。

そのバランスの取れた陣形から繰り出される速攻はまさに現代将棋の潮流の最先端を行くものです。

稲葉陽八段が言うように、この戦法の魅力は相手に関係なく採用できること。雁木が優秀なら居飛車党は雁木だけ覚えればいいのです。逆に言えばこれからの居飛車党は常に相手が雁木にしてくる可能性を考えなければいけません。

本書はこの必修戦法「雁木」について、トッププロ稲葉陽八段が最新研究を惜しみなく披露したものです。まだ定跡が確立していない戦法でもあるため、トッププロといえども手探り状態の部分もありますが、それも含めて現代将棋の最先端を感じ取っていただければ幸いです。

新型雁木の戦術書。

「雁木」自体は、江戸時代からあり、1990年代には『雁木伝説』(1991/2002)や『雁木でガンガン!!』(1999)などの書籍も出版されが、アマには一定層の人気があったものの、プロでは変化球扱いで主流になることはなかった。

しかし、2017年の半ばごろから、「新型雁木」がプロで急速に流行し始めた。コンピュータソフトによる雁木の評価値が高いことが発端とされる。その後、わずか1年で新手筋や新しい考え方が次々と現れ、2018年8月現在では空前の雁木ブームを迎えている。

本書は、現在発展途上の新型雁木について、さまざまな形を解説した本である。


各章の内容をチャートを交えながら紹介していこう。……レビューの続きを読む(2018Aug19)

 

現代流雁木破り ▲3七銀速攻作戦
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現代流雁木破り ▲3七銀速攻作戦
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つる
(電子書籍)
ISBN:-
2018年8月
\443(10%税込)
208p/約51MB
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1章 基本・狙い筋
2章 △7四歩対策
3章 専守防衛陣破り
4章 後手番での速攻

◆内容紹介
現代流雁木対策の決定版!▲3七銀速攻で雁木を撃破!

最近の将棋を見ていると雁木戦法が明らかに増えています。将棋ソフトの影響も大きいことでしょうが、後手番での相居飛車の旗色が悪くなっている今では自由度の高い力戦が増えることは当然でしょう。

雁木の持久戦模様になったときのバランスの良さは見逃せないポイントです。雁木に対する対策を知らなければいつの間にか悪くなっていることも少なくありません。

本書では雁木戦法対策として、銀で速攻を仕掛ける作戦を詳細に解説しました。こちらの玉も薄いのですが、後手からの様々な反撃筋も対策を著していますので是非一読して雁木使いを驚かせてください!
 


完全版 高田流新感覚振り飛車破り
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プレミアムブックス版
完全版 高田流新感覚振り飛車破り
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高田尚平
マイナビ出版
ISBN:978-4-8399-6704-8
2018年7月
\2,376(8%税込)
270p/19cm
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第1部 対四間飛車変幻位取り戦法 ・対四間飛車変幻位取り戦法のきっかけと概要
第1章 ▲2六歩型
  ・△5四銀型
  ・6筋争点型
  ・6筋位取り型
第2章 飛車先不突き型
  ・後手番
  ・先手番
・対四間飛車変幻位取り戦法のポイント
126p
第2部 左玉戦法 ・左玉戦法のきっかけと概要
第1章 変幻位取り戦法からの左玉
  ・対穴熊
  ・△三間飛車への変化
  ・△中飛車への変化
第2章 相振り飛車からの左玉
  ・対穴熊
  ・対金無双
第3章 対中飛車力戦左玉
第4章 銀多伝左玉
  ・対美濃囲い
  ・対金無双
  ・対穴熊
・左玉戦法のポイント
108p

・棋譜解説

◆内容紹介

◆内容紹介
本書は2000年に発売された『
高田流 新感覚振り飛車破り』に加筆してオンデマンドで復刊するものです。

高田七段が得意とし、根強い人気を誇る対振り飛車の位取り戦法と左玉戦法について解説したバイブル的な一冊です。復刊にあたって
高田流左玉の最新形であり、最強の布陣である「高田流銀多伝左玉」の解説を加えています。

あまりにも独創的な駒組みで盤上を制圧する高田流は、相手が正確な対応を知らないと、たやすく圧勝に持っていくことができます。

本書で高田流を身につけて、強力な振り飛車のレパートリーとして加えてください。

※本商品は、過去に発行した書籍をプレミアムブックス版として復刊したものです。内容は元版から変更されておりません(ただし「高田流銀多伝左玉5局を追加収録」(表紙より)とのこと)
※帯、カバーはついていません。

 


堅陣で勝つ!飯島流引き角戦法Final
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マイナビ将棋BOOKS
堅陣で勝つ!
飯島流引き角戦法Final
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飯島栄治
マイナビ出版
ISBN:978-4-8399-6713-0
2018年7月
\1,663(8%税込)
224p/19cm
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第1章 対後手向かい飛車    
第2章 対後手三間飛車    
第3章 飛車香落ち 第1節 上手△3三角型
第2節 上手△3三銀型
 
第4章 香落ち    

◆内容紹介
本書は飯島栄治七段が開発した、対振り飛車の引き角戦法の戦術書です。全三部作の最後を飾る一冊となります。

引き角戦法は振り飛車に対して角道を開けずに駒組みすることで振り飛車のさばきを封じ、堅陣に囲ってから攻撃に転じる画期的な戦法で、第37回将棋大賞において、升田幸三賞を受賞しました。

本書では通常の平手戦における新しい駒組みや攻め方に加えて、以前から有力といわれていた飛車香落ち・香落ち下手での引き角戦法について詳しく解説しています。

本書で引き角戦法の最終進化形を体得してください。

 


変幻自在!現代右玉のすべて
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変幻自在!現代右玉のすべて
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青嶋未来
マイナビ出版
ISBN:978-4-8399-6574-7
2018年5月
\1,663(8%税込)
216p/19cm

[総合評価]
A

難易度:★★★★☆
図面:見開き4枚
内容:(質)A(量)A
レイアウト:B
解説:A
読みやすさ:B
有段向き
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第1章  角交換型風車右玉 第1節 駒組み
第2節 先手の急戦策
第3節 腰掛け銀 ▲2八飛・5八金型
第4節 腰掛け銀 ▲2九飛・4八金型
青嶋の結論
46p
第2章 風車右玉 第1節 駒組み
第2節 矢倉
第3節 矢倉急戦
第4節 左美濃
青嶋の結論
46p
第3章 角交換型矢倉右玉 第1節 駒組み
第2節 ▲4六歩型
第3節 ▲4五歩型
青嶋の結論
48p
第4章 矢倉右玉 第1節 駒組み
第2節 △8一飛型
第3節 △5二飛型
第4節 対早囲い
青嶋の結論
52p
第5章 右玉のセオリー   16p

・【コラム】(1)三段リーグ (2)趣味のチェス

◆内容紹介
皆さんは右玉にどんな印象を持たれていますでしょうか? 千日手狙い、受け身、玉形が薄いなどと思われているかもしれません。しかし私は、攻守のバランスが取れた戦法で、陣形の隙のなさで玉形の薄さをカバーできている戦法だと考えております」(まえがきより)

右玉が変則戦法の一つと考えられていたのも過去のこと。現在では角換わりや矢倉、雁木といった最先端の定跡の中にごく普通に右玉の変化が現れます。

玉を固めるのではなく、バランスで戦う。常に全局面的な視点が求められる戦法ですが、その分使いこなして勝ったときの爽快感は他の戦法では味わえないものがあります。それが「右玉戦法」が昔から一部の将棋ファンの心をわしづかみにしてきた理由なのでしょう。

本書はそんな全国の右玉党に捧ぐ一冊。

著者は自身も右玉を得意とする天才・青嶋未来五段。多様化する現代右玉の最新形を余すところなく解説してくださいました。まさに「現代右玉のすべて」の名に恥じぬ内容となっております。

右玉党の、右玉党による、右玉党のための戦術書。本書を買わずに現代右玉は語れません。

△右玉全般の戦術書。

かつて右玉は、「消極的」「変化球」と思われていた時期もあった。しかし近年では、多くの戦型でバランス重視の駒組みを重視するようになり、右玉の地位は飛躍的に向上している。

青嶋は本書で、右玉は「攻守のバランスが取れた戦法で、陣形の隙のなさで玉形の薄さをカバーできている戦法」(まえがき)と考えている。駒組み・構想の自由度が高く、急所が分かりにくく相手が対応しにくいといった、実戦的な利があると評価している。

本書は、右玉を得意とする青嶋が、右玉の戦い方を余すところなく記した本である。



・右玉戦法は先手番も後手番もあるが、本書では右玉はすべて後手番で統一しており、千日手狙いもOKとしている。

・[レイアウト]
少し他書と異なる。多くの棋書では、ページの右上に本筋の棋譜が数手表示され、その解説を本文中に記しているが、本書では[棋譜]-[本文]の構成が1ページ内に2回出てくる。

棋譜を短く分割できているので、対応する本文がハッキリしていて分かりやすい半面、通常のレイアウトに慣れていると、後半の棋譜(特に棋譜が右端でなく、本文に挟まれている場合)がやや見づらく感じるかもしれない。

一応、棋譜部分を明朝体の太字にすることで区別されているが、もう少し見やすくする工夫は欲しいところ。棋譜と本文に間をもっと空ける、思い切って極太ゴシック体を採用する、棋譜を囲むなどが考えられた。

なお図面の配置は他書と特に変わらず、各ページの左側に2枚ずつで、見開き4枚。



各章の内容を、チャートを添えながら紹介していこう。……レビューの続きを読む(2019Jun22)


史上最速の攻撃戦法 極限早繰り銀
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史上最速の攻撃戦法
極限早繰り銀
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佐藤慎一
マイナビ出版
ISBN:978-4-8399-6420-7
2018年1月
\1,663(8%税込)
224p/19cm

[総合評価]
B

難易度:★★★★
図面:見開き4枚
内容:(質)A(量)B
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:A
上級〜有段向き
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第1章 極限早繰り銀 第1節 基本的な駒組み、狙い筋
第2節 8筋交換型、後手横歩取り
第3節 8筋交換、△8五飛型
第4節 8筋交換、△8四飛型
第5節 △4二銀型
74p
第2章 後手番早繰り銀 第1節 後手番早繰り銀 VS ▲3四飛型
第2節 後手番早繰り銀 VS ▲2五飛型
第3節 後手番早繰り銀 VS ▲2六飛型
38p
第3章 極限早繰り銀 自戦解説 第1局 極限早繰り銀1号局 上村四段戦
第2局 雁木相手の早繰り銀 小山アマ戦
第3局 後手番で攻勢を取る 藤井四段戦
36p
第4章 相掛かり早繰り銀 第1節 相掛かり早繰り銀 VS 8筋交換型
第2節 相掛かり早繰り銀 VS △7二銀型
第3節 自戦解説 小林(宏)七段戦
40p
第5章 次の一手 計12問 26p

・【コラム】(1)石神井公園 (2)愛犬の話 (3)音楽の話 (4)苦手なもの

◆内容紹介
本書は初手▲2六歩から▲2五歩と進め、3三に上がった相手の角頭目指して一目散に早繰り銀を仕掛ける「
極限早繰り銀」について解説した初の戦術書です。

飛車先の歩を決めるのは損という従来の常識を覆し、玉の囲いを最小限にして攻め掛かるこの戦法はまさに現代将棋の象徴。佐藤天彦名人や藤井聡太四段らが採用し、その優秀性がプロ間でも認められつつあります。

しかもこの戦法のいいところは著者の佐藤慎一プロも言うように、実は攻撃のパターンはあまり多くないということ。単純で覚えやすく、狙いも分かりやすい。それでいてプロでも通用するのだからアマチュアにとってこれほど良い戦法はありません。

さらに初手▲2六歩から▲2五歩と突くことで後手のはやりの戦型である「横歩取り」「ゴキゲン中飛車」「2手目△3二飛戦法」などの戦型をすべて封じていることも見逃せません。

「極限早繰り銀」は将棋史に革命を起こす万能戦法なのです。

本書を読んでそのスピード感を自分のものにし、ぜひ得意戦法の一つに加えてください。

「極限早繰り銀戦法」を解説した本。

「早繰り銀」は昔からある戦法で、▲3六歩から▲3七銀〜▲4六銀と進出し、3五〜2四のルートを目指していく。角換わりや相掛かりでよく見られるが、矢倉や対振飛車ではあまり「早繰り銀」とは言わない。

本書の「極限早繰り銀」は、従来からある早繰り銀ではなく、初手から▲2六歩△3四歩▲2五歩△3三角と形を決め、▲7六歩から居玉のまま一目散に早繰り銀を目指すのが骨子。従来の早繰り銀では、2四で銀交換した時の王手飛車を避けるため、▲6八玉や▲1六歩などの1手が必要だったが、それすらも省略した「最速の仕掛け」となる。

もちろん、いつも最速で攻め切れるわけではなく、相手の出方によっては、緩急を付けたり、狙い目を替えたりする必要はあるが、玉の堅さを求めず攻めを優先したい人にとっては、うってつけの戦法である。

しかも、この戦法は、後手番や相掛かりでも使うことが可能。多少指しこなし方が変わってくるものの、先手番に限定された戦法でないというのはありがたい。

本書は、その「極限早繰り銀」を基本から解説した本である。



各章の内容を、チャートを添えながら紹介していこう。……レビューの続きを読む(2018Mar11)


対振りの秘策 完全版 飯島流引き角戦法(マイナビ将棋文庫)
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マイナビ将棋文庫
対振りの秘策
完全版 飯島流引き角戦法
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飯島栄治
マイナビ出版
ISBN:978-4-8399-6379-8
2017年7月
\1,339
448p/15cm
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◆内容紹介
本書は、飯島栄治七段が編み出した独自の対振り飛車作戦を解説した『
飯島流引き角戦法』(2006)と『新・飯島流引き角戦法』(2009)の2冊を合わせて、文庫化したものです。

角道を開けないで指すという画期的な指し方は升田幸三賞を受賞しました。しかし、発表当時は飯島七段だけが使う特殊戦法のような立ち位置でした。現在、この引き角戦法が見直されつつあります。まず、角を交換しない戦法なので、今はやりの角交換型の振り飛車をすべて封じることができます。また、堅く囲うことができる点も現代風です。

今、その価値が改めて見直されている引き角戦法。そのバイブルともいえる2冊が1冊で読める本書は、まさにファン必携の一冊です。
 


禁断のオッサン流振り飛車破り
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禁断のオッサン流振り飛車破り
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神谷広志
マイナビ出版
ISBN:978-4-8399-5952-4
2016年5月
\1,663
224p/19cm
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第1章 ゴキゲン退治 盛り上がり戦法
第2章 四間飛車退治 鳥刺し戦法
第3章 四間飛車穴熊退治 ホラ囲い
第4章 石田流退治 棒金戦法

◆内容紹介
とっておきの振り飛車破りが4つ身につく本!

 一つ、オッサンは流行戦法で勝負しない
 一つ、オッサンは細かい手順を気にしない
 一つ、オッサンは取れる駒は取る

本書で解説されるのは若手の最新研究とは対極に位置する「オッサン流」の振り飛車破りです。プロの実戦で現れることは少ないマイナー作戦ではあるものの、実際は非常に優秀で、スペシャリストになれば勝ちまくることも十分可能という代物です。

中飛車、四間飛車、三間飛車と一通りの振り飛車に対して神谷八段がユニークな作戦を紹介してくれます。

特にゴキゲン中飛車に対する盛り上がり戦法は神谷八段のオリジナル。はやりの「超速」とは一風違います。右銀が▲3七銀→▲4六銀と出て行く前に左銀を▲6八銀→▲7七銀→▲6六銀と前線に繰り出すのです。金銀で中央を制圧する雄大な構想には現代将棋では味わえない快感があります。

鳥刺しや棒金をご存知の「オッサン世代」の方はもちろん、たまには居飛車穴熊以外の楽しい対振り戦法を指してみたい若い世代の方にもオススメの一冊です。また、特筆すべきは神谷八段の原稿の面白さ。ここまでユーモアの利いた戦術書はこれまでにない、といって過言ではありません。

本書で神谷流のとっておきの振り飛車破りをマスターしてください。
 


棋界に伝わる二つの秘法 雁木・右玉伝説(マイナビ将棋文庫)
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マイナビ将棋文庫
棋界に伝わる二つの秘法
雁木・右玉伝説
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週刊将棋/編
マイナビ出版
ISBN:978-4-8399-5912-8
2016年4月
\1,339
464p/16cm
    この本をAmazonで見る
第1部 雁木伝説 第1章 攻める雁木
第2章 三手角雁木
第3章 盛り上がる雁木
第4章 超急戦雁木
第5章 5六銀型雁木
第6章 変則攻撃雁木
第7章 角交換雁木
第8章 最新雁木
 
第2部 右玉伝説 第1章 風車右玉
第2章 矢倉右玉
第3章 右玉七変化
第4章 右玉実戦編
 

◆内容紹介
マイナーでも優秀!とっておきの2戦法のバイブル復活!!

プロの公式戦であまり見られないものの、アマ大会やネット将棋では頻繁に指されている戦法があります。それが本書に収められている「
雁木戦法」であり、「右玉戦法」です。ともに古くから指されている戦法であり、相手が対応を知らなければ楽勝、もし最善の対応をされたとしても互角に持ち込める非常に優秀な戦法であり、これらを極めたスペシャリストたちがアマ棋界で活躍した例は枚挙にいとまがありません。
 
本書はこの2つの戦法のバイブルとして知られる『
雁木伝説』(1991/2002)と『右玉伝説』(1991/2003)の2冊を合わせて文庫化したものです。破壊力の雁木とバランスの右玉。二つの秘法を体得して、ぜひ実戦で大暴れしてください。

 


相振り飛車で左玉戦法 居飛車で右玉戦法
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将棋最強ブックス
相振り飛車で左玉戦法 居飛車で右玉戦法
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小林健二
創元社
ISBN:978-4-422-75142-9
2013年10月
\1,365(5%税込)
224p/19cm

[総合評価]
B

難易度:★★★☆
図面:見開き4枚
内容:(質)B(量)B
レイアウト:A
解説:B
読みやすさ:A
中級〜有段向き
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第1章 相振り飛車で左玉戦法 ・▲7六銀・▲6七金型の左玉
 ├後手が金無双
 ├後手が美濃囲い
 └後手が穴熊
・▲6七銀・▲5七銀型の左玉
・覚えておきたい復習問題=8問
78p
第2章 相居飛車で右玉戦法 ・矢倉編
・▲7八金型編@後手角交換
・▲7八金型編A後手角不交換
・陽動振り飛車編
・後手が角交換してくる場合
・覚えておきたい復習問題=8問
80p
第3章 対振り飛車で右玉戦法 ・後手が向かい飛車
・後手が三間飛車
・後手がゴキゲン中飛車
・覚えておきたい復習問題=8問
60p

◆内容紹介
飛車と玉は左右に離すのが戦いの基本だが、本書はその常識をくつがえす新しい戦術書。
通常は玉を左側に移動させる居飛車で「右玉」に構える。相手の攻めをいなしてからの反転攻勢の醍醐味が痛快である。
また、普通は右玉となる相振り飛車で「左玉」にして戦う。こちらは相振り飛車戦の隠し球として活用したい戦法だ。
いずれの作戦も、相手が戸惑うそのスキをついて攻めるのが醍醐味。ライバルを圧倒しよう。

右玉・左玉の解説書。

右玉は、特殊な戦法である。通常の戦型では、「玉飛接近すべからず」(玉と飛が近いと同時に狙われやすいので、なるべく離した方が良い)という格言が示す通り、飛(+攻撃陣)と玉(+囲い)は離れている。

とくろが、右玉戦法では、玉と飛は非常に近いところに配置されているが、これで戦法として成立している。下段飛車で角などの打ち込みを消し、「堅さ」よりも「広さ」を主張し、相手が攻めてきたときにゲットした駒でカウンターを狙う。自分からは攻めにくいので、千日手も辞さない。自分にも、相手にも、独特の大局観が要求される。

本書は、そのような右玉戦法の戦い方のコツを解説した本である。


各章の内容を、チャートを添えて紹介していこう。……レビューの続きを読む(2013Oct31)


定跡裏街道 〜陽動振り飛車編〜
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定跡裏街道
〜陽動振り飛車編〜

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松田基弘
(個人出版)
ISBN:
2013年5月
\888(税込)
223p
(電子書籍)

[総合評価]
初版 C
(誤植が解消されたら)
A

難易度:★★★★
図面:見開き4枚
内容:(質)A(量)A
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:A
上級〜有段向き
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第1章 一手損角換わり ・概論
・裏魔界三間飛車
・モノレール向飛車
・裏立石
78p
第2章 矢倉 ・概論
・陽動石田
・裏陽動三間飛車
・様々な陽動振り飛車
(『
変わりゆく現代将棋(下)』に対する新研究)
 (1)△4四歩型四間飛車
 (2)△4四歩型三間飛車
 (3)△5三銀・△4四銀型三間飛車
 (4)△5三銀・△4四歩型三間飛車
 (5)△5三銀型三間飛車・▲6五歩急戦
75p
第3章 角道クローズ型 ・概論
・陽動右玉
38p
第4章 その他の戦型 ・△3三飛戦法
・横歩取りひねり飛車
32p

◆内容紹介
陽動振り飛車に関する新研究と新戦法を紹介した電子書籍です(223ページ)。
・角換わり…………3戦法
・矢倉………………3戦法
・角道クローズ型…1戦法
・その他の戦型……2戦法
まだどこにも紹介されたことのない切れ味のある新研究と新戦法の紹介をしています。
いずれも初心者から高段者まで通用する戦法となっています。

■おすすめ対象者
陽動振り飛車は矢倉模様の将棋での変化球というイメージが強いですが、
矢倉に限らず様々な戦型で使える上に、序盤からリードを狙える非常に有力な戦法です。
後手番戦法に困っている人や、新しい戦法を求めている人には非常におすすめです。

・著者のHP=
将棋定跡研究所 サンプル(PDF)

さまざまな陽動振飛車を解説した本。電子書籍で、Amazon Kindleストアから有料ダウンロードで入手することができる。

一般的に「陽動」とは、「本来の目的・意図を隠して、他へ注意をそらすために、わざと目立つように別の行動を取ること」(デジタル大辞泉より)。

将棋では、通常の展開から急に別の作戦に転じる場合に使われる。矢倉模様から後手が振飛車に転じる「陽動振飛車」が有名だが、「陽動作戦」自体に明確な定義はない。(例えば、奇襲戦法扱いの「奇襲袖飛車」も陽動作戦の一つといえるだろう)

本書は、陽動振飛車を主体とした陽動作戦を数多く解説した本である。作戦によっては、著者の前作『定跡裏街道 〜角交換振り飛車編』(2012.05)に入っていてもおかしくないようなものまで幅広い。

著者によれば、「序盤の一手一手から自分にあった戦略を組み立てていく事の楽しさが陽動振り飛車にはたくさん秘められている事を伝えたかった」(あとがき)とのこと。確かに、定跡に頼らず(または定跡の知識をバックグラウンドとして)、自分の構想力と大局観を頼りに指していく将棋は、充実感がある。ただし、好みは分かれるところだろう。……レビューの続きを読む(2013Jun29)


南の右玉
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南の右玉
MINAMI'S MIGIGYOKU
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南芳一
日本将棋連盟/発行
毎日コミュニケーションズ/販売
ISBN:978-4-8399-4045-4
2011年9月
\1,575(5%税込)
232p/19cm

[総合評価]
C

難易度:★★★★
図面:見開き5〜6枚
内容:(質)B(量)B
レイアウト:A
解説:B
読みやすさ:A
上級〜有段向き
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南流の序盤戦術   6p
第1章 右玉対矢倉模様 ・右玉対矢倉模様(1)
・右玉対矢倉模様(2)
・右玉対矢倉模様(3)
・右玉対矢倉模様(4)
・右玉対矢倉模様(5)
・右玉対矢倉模様(6)
・右玉対矢倉模様(7)
66p
第2章 袖飛車 ・袖飛車(1)
・袖飛車(2)
・袖飛車(3)
・袖飛車(4)
38p
第3章 振り飛車 ・振り飛車(1)
・振り飛車(2)
・振り飛車(3)
・振り飛車(4)
・振り飛車(5)
・振り飛車(6)
・振り飛車(7)
・振り飛車(8)
・振り飛車(9)
84p
第4章 その他の急戦 ・その他の急戦(1)対右四間飛車
・その他の急戦(2)対袖飛車
・その他の急戦(3)角交換
30p

◆内容紹介
本書は南芳一九段が後手番の戦術について著した本です。
初手から▲7六歩△3四歩▲2六歩△4四歩▲2五歩△3三角▲4八銀に、△9四歩と突くのが南流の基本図。早い端歩は居飛車穴熊を牽制しています。タイトルは「南の右玉」ですが、そこから先手の指し方によって、右玉、振り飛車、袖飛車などを使い分けて戦います。

著者の考える後手番の極意は「臨機応変」。本人の実戦を元にした講座で、その極意を皆様にお伝えいたします。

南流基本図南流の後手番戦術の解説書。

南九段といえば、「55年組」(cf. Wikipedia)の一角として、かつて大活躍した棋士である。特に、1987年から1991年にかけてタイトルを通算7期獲得しており、「55年組」の中では一番多い。また、竜王戦1組連続16期、A級9期など輝かしい棋歴を持つ。

その棋風は重厚で、対局中に正座を崩さず、ほとんど動かないことから「地蔵流」と呼ばれる。得意戦法は、矢倉と相掛かりのイメージが強い。(米長がタイトル戦で「横歩も取れない男に負けるわけにいかない」と南を挑発したのは有名)

その南が、最近はユニークな戦法を駆使しているという。

後手番専用になるが、初手から▲7六歩△3四歩▲2六歩△4四歩▲2五歩△3三角▲4八銀△9四歩〔右図〕。何の変哲もないノーマル振飛車の出だしに見えるが、8手目に△9四歩と打診するのが南流である。

本書は、その「南流後手番戦術」を南自身の実戦例23局を題材に解説した本である。

先手の方針はいくつか分岐点がある。……レビューの続きを読む(2011Oct22)


新・飯島流引き角戦法
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マイコミ将棋BOOKS
新・飯島流引き角戦法
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飯島栄治
毎日コミュニケーションズ
ISBN:978-4-8399-3308-1
2009年8月
\1,470(5%税込)
224p/19cm
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序章 引き角戦法の基礎知識    
第1章 対先手四間飛車編 ・対△5四銀型四間飛車
・対△4四銀型四間飛車
 
第2章 対先手ゴキゲン中飛車 ・対先手ゴキゲン中飛車△5五角型  
第3章 佐藤二冠の引き角戦法    
第4章 対先手三間飛車    
第5章 先手引き角戦法 ・先手引き角戦法基礎知識
・先手引き角急戦棒銀
 
第6章 自戦記編 ・本家ゴキゲンと対戦 対▲近藤正和五段戦
・新たな第一歩 対▲藤井 猛九段戦
 
第7章 引き角戦法のデータ    

◆内容紹介(MYCOMホームページより)
飯島流引き角戦法は四間飛車、ゴキゲン中飛車、三間飛車、向かい飛車と、すべての振り飛車に対して後手番で対抗できる有力な作戦です。角道を開けずに、引き角から8八玉型の美濃囲いに組むのが特長で、角のニラミを気にすることなく攻めに専念でます。駒組みの手順が分かりやすいことや、振り飛車にとってはいつもと感覚が異なることから、特に時間の短いアマチュア大会などにお勧めです。
先手番での応用や、棒銀など面白い急戦も載せましたので、前著『
飯島流引き角戦法』と合わせて読んで、振り飛車破りの秘策を手に入れてください。

 


野獣流攻める右四間
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マイコミ将棋BOOKS
野獣流攻める右四間
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泉正樹
毎日コミュニケーションズ
ISBN:978-4-8399-3204-6
2009年5月
\1,470(5%税込)
224p/19cm

[総合評価]
C

難易度:★★★☆
図面:見開き4枚
内容:(質)B(量)A
レイアウト:A
解説:B
読みやすさ:A
中級〜有段向き
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第1部 アームストロング砲右四間飛車
(対振り飛車)
・対4三銀型
 ├従来の▲右四間+舟囲いvs△5四銀+1二香型の定跡
 ├先手陣形を工夫(6八銀型舟囲い+7七角)
 └7八金型右四間(「かにの“ほろ酔い囲い”」)
   ├後手が高美濃
   └後手が銀冠
・対5三銀型
 └先手箱入り娘
・対穴熊
 └先手“箱入り息子”(7九玉-6八金寄型左美濃)
110p
第2部 ガトリング砲右四間飛車
(対居飛車)
・対△3三銀型(先手変形カニ囲い(「かにの“ほろ酔い囲い”」)
 ├後手矢倉
 └後手「ローストビーフサンド囲い」
・対△4三銀型
 ├後手雁木+△3三桂+△4一玉型、先手▲6八玉型左美濃
 ├後手雁木+△3三桂+△4二玉型、先手▲6八玉型左美濃
 ├後手雁木+△3三桂+△6二玉型、先手▲6八玉型左美濃
 ├後手雁木+△3三桂+△6二玉型、先手▲7九玉型左美濃
 └後手居玉で早めに飛先を伸ばす、先手「かにの“ほろ酔い囲い”」
・対△3三桂保留型
 ├後手雁木+△3三角、先手はカニ囲い
 └後手袖飛車△7二飛
110p

・【コラム】エルちゃんのコラム(1)エルの悪だくみ (2)エルザベス・カラー (3)エル篤姫を見る (4)真夜中のおやつ (5)エルの感想戦

◆内容紹介
本書は野獣流攻めるシリーズの第二弾で、右四間飛車戦法を解説しています。飛角銀桂と破壊力抜群の攻撃陣に加え、
対振り飛車なら7八金型、対居飛車なら6八玉型など、独特の工夫を加えて敵陣に襲い掛かります。あまり難解な変化はさておき、リズミカルな文章で狙い筋を披露しています。
「難しい定跡は苦手、とにかく攻めたい!!」といった方にぜひ読んで欲しい一冊です。

基本図▲右四間飛車の戦法解説書。

本書の右四間飛車は、初手から▲7六歩△3四歩▲2六歩△4四歩▲4八銀△4二銀▲4六歩(→基本図)といく、先手右四間飛車。ここから後手が四間飛車で受けるか、矢倉や雁木などの居飛車系で受けるかで展開が変わってくる。

近年よく見られる右四間飛車の囲いといえば、対四間飛車では(1)舟囲い (2)天守閣美濃 (3)端玉銀冠 (4)居飛車穴熊など、対居飛車では(1)居玉 (2)▲6八金(△4二金)型など。しかし本書では、それ以外の囲いを採用することで、右四間の新たな可能性を提示している。

「新たな可能性」と書いたが、実際には本書の戦型の多くはかなり古いものが多い。本文中に「右四間をよく採用した棋士」として挙がっている小堀清一、関根茂、富沢幹雄、宮坂幸雄らが囲いや仕掛けのタイミングを試行錯誤していた。

ただし、戦法自体は古いのだが、「メタボのお腹」(p90)「近頃は平気で手損する戦法も大流行」(p127)など、近年登場した言葉も使用されているので、原稿自体は比較的新しい模様。


さて、目次には「アームストロング砲右四間飛車」「ガトリング砲右四間飛車」と書いてあるが、何のことか分からないだろう(笑)。興味のある方は検索を掛けてもらえばすぐ分かると思うが、両者とも銃火器の一種で、幕末〜明治維新の戦乱で活躍した(らしい)ことが知られている。要は「破壊力抜群の戦法ですよ」ということである。

本書でどのような囲いの工夫がされているか、図で説明していこう。……レビューの続きを読む(2009Jun13)


とっておきの右玉
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マイコミ将棋BOOKS
とっておきの右玉
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細川大市郎
毎日コミュニケーションズ
ISBN:978-4-8399-3160-5
2009年3月
\1,470(5%税込)
224p/19cm

[総合評価]
B

難易度:★★★★☆
図面:見開き4枚
内容:(質)A(量)B
レイアウト:B
解説:A
読みやすさ:B
上級〜有段向き
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序 章 本書の見方   4p
第1章 先手右玉▲6七銀型対居飛車 ・先手右玉6七銀型対居飛車
・対△6二金待機策
・対△6二飛待機策
22p
第2章 先手右玉▲6七銀型対振り飛車 ・先手右玉6七銀型対振り飛車
・対四間飛車美濃囲い
・対四間飛車穴熊
・対向かい飛車穴熊
28p
第3章 先手右玉▲7七銀型対居飛車 ・先手右玉7七銀型対居飛車
・後手△9四歩
・後手△7三桂
・後手△4二金右
・後手△6五歩
・後手一直線に穴熊に
42p
第4章 後手右玉千日手成立の有無 ・後手右玉千日手成立の有無 10p
第5章 いろいろな右玉の変化 ・地下鉄飛車(1)(2)
・対銀冠(1)(2)
・△5四角の攻防(1)〜(3)
・対一手損角換わり
・ダイレクト向かい飛車対策
・相右玉の戦い
52p
第6章 角換わり右玉自戦記 ・全国優勝のかかった大一番−対吉田正和戦
・対振り飛車会心の一局−対山寺清志戦
44p
終 章 各章のまとめ   12p

・【コラム】奨励会(1)/奨励会(2)/大学将棋/麻雀/職団戦/くるくる

◆内容紹介
本書のテーマは角交換型の右玉戦法です。相手が居飛車なら右玉、振り飛車なら左玉にして、作戦勝ちを狙います。この戦法のスペシャリストである著者が、駒組みの手順や飛車先交換に対する反発の仕方、桂頭を狙われたときの受け方など、ポイントを詳しく解説しています。
右玉は「玉が薄くてやる気はしないが、やられてみると意外に困る」という、ちょっと不思議な戦法です。これは通常とは異なる感覚が必要で、勝敗が知識と経験に左右されやすいからです。本書で右玉の戦い方のコツをつかんで、実戦に役立ててください。

角交換右玉を解説した本。著者の細川氏は元奨励会員で、現在はアマ強豪。(※余談:安食総子女流初段の夫)

基本図右玉と一口に言っても、中飛車から発展する形や、一手損角換わりで先手が1筋を詰めた形などいろいろある。

本書では角交換型の右玉を解説。▲7六歩△3四歩なら▲2二角成△同銀▲6八銀(基本図→)とし、相手の対応によって指し手を決めていく。3手目角交換で手損してでも右玉戦に持ち込むのである。利点としては、角が目標になるのを避けていると同時に、「右玉は金銀のバランスがいいので、角は手持ちのほうが相手の駒組みをけん制でき、主導権を握れる」(p10)とのこと。

なお、特に後手番で角交換できない場合は、本戦法は不可。2手目△8四歩の場合については第3章を参照。

第1章〜第5章について、各章の内容を図面を用いながら説明していこう。……レビューの続きを読む(2009May08)


飯島流引き角戦法 MYCOM将棋ブックス
飯島流引き角戦法
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飯島栄治
毎日コミュニケーションズ
ISBN:4-8399-2248-9
2006年12月
\1,449(5%税込)
224p/19cm
    この本をAmazonで見る
第1章 対先手四間飛車編    
第2章 対先手中飛車編    
第3章 対先手向かい飛車編    
第4章 先手引き角戦法    
第5章 自戦記編 対 佐々木慎四段
対 中村太地四段
 
第6章 まとめ    

◆内容紹介(MYCOMホームページより)
振り飛車相手に苦戦している方に「飯島流引き角戦法」はオススメです。
本書は画期的な振り飛車対策で、
角道を突かずに玉を囲う新作戦です。
対振り飛車に急戦を用いるのは玉が薄くて勝ちきるまでは難しい。そうかといって居飛車穴熊に組もうとしても、藤井システムを始め、色々な対策の前に苦戦をしいられます。
本戦法は安全に玉を堅く囲えるのが大きな特長で、玉の堅さに重きを置く現代将棋にマッチしているといえます。組み上げるまでの手順も簡単で、難しい定跡手順を覚える必要はありません。

推薦の羽生善治三冠が「25年後にはみんな角道を突かなくなっているかもしれません」といっているように、この戦法は従来の将棋観を大転換させるターニングポイントになるかもしれません。
あなたも新しい感覚を取り入れてみませんか?

 


武市流力戦筋違い角の極意 プロの将棋シリーズ(4)
武市流力戦筋違い角の極意
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武市三郎
毎日コミュニケーションズ
ISBN:4-8399-1093-6
2003年5月
\1,300
222p/19cm

[総合評価]
C

難易度:★★★☆
図面:見開き4枚
内容:(質)B(量)B
レイアウト:A
解説:B
読みやすさ:A
中級〜有段向き
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  プロローグ   6p
第1章 △5五歩型 (1)▲6七角型 (2)三間飛車転換型 (3)向飛車型 34p
第2章 歩越し△5四銀型 (1)先手高美濃型 (2)△4五歩位取り-△2二玉型
(3)△4五歩位取り-△4四銀型
34p
第3章 相筋違い角型 (1)△5五歩位取り型 (2)後手左銀繰り出し型 (3)△4五歩位取り型 34p
第4章 その他の型 (1)歩を取らない筋違い角 (2)△筋違い角 (3)△6二飛〜△4二飛型 30p
第5章 実戦編 自戦記=6局 73p

◆内容紹介(MYCOMホームページより)
序盤の一歩得。これがささいであるわけない。「先に角を手放して損」という人もいるが、「持ち駒は遊び駒」というプロ棋士も少なくはない。

筋違い角の戦法解説書。

一口に筋違い角といっても、いろいろある。

 (1)角換わりからの筋違い角(手損なし)
  ▲7六歩△8四歩▲2六歩△3二金▲2五歩△8五歩▲7七角△3四歩▲8八銀△7七角成▲同銀△2二銀▲4五角
 (2)3手目角交換からの筋違い角(先手が手損)
  ▲7六歩△3四歩▲2二角成△同銀▲4五角
【第1図】

【第1図】筋違い角基本図【第1図】筋違い角基本図

この「3手目角交換」の方は、誰もが初心者のころにやられた経験があるはずである。序盤で1歩の損得ができるので、これがイヤで角道を開けなかった人も多いだろう。しかし、棋力が上がるにつれ、だんだんと遭遇する機会が少なくなる戦法でもある。とある本には、「筋違い角が通用するのはせいぜいアマ二段まで」と書いてあった。

また、▲3四角と1歩をかすめたあとの展開もいろいろある。

 (1)角を右に引くか左に引くか
 (2)居飛車から振飛車か


本書は、プロの実戦で筋違い角を60局以上指している著者が、プロにも通用する筋違い角戦法を解説したものである。

本書では、3手目角交換の筋違い角から振飛車(主に▲6七角型四間飛車【第2図】))に絞って研究されている。……レビューの続きを読む(2008Sep02)


高田流 新感覚振り飛車破り
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高田流 新感覚振り飛車破り
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高田尚平
毎日コミュニケーションズ
ISBN:4-8399-0395-6
2000年9月
\1,200
221p/19cm

[総合評価]
B

難易度:★★★★
図面:見開き3〜4枚
内容:(質)A(量)B+
レイアウト:B
解説:A
読みやすさ:B
上級〜有段向き
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第1部 対四間飛車
変幻位取り戦法
対四間飛車変幻位取り戦法のきっかけと概要 126p
(1)▲2六歩型 ・△5四歩型(1局)
・6筋争点型(3局)
・6筋位取り型(3局)
(2)飛車先不突型 ・後手番(3局)
・先手番(3局)
対四間飛車変幻位取り戦法のポイント
第2部 左玉戦法 左玉戦法のきっかけと概要 68p
(1)変幻位取り戦法からの左玉 ・対穴熊(1局)
・△三間飛車への変化(1局)
・△中飛車への変化(1局)
(2)相振り飛車からの左玉 ・対穴熊(2局)
・対金無双(1局)
(3)対中飛車力戦左玉 (1局)
左玉戦法のポイント
  棋譜解説 第1部・第2部の実戦の中終盤の解説 21p

◆内容紹介(「はじめに」より抜粋)
本書で取りあげる振り飛車対策は、ちょっと変わった作戦です。

特に第1部の対四間飛車変幻位取り戦法は、急戦と持久戦ともはっきり区別のできない作戦で、はじめて見る方は面くらうことと思います。また指しこなすまでには、かなりの時間がかかるかもしれません。しかしいくつかの難所を乗り越えてしまえば、思わぬ作戦勝ちの局面が待っていることもしばしばです。

もうひとつの左玉戦法は持久戦調の指し方。2つの戦法の共通した考え方は、盤面を広く使うこととバランス感覚です。

私の実戦を題材に体系的に解説していきます。またこの2つの戦法を通して、少しでも序盤の考え方を修得していただけたらと思います。

高田流の解説書。1999年10月〜2000年4月に「週刊将棋」に連載された講座を大幅に加筆・再構成したもの。

高田流は、基本的には対四間飛車の作戦である。元々の狙いは玉頭位取りで、天敵である△4四銀型を防ぐために序盤から工夫を凝らしている。

四間側は、あっさり玉頭位取りの理想形にされるわけにはいかないので、さまざまな反発をしてくる。それに対応すると、相振り型も含めて非常にバリエーションが出てくるのが高田流の特徴。一見、力戦のように見えるが、いくつかの思想が込められており、ある程度のパターンが出てくる。

本書は、高田流の考え方を、高田の実戦20局をベースに解説したものである。


高田流の基本的な流れを見ていこう。……レビューの続きを読む(2016Jun21)


超過激!トラトラ新戦法
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超過激!トラトラ新戦法
ぶっちぎりで勝つ
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田中寅彦
日本将棋連盟
ISBN:4-8197-0360-9
1999年12月
\1,200
231p/19cm

[総合評価]
B

難易度:★★★★
図面:見開き4枚
内容:(質)A(量)B
レイアウト:A
解説:B+
読みやすさ:A
上級〜有段向き
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第1章 対振飛車
「串カツ囲い」
・▲串カツ囲いvs△四間飛車(3局)
・▲四間飛車vs△串カツ囲い(1局)
32p
第2章 自分の土俵で
「無理矢理矢倉」
・▲腰掛銀三手角vs△無理矢理矢倉(2局)
・▲腰掛銀右四間飛車vs△無理矢理矢倉(1局)
・△超急戦向飛車(1局)
・これがホントの居飛車穴熊(3局)
66p
第3章 超過激
「田中流棒銀」
・▲角換わり棒銀vs△1三桂型(2局)
・▲角換わり棒銀vs△2四歩型(1局)
・▲角換わり棒銀vs△2二銀型(1局)
・▲矢倉棒銀(2局)
50p
第4章 後手でも主導権を
「矢倉早囲い」
・△矢倉早囲い+7三銀戦法(4局)
・△矢倉早囲い+棒銀(2局)
53p
  参考棋譜 第1章〜第4章の実戦の総譜(24局) 24p

【ミニコラム】今がチャンス!串カツ囲い/矢倉党に贈る無理矢理矢倉/将棋の原点 超過激「田中流棒銀」/スピード時代の矢倉早囲い

◆内容紹介(まえがきより抜粋)
本書では、居飛車穴熊、飛先不突き矢倉以降の、つまり現在の田中流をすべて披露した。一読してもらえば、それらすべてに“相手よりも安定した玉形を作り、常に先攻する”という一貫した“思想”が流れていることを理解されるはずだ。そしてこの“玉形”と“先攻”こそが現代の主流となり得る戦法の二代要素なのだ。

ユニーク戦法の解説書。

田中寅彦は、「序盤のエジソン」として知られている。エジソンといえば発明家だが、田中は序盤の手順にいつも工夫を考えており、現代将棋の序盤戦術に大きな影響を与えてきた。特に1980年代の「居飛車穴熊」と「飛先不突き矢倉」での貢献は大きい。

「居飛車穴熊」という囲い自体は以前からあったが、田中はそれを戦法化し、「相手より堅く囲って攻める」という思想を盛り込んだ。また、「飛先不突き矢倉」では、「不急の一手を後回しにして、もっと有効な手を指す」という考え方を明確にした。いずれも、現代将棋で強く意識されているものである。

田中は、この2つの作戦にとどまらず、様々な序盤戦術を試行してきた。オリジナリティ溢れる作戦もあり、すでに指されている作戦の改良もあり、アマ発の作戦のプロ化もあり……田中の新作戦に対する意欲は、1990年代もますます盛んであった。

本書は、田中の1990年代の愛用作戦を、実戦譜をベースに解説した本である。

各局の解説は、基本的には初手から投了まで。棋譜によっては、序盤や終盤が省略されていることがある。その場合は、巻末に総譜が添えられているので、並べてみよう。なお、巻末の棋譜には解説は付いていない。


本書は4章に分けられているが、もう少し詳しく見ると6つの戦型に分かれていると思う。各戦法の特徴を、図面を添えて紹介していこう。……レビューの続きを読む(2016Jun27)


雁木でガンガン!!
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森内優駿流棋本ブックス
雁木でガンガン!!
破壊力抜群の痛快!必殺戦法
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小暮克洋/著
森内俊之/監修
主婦と生活社
ISBN:4-391-12325-8
1999年10月
\950
191p/19cm
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第1章 雁木「基本編」 ・雁木「基本編」・全体構造樹形図
・雁木の基本的な駒組み
・▲6五歩vs△3一角型=角筋を生かしてガンガン攻めろ!
・▲6五歩vs△2二角型=攻めに守りに臨機応変
・△6四歩vs▲5九角型=角を転回じっくり攻めろ!
88p
第2章 雁木「応用編」 ・後手4筋不突き型攻略法
・後手居角速攻押さえ込み
・後手居角棒銀迎撃法
・後手矢倉一段玉撃破法
・後手カニ囲い型急戦封じ
・角交換型雁木対処法
・後手腰掛銀居飛穴対策
・相雁木主導権掌握法
64p
第3章 雁木「技術編」 実戦次の一手=15問 31p

◆内容紹介
“雁木”は、江戸時代の檜垣是安という人が考案した由緒正しい戦法。攻守にバランスのとれた手厚い構えに特徴があり、長く指し継がれてきた。ただ誕生当初から、守り主体の力戦志向の戦法とされ、“矢倉”のようなポピュラーな地位を確立するには至らなかった。そんな“雁木”を、攻撃主体の現代将棋に合うようにアレンジし、新定跡として体系化したのが本書。

 


英春流将棋入門
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三一将棋シリーズ
英春流将棋入門
必殺〈かまいたち戦法〉ダイジェスト編
個別ページへ
鈴木英春
三一書房
ISBN:4-380-97266-6
1997年8月
\1,800
234p/19cm
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第1章 総合戦法・英春流
へのいざない
・将棋戦術について
・英春流の狙いと指し方のポイント
16p
第2章 対四間飛車
の指し方
(1)穴熊 (2)美濃囲い(先手番) (3)美濃囲い(後手番)
(4)△5四歩阻止型 (5)△4五歩阻止型 (6)△6四歩阻止型
30p
第3章 対三間飛車
の指し方
(1)4五歩早仕掛け速攻型(後手番)
(2)磁石飛車vs△2二角、二枚替え型
(3)△3ニ金受けvs▲4五銀ぶつけ型
(4)▲2二角vs△4六角、▲4七銀決め型
(5)▲4四歩取りこみvs△3二歩決め型
(6)△3一銀据え置き、角交換型 (7)▲4八飛vs△3三桂受け型
(8)△3四飛+3三角受け型 (9)升田式石田流封じ
38p
第4章 対中飛車
の指し方
(1)▲4五歩早仕掛け・速攻型 (2)磁石飛車
(3)△5五歩vs▲4五歩クロスカウンター型
(4)△5五歩位取らせ(▲5六歩仕掛け型)
(5)△5五歩位取らせ(▲5五歩奪回型)
(6)△5五歩位取らせ(▲5五歩反撃型)
26p
第5章 必殺19手定跡 ・英春流の世界
(1)一直線型 (2)左右分断型 (3)横歩取らせ型
22p
第6章 対居飛車
の指し方
・居飛車かまいたちの陣
・△6二銀の発見
(1)矢倉 (2)角交換(先手番) (3)角交換(後手番)
(4)雁木 (5)飛先交換棒銀 (6)ヒネリ飛車 (7)腰掛銀速攻
 
第7章 必殺右四間 ・なぜ右四間なのか
(1)雁木 (2)右玉(後手番) (3)矢倉(後手番)
 

◆内容紹介
既成の定跡すべてに対抗できる総合戦法、英春流・かまいたち戦法。その対振飛車・19手定跡・右四間・陽動振飛車の各戦法のポイントを、初級者用にわかりやすく解説した入門書。

 


筋違い角と相振り飛車
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森内優駿流棋本ブックス
筋違い角と相振り飛車
ライバルに勝つ(秘)作戦
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木屋太二/著
森内俊之/監修
主婦と生活社
ISBN:4-391-12041-0
1997年7月
\900
191p/18cm

[総合評価]
B

難易度:★★★☆
図面:見開き4枚
内容:(質)A(量)B
レイアウト:A
解説:B
読みやすさ:A
中級〜有段向き
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※詳しい内容は個別ページ参照
第1章 新感覚筋違い角 ・プロローグ 筋違い角ストーリー
(1)筋違い角居飛車編 急戦型
(2)筋違い角居飛車編 持久戦型
(3)筋違い角振り飛車編 急戦型
(4)筋違い角振り飛車編 持久戦型
92p
第2章 超感覚相振り飛車 ・プロローグ 相振り飛車ストーリー
(1)相振り飛車 対三間飛車編 急戦型
(2)相振り飛車 対三間飛車編 持久戦型
(3)相振り飛車 対四間飛車編 急戦型
(4)相振り飛車 対四間飛車編 持久戦型
90p

・「優駿流ワンポイントアドバイス」(1)〜(8)

◆内容紹介
将棋に必勝法はないといわれる。たしかに優秀な戦法はあっても必勝法はない。それが現実だ。本当に必勝法はないのだろうか…。その必勝法に限りなく近づこうというのが本書のねらいである。

筋違い角と相振飛車の戦法解説書。

第1章は筋違い角。筋違い角は「3手目角交換」と「角換わりから〜」の2種類あるが、本書のものは3手目角交換タイプで、初手から▲7六歩 △3四歩 ▲2二角成 △同銀 ▲4五角と進む。縁台将棋で
はおなじみの戦法だが、プロでは一歩得よりも手損と生角を手放した損が重視され、指す人は少なかった。

本書では従来の筋違い角を大幅に改良。▲5六角とは引かず、▲1六角(居飛車、【第1図】)や▲7八角(振飛車、【第2図】)or▲6七角と引くのが特徴。これによって、角をいじめられる展開が激減する。さらに、歩を奪った3筋をぐいぐい伸ばして拠点にしたり、得した一歩で攻撃するなど、非常に「攻撃力のある戦法」になっている。
【第1図】新・筋違い角(居飛車)【第2図】新・筋違い角(振飛車)【第3図】超感覚相振飛車

「こんなに上手くいくのかな?」とは思ってみたものの、上手く咎める方法は見つからなかった。とすれば、手得を生かして相筋違い角にするしかないのだろうか?得意戦法を探している人は必見(英春流よりはシンプルで使いやすそう)。

第2章は相振飛車で、向飛車を解説。「なんだ、向飛車なら普通じゃん。」と思うかもしれないが、慌てない、慌てない。囲いが違うのである。相振飛車の囲いといえば、金無双、美濃、穴熊、矢倉の4つが普通だが、本書の相振飛車はなんと“右中原囲い”なのである。(【第3図】

△3六歩の拠点はあるし、壁銀だし、中原囲いは玉頭攻めが痛いし…と、これで良くなるような気はしないのだが…。急戦に強く、持久戦なら銀冠への発展があるということで、案外指せているようなのである。個人的には普通に指した方が勝てそうなのだが、他人と同じ事をしたくない人にはオススメの戦法である。

どちらの章も「後手が普通の指し方をした場合は優勢に」「後手が対策を凝らしてきても十分指せる」という展開になっている。実際はどちらも手将棋模様になりやすいので、実戦で試してみる必要があるが、まず本書を読んでポイントとコツをつかんでおくと良い。そんなに緻密な解説ではなかったが、読んでいて結構面白かった。

不思議なのは、どうしてこの2戦法が同じ本で解説されているのか?その謎は解けないままだった……。

なお、このシリーズ共通で、大きな盤面図には活字ではなく「巻菱湖」の駒形が使われている。他書ではみづらく感じることがあったが、本書の場合は特に気にならなかった。(2006Jul29)

※本書は図書館で借りたのだが、114pに「△3五飛ならどうするんだ?!」という書込みがあった(書き込まないでよヽ(`Д´)ノ)。次の△7五飛には▲3六飛とできるので、放置で良いとおもう。


後手無理矢理矢倉
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カバー全体
後手無理矢理矢倉
矢倉はエジソンに聞け!
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田中寅彦/著
週刊将棋/編
毎日コミュニケーションズ
ISBN:4-89563-631-3
1995年5月
\1,165
222p/19cm

[総合評価]
D

難易度:★★★
図面:見開き1〜2枚
(写真挿入あり)
内容:(質)B(量)C
レイアウト:B
解説:B
読みやすさ:B
中級以上向き
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プロローグ=46p(復習問題13問)
研究編=40p(3局、復習問題6問)
実戦編=84p(5局)
次の一手編=47p(23問)

◆内容紹介
飛車先不突矢倉を駆使して棋界を暴れ回る序盤術の天才が後手番の秘策を大公開。
△無理矢理矢倉の解説本。

通常の矢倉は▲7六歩△8四歩から始まるが、ここから先手は角換わりにする権利も持つ。それを不満として、後手が矢倉に誘導して、さらに主導権も握ろうというのがこの後手無理矢理矢倉戦法。▲7六歩△3四歩▲2六歩△4四歩▲2五歩△3三角から矢倉を目指す。先手の対策によっては向飛車も指しこなす必要があるので、一長一短だ。

プロローグでは本戦法の序盤の基礎知識を解説。研究編と実戦編はどちらも実戦をもとに解説されていて、似たような内容だ。

次の一手問題が多い分、実際の内容はやや薄めになっている。この本で基礎部分を押さえたら、あとは実戦で試すか、棋譜を数多く並べよう。(2002May25)


英春流将棋問答 三一将棋シリーズ
英春流将棋問答
必殺〈かまいたち〉戦法 虎の巻編
個別ページへ
鈴木英春
三一書房
ISBN:4-380-95214-2
1995年3月
\1,650
234p/19cm
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第1章 将棋問答
第2章 巡回教室
第3章 全国タイトルへの挑戦

◆内容紹介
既刊「英春流四部作」の反響は大きく、全国から問い合わせが殺到。それらにズバリ答える「将棋問答」と、実戦心理や序・中・終盤の戦い方など、勝率アップのためのエキスをたっぷり詰めこんだ〈虎の巻編〉ついに登場。
 


風車の美学
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伊藤果直伝!
風車の美学
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伊藤果/著
週刊将棋/編
毎日コミュニケーションズ
ISBN:4-89563-601-1
1994年6月
\1,165
223p/19cm

[総合評価]
C

難易度:★★★☆
図面:見開き4枚
内容:(質)B(量)B
レイアウト:A
解説:B
読みやすさ:A
中級〜有段向き
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第一章 風車 (序章)
風車の原点/中飛車のパターン/ツノ銀中飛車からの流れ/
風車の陣形/風車の分析/風車の精神
・対居飛車穴熊
・対居飛車穴熊急戦型
・対居飛車穴熊超急戦型
・対左美濃銀冠型(1)(2)
・角交換型(1)(2)
・対3八飛戦法(1)(2)
118p
第二章 新風車 (序章)
新風車の右玉/新風車の分析/新風車の攻守
・角交換型四間飛車(1)(2)(3)
・対3七銀型(1)(2)(3)
・対3八飛型
・持久戦6四角型
99p

◆内容紹介
将棋400年の伝統を破った新戦法「風車」。風車と新風車を合わせた、上級者に対するとっておきの戦法を、強い人に勝てずに困っている将棋ファンに紹介する。

風車の定跡書。…というより、ほとんど実戦解説なので、“風車の戦術指南書”という感じのほうがしっくりする。

風車は下図(1)のように、ツノ銀中飛車に似た戦法である。ただし、玉型は木村美濃ではなく、一路左に寄った形が基本形になる。4八金が5筋をカバーしているのが大きく、対ツノ銀中飛車では成立する仕掛けはほとんど無効になってしまう。逆に風車側の金銀も攻めに使うのは難しい。すなわち、どちらからの仕掛けも難しく、風車は「受け100%」「千日手歓迎」の戦法となる。さらに「自分からは動かない」「あわよくば入玉」というコンセプトもあり、下図(1)から下図(2)に変形すれば理想形となる。玉金飛がくるくる動くところがまさに“風車”である。

受け100%の風車に対し、攻め30%受け70%が下図(3)の新風車。居飛車からの変化だが、銀が5六に出られることと、▲5八金の一手で玉が締まることが大きな特徴。また、風車への移行も可能である。


(1)風車基本形


(2)風車理想形


(3)新風車基本形

本書は、本家・伊藤果の実戦を題材に解説している。総譜の掲載はなく、序盤と終盤はカットされていることもある。あまり風車と関係ない“終盤自慢”のような部分もあったり…全体的にやや中途半端。もう少し定跡解説部を増やしてくれると良かったんだけど…特にツノ銀中飛車との違いを明確にしてほしかった。

ただし、σ(^-^)は風車対策を知りたくて本書を読んだのだが、風車の狙う駒組み・風車の気持ちを少しは理解することができた。特に風車と新風車の違いが分かったのは収穫でした。(2003Aug13)


必殺!陽動振飛車 三一将棋シリーズ
必殺!陽動振飛車
英春流〈かまいたち〉戦法 番外編
個別ページへ
鈴木英春
三一書房
ISBN:4-380-93204-4
1993年1月
\1,553
234p/19cm
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第1章 つくつくぼうし戦法
第2章 陽動振飛車
第3章 限りなく拡がる序盤戦術

◆内容紹介
英春流3部作でさんざん苦しめられた振飛車党の皆様のために、著者が“贖罪”の気持ちをこめて書き下ろした〈番外編〉ここに登場。「英春流陽動振飛車」の奏でる大駒の舞をぜひご堪能のほどを…。
 


右玉伝説
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(文庫版)
右玉伝説(MYCOM将棋文庫)
秘法巻之四
右玉伝説
個別ページへ
週刊将棋/編
毎日コミュニケーションズ
ISBN:4-89563-556-2
1991年11月
\971
205p/19cm
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MYCOM将棋文庫(17)
右玉伝説
右玉の秘法を伝授
個別ページへ
毎日コミュニケーションズ/編
毎日コミュニケーションズ
ISBN:4-8399-1211-4
2003年8月
\700
232p/16cm
第1章 風車右玉 バランス最高の駒組みで
地下鉄飛車の威力抜群
90p
第2章 矢倉右玉 柔軟な守備力と反発力は
矢倉後手番の有力作戦
72p
第3章 右玉七変化 無限の右玉バリエーション
変幻自在の指し回し
36p
第4章 右玉実戦編 (文庫版のみ収録) 16p

【特別講義】後手棒銀VS右玉(1)(2)(3)(4)|腰掛け銀VS右玉|矢倉潰しの右玉(1)(2)(3)

◆内容紹介(MYCOMホームページより)
「右玉」は、柔軟性とカウンター戦術を武器とするアマチュア間で人気の高い戦法だ。相手の攻めを巧みに受け流し、鋭く反撃する指し口は、まるでマタドールになったかのような独特の快感を味あわせてくれる。本書は「風車右玉」「矢倉右玉」をはじめ、右玉戦法を広範に収録した初めての定跡本だ。
また、文庫化にあたって、最新の研究を解説した書き下ろし16ページが加筆された。

 


必殺!右四間
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裏表紙
三一将棋シリーズ
必殺!右四間
英春流〈かまいたち〉戦法 完結編
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鈴木英春
三一書房
ISBN:4-380-91238-8
1991年10月
\1,600
234p/19cm
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第1章 必殺右四間 なぜ右四間なのか/雁木殺しの決定版
(1)雁木型 実戦例 1〜6
(2)右玉型 実戦例 1〜6
(3)矢倉型 実戦例 1〜8
148p
第2章 かまいたちパートU (1)三間飛車 実戦例 1〜4
(2)中飛車 実戦例 1〜3
(3)四間飛車 実戦例 1〜3
58p
  理解度テスト 英春流次の一手=20問 20p

◆内容紹介(はじめにより抜粋)
「必殺右四間」は、相手が振飛車でくるか居飛車でくるのか態度をはっきりさせない“なまくら”用に開発した戦法で、「雁木」「右玉」「ウソ矢倉」の三つを主な対象にしている。対振飛車用には「かまいたちパートU」という右四間があってすでに紹介済みだが、これも「その後のパートU」という題で第2章に補足、書き加えておいたので、この本を熟読すれば「右四間」の権威になれるかも。

 


雁木伝説
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(文庫版)
雁木伝説(MYCOM将棋文庫)
秘法巻之壱
雁木伝説
個別ページへ
週刊将棋/編
毎日コミュニケーションズ
ISBN:4-89563-552-X
1991年8月
\971
214p/19cm

[総合評価]
A

難易度:★★★☆
図面:見開き4枚
内容:(質)A(量)A
レイアウト:A
解説:A
中級〜上級向き
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MYCOM将棋文庫(2)
雁木伝説
雁木の秘法を伝授
個別ページへ
毎日コミュニケーションズ/編
毎日コミュニケーションズ
ISBN:4-8399-0882-6
2002年11月
\700
240p/15cm
第1章 攻める雁木 飛角銀桂を最大限に活用した、
雁木の攻めの基本を伝授
34p
第2章 三手角雁木 角をすばやく右翼に転換し、
攻めの理想形を実現させる
24p
第3章 盛り上がる雁木 自陣の厚みを生かして、
敵の攻め駒を押し潰す
28p
第4章 超急戦雁木 自陣の整備を省略して、
電光石火の攻撃を敢行
20p
第5章 5六銀型雁木 5筋の歩を交換して強力な攻撃形を
築き、敵陣を圧倒
36p
第6章 変則攻撃雁木 雁木の攻めを警戒する敵陣に、
変則攻撃を強行
36p
第7章 角交換雁木 角交換を許しても、
雁木の攻めは止まらない
28p
第8章 最新の雁木 (文庫版のみに収録)  

その他、特別講義=17項

雁木の専門書。雁木は非常に破壊力のある戦法で、なにか得意戦法を持ちたい攻め好きの居飛車党にはピッタリの戦法だ。特に「矢倉のような将棋が好きだけど、矢倉の7七銀型がどうも気に入らない」と思ってる方には最適だろう。しかし、雁木について詳しく書かれた本は『雁木でガンガン!』と本書くらいしかない(2003年4月現在)。

本書では雁木の様々なバリエーションを分かりやすく解説している。雁木は攻め倒す印象が強いが、平手将棋に必勝法なし、相手が正確に受けに回ればいつも攻め切れるとは限らない。ときには受けに回ったり、玉頭を盛り上がって作戦勝ちを目指す指し方も必要になる。角筋を生かした攻め方は急戦藤井システムと似たところがあるので、四間飛車党が読んでも参考になりそう。雁木に悩まされている人も、雁木の気持ち(やりたいと思っていること)を知るために読んでおきたい。

ただし、常に雁木スタンスで解説されているため、ほぼ互角の局面でも「雁木側が指せる」となっていることが多い。また、どの章も組み上げるまでの駆け引きについては書かれておらず(巻末に組み上げまでの手順が載っているだけ)、いつも雁木側がやや作戦勝ちの局面から始まっているので、実戦で試すときには注意が必要。

なお、文庫版には「第8章:最新の雁木」が追加されているので、オリジナル版を持っている人も立ち読みくらいはしておくといい。(2003Apr10)


必殺!19手定跡
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裏表紙
三一将棋シリーズ
必殺!19手定跡
英春流〈かまいたち〉戦法 居飛車編
個別ページへ
鈴木英春
三一書房
ISBN:4-380-90211-0
1990年4月
\1,600
234p/19cm

[総合評価]
B

難易度:★★★★
図面:見開き2〜4枚
内容:(質)A(量)A
レイアウト:B
解説:B
読みやすさ:B
上級〜有段向き
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第1章 必殺19手定跡 英春流の世界
(1)一直線型 (2)左右分断型 (3)横歩取らせ型
80p
第2章 総合戦法への旅立ち 英春流のルーツを探る/居飛車・かまいたちの陣
/△6二銀の発見/総合戦法への旅立ち
66p
第3章 各戦法VS英春流 (1)矢倉 (2)矢倉中飛車 (3)角交換-上 (4)角交換-下
(5)雁木 (6)右玉 (7)飛先交換早繰り銀 (8)飛先交換腰掛銀
(9)ひねり飛車 (10)腰掛銀速攻
80p

◆内容紹介(はじめにより抜粋)
本書では、英春流の世界である「必殺19手定跡」をメインに、そして、どのようにして英春流が完成されたのかを示す「総合戦法への旅立ち」と、持久戦になった場合の「各戦法vs英春流」の三部に分けて紹介しようと思う。

英春流・対居飛車の解説書。

英春流は、著者の鈴木英春(すずき・えいしゅん)氏が開発したユニーク戦法である。先手番では▲7六歩△○○○▲4八銀、後手番では▲7六歩△6二銀という出だしが特徴。奇襲的な要素もあるが、相手がどのように来ても対応できる「総合戦法」を標榜している。わずかに損な部分もあるようで、プロで指す棋士は少ないが、羽生が若手時代に連採したこともある。

前著『必殺!かまいたち戦法 英春流のすべて』(鈴木英春,三一書房,1988)で記された「英春流・かまいたち戦法」は対振飛車用で、「駒がぶつからないうちに相手を斬っている」のが名前の由来。一方、本書の「19手定跡」は、英春流の対居飛車での序盤定跡で、初手から10手前後で激しく駒の取り合いが行われ、3つの主要変化ではいずれも19手で優勢になる、というところから名付けられている。


各章の内容と、対居飛車の英春流の概要をザッと紹介していこう。……レビューの続きを読む(2012Aug08)


必殺!かまいたち戦法
zoom
裏表紙
三一将棋シリーズ
必殺!かまいたち戦法
英春流のすべて
個別ページへ
鈴木英春
三一書房
ISBN:4-380-88237-3
1988年6月
\1,600
234p/19cm
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英春流とは何か 将棋と私/棋風について/将棋の考え方/強さとは何か 30p
対四間飛車の指し方 (1)穴熊 (2)美濃囲い<4五歩・4四銀型> (3)美濃囲い<その他>
(4)△5四歩阻止型 (5)△6四歩阻止型
68p
対三間飛車の指し方 (1)4五歩早仕掛け・速攻型 (2)磁石飛車・2二角、二枚替え型
(3)3二金受け・4五銀ぶつけ型 (4)2二角・4六角、4七銀決め型
(5)4四歩取り込み、3二歩決め型 (6)角交換型<3一銀据え置き型>
(7)4八飛・3三桂受け型 (8)3四飛・3三角受け型 (9)升田式石田流封じ
76p
対中飛車の指し方 (1)4五歩早仕掛け・速攻型 (2)磁石飛車
(3)5五歩位取らせ<5六歩仕掛け型> (4)5五歩位取らせ<5五歩奪回型>
(5)5五歩位取らせ<5五歩反撃型>
40p
理解度テスト 英春流次の一手=12問 12p

◆内容紹介(はじめにより抜粋)
英春流「かまいたち」は、対四間飛車穴熊用に編み出した“駒がぶつからないうちに相手を斬っている”という(中略)まったく新発想のオリジナル戦法で、英春流発祥の戦法でもある。四間穴熊用を幅広く四間飛車全般に使えるように改良。加えて三間飛車・中飛車用には別の破壊力抜群の速攻戦法「かまいたちパート2」を創って対振飛車戦を完成。そして居飛車戦にも独自の戦法をそれぞれに開発して、今ここに英春流「かまいたち」という総合戦法が完結したのであった。

 


(ポケット版)
型破り振飛車の急所(ポケット版)
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(DELUXE版)
型破り振飛車の急所
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将棋タウンさんthx!
王将ブックス ポケット版
─実戦振飛車シリーズW
型破り振飛車の急所
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北村昌男
北辰堂
0376-72028-7731
1975年10月
\380
158p/15cm

[総合評価]
C

難易度:★★★☆
図面:見開き2枚
内容:(質)B(量)B
レイアウト:A
解説:B
読みやすさ:A
中級〜上級向き
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王将ブックスDELUXE版
―実戦振飛車シリーズ(4)
型破り振飛車の急所
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北村昌男
北辰堂
ISBN:4-89287-083-8
1987年3月
\800
158p/19cm
第1章 ▲4六銀型中飛車 26p
第2章 ▲5五歩交換中飛車 10p
第3章 △4四角型中飛車 20p
第4章 △3四金型四間飛車 30p
第5章 ▲7六銀型四間飛車 20p
第6章 ▲7五歩型三間飛車 30p

◆内容紹介(はしがきより抜粋)
振飛車戦法が全盛の昨今ですが、皆さんの振飛車はプロの対局と同じ型にはまった定跡形が主力となっています。たまには相手の意表を衝いた“型破り”の振飛車も面白いのではないでしょうか。実力の向上にも役立ちますし、なんといっても、好敵手がまごつく姿がたのしいものです。

“普通ではない”振飛車の戦法解説書。

第1章〜第3章は力戦的な中飛車。第4章〜第7章は序盤で▲7五歩(△3五歩)と位を取る戦型で、金銀や飛の活用でまったく違う性格になってくる。

各章の構成は、基本的な狙い筋、相手が超急戦で反発して来た場合の対応、持久戦の一例など。いろんな形を紹介しているため、各章の内容は薄めになっている。

各戦型を少し紹介しておこう。……レビューの続きを読む(2007Jun01)


(ポケット版)
魚釣り戦法右四間飛車(ポケット版)
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(DELUXE版)
魚釣り戦法右四間飛車
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王将ブックス ポケット版
特殊戦法シリーズV
魚釣り戦法右四間飛車
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佐藤大五郎
北辰堂
0376-66024-7731
1974年6月
\380
158p/15cm

[総合評価]
B

難易度:★★★☆
図面:見開き2枚
内容:(質)B(量)B
レイアウト:A
解説:B
読みやすさ:A
中級〜上級向き
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王将ブックス DELUXE版
E 特殊戦法シリーズ(3)
魚釣り戦法右四間飛車
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佐藤大五郎
北辰堂
ISBN:4-89287-068-4
1987年3月
\800
158p/19cm
第1章 魚釣り戦法
(△四間飛車vs▲右四間飛車)
(1)基本定跡
(2)裏定跡(△3二銀待機)
(3)裏定跡撃破法(持久戦策)
26p
第2章 一般振飛車 (1)ツノ銀中飛車撃破法
(2)△5三銀型振飛車(大野流)撃破法
(3)向飛車撃破法
34p
第3章 変則戦法 (1)対矢倉模様
(2)対雁木模様
22p
第4章 矢倉戦法 (1)千日手定跡
(2)新旧対抗型
(3)位取り急戦矢倉
(4)三手角作戦1.位取り対抗法
(5)三手角作戦2.急戦対抗法
(6)天王山△3三角戦法
60p
第5章 腰掛銀戦法
(角換わり相腰掛銀)
・升田定跡 12p

◆内容紹介
右四間飛車は居飛車を二つ左に振るもので積極的な攻め方です。融通性に富んでおり、対振飛車・対居飛車のいずれにでも登場し、強大な破壊力を見せてくれます。

右四間飛車戦法の解説書。

もう少し正確に言うと、本書は「右四間飛車戦法の解説書」ではなく、「右四間(先手なら4筋)に飛を振って戦う指し方の解説書」である。序盤から右四間に構える戦法だけでなく、持久戦調の駒組みから右四間に構え直すもの、相手の位取りにカウンターをかける形で右四間になるものなど、最初から狙ってできるものではない指し方も解説されている。……レビューの続きを読む(2010Feb22)


筋違角棒銀戦法
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将棋新書 第8
筋違角棒銀戦法
加藤治郎
野口書店
ISBN:
1952年
\
158p/18cm
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