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先崎式将棋レクチャー&トーク ホントに勝てる振り飛車 |
[総合評価] A 難易度:★★★ 図面:見開き4枚 内容:(質)A(量)B レイアウト:A 解説:A 読みやすさ:A 中級〜上級向き |
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【著 者】 先崎学 | ||||
【出版社】 河出書房新社 | ||||
発行:2003年1月 | ISBN:4-309-72272-5 | |||
定価:1,300円 | 208ページ/19cm |
【本の内容】 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
◆内容紹介 |
【レビュー】 |
四間飛車以外の振飛車の解説書。「ホントに〜」シリーズの第二弾。 本書は『ホントに勝てる四間飛車』の続編で、四間飛車以外の振り飛車を初段クラス向けに分かりやすく解説している。基本的には、どれもいったん角道を止める「振り飛車らしい振り飛車」を扱う。 前著の解説に比べると、「感覚重視」からやや「指し手重視」に軸足がシフトしている。「捌く振り飛車」と「押さえ込む振り飛車」を一冊にまとめたせいかも。特に三間飛車vs急戦では「先後の一手の差」を避けて通れないため、どうしても細かくなってしまうのは仕方がないか。 とはいえ、定跡書としては非常に分かりやすい上、内容も充実している。特に初段クラスでこれらの戦型を指す人は、いままで手探りで指していた部分が氷解して勝率アップにつながると思う。(2007Jan24) ※第6講前半で「この形から仕掛けられず、居飛穴を阻止できない」とあるが、本書出版の8ヵ月後に▲北浜△矢倉戦にて打開できることが分かり、結論が変わった。(具体的には、図から▲6六角△7四飛▲7八飛△1一玉▲7五歩△8四飛▲7四歩△同飛▲同飛△同歩▲5九金左。先手のみ桂香を取れそうな展開になる。実戦は△中飛車だったが、▲中飛車なら△4二金寄が入っていないのでさらに条件が良い。) ※第7講のゴキゲン中飛車は先手中飛車であり、『新ゴキゲン中飛車戦法』(近藤正和,2003)の内容に近い。 |