2.6KB

<< 直前のページへ戻る
 

■ホントに勝てる穴熊

< | No.0619 | >

トップページ > 棋書ミシュラン! > ホントに勝てる穴熊
ホントに勝てる穴熊
zoom
先崎式将棋レクチャー&トーク
ホントに勝てる穴熊
[総合評価] A

難易度:★★★

図面:見開き4枚
内容:(質)A(量)B
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:A
中級〜上級向き

この本をAmazonで見る

【著 者】 先崎学
【出版社】 河出書房新社
発行:2003年2月 ISBN:4-309-72273-3
定価:1,300円 201ページ/19cm


【本の内容】
第1講 堅さを生かすテクニック―居飛車穴熊必勝法 56p
第2講 堅陣は阻止すれど―それでも強い居飛車穴熊 40p
第3講 肉を斬らせて骨を断つ―振り飛車穴熊VS斜め棒銀 28p
第4講 機を見て玉頭から反撃―振り飛車穴熊VS棒銀 18p
第5講 理想形から細かく攻めろ―振り飛車穴熊VS銀冠 16p
第6講 と金を制する者は穴熊を制す―相穴熊 27p

◆内容紹介
今の将棋の本は難しすぎて――万年初段から抜け出せない正しい将棋ファンに贈る画期的な熱血講義録。居飛車穴熊と振り飛車穴熊、さらには相穴熊まで取り上げ、勝ち方を徹底的にレクチャー!


【レビュー】
居飛車穴熊と振飛車穴熊の解説書。「ホントに〜」シリーズの第三弾(最終巻)。

本書は四間飛車vs居飛車の構図がベースで、(1)居飛車が穴熊 (2)振飛車が穴熊 (3)双方が穴熊 の3種類をテーマにしている。藤井システムなどの「そもそも穴熊には組ませない」という戦型は除外され、「ちゃんとした(?)穴熊戦」を扱う。

前著『ホントに勝てる振り飛車』と比べて、解説が「感覚重視」寄りに戻ったのがうれしいところ。特に場合に応じて豪快に捌いたり、細かく手をつないでいく感覚が、今まで読んだ本の中でもかなりいい感じで書かれていると思う。

第1項〜第2項は『四間飛車破り【居飛車穴熊編】』(渡辺明,2005)の第1章〜第2章と内容がよく似ているので、『四間飛車破り〜』が難しかった人は本書を先に読むと良い。

特筆は第6講の相穴熊。アマチュアでの出現率が高い割には、初段クラス向けに解説した本は今までほとんどなかった。p198に相穴熊独特の大局観が書いてあり、特に「5筋の…(※以下は実際に読んでください)」は今までまったく意識しておらず、非常に参考になった。

ただ堅いというだけで漫然と穴熊を指していた人にとっては、目からウロコが落ちると思う。もちろん「敵を知る」ためにアンチ穴熊派にもオススメ。(2007Apr03)

※まえがきには、「相穴熊をさらに詳しく」「“ホントに勝てる”の居飛車編」をやるかもしれないとのこと。期待してますよ。
※オビには「穴熊に勝つ。」とも書いてあるのだが、穴熊破りの内容はあまりなかったような…


【他の方のレビュー】(外部リンク)
将棋3段akiの棋書紹介(将棋本)
棋書解説&評価委員会
白砂青松の将棋研究室
Amazon.co.jp: カスタマーレビュー
ガード下での停車




【関連書籍】

[ジャンル] 
穴熊
[シリーズ] 
先崎式レクチャー&トーク
[著者] 
先崎学
[発行年] 
2003年

< | >

トップページ > 棋書ミシュラン! > ホントに勝てる穴熊


Copyright(C) 1999-2024 【将棋 棋書ミシュラン!】 All Right Reserved