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羽生の頭脳 4 居飛車穴熊と左美濃 |
[総合評価] B 難易度: ★★★★ 図面:見開き4枚 内容:(質)A(量)B レイアウト:A 解説:A 上級〜有段向き |
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【著 者】 羽生善治 | ||||
【出版社】 日本将棋連盟 | ||||
発行:1992年10月 | ISBN:4-8197-0313-7 | |||
定価:971円 | 222ページ/19cm |
【本の内容】 | |||||||||||||||||||||
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【レビュー】 |
対振飛車の左美濃・居飛車穴熊を解説した本。持久戦調の将棋がテーマなので、定跡書というよりはガイダンス本のような感じがする。シリーズでおなじみの「羽生の結論」も、本書に限り「羽生の選択」となっていてやや弱気だ(笑)。 実は本書は、羽生の頭脳シリーズ全10巻の中で、もっとも評価が下がってしまったものの一つである。藤井システムに代表されるように、ここ数年で四間飛車側の左美濃・居飛穴対策が急速に進歩した。よって、研究家の四間飛車党相手には、本書の戦い方はまず出現しなくなり、「使えなく」なってしまったのだ。 しかし、対三間・中飛車の戦いは劇的な変貌はないし、対急戦向飛車は基礎知識として知っておいて損はない(居飛車の立場で向飛車を解説した本は少ない)。 シリーズのほかの本同様、三段〜四段くらいまでは本書は十分読む価値があると思 う。(2002Sep24) |