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先崎式将棋レクチャー&トーク ホントに勝てる穴熊 |
[総合評価] A 難易度:★★★ 図面:見開き4枚 内容:(質)A(量)B レイアウト:A 解説:A 読みやすさ:A 中級〜上級向き |
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【著 者】 先崎学 | ||||
【出版社】 河出書房新社 | ||||
発行:2003年2月 | ISBN:4-309-72273-3 | |||
定価:1,300円 | 201ページ/19cm |
【本の内容】 | ||||||||||||||||||
◆内容紹介 |
【レビュー】 |
居飛車穴熊と振飛車穴熊の解説書。「ホントに〜」シリーズの第三弾(最終巻)。 本書は四間飛車vs居飛車の構図がベースで、(1)居飛車が穴熊 (2)振飛車が穴熊 (3)双方が穴熊 の3種類をテーマにしている。藤井システムなどの「そもそも穴熊には組ませない」という戦型は除外され、「ちゃんとした(?)穴熊戦」を扱う。 前著『ホントに勝てる振り飛車』と比べて、解説が「感覚重視」寄りに戻ったのがうれしいところ。特に場合に応じて豪快に捌いたり、細かく手をつないでいく感覚が、今まで読んだ本の中でもかなりいい感じで書かれていると思う。 第1項〜第2項は『四間飛車破り【居飛車穴熊編】』(渡辺明,2005)の第1章〜第2章と内容がよく似ているので、『四間飛車破り〜』が難しかった人は本書を先に読むと良い。 特筆は第6講の相穴熊。アマチュアでの出現率が高い割には、初段クラス向けに解説した本は今までほとんどなかった。p198に相穴熊独特の大局観が書いてあり、特に「5筋の…(※以下は実際に読んでください)」は今までまったく意識しておらず、非常に参考になった。 ただ堅いというだけで漫然と穴熊を指していた人にとっては、目からウロコが落ちると思う。もちろん「敵を知る」ためにアンチ穴熊派にもオススメ。(2007Apr03) ※まえがきには、「相穴熊をさらに詳しく」「“ホントに勝てる”の居飛車編」をやるかもしれないとのこと。期待してますよ。 ※オビには「穴熊に勝つ。」とも書いてあるのだが、穴熊破りの内容はあまりなかったような… |
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