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秘法巻之壱 雁木伝説 |
[総合評価] A 難易度:★★★☆ 図面:見開き4枚 内容:(質)A(量)A レイアウト:A 解説:A 中級〜上級向き |
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【編 者】 週刊将棋 | ||||
【出版社】 毎日コミュニケーションズ | ||||
発行:1991年8月 | ISBN:4-89563-552-X | |||
定価:971円 | 214ページ/19cm |
(文庫版) |
MYCOM将棋文庫(2) 雁木伝説 雁木の秘法を伝授 |
[総合評価] A 難易度:★★★☆ 図面:見開き4枚 内容:(質)A(量)A レイアウト:A 解説:A 中級〜上級向き |
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【編 者】 毎日コミュニケーションズ | ||||
【出版社】 毎日コミュニケーションズ | ||||
発行:2002年11月 | ISBN:4-8399-0882-6 | |||
定価:700円 | 240ページ/15cm |
【本の内容】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
その他、特別講義=17項 |
【レビュー】 |
雁木の専門書。 雁木は非常に破壊力のある戦法で、なにか得意戦法を持ちたい攻め好きの居飛車党にはピッタリの戦法だ。特に「矢倉のような将棋が好きだけど、矢倉の7七銀型がどうも気に入らない」と思ってる方には最適だろう。しかし、雁木について詳しく書かれた本は『雁木でガンガン!』と本書くらいしかない(2003年4月現在)。 本書では雁木の様々なバリエーションを分かりやすく解説している。雁木は攻め倒す印象が強いが、平手将棋に必勝法なし、相手が正確に受けに回ればいつも攻め切れるとは限らない。ときには受けに回ったり、玉頭を盛り上がって作戦勝ちを目指す指し方も必要になる。角筋を生かした攻め方は急戦藤井システムと似たところがあるので、四間飛車党が読んでも参考になりそう。雁木に悩まされている人も、雁木の気持ち(やりたいと思っていること)を知るために読んでおきたい。 ただし、常に雁木スタンスで解説されているため、ほぼ互角の局面でも「雁木側が指せる」となっていることが多い。また、どの章も組み上げるまでの駆け引きについては書かれておらず(巻末に組み上げまでの手順が載っているだけ)、いつも雁木側がやや作戦勝ちの局面から始まっているので、実戦で試すときには注意が必要。 なお、文庫版には「第8章:最新の雁木」が追加されているので、オリジナル版を持っている人も立ち読みくらいはしておくといい。(2003Apr10) |