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書名 | 著者 | 発行 | 振 穴 |
居 飛 穴 |
相 穴 熊 |
備考 |
斬り合いで勝つ!深浦の居飛車穴熊 | 深浦康市 | '20.1 | ◎ | ○ | ||
書名 | 著者 | 発行 | 振 穴 |
居 飛 穴 |
相 穴 熊 |
備考 |
勝ちやすさNo.1!対振りなんでも居飛車穴熊 | 北島忠雄 | '19.3 | ◎ | |||
堅陣で圧勝! 対振り銀冠穴熊 | 増田康宏 | '17.6 | ◎ | |||
今日からすぐ勝てる 奇襲虎の巻(マイナビ将棋文庫) | 神谷広志 | '17.5 | ◎ | ⇒奇襲・超急戦の本 | ||
解明!相穴熊最先端 | 北島忠雄 | '15.5 | ◎ | |||
振り飛車穴熊の最終進化 | 広瀬章人 | '15.3 | ○ | ○ | ||
居飛車穴熊の教科書 | 高橋道雄 | '14.10 | ○ | |||
全戦型対応 穴熊の戦い方 | 佐藤和俊 | '14.2 | ○ | ○ | ○ | |
よくわかる振り飛車穴熊 | 佐藤和俊 | '11.5 | ○ | ○ | ||
西川流振り飛車 居飛車穴熊破り | 西川和宏 | '11.4 | ○ | ○ | ||
書名 | 著者 | 発行 | 振 穴 |
居 穴 |
相 穴 |
備考 |
とっておきの相穴熊 | 広瀬章人,遠藤正樹 | '07.10 | ○ | |||
ホントに勝てる穴熊 | 先崎学 | '03.2 | ○ | ○ | ○ | |
振り飛車穴熊戦法 | 福崎文吾 | '02.11 | ○ | ○ | ||
実戦 居飛車穴熊戦法 | 田中寅彦 | '01.4 | ○ | ○ | ||
スーパー穴熊 完結編 | 小林健二 | '00.3 | ○ | ○ | ||
書名 | 著者 | 発行 | 振 穴 |
居 穴 |
相 穴 |
備考 |
快勝!スーパー穴熊 | 小林健二 | '98.2 | ○ | ○ | ||
秘伝 穴熊王 | 美馬和夫 | '95.9 | ⇒その他の手筋 | |||
羽生の頭脳(4) 居飛車穴熊と左美濃 | 羽生善治 | '92.10 | ○ | ○ | ||
穴熊戦法 | 大内延介 | '90.1 | ○ | ○ | ○ | 創元社 |
書名 | 著者 | 発行 | 振 穴 |
居 穴 |
相 穴 |
備考 |
穴熊ガイド | 櫛田陽一/協力 | '88.3 | ○ | ○ | ○ | |
八段 北村昌男の 穴熊戦法 | 北村昌男 | '88.1 | ○ | 北辰堂のDELUXE版 | ||
居飛穴なんかコワくない | 神谷広志 | '87.3 | ○ | |||
田中流 鉄壁居飛車穴熊 | 田中寅彦 | '86.5 | ○ | |||
田中寅彦の居飛車穴熊入門 | 田中寅彦 | '84.4 | ○ | |||
穴熊戦法 | 大内延介 | '83.5 | ○ | 筑摩書房 | ||
穴熊戦法 | 北村昌男 | '82.4 | 北辰堂のポケット版 | |||
居飛車穴熊入門 | 田中寅彦 | '80.12 | ○ | |||
将棋・穴熊戦法 | 木村義徳 | '80.8 | ○ | ○ | ○ | |
大内の穴熊戦法入門 | 大内延介 | '80.1 | ○ | |||
書名 | 著者 | 発行 | 振 穴 |
居 穴 |
相 穴 |
備考 |
大山十五世名人の穴グマ振り飛車 | 大山康晴 | '77.5 | ○ |
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マイナビ将棋BOOKS 斬り合いで勝つ!深浦の居飛車穴熊 |
深浦康市 マイナビ出版 ISBN:978-4-8399-7524-1 2021年1月 \1,694(10%税込) 224p/19cm |
[総合評価] |
難易度:★★★★ 図面:見開き4枚 内容:(質)A(量)B+ レイアウト:A 解説:A 読みやすさ:A 上級〜有段向き |
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【構成】 高野悟志 ・はじめに 「講座に入る前に知っておいてほしいこと」=2p
・【コラム】(1)弟子 (2)おうち時間 |
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居飛車穴熊の戦術書。 平成時代の約30年間、対抗形は居飛車穴熊を中心に回っていた。居飛車穴熊は「堅さ」と「遠さ」を生かして、通常なら無理な攻めでも通ることが多く、高勝率を上げていた。振り飛車側は、居飛車穴熊にどう対抗するか模索を続けてきた。「堅さは正義」の時代が長く続いた。 しかし、AIが強くなるとともに、居飛穴の評価も変わり、現在では、「角交換」や「堅さに反した金銀の動き」といった「プラスα」も必要になってきた。また、トマホークなどの対抗策が見つかったことで、居飛穴側も従来と駒組みの手順を変える必要に迫られ、その影響で三間飛車の地位がかなり向上している。 本書は、ノーマル四間飛車と三間飛車に対して、従来からの居飛穴の戦い方に加え、現代的な考え方を融合させた「居飛車穴熊マスター版」という位置づけで、居飛穴の戦い方を解説する本である。 各章・各節の冒頭には、よくある局面としてテーマ図が掲げられ、そこからの有力な手順を検討する。一部のテーマ図は初手からの手順が載っているが、大半のテーマ図では手順は割愛されている。 各章・各節の内容を、チャートを添えながら紹介していこう。……レビューの続きを読む(2021Feb10) |
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マイナビ将棋BOOKS 勝ちやすさNo.1! 対振りなんでも居飛車穴熊 |
北島忠雄 マイナビ出版 ISBN:978-4-8399-6812-0 2019年3月 \1,663(8%税込) 232p/19cm |
[総合評価] |
難易度:★★★★☆ 図面:見開き4枚 内容:(質)A(量)B+ レイアウト:B+ 解説:B+ 読みやすさ:B 有段向き |
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・【コラム】将棋への取り組み |
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▲居飛車穴熊vs△振り飛車の定跡書。 居飛穴が振り飛車対策の主流となって約30年以上が経過した。最近は「堅さ」よりも「バランス重視」の考え方が出てきているものの、勝ちやすさの指標である「堅い・攻めてる・切れない」を追求した居飛穴が、強力な対振り飛車の作戦であることには変わりがない。 ただし、居飛穴を扱った棋書は、対四間飛車・対中飛車のものはいくつも出版されているが、対三間飛車・対向かい飛車のものは少なく、またどちらかといえば振り飛車視点、つまり「居飛穴破り」の本の方が多かったように思う。 本書は、あらゆる△振り飛車の作戦に対し、可能な限り居飛穴を目指す戦い方を定跡としてまとめた本である。 扱う戦型は、基本的にプロが有力と見ている(見ていた)ものとなるため、ほとんどの戦型では容易に優劣が付かず、終盤の入口あたりまで検討して、形勢判断は「これにて一局」「いい勝負」「激戦」「先手(後手)やや良し」くらいになっている。 各章・各節の内容を、チャートを添えながら紹介していこう。……レビューの続きを読む(2019Apr14) |
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マイナビ将棋BOOKS 堅陣で圧勝! 対振り銀冠穴熊 |
増田康宏 マイナビ出版 ISBN:978-4-8399-6218-0 2017年6月 \1,663 224p/19cm |
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◆内容紹介 第47期新人王戦決勝三番勝負第2局。石田直裕四段の四間飛車に対し、増田康宏四段は▲6六角から見たこともない駒組みで序盤から圧倒的な優位を築き、最後は鮮やかな詰み。初タイトル新人王を勝ち取りました。 増田四段の使った作戦は銀冠穴熊。しかもただの銀冠穴熊ではありません。旧来の左美濃からの発展形としての銀冠穴熊ではなく、最初から銀冠穴熊を含みにします。▲6六角から角道を開けたまま駒組みするのがポイントで、相手の△6五桂の両取りを防ぎつつ堅く囲うことができるという仕組みです。相手が無理な動きをしてくればそれをとがめればよし、持久戦になれば自玉は無類の堅陣となります。 実は、この「対振り銀冠穴熊」はコンピュータが指しはじめたもの。増田四段がたまたまアマチュア将棋ファンのブログを見て知り、プロでも通用する戦法に仕上げたといいます。 まだ誕生して間もないものの、駒組みがわかりやすく、狙いがシンプルな戦法なので、アマチュアでも十分指しこなせます。何しろ堅陣に囲えるので勝ちやすいのが大きな魅力でしょう。 本書で増田流銀冠穴熊をマスターして、ぜひ振り飛車対策の一つとして加えてください。 |
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マイナビ将棋BOOKS 解明!相穴熊最先端 |
北島忠雄 マイナビ ISBN:978-4-8399-5568-7 2015年5月 \1,663 224p/19cm |
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・【コラム】(1)将棋教室 (2)関根茂先生 (3)記録係 |
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振り飛車穴熊の最終進化 |
広瀬章人 日本将棋連盟/発行 マイナビ/販売 ISBN:978-4-8399-5518-2 2015年3月 \1,663 224p/19cm |
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・【コラム】(1)序盤の時代 (2)大切なと金 (3)ゼ (4)バランスも大切 (5)自分と穴熊
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居飛車穴熊の教科書 |
高橋道雄 日本将棋連盟/発行 マイナビ/販売 ISBN:978-4-8399-5360-7 2014年10月 \1,663 224p/19cm |
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第1章 四間飛車VS▲6六銀型居飛車穴熊 第2章 四間飛車VS▲6六歩型居飛車穴熊 第3章 ゴキゲン中飛車VS居飛車穴熊 第4章 穴熊の崩し方、勝ち方 ◆内容紹介 ほぼ全ての振り飛車戦法に対して、現在最も有力で、勝ちやすい作戦と言われる居飛車穴熊。本書は、堅い将棋を得意とする高橋道雄九段が、居飛車穴熊の組み方、攻め方、受け方を分かりやすく解説した一冊です。 ・基本の▲6六銀型 ・振り飛車の早い動きに対応する▲6六歩型 ・ゴキゲン中飛車対策としての穴熊 以上、3種類の穴熊について解説しており、基本的な穴熊の指し方については、十分マスターできるようになっています。 なんとなく穴熊に囲ってはみたものの、そこからどう指していいか分からない、という方は多いのではないでしょうか。本書はまさにそういった悩みをお持ちの方にこそ読んでいただきたい一冊。「なるほど、そう指すのか」と勉強になる手順がたくさん見つかるはずです。 あらためて居飛車穴熊の優秀性が分かり、指したくなる一冊。高橋道雄九段お勧めのイビアナでぜひ振り飛車を打ち破ってください。 |
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マイナビ将棋BOOKS 全戦型対応 穴熊の戦い方 |
佐藤和俊 マイナビ ISBN:978-4-8399-5016-3 2014年2月 \1,575(5%税込) 240p/19cm |
[総合評価] |
難易度:★★★ 〜★★★★ 図面:見開き4〜6枚 内容:(質)A(量)A レイアウト:A (テーマ図に網掛け、各図面下にショートコメント) 解説:A 読みやすさ:A 中級〜有段向き |
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・【コラム】(1)私と穴熊@
奨励会 (2)私と穴熊A 棋士になってから (3)私と穴熊B
穴熊に散る (4)趣味について |
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穴熊戦に特化した戦術書。 かつて(約50年前〜約30年前)、穴熊は単なる囲いではなく、「穴熊戦法」といわれていた。これは、穴熊の特性を生かして戦うため、他の囲い(美濃囲いなど)とは似て非なる変化になるからである。 いつしか穴熊は、振り穴から居飛車穴熊へ、そして現在では「隙あらば穴熊」の名のもと、他の囲いからの組み替えも多く、全戦型に影響を及ぼしている。そのため、「穴熊戦法」という呼称は消滅した一方で、ほとんどの戦型においていつも穴熊を意識する必要があり、「穴熊は嫌いだから指さない」などとは言っていられない状況である。 これまで、「穴熊戦法」の本は何冊も出版されてきた。また、「相穴熊」に特化した本もあるし(『とっておきの相穴熊』(広瀬章人,遠藤正樹,MYCOM,2007)など)、「穴熊囲いの崩し方」や「Zを生かした攻め」などを解説した本もある。しかし、「穴熊の戦い方」自体を解説した本は少なかった。『秘伝 穴熊王』(美馬和夫,週刊将棋編,MYCOM,1995)くらいだろうか。この本も、基本的には対抗形に限定されている。 本書は、相居飛車戦を含む全戦型での穴熊での戦い方を、考え方をメインに解説した本である。 各章で学べる考え方を箇条書きにしてみた。なお、どの章においても「Zを生かした強攻」は必修課題である。……レビューの続きを読む(2014Jun05) |
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マイコミ将棋BOOKS よくわかる振り飛車穴熊 |
佐藤和俊 毎日コミュニケーションズ ISBN:978-4-8399-3895-6 2011年5月 \1,470(5%税込) 224p/19cm |
[総合評価] |
難易度:★★★ 〜★★★★ 図面:見開き4枚 内容:(質)A(量)A レイアウト:A 解説:A 読みやすさ:A 中級〜有段向き |
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◆内容紹介 |
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振り飛車穴熊の総合指南書。「よくわかるシリーズ」の第2弾。▲四間飛車穴熊と▲三間飛車穴熊を解説。 2010年夏、広瀬が振飛車穴熊を駆使して王位を奪取したことで、にわかに振り穴ブームが到来している。最近までずっと、「振り穴は急戦には強いが、相穴熊では飛車先の歩が伸びている分だけ居飛車有利」という定説があり、トップ棋士が振り穴を指すことはほとんどなかったが、現在では若手やA級棋士にも採用されている。 ただし、目新しい手法が出現して従来の定説が覆った訳ではない。一応、「広瀬流」の駒組みはあるが、「振り穴を知り尽くした、強い人が使えば、十分に戦える」という状況になったくらいである。ちなみに広瀬は居飛穴を持っても強い。 本書は、現在流行中の振飛車穴熊について、級位者〜初段くらいにも分かるように解説した本である。 同シリーズの『よくわかる中飛車』(藤倉勇樹,MYCOM,2010)と同様、各節には次のような難易度表示がしてある。 ★1 かなり易しい。(4〜5級) ★2 まだまだ易しい。(3〜4級) ★3 ちょっと難解。(2級〜3級) ★4 ぐっと難解。(1級〜初段) ★5 有段者向け。(有段者向け) まずは各章の内容をチャートを添えて紹介していこう。結構盛りだくさんである。……レビューの続きを読む(2011Jun18) |
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マイコミ将棋BOOKS 西川流振り飛車 居飛車穴熊破り |
西川和宏 毎日コミュニケーションズ ISBN:978-4-8399-3855-0 2011年4月 \1,470(5%税込) 224p/19cm |
[総合評価] |
難易度:★★★★ 図面:見開き4〜5枚 内容:(質)A(量)A レイアウト:A 解説:A 読みやすさ:B 上級〜有段向き |
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・【コラム】(1)得意戦法 (2)思い出の一局 |
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ノーマル三間飛車or矢倉流中飛車vs居飛車穴熊の定跡書。 西川は、戦後初めての「現役親子棋士」。父は西川慶二七段である。まだ目立った活躍はないが、現代では少数派となっている「角道を止める振り飛車」を愛用する一人である。本書のコラムには、奨励会時代には相穴熊(振飛車側)を得意にしていたとの記載がある。 本書は、その西川Jr.が「角道を止める振り飛車で居飛車穴熊に対抗する作戦」を書いた本である。 各章の内容を、チャートと図面を添えて紹介していこう。……レビューの続きを読む(2011May16) |
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マイコミ将棋BOOKS とっておきの相穴熊 |
広瀬章人 遠藤正樹 毎日コミュニケーションズ ISBN:978-4-8399-2622-9 2007年10月 \1,449 224p/19cm |
[総合評価] |
難易度:★★★★ 図面:見開き4枚 内容:(質)A(量)B レイアウト:A 解説:A 読みやすさ:A 上級〜有段向き |
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・思い出の相穴熊戦=7p |
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相穴熊についてアマとプロのスペシャリストが語る本。 相穴熊という戦型は、わずかに居飛車が有利であると言われている。その理由は、「玉型が同じで堅さが同じなら、飛車先の歩が伸びている分だけ居飛車良し」というものだ。しかし実戦ではそう単純なものではなく、どちらかといえば「相穴熊に熟練した人」「相穴熊独特の感覚を持っている人」の方が勝ちやすい。序盤研究も大事だが、相穴熊感覚はもっと大事なのである。 本書では、その「相穴熊感覚」について、遠藤アマと広瀬五段(出版時)が語る。遠藤アマは「アナグマン」と呼ばれる穴熊スペシャリスト。プロとの対局も多く、何度も勝利を得ている。一方の広瀬五段は出版時若干20歳の若手の有望株。やはり穴熊のスペシャリストで、居飛穴側を持つことも結構多い。 第1章は、序中盤のテーマ図3つ。指し手の候補がいくつもある局面で、遠藤・広瀬が指したい手とその根拠を検証していく。テーマ図は結構メジャーな局面で、有段者の穴熊党なら「ああ、あれか」とピンと来るだろう。しかしそこまでの手順は載っていないので、分からない人は他書(『四間飛車道場 第七巻 相穴熊』など)で補う必要がある。よって本書の中では少し難しい。 第2章は、相穴熊終盤戦の基本的な考え方について。この章は対談形式ではなく、講座。筆者は週刊将棋の講座担当者と思われる。「ゼット」(絶対詰まない形)という超大事な感覚と、同じ玉型での急所について書かれた基礎講座なので、必ずこの章は読んでおくこと。(第3章を読むためには、第1章は読まなくてもよいが第2章は必須) 第3章は本書のメインで、実戦の中終盤をテーマに検討していく。読みがかなり必要ではあるが、感覚も相当大事にされていて、さながら『読みの技法』や「絶対感覚シリーズ」のようである。 第1章と第3章は基本的に対談形式。各テーマ冒頭1ページで、テーマ図とその状況説明が入り、その後だいたい遠藤が切り出す形でスタートする。遠藤が思っている大局観、読みを述べた後、広瀬が詳しい読みを披露して、テーマ図に対する大局観と指し方の指針に結論を出すというパターンになっている。 広瀬の読みの精密さは遠藤を上回っていることが多いが、遠藤もときどき広瀬を感心させるような発言をする。しかし、これは「広瀬>遠藤」という意味ではない。もちろん、プロの舞台で広瀬vs遠藤の相穴熊戦を行えば広瀬が勝ち越すと思われるが、遠藤の感覚はアマの舞台(短時間&一発勝負)に基づいたものであり、我々アマはむしろ遠藤の感覚の方が参考になるだろう。 対談形式なので、かなり読みやすいのは○。発言をそのまま載せているわけではなく、棋書での講座を意識して編集されているので、検討の臨場感はやや失われているが、読みやすさは抜群である。 本書と似たようなコンセプトの本で『秘伝 穴熊王』(美馬和夫,MYCOM,1995)があるが、本書の方が2人分の感覚と読みを味わえるし、個人的には好きだ。ただし、アマ二段〜四段くらいを狙った作りになっているので、ディープな読み合いを期待していた高段者には物足りない感じがするかもしれない。(2008Mar11) |
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先崎式将棋レクチャー&トーク ホントに勝てる穴熊 |
先崎学 河出書房新社 ISBN:4-309-72273-3 2003年2月 \1,300 201p/19cm |
[総合評価] |
難易度:★★★ 図面:見開き4枚 内容:(質)A(量)B レイアウト:A 解説:A 読みやすさ:A 中級〜上級向き |
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◆内容紹介 |
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居飛車穴熊と振飛車穴熊の解説書。「ホントに〜」シリーズの第三弾(最終巻)。 本書は四間飛車vs居飛車の構図がベースで、(1)居飛車が穴熊 (2)振飛車が穴熊 (3)双方が穴熊 の3種類をテーマにしている。藤井システムなどの「そもそも穴熊には組ませない」という戦型は除外され、「ちゃんとした(?)穴熊戦」を扱う。 前著『ホントに勝てる振り飛車』と比べて、解説が「感覚重視」寄りに戻ったのがうれしいところ。特に場合に応じて豪快に捌いたり、細かく手をつないでいく感覚が、今まで読んだ本の中でもかなりいい感じで書かれていると思う。 第1項〜第2項は『四間飛車破り【居飛車穴熊編】』(渡辺明,2005)の第1章〜第2章と内容がよく似ているので、『四間飛車破り〜』が難しかった人は本書を先に読むと良い。 特筆は第6講の相穴熊。アマチュアでの出現率が高い割には、初段クラス向けに解説した本は今までほとんどなかった。p198に相穴熊独特の大局観が書いてあり、特に「5筋の…(※以下は実際に読んでください)」は今までまったく意識しておらず、非常に参考になった。 ただ堅いというだけで漫然と穴熊を指していた人にとっては、目からウロコが落ちると思う。もちろん「敵を知る」ためにアンチ穴熊派にもオススメ。(2007Apr03) ※まえがきには、「相穴熊をさらに詳しく」「“ホントに勝てる”の居飛車編」をやるかもしれないとのこと。期待してますよ。 ※オビには「穴熊に勝つ。」とも書いてあるのだが、穴熊破りの内容はあまりなかったような… |
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将棋必勝シリーズ 振り飛車穴熊戦法 軽快にバランスよく攻める |
福崎文吾 創元社 ISBN:4-422-75084-4 2002年11月 \1,200 223p/19cm |
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◆内容紹介 |
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将棋必勝シリーズ 実戦 居飛車穴熊戦法 必殺!振り飛車破り |
田中寅彦 創元社 ISBN:4-422-75077-1 2001年4月 \1,200 222p/19cm |
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第1章 居飛車穴熊
対三間飛車 第2章 居飛車穴熊 対中飛車 第3章 居飛車穴熊 対四間飛車 第4章 居飛車穴熊 対振り飛車穴熊 第5章 居飛車穴熊 対矢倉 ◆内容紹介 振り飛車に対して絶対の強さを誇る居飛車穴熊。自陣を堅く囲い、後顧の憂いなくあばれる痛快さは他にはない。著者の実戦から解説した本書で勝負のカンを養おう。 |
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快勝!スーパー穴熊 |
小林健二 毎日コミュニケーションズ ISBN:4-89563-698-4 1998年2月 \1,400 263p/19cm |
[総合評価] |
難易度:★★★★ 図面:見開き4枚 内容:(質)A(量)A レイアウト:A 解説:B 読みやすさ:A 上級〜有段向き |
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振飛車穴熊の定跡書・解説書。 小林は、「スーパー四間飛車」によって「四間飛車再興の祖」として知られる棋士である。当初は「穴熊嫌悪症の影」(まえがき)があって、振り穴を指していなかったが、他の振飛車も指すうちにバリエーションを広げ、ついには振り穴についてもいくつかの「小林流」といえそうな作戦を編み出している。1996年末ごろから穴熊を組み入れたことで、指し手から単調さが消えたという。 本書は、小林が振飛車穴熊の基本定跡と新しい指し方を提案する本である。 各章の内容を、チャートを添えながら紹介していこう。……レビューの続きを読む(2016Jun08) |
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羽生の頭脳 4 居飛車穴熊と左美濃 |
羽生善治 日本将棋連盟 ISBN:4-8197-0313-7 1992年10月 \971 222p/19cm |
[総合評価] |
難易度:
★★★★ 図面:見開き4枚 内容:(質)A(量)B レイアウト:A 解説:A 上級〜有段向き |
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対振飛車の左美濃・居飛車穴熊を解説した本。持久戦調の将棋がテーマなので、定跡書というよりはガイダンス本のような感じがする。シリーズでおなじみの「羽生の結論」も、本書に限り「羽生の選択」となっていてやや弱気だ(笑)。 実は本書は、羽生の頭脳シリーズ全10巻の中で、もっとも評価が下がってしまったものの一つである。藤井システムに代表されるように、ここ数年で四間飛車側の左美濃・居飛穴対策が急速に進歩した。よって、研究家の四間飛車党相手には、本書の戦い方はまず出現しなくなり、「使えなく」なってしまったのだ。 しかし、対三間・中飛車の戦いは劇的な変貌はないし、対急戦向飛車は基礎知識として知っておいて損はない(居飛車の立場で向飛車を解説した本は少ない)。 シリーズのほかの本同様、三段〜四段くらいまでは本書は十分読む価値があると思 う。(2002Sep24) |
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初段に挑戦するシリーズ(22) 穴熊戦法 イビアナ・振り飛車穴熊のすべて |
大内延介 創元社 ISBN:4-422-75072-0 1990年1月 \850 228p/18cm |
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◆内容紹介(表紙より) |
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定跡百科(2) 穴熊ガイド |
週刊将棋/編 櫛田陽一/協力 毎日コミュニケーションズ ISBN:4-89563-520-1 1988年3月 \883 212p/18cm |
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・【コラム】穴熊名勝負(1)〜(4) |
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(ポケット版) zoom (DELUXE版) zoom 将棋タウンさんthx! |
王将ブックス ポケット版 ─実戦振飛車シリーズT 穴熊戦法 |
北村昌男 北辰堂 ISBN:4-89287-076-5 1982年4月 \380 158p/15cm |
(DELUXE版) |
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王将ブックス DELUXE版 実戦振飛車シリーズ(1) 八段 北村昌男の 穴熊戦法 |
北村昌男 北辰堂 ISBN:4-89287-080-3 1988年1月 \880 158p/19cm |
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◆内容紹介 |
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週将ブックスオレンジシリーズ(8) 振り飛車の逆襲 居飛穴なんかコワくない |
神谷広志/著 中原誠/監修 毎日コミュニケーションズ ISBN:4-89563-510-4 1987年3月 \780 214p/18cm |
[総合評価] |
難易度:★★★☆ 図面:見開き4枚 内容:(質)A(量)B レイアウト:A 解説:A 読みやすさ:A 上級〜有段向き |
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◆内容紹介(表紙見返しより抜粋) |
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居飛車穴熊対策の定跡書。週刊将棋に連載された「居飛穴いびり」を収録したもの。 プロの公式戦で居飛穴が指されるようになってから約10年。あっという間に猛威を振るい始め、一時は振飛車党が駆逐されるほどだった。その間に出版されたのは、ほとんどが居飛穴を指しこなすための本。居飛穴対策本はほとんど無かった。本書が居飛穴対策のパイオニアとなる。 本書で解説される戦法は次の5つ。 (1)三間飛車…4六銀型を目指す形(真部流?)。『コーヤン流三間飛車の極意 持久戦編』でほぼ同じ形が詳しい。 (2)向飛車…三間飛車から転戦した急戦向飛車。△8五歩を決めさせるために三間飛車に振る。『小倉流向飛車の極意』に同様の戦法あり。 (3)四間飛車…▲3九玉型で居飛穴を上から狙う。△4四歩と止めたら▲4八飛と回る。 (4)中飛車…△1二香のタイミングで角交換を要求する。 (5)石田流…三間飛車から本組にし、▲6六銀or▲5六銀と出て攻撃をかける。 基本的にできるかぎり速攻にこだわった戦法を収録。プロ的な作戦をとてもやさしく噛み砕いて解説してあるので、非常に分かりやすい。読んでいるだけでも面白かった。いずれも先手番の作戦なので、後手番ではまったく同じようには使えないが、応用は利くと思う。もちろん、部分的に古くなっている箇所はあるがアマトップクラス以外には十分通用するだろう。 結構濃い内容をうまくコンパクトにまとめてあると思う。藤井システムに疲れた人は、一度使ってみては?(2005Jun30) |
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一手決断☆将棋戦法(6) 田中流 鉄壁居飛車穴熊 |
田中寅彦 筑摩書房 ISBN:4-480-67006-8 1986年5月 \780 206p/18cm |
[総合評価] C |
難易度:★★★ 図面:見開き4枚 内容:(質)B(量)C レイアウト:A 解説:B 読みやすさ:B 中級〜上級向き |
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◆内容紹介(表紙より) |
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▲居飛車穴熊の解説書。実戦譜をベースに解説。後手側は三間・四間・中飛車とさまざま。 居飛車穴熊の序盤から終盤までを丁寧に解説している。定跡手順よりも考え方重視の解説になっているのは良い。特に王手がかからない特長を生かした指し手や、中盤の細かい動きは参考になる。同シリーズの『中原流 最強左美濃』(中原誠,1986)と違って、はっきり囲いの特長を生かした実戦譜が採用されているのはポイント高し。 ただし、藤井システム登場前なので、序盤の組み方は明らかに古い。また、このシリーズはどうしても分量の少なさがネックになっている。他にも居飛穴本はたくさん出ているので、本書を読む必要性は少ないかも。 なお、本シリーズは「ですます調」で文体が統一されているのだが、なぜか本書では「○○だが、△△なのです」という混在した表現がたくさん出てくる。田中流の話し方?(2005Aug18) |
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田中寅彦の居飛車穴熊入門 |
田中寅彦 日東書院 ISBN:4-528-00485-2 1984年4月 \700 191p/19cm |
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現代将棋講座(9) 穴熊戦法 |
大内延介 筑摩書房 ISBN:4-480-69809-4 0376-69809-4604 1983年5月 \880 204p/19cm |
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◆内容紹介(はじめにより抜粋) |
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居飛車穴熊入門 これを知らないと勝てない |
田中寅彦/編著 竢o版社 1076-1113-0651 1980年12月 \800 238p/19cm |
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将棋・穴熊戦法 |
木村義徳 成美堂出版 ISBN:4-415-04618-5 1980年8月 \500 190p/16cm |
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◆内容紹介(はしがきより抜粋) |
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必勝将棋シリーズ(2) 大内の穴熊戦法入門 |
大内延介 新星出版社 0076-90021-3151 ISBN:4-405-06514-4 1980年1月 \600 222p/18cm |
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大山十五世名人の将棋シリーズ(1) 大山十五世名人の穴グマ振り飛車 |
大山康晴 池田書店 0276-044016-0316 1977年5月 \600 254p/18cm |
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玉の囲いについて/穴熊囲いについて
◆内容紹介(はしがきより抜粋) |
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