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書名 | 著者 | 発行 | ヒ ネ リ 飛 車 |
▲ 3 七 銀 |
▲ 3 七 桂 |
腰 |
そ の 他 |
備考 |
明日斗流ひねり飛車 現代調の対策と1六歩型の攻防 | 斎藤明日斗 | '24.2 | ◎ | |||||
現代相掛かりの切り札 斎藤明日斗流ひねり飛車戦法 | 斎藤明日斗 | '23.10 | ◎ | |||||
凄い相掛かり プロが教える▲5八玉型と▲6八玉型 | 飯島栄治 | '23.5 | ◎ | ▲5八玉型、▲6八玉型 | ||||
本田奎の相掛かり研究 | 本田奎 | '20.10 | ◎ | 主に▲5八玉型 | ||||
緩急自在!新型相掛かりの戦い方 | 佐々木大地 | '20.8 | ◎ | 主に▲5八玉型 | ||||
書名 | 著者 | 発行 | ヒ ネ リ 飛 車 |
▲ 3 七 銀 |
▲ 3 七 桂 |
腰 |
そ の 他 |
備考 |
相掛かり▲6八玉型 徹底ガイド | 飯島栄治 | '19.8 | ○ | ▲6八玉型 | ||||
大橋貴洸の新研究 耀龍ひねり飛車 | 大橋貴洸 | '19.4 | ◎ | 5手目▲9六歩 | ||||
相掛かりの新常識 | 中座真 | '18.2 | ◎ | |||||
相掛かりの秘刀 塚田スペシャルのすべて | 塚田泰明 | '16.1 | ◎ | |||||
ダイレクト向かい飛車 最新実戦ガイド | 大石直嗣 | '14.11 | ○ | 内容の一部が相掛かり、⇒角交換振飛車 | ||||
相掛かり無敵定跡研究 | 山崎隆之 野月浩貴 |
'13.9 | ○ | |||||
よくわかる相掛かり | 中座真 | '12.4 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
羽生の頭脳(4) 角換わり・ヒネリ飛車(将棋連盟文庫) | 羽生善治 | '10.7 | ○ | ○ | ○ | ○ | 1994年の合冊文庫版、⇒相居飛車総合 | |
最新の相掛かり戦法 | 野月浩貴 | '10.2 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
書名 | 著者 | 発行 | ヒ ネ リ |
3 七 銀 |
3 七 桂 |
腰 掛 銀 |
他 | 備考 |
ひねり飛車戦法 | 桐山清澄 | '03.2 | ○ | |||||
書名 | 著者 | 発行 | ヒ ネ リ |
3 七 銀 |
3 七 桂 |
腰 掛 銀 |
他 | 備考 |
一閃!森流ヒネリ飛車 | 森けい二 | '96.9 | ○ | |||||
ひねり飛車の基礎知識 | 所司和晴 | '94.12 | ○ | |||||
羽生の頭脳 8 最新のヒネリ飛車 | 羽生善治 | '94.3 | ○ | ○ | ○ | |||
中原流相がかり | 中原誠 | '94.2 | ○ | ○ | ○ | |||
速攻!相掛かり戦法 | 屋敷伸之 | '93.1 | ○ | ○ | ○ | |||
相掛かりガイドU | 泉正樹 | '91.6 | ○ | ○ | ○ | △7二銀型 | ||
書名 | 著者 | 発行 | ヒ ネ リ |
3 七 銀 |
3 七 桂 |
腰 掛 銀 |
他 | 備考 |
九段芹沢博文の タテ歩取り戦法(DELUXE版) | 芹澤博文 | '89.3 | ○ | ○ | 1975年のデラックス版 | |||
塚田スペシャル物語 | 塚田泰明 | '89.2 | ◎ | |||||
相掛かりガイド | 泉正樹 | '88.12 | ○ | ○ | ○ | ○ | △6二銀型 | |
カミソリ流ひねり飛車 | 勝浦修 | '88.12 | ○ | |||||
九段芹沢博文の 猪突銀戦法(DELUXE版) | 芹沢博文 | '88.3 | ○ | △鎖鎌銀、▲早繰り銀 | ||||
九段芹沢博文の 相懸り基本戦法(DELUXE版) | 芹沢博文 | '87.12 | ○ | ○ | ||||
急戦腰掛銀 3度将棋が強くなる | 中原誠 | '87.9 | ○ | ○ | ||||
内藤流快勝腰掛け銀 | 内藤国雄 | '86.9 | ◎ | |||||
ひねり飛車 3度将棋が強くなる | 中原誠 | '84.12 | ○ | |||||
横歩取り・ひねり飛車戦法 | 谷川浩司 | '83.1 | ○ | ○ | 横歩取り、矢倉中飛車も | |||
書名 | 著者 | 発行 | ヒ ネ リ |
3 七 銀 |
3 七 桂 |
腰 掛 銀 |
他 | 備考 |
ひねり飛車の指南 | 升田幸三 | '79.12 | ○ | |||||
タテ歩取り戦法 | 芹沢博文 | '75.4 | ○ | ○ | ポケット版 | |||
書名 | 著者 | 発行 | ヒ ネ リ |
3 七 銀 |
3 七 桂 |
腰 掛 銀 |
他 | 備考 |
相懸り基本戦法(ポケット版) | 芹沢博文 | '67 | ○ | ○ | ||||
書名 | 著者 | 発行 | ヒ ネ リ |
3 七 銀 |
3 七 桂 |
腰 掛 銀 |
他 | 備考 |
将棋は生きてゐる(相懸り戰の変遷) | 加藤治郎 | '49 | ||||||
平手相懸戦研究 | '49 |
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マイナビ将棋BOOKS 明日斗流ひねり飛車 現代調の対策と1六歩型の攻防 |
斎藤明日斗 マイナビ出版 ISBN:978-4-8399-8596-7 2024年2月 \1,848(10%税込) 232p/19cm |
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◆内容紹介 本書は斎藤明日斗五段が得意とする、ひねり飛車戦法の指し方を伝授する本です。前著『現代相掛かりの切り札 斎藤明日斗流ひねり飛車戦法』の続編にあたり、まずは後手の有力策である△5二玉型と△4二玉型との戦いを解説しました。そして、最新研究となる▲1六歩型の攻防を惜しみなく披露しています。 ひねり飛車は居飛車の出だしから始まり、振り飛車のように飛車が縦横無尽に活躍する、将棋の魅力がたくさん詰まった戦法です。 ぜひ本書を読んで、ライバルをひとひねりしてください。 |
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マイナビ将棋BOOKS 現代相掛かりの切り札 斎藤明日斗流ひねり飛車戦法 |
斎藤明日斗 マイナビ出版 ISBN:978-4-8399-8494-6 2023年10月 \1,804(10%税込) 268p/19cm |
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・【コラム】(1)ひねり飛車のハメ手 (2)師匠譲りのひねり飛車 (3)家事との闘い |
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凄い相掛かり プロが教える▲5八玉型と▲6八玉型 |
飯島栄治 マイナビ出版 ISBN:978-4-8399-8363-5 2023年5月 \1,694(10%税込) 224p/19cm |
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・【コラム】(1)運転 (2)ダイエット (3)大阪遠征 |
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マイナビ将棋BOOKS 本田奎の相掛かり研究 |
本田奎 マイナビ出版 ISBN:978-4-8399-7429-9 2020年10月 \1,694(10%税込) 232p/19cm |
[総合評価] |
難易度:★★★★ 〜★★★★☆ 図面:見開き4枚 内容:(質)A(量)A レイアウト:A 解説:A 読みやすさ:A 上級〜有段向き |
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・【コラム】(1)三段リーグ (2)将棋ソフトについて (3)タイトル戦を終えて (4)自炊 |
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相掛かり▲5八玉型の戦術書。 本書のテーマは、飛先を交換せず▲3八銀△7二銀としてから▲5八玉とする、「▲5八玉型」。本書のわずか2ヶ月前にも、相掛かり▲5八玉型をテーマとした佐々木本が出版されているが、有力視している形が異なっている。 佐々木本: (※緑色は佐々木本と本書で似たテーマのもの) ・△4二玉型 ・後手が玉型を決めずに飛先交換 ・△居玉早繰り銀 ・先後同型(△5二玉型〜飛先交換後△8四飛) ・先手が玉の位置を決めずに▲9六歩 (※▲5八玉型ではない) 本書: (※緑色は佐々木本と本書で似たテーマのもの) ・先後同型(△5二玉型〜飛先交換後△8四飛or△8二飛) ・後手が玉型を決めずに△1四歩型 ・後手が玉型を決めずに△3四歩 ・△7四歩早突き(=△居玉早繰り銀) ・△4二玉型 なお、同じテーマでもメインで解説する進行は異なるものになっている。もともと後手の対策は多岐にわたるし、指す人によって主張がぶつかりやすい戦型なので、扱う形の違いは個性が出やすいところになる。 各章の内容をチャートを添えながら紹介していこう。……レビューの続きを読む(2020Oct24) |
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マイナビ将棋BOOKS 緩急自在!新型相掛かりの戦い方 「飛車先交換、三つの得あり」に満足せず、交換保留で“四つ目の得”を求めた相掛かり! |
佐々木大地 マイナビ出版 ISBN:978-4-8399-7339-1 2020年8月 \1,804(10%税込) 264p/19cm |
[総合評価] |
難易度:★★★★ 〜★★★★☆ 図面:見開き4枚 内容:(質)A(量)A レイアウト:A 解説:A 読みやすさ:A 上級〜有段向き |
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・【編集協力】 松本哲平
・【コラム】 (1)人生でいちばん絶望した日 (2)ライバル (3)突然の電話 (4)故郷、対馬 |
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相掛かり▲5八玉型の戦術書。 プロの居飛車党同士の対戦では、一時期の角換わり腰掛け銀の大流行が一段落し、相掛かりがよく見られるようになった。一時期の相掛かりは、マニア同士だけが指す印象があり、棋書もあまり出版されていなかった。(個人的には、後手番でやりたい作戦があまりなかったのが原因だと思っている) 近年の相掛かりは、▲引き飛車棒銀が廃れ、さらに飛車先交換を保留するようになっている。先に形を決めず、一番いいタイミングで飛車先交換をしようというもので、玉の配置や端歩などの組み合わせが豊富で、研究のやり甲斐があるようだ。 本書は、相掛かりで高勝率を収めている佐々木大地五段が、やや主流になっている▲5八玉型を中心に、相掛かりの最新形を解説する本である。 各章の内容をチャートを添えながら紹介していこう。……レビューの続きを読む(2020Aug16) |
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マイナビ将棋BOOKS 相掛かり▲6八玉型 徹底ガイド |
飯島栄治 マイナビ出版 ISBN:978-4-8399-7070-3 2019年8月 \1,663(8%税込) 224p/19cm |
[総合評価] |
難易度:★★★★☆ 図面:見開き4枚 内容:(質)A(量)A レイアウト:A 解説:A 読みやすさ:A 有段向き |
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・【コラム】(1)門前仲町 (2)将棋と我が子ら (3)ツイッター |
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相掛かり▲6八玉型の戦術書。 相掛かりが、最近プロで流行している(2019年8月現在)。かつては相掛かり愛好家だけが指していたのが、居飛車党同士の対戦では頻繁に見かけるようになった。 理由はいろいろありそうで、、横歩取り▲青野流や角換わり新型同型(4八金-2九飛型)にやや指し疲れがあるとか、矢倉や角換わりで互いに飛先を突き越すのが主流になっている影響で、居飛車党同士では▲2六歩△8四歩のオープニングが定番になってきた(先手は相掛かりと角換わりを選べる)とかが考えられるが、一番大きいのは「飛先交換のタイミングが見直され、右銀・玉・端歩の配置や、銀が出るか桂が出るかなど、いろいろな工夫が出来そう」ということだと思われる。 特に玉の配置は、▲5八玉型と▲6八玉型はほぼ半々で指されているそうだ。もちろん好みで選んでよいが、本書は相掛かり▲6八玉型に限定した本となっている。 各章の内容を、チャートを添えながら紹介していこう。……レビューの続きを読む(2019Sep04) |
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マイナビ将棋BOOKS 大橋貴洸の新研究 耀龍ひねり飛車 |
大橋貴洸 マイナビ出版 ISBN:978-4-8399-6948-6 2019年4月 \1,663(8%税込) 224p/19cm |
[総合評価] |
難易度:★★★★☆ 図面:見開き4枚 内容:(質)A(量)A レイアウト:A 解説:A 読みやすさ:A 有段向き |
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・【コラム】(1)強くなれます! (2)大丈夫だよ (3)AIとコーヒー (4)なぜ対局で青スーツを着るのか? |
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新型のひねり飛車の戦術書。 ひねり飛車は、相掛かりから派生する戦型で、飛先で一歩を交換した後に、左辺で石田流を作って戦う作戦である。 かつては「先手番の必勝戦法かもしれない」と言われた時期もあったが、後手もカタ囲いで堅く囲うなどの有力な対策が現れ、プロで初期からひねり飛車を目指す作戦はあまり見られなくなっていた。その原因としては、一歩持つ利点の半面、玉頭に穴の開いた美濃囲いの薄さや、持久戦での左金の活用などがネックとなったと思われる。 ただし、ひねり飛車自体は現在でも有力な作戦で、横歩取りなどでもときどき見られるし、石田流の形が好形であることも間違いないだろう。 本書は、従来のひねり飛車の欠点を改良した、新しいひねり飛車である「耀龍ひねり飛車」を解説した本である。 従来のひねり飛車に工夫して、安定な玉型で速攻を仕掛けられるように改良。また、相手の動きに合わせて陣形を構築することも可能で、持久戦でも作戦負けしにくい。本編では、ときおり通常のひねり飛車の変化も解説し、違いを比較しながら、「耀龍ひねり飛車」を解説していく。 「耀龍」は「ようりゅう」と読み、大橋の造語。「あらゆる駒を耀(かがや)かせ、龍の舞を披露し勝利へ導く」という意味だそうだ。その名の通り、今までネックとなっていた駒を自由に解放し、また相手の動きに合わせて非常に柔軟に自陣の形を変えていく作戦となっている。(名付ける人によっては「カメレオンひねり飛車」とか「タコタコひねり飛車」とかありそうだ) また、レイアウトや構成は大橋のこだわり入り。本文・図面ともにフォントはゴシック体で、その中でも見やすい書体を選んでいるようだ。さらに重要フレーズには網掛けが施されていたり、本文の解説量に合わせて柔軟に図面の配置をずらしたりしている。(これらの工夫は、いつものマイナビ将棋BOOKSを見慣れていると最初は違和感があるが、見慣れてくるとこちらの方が見やすいように思う。電子書籍で小さな画面で見る場合は、間違いなくこちらの方が見やすいだろう) 各章の内容を、チャートを添えながら紹介していこう。……レビューの続きを読む(2019May05) |
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マイナビ将棋BOOKS 相掛かりの新常識 |
中座真 マイナビ出版 ISBN:978-4-8399-6515-0 2018年2月 \1,663(8%税込) 216p/19cm |
[総合評価] |
難易度:★★★★ 図面:見開き4枚 内容:(質)A(量)A レイアウト:A 解説:A 読みやすさ: 上級〜有段向き |
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序章 相掛かりの変遷 第1章 2筋即交換型 第2章 ▲9六歩型 第3章 ▲5八玉型 第4章 ▲6八玉型 第5章 ▲5八玉戦法 ・【コラム】(1)将棋が好きな息子 (2)終わりと始まり (3)ロシア「ユジノサハリンスク訪問」 (4)インコ ◆内容紹介 近年、プロ間で採用率が上がっている相掛かりについての戦術書です。 飛車先交換を保留して銀を上がる、玉を立つ、端歩を突く。そんな最新形が深く、かつ分かりやすく解説されています。相掛かり党必見の一冊です。 |
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相掛かりの解説書。 長年、相掛かりの出だしは、互いに飛先を伸ばし合い、角頭を金で守ったら、先手は▲2四歩と飛先歩交換をする、というのが当たり前だった。そこで、1990年代ごろまでは▲2六飛と浮き飛車にして攻勢を狙うのが主流だったし、その後は▲2八飛からの引き飛車棒銀が優秀とされていた。7手目に飛先歩交換をすることへの是非を問うた本はなかった(5手目歩交換の是非は何度も扱われたが)。 ところが、近年は飛先歩交換はすぐには行われない。本書によれば、飛先交換のタイミングが変化し始めたのは2012年ごろから。以下のような流れが背景にある。 ・後手は、先手の右銀の動きを見てから飛先交換し、対応しやすい位置に飛を引きたい。(例えば、先手が棒銀なら初めから△8四飛と引きたい) ⇒先手も飛先交換を遅らせるようになり、右銀や玉の移動、端歩突き、飛先を切らずに早繰り銀などを試みるようになった。 ⇒相掛かりの先述の幅が大きく広がった。 いまや、「飛先を突くタイミングは重要な戦術」と考えられている。決して、外連味や奇襲ではないのだ。 本書を読んで、飛先交換のタイミングが持つ意味を、十分に理解してほしい。 各章の内容を、チャートを添えながら紹介していこう。なお、端歩を突く順番、飛先交換のタイミング、飛の引き場所、玉の位置などの分類は非常に多岐にわたるので、本書では代表的なものを扱っている。……レビューの続きを読む(2018Apr21) |
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マイナビ将棋BOOKS 相掛かりの秘刀 塚田スペシャルのすべて |
塚田泰明 マイナビ出版 ISBN:978-4-8399-5784-1 2016年1月 \1,663 224p/19cm |
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・【コラム】電王戦〜あの日のことを思い出す〜 |
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マイナビ将棋BOOKS 相掛かり無敵定跡研究 |
山崎隆之 野月浩貴 マイナビ ISBN:978-4-8399-4819-1 2013年9月 \1,575(5%税込) 224p/19cm |
[総合評価] |
難易度:★★★★ 図面:見開き4枚 内容:(質)A(量)B レイアウト:A 解説:A 読みやすさ:B 上級〜有段向き |
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・【コラム】相掛かりのルーツ(野月浩貴)/相掛かりを続ける理由(山崎隆之) |
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相掛かり▲引き飛車棒銀の専門書。 相掛かりは、マニアックな戦型である。2手目△3二飛を阻止する意味で初手▲2六歩が多少増えてはいるものの、ほとんどの戦型は初手▲7六歩で始まる。さらに、後手が2手目△8四歩として「同意」したときに限り、相掛かりという戦型が成立する。 ただ、アマで後手を持とうという人はほとんどいない。わたしはかつて、将棋倶楽部24で先手番になった時にずっと▲2六歩と指していたことがあるが、相掛かりになったのはほんの1〜2%だった。これは、相掛かりは基本的に先手が主導権を握る将棋になるためであろう。また、入門書には先手が原始棒銀で攻めつぶす順がよく紹介されているし、これまでの相掛かり本はほとんど先手視点のものなので、後手を持って戦うイメージが湧きにくい。 プロでも、「相掛かり党」は少数派である。ただし、少数派であるがゆえに未開拓の部分が多くあり、その「自由度の高さ」に魅かれてスペシャリストたちは相掛かりを指し続けている。また、棋士によって局面の捉え方が大きく異なっていることも、彼らが相掛かりを愛する理由の一つになっている。 そう、相掛かり党は相掛かりを愛しているのだ。 本書は、相掛かりLOVEのスペシャリストである野月七段と山ア七段が、互いの感覚の違いをぶつけながら、相掛かり▲引き飛車棒銀を解説し、語る本である。 各章の内容を、一部チャートを添えながら紹介していこう。……レビューの続きを読む(2014Jan17) |
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マイナビ将棋BOOKS よくわかる相掛かり |
中座真 マイナビ ISBN:978-4-8399-4289-2 2012年4月 \1,470(5%税込) 224p/19cm |
[総合評価] |
難易度:★★★★ 図面:見開き4枚 内容:(質)A(量)A レイアウト:A 解説:A 読みやすさ:A 上級〜有段向き |
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◆内容紹介 |
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相掛かりの定跡書。 相掛かりは定跡書が少ない戦法だが、2年前に『最新の相掛かり戦法』(野月浩貴,MYCOM,2010)という良書が出ている。ただしこの本は、現代のプロ将棋で主流になっている「▲引き飛車棒銀」をメインで扱っていた。 ▲引き飛車棒銀は、相手の駒組みを牽制しながら作戦勝ちを狙うという、とてもプロ好みの作戦であるが、どんどん攻めるという展開にはならないため、アマにはいまひとつ人気がない。というか、相掛かりそのものが人気がないのだが、相掛かり愛好者では、昔ながらの攻撃力のある▲2六飛型を愛用する人が多いように思う。 本書は、相掛かり▲2六飛型と▲2八飛型をバランスよく解説した定跡書である。 各章の内容をチャートを添えながら紹介していこう。……レビューの続きを読む(2012Jun22) |
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プロ最前線シリーズ 最新の相掛かり戦法 |
野月浩貴 毎日コミュニケーションズ ISBN:978-4-8399-3476-7 2010年2月 \1,575(5%税込) 224p/19cm |
[総合評価] |
難易度:★★★★ 図面:見開き4枚 内容:(質)A(量)A レイアウト:A 解説:A 読みやすさ:A 上級〜有段向き |
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◆内容紹介 |
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相掛かりの定跡指南書。 相掛かりは、アマでは人気がない。初手▲2六歩と指したときに△8四歩と来る確率は、わたしの経験上では1割程度である。 プロではある程度指されているのに、どうしてアマでは人気がないのか?その理由は、次のようなことが考えられる。
ということは、「相掛かりの魅力と指し方を分かりやすく伝え、また先後ともに面白く戦える指し方を解説した本があれば、相掛かりの人気は少し上がる」のではないだろうか。そして、その需要にズバリ応えた本が本書である。……レビューの続きを読む(2010Sep30) |
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将棋必勝シリーズ ひねり飛車戦法 攻めて攻めて攻めまくれ! |
桐山清澄 創元社 ISBN:4-422-75085-2 2003年2月 \1,200 222p/19cm |
[総合評価] |
難易度:★★★ 図面:見開き4枚 内容:(質)B(量)B レイアウト:A 解説:A 読みやすさ:A 中級〜上級向き |
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◆内容紹介 |
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ひねり飛車の戦法解説書。 第1章では「ひねり飛車の基本形が組みあがるまで」を主に4パターンに分けて解説。第2章・第3章では組みあがってからの戦いが解説されているが、通常の定跡書のように「あるテーマ図から分岐していくスタイル」ではなく、「実戦で生じそうな(or生じた)さまざまな局面からの仕掛け・戦い方」を解説していく。創元社の戦法解説書としては非常に珍しいスタイルだ。 さまざまに変化するひねり飛車の仕掛け感覚を習得するにはなかなか良い構成だし、解説も分かりやすくて良いと思う。 ただ、解説の約半分は「△3三金(タテ歩取り阻止)→凧金型」に充てられているのが古い感じ。相掛かり・ひねり飛車で後手番を持つ人というのはかなり自信を持っている人であり、研究もしていると思う。そんな中で、玉が薄くて実戦的につらいとされる凧金型を選択する人は、現在ではほとんどいないだろう(『消えた戦法の謎』にも載っちゃってるし…)。残念ながら、本書の半分は「実際に使う機会のない」変化なのである。 もちろん、対凧金はひねり飛車戦の基本のひとつであり、マスターしておくべきなのだが、最新の解説書としては物足りなさを感じた。ただ、ひねり飛車の解説書はあまり新しいものがなく、「じゃぁどの本を読めばいいの?」と言われると困ってしまうのだが…(笑)(2006Oct03) |
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一閃!森流ヒネリ飛車 |
森けい二 日本将棋連盟 ISBN:4-8197-0329-3 1996年9月 \971 222p/19cm |
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◆内容紹介 |
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将棋の定跡(4) ひねり飛車の基礎知識 |
所司和晴/著 週刊将棋/編 毎日コミュニケーションズ ISBN:4-89563-615-1 1994年12月 \1,165 223p/19cm |
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羽生の頭脳 8 最新のヒネリ飛車 |
羽生善治 日本将棋連盟 ISBN:4-8197-0317-X 1994年3月 \971 222p/19cm |
[総合評価] |
難易度:★★★★ 図面:見開き4枚 内容:(質)A(量)B レイアウト:A 解説:A 上級〜有段向き |
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相掛かりの定跡書。 サブタイトルに「最新のヒネリ飛車」とあるが、目次の通り、普通の相掛かりも載っている。「相掛かりとヒネリ飛車」と書いてくれればいいのに(笑)。実際わたしは、この本をちゃんと手に取るまでは「「羽生の頭脳シリーズ」は相掛かり編はないのか…」と思っていたくらいである。 それはさておき。もともと相掛かりは、序盤に難所が多い上に、ハッキリしない戦いになりやすい。羽生自身も「実戦経験が少なく、研究課題が多い」としている。それでも本書は相掛かり戦法を比較的分かりやすく解説していると思う。少なくとも、相掛かり戦での考え方と呼吸は感じられる。 各章の内容を、チャートを添えて紹介していこう。……レビューの続きを読む(2002Oct22記,2011Mar29大幅改訂) |
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中原流相がかり 必殺の5九金型 |
中原誠 日本将棋連盟 ISBN:4-8197-0319-6 1994年2月 \971 220p/19cm |
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屋敷伸之の忍者将棋 速攻!!相掛かり戦法 |
屋敷伸之 高橋書店 ISBN:4-471-13143-5 1993年1月 \1,000 207p/19cm |
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◆内容紹介 |
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定跡百科J 相掛かりガイドU |
泉正樹/著 週刊将棋/編 毎日コミュニケーションズ ISBN:4-89563-548-1 1991年6月 \922 214p/18cm |
[総合評価] |
難易度:★★★★☆ 図面:見開き4枚 内容:(質)A(量)A レイアウト:A 読みやすさ:B 有段向き |
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・第1章/互いに低い陣形での攻防がテーマで、主役は飛角桂歩。 |
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相掛かり△7二銀型の定跡書。「相掛かりガイド」の続編。構成はほぼ同じ。 △7二銀型は、超急戦に強い(金銀が壁になっていないので、玉の逃げ道がある)。現在は主流になっている形だが、5三や7一が薄い弱点がある。そのため、△7二銀型特有の先手の攻め方があるので要チェックだ。 本書で注目すべきは「ガッチャン銀▲4五同歩」。この形が優秀なので、ガッチャン銀を後手が避けるようになり、△4四歩が主流になったそうだ。その△4四歩はちょっとページ数が不足しているが、当時の最新型なのでしょうがない。 現在は入手困難のガイドシリーズだが、特に相掛かりは類書が少ないのでぜひ読んでおきたい。 ところで、「T」では"泉正樹/協力"だったのが、本書ではなぜか"泉正樹/著"になっている?(2002Aug17) |
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塚田スペシャル物語 先手番必勝作戦 |
塚田泰明 日本将棋連盟 ISBN:4-8197-0305-6 1989年2月 \880 222p/19cm |
[総合評価] |
難易度:★★★★ 図面:見開き2〜3枚 内容:(質)A(量)B 解説:B+ レイアウト:B 読みやすさ:B 上級〜有段向き |
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1〜7章 △6二銀型での塚田スペシャル=87p 8〜11章 △7二銀型での塚田スペシャル=58p 実戦編=72p(8局) ◆内容紹介 「塚田スペシャル」が誕生して2年半。この戦法は従来の相掛りと大きく違い、序盤より超急戦を目指すものである。本書ではまだ新しい「塚田スペシャル」を講座編と実戦編に分けて解説している。 |
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相掛かり▲塚田スペシャルの定跡書。書名に"物語"とあるが、別に読み物ではない。 塚田SPは先手番専用の戦法で、相掛かりの序盤のかなり早い段階で動いていく。派手な戦いになりやすい印象があるが、基本的な狙いは、『一歩得か、1筋を詰めて作戦勝ち』。それを嫌って後手が動いてくると、乱戦になって先手の得が生きる戦いになりやすいというわけだ。また、次のような特徴がある。(本書より抜粋) ・玉捌きが面白い。相当危険を感じない限り玉を逃げないのがポイント。 ・受けか攻めか迷ったら、攻めを選ぶのがいい。 ・コンセプトは『序盤から隙あらば動く、隙がなくても動いていく』。 解説はまずまずまとまっているし、図面は十分な量がある。不満な点は、ページの隅っこの方に何も書いてないので、いまどこの章を読んでいるのか分からなくなるときがあることと、解説が見開き内で完結しないので、図面を見失いやすいこと。 なお、1991年に谷川竜王(当時)が塚田SP対策の決定版を出したため、プロ将棋では指されなくなった。緩急自在の指し回しが必要であるし、相掛かりという少々マニアックな戦型なので、アマ将棋にもちょっと不向きかも。普通の人は読む必要はないと思うが、相掛かり後手番を喜んで指すという人だけは覚えておくべし。(2002July28)
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定跡百科(6) 相掛かりガイド |
泉正樹/協力 週刊将棋/編 毎日コミュニケーションズ ISBN:4-89563-528-7 1988年12月 \880 212p/17cm |
[総合評価] |
難易度:★★★★☆ 図面:見開き4枚 内容:(質)A(量)A レイアウト:A 読みやすさ:B 有段向き |
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・各章末にコラムあり(相掛かり名勝負) |
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相掛かり△6二銀型の定跡書。 △6二銀型は中央に厚い利点があるが、一瞬壁形になっているので、超急戦(塚田SPなど)への対応が難しいことが分かってきた。よって、このころから相掛かりの主流は△7二銀型になるので、この本自体が旧型といえる。 もっとも、相掛かりを指すなら△6二銀型も知っておいて損はないし、鎖鎌銀や浮き飛車棒銀など、アマにとって魅力ある戦法も解説されているので、本書の価値は十分高い。相掛かりの総合定跡書はかなり少ないので(他にあるのか?)、「U」とあわせて読んでおきたい。 図面は見開き4枚と多めだが、それでも不足気味。これだけの内容なら、図面は見開き6枚ほしかった。(2002Aug17) |
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週将ブックスオレンジシリーズ(17) 極め付け先手必勝法 カミソリ流ひねり飛車 |
勝浦修 毎日コミュニケーションズ ISBN:4-89563-527-9 1988年12月 \883 196p/18cm |
[総合評価] |
難易度:★★★ 図面:見開き4枚 内容:(質)B(量)C レイアウト:B 解説:B 読みやすさ:B 中級以上向き |
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◆内容紹介(表紙より) |
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ひねり飛車の解説書。 従来のひねり飛車は、華々しく飛車をぶつけていったり、▲9七角型から▲6五歩の仕掛けを狙っていくものが多かった。これもひねり飛車の狙いではあるが、後手の対策が少しずつ上手くなってきたため、なかなか単純には上手くいかなくなってきた。 本書で解説されている“カミソリ流(勝浦流)ひねり飛車”は、最初から持久戦志向で駒組み勝ちを狙っていこうというもの。主な特徴は、以下の4つ。 (1)▲9七角と上がらず、早めに▲8五歩と押さえる。手持ちの歩が一枚減るが、△8四歩と打たせないことで、将来△8五歩と伸びてくる手を防止するため。 (2)玉は早めに2八まで入城する。 (3)左銀は▲5六歩〜▲5七銀と活用する。4六銀とも6六銀ともできる柔軟な構え。 (4)△5四銀には▲8六飛と回り、△8三歩を強要する。 持久戦志向なので、序盤から緻密に定跡化することは難しい。そのため、本書では考え方重視の解説が多くなっている。 各章にまとめとして「ポイント極め付け」があるが、本文の内容をほぼ繰り返し書いてあって、かなり重複している。たとえば第1章は本文15pにまとめが7p。これでは「まとめ」ているといえない。さらに章が違っても同じことが述べられていたりする。そのため、説明は詳しくて分かりやすいものの、内容はやや薄い。知識解説部で書くことが少ないのならば、参考棋譜を増やしてくれればよかったのだが… それにしても、表紙は『ノックアウト四間飛車』に匹敵する素晴らしさ(笑)。(2005May28) |
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王将ブックスDELUXE版 ―C ハメ手シリーズ(5) 九段 芹沢博文の 猪突銀戦法 |
芹沢博文 北辰堂 ISBN:4-89287-040-4 1988年3月 \800 158p/19cm |
[総合評価] |
難易度:★★★ 図面:見開き2枚 内容:(質)B(量)B レイアウト:A 解説:A 読みやすさ:A 中級〜有段向き |
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◆内容紹介 |
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相掛かり△鎖鎌銀戦法(△7四銀)の定跡書。タイトルは“猪突銀戦法”となっているが、現在では“鎖鎌銀”という呼称が一般的になっている。 「鎖鎌銀戦法」は、数少ない後手番専用の戦法だ。“相掛かり腰掛銀”模様から、右図のように△7四銀とソッポに出て鎖鎌銀がスタートする(▲4七銀型の場合もある)。成立する条件は「相掛かり相腰掛銀模様+▲浮き飛車(2六飛)+△引き飛車(8二飛)」。さらに、端歩の兼ね合いで成立しない変化もあり、横歩取り△4五角戦法などに比べると、条件が非常に限定的なのが残念。しかし、超急戦あり、渋い作戦勝ち狙いありと、非常に魅力たっぷりの戦型だ。結論はまだ出ていないはずなので、守勢になりがちな相掛かり後手番での秘策として持っておくと面白い。 図面は見開き2枚と少ないが、解説が見開き完結で読みやすいので、図面の少なさはあまり気にならない。ただ、持久戦模様の解説が多く、この戦法の一番の魅力である超急戦型(第1章・(1)-<3>)が16pしかないのが残念。概略だけ知りたいなら『相掛かりガイド』(1988)を参照してもいい。もう少し知りたいと思ったら、本書をじっくり読んでみると良い。 なお、本書では先手番の作戦である「▲4六銀戦法」も少し解説されている。これは▲4六銀が“猪突銀戦法の一種”というわけではなく、“鎖鎌銀の天敵”としての解説だ。そのため、本文中では▲4六銀を上手く成功させる記述は少なく、鎖鎌銀志向の後手が▲4六銀を受け止める手段が主になっている。(2004Oct09) |
(ポケット版) zoom (DELUXE版) zoom 将棋タウンさんthx! |
王将ブックス ポケット版 ─居飛車シリーズX 相懸り基本戦法 |
芹沢博文 北辰堂 ISBN:4-89287-005-6 1967年 \380 158p/15cm |
[総合評価] |
難易度:★★★☆ 図面:見開き2枚 内容:(質)B(量)B レイアウト:A 解説:B 読みやすさ:A 中級〜上級向き |
(ポケット版) (DELUXE版) |
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王将ブックスDELUXE版 ―居飛車シリーズ(5) 九段 芹沢博文の 相懸り基本戦法 |
芹沢博文 北辰堂 ISBN:4-89287-011-0 1987年12月 \800 158p/19cm |
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◆内容紹介(はしがきより抜粋) |
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相掛かりの定跡書。 本書を読む前に、相掛かりの歴史をざっとおさらいしておこう。戦前は中央の位がかなり重視されていたので、5筋の歩を突き合うのは当たり前とされていた。その後、角交換から(相掛かりでは常に角交換がある)▲7一角(△3九角)として飛と角成りを狙う筋が幅を利かせてくると、「5筋不突き」が生まれた。これは当時としては革命的な考え方で、しばらくは「新型」の5筋不突きと「旧型」の中央重視の対抗形(新旧対抗形)が指されていた。そのうち「新型」の方が有力視されてきて、お互いに新型を目指すようになり、「相腰掛銀」という戦型が生まれた。本書で扱っているのはここまで。 第1章は「初期の腰掛銀」で、▲2六飛vs△8二飛型。相腰掛銀はどうしても先手が先攻する形になるので、後手は最初から引き飛車にして守備力を重視している。本章では、角交換後に△3一玉と囲いを目指すと後手がつぶされてしまう例を紹介。 第2章はいわゆる「ガッチャン銀」。新型同士の戦いである。章の冒頭にある「アプレゲール」(p19)という単語は最近では耳にしないが、「新型」の意味で使われている。(cf. Wikipedia)互いに浮き飛車で、▲4八金と構える(桂跳ね後の3七の升目を守る意味)〔右図〕。当初は小堀清一八段の得意形で、「斜の構え」と呼ばれたそうだ。後手の対策は少しずつ進化していき、 (1)攻め合いを目指す△6二金型 (2)守備力のある△5二金型 (3)先手が1手パスして△5二金型を崩させる (4)後手も飛先の歩を再交換して1手パスし、最善形で待つ (4)は現代の相掛かりでもよく見られる手筋で、千日手歓迎のスタイルだ。 第3章は相腰掛銀の実戦譜で、「駅馬車定跡」と呼ばれる一局である。▲2八飛vs△8二飛の相腰掛銀は小堀流といわれ、当時の最新流行形だった。 第4章は「新旧対抗形」。実は本書が出版された1966年当時でもすでに「消えた戦法」であり、現代では完全に古典である。ただし、なぜ古典と化したかは、本章と第5章を読めば分かる。後手が△5四歩と中央に位を張ろうとした瞬間に▲2二角成とするのが決定打(これも小堀流と呼ばれていた)。「角換わり将棋に5筋を突くな」の格言どおり、先手は駒組みしやすく、後手は駒組みしにくくなる。 第5章の「後手位取り戦法」は、凹凸型とも呼ばれる。新旧対抗型で先手が角交換しない場合、△5五歩と中央位取りに出る。この戦いは第4章と違って、互角ではあるが先手が攻めるのはかなり大変である。 第6章は、第5章の「新旧対抗型△5筋位取り」の実戦譜で、「△位vs▲捌き」の対抗例である。後手の大山が位を武器に受けつぶした一局。 本書の内容は、登場時期順に並べなおすと、第5章→第4章→第1章→第2章になる。 すでに「新型」の相腰掛銀も古典になりかけており、棋力強化の目的では本書の内容はあまり役に立たないだろう。ただし、相掛かりの歴史を紐解く意味では、読んで損のない一冊だと思う。(2010Mar22) ※誤植・誤字(ポケット版5版(1982年5月)で確認) p14 ×「△5一角が生じます」 ○「△5九角が生じます」 p16 ×「▲2三銀」 ○「▲2三銀打」 p108 ×「4五歩、同歩」 ○「3五歩、同歩」 |
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中原誠の3度将棋が強くなるシリーズ 急戦腰掛銀 〔3度〕将棋が強くなる |
中原誠 大泉書店 ISBN:4-278-08118-9 1987年9月 \650 216p/18cm |
[総合評価] C |
難易度:★★★ 図面:見開き2枚 内容:(質)B(量)C レイアウト:A 解説:A 読みやすさ:A 中級〜上級向き |
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・早技「急戦腰掛銀」の勝ち方
・急戦腰掛銀の『次の一手』=19問 |
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相掛かり腰掛銀系の解説書。 本シリーズでは、上段(2/3くらい)で戦法を解説し、節目の局面では次の一手問題が出題される。解答は三択で、出題ペースは約10ページに1問の割合。読者が考えるので読んでいて飽きにくく、急所の変化を理解しやすくなっている。 また、下段(1/3くらい)では問題集で、今回は「実戦詰め手筋」。“詰将棋”ではないので、駒が余っても良い。姉妹書の『急戦矢倉』よりも少し難度が高め。解説はあっさりしているので、疑問点があればとことん考えよう。“詰将棋”よりも実戦の詰め力は上がるはずだ。 今回の戦法解説部は、実質的に実戦4局で、初手から投了までになっている。第1部は「相掛かり+相腰掛銀+相浮き飛車」型。また、第2部は「後手が腰掛銀にせずに、△7四銀と変化する」型。似たような戦型で、▲5六銀に△7四銀と出る「鎖鎌銀」(『猪突銀戦法』(芹沢博文,北辰堂,1988)参照)があるが、基本的に別物。本書のものは「角道を開けず、▲4七銀型のときに△7四銀」とする。後手が一旦主導権を握るが、鎖鎌銀のような大乱戦にはならず、押したり引いたりの応酬が展開される。他書にはあまり載っておらず、研究よりも力とテクニックの差が出やすいので、秘密兵器として持っておくのも面白い。 解説は丁寧で詳しいが、実戦解説4局のみというのは少なすぎ。実戦で中盤以降も同じ展開になることはまず考えられないので、定跡書としてはほとんど使えない。感覚を学ぶにはなかなか良いので、余裕があれば参考程度に読むとよいだろう。(2005Jan20) |
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一手決断☆将棋戦法(10) 内藤流快勝腰掛け銀 |
内藤国雄 筑摩書房 ISBN:4-480-67010-6 1986年9月 \780 206p/18cm |
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中原誠の3度将棋が強くなるシリーズ ひねり飛車 〔3度〕将棋が強くなる |
中原誠 大泉書店 ISBN:4-278-08112-X 1984年12月 \650 216p/18cm |
[総合評価] B |
難易度:★★★ 図面:見開き2枚 内容:(質)B(量)B レイアウト:A 解説:A 読みやすさ:A 中級〜上級向き |
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・ひねり飛車で勝つ法
・ひねり飛車戦の『次の一手』=19問 |
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ひねり飛車の定跡解説書。 「中原誠の3度将棋が強くなるシリーズ」は、独特の構成が特徴。上段(2/3くらい)で定跡を解説し、節目の局面では次の一手問題が出題される。解答は三択で、出題ペースは約10ページに1問の割合。読者が考えるので読んでいて飽きにくく、急所の変化を理解しやすくなっている。また、下段(1/3くらい)では部分図による次の一手問題を出題。上段の解説部とは直接関係ないが、基本的な手筋問題が多く、有段者を目指す人には絶好のトレーニングとなる。 ひねり飛車は、組み上げるまでにかなり高度な知識が必要な戦法であるが、本書では初級・中級クラスでも分かるようにやさしく解説されている。細かく分岐があるわけではないが、ひねり飛車に必要な感覚や手筋は随所に現れている。ネコ式にページを割いている点も注目。なお、第1部の実戦譜は中盤までは分かりやすいが、終盤はかなり難しいので流し読みでもいいと思う。 「ひねり飛車入門」としてはちょうど良いレベル。ひねり飛車対策に頭を悩ませている人にはあまり役に立たない本だ(笑)。(2005Jan03) |
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現代将棋講座(4) 横歩取り・ひねり飛車戦法 |
谷川浩司 筑摩書房 ISBN:4-480-69804-3 0376-69804-4604 1983年1月 \880 204p/19cm |
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◆内容紹介(裏表紙より) |
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(ポケット版) zoom (DELUXE版) zoom |
王将ブックス ポケット版 ─居飛車シリーズT タテ歩取り戦法 |
芹沢博文 北辰堂 0376-66001-7731 1975年4月 \380 158p/15cm |
[総合評価] |
難易度:★★★☆ 図面:見開き2枚 内容:(質)B(量)B レイアウト:A 解説:B 読みやすさ:A 中級〜上級向き |
(ポケット版) (DELUXE版) |
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王将ブックスDELUXE版 ―居飛車シリーズ(1) 九段 芹沢博文の タテ歩取り戦法 |
芹沢博文 北辰堂 ISBN:4-89287-007-2 1989年3月 \800 158p/19cm |
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◆内容紹介(はしがきより抜粋) |
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相掛かりタテ歩取りの解説書。 タテ歩取りとは、△3四歩を▲3六飛でタテから狙う戦法。横歩取りと違って、実際に歩を取ることは稀で、「歩を取るぞ」と牽制して後手の構えを崩したり、駒組みを制限したりしながら、先手は理想形を組んだり別の狙いを実現するという、玄人好みの戦法である。タテ歩取りからの進展はひねり飛車が有名だが、他にもいろいろな展開がある。 第1章「基礎知識」は、タテ歩取りの序盤について。初手から飛車先の歩を互いに突き合い、以下△3三金として歩を守るまで〔右上図〕の序盤を丁寧に解説。 第2章「ひねり飛車」は、基本図から先手がひねり飛車にしたときの基本的な攻め方。 第3章「▲9七角型」は、▲7六歩を突かない奇襲タイプの戦法。▲9七角〜▲8六歩△同歩▲同飛(飛をぶつける)〜▲6六飛〜▲3六飛で手得し、その後左金を▲8七金〜▲7六金と立つ〔右中図、p45第5図〕。9七角を攻められた場合、角香交換はしてもかまわないという覚悟が必要。離れ駒のない低い構えも必要条件なので、うっかり▲6八銀としないように。 第4章「空中戦法」は、後手がひねり飛車を警戒して△3四歩をなかなか突かない場合に、▲9七桂〜▲2五歩から歩取り+飛交換を狙う。「史上最奇の作戦」(p83)とまで書かれている(笑)(ただし、現代ではこれくらいの異筋はしばしば見かける)。同シリーズの『中段飛車宇宙戦法』(佐藤大五郎,北辰堂,1975?/1988)第3章の「奇襲タテ歩取り」(角田流)と同じ戦法で、基本手順も同じ。ただし終盤は本書の方が先まで書かれている。 本章の実戦譜は、先手優勢で進めていたのに逆転負けしたもの。奇襲系の実戦譜で仕掛けた側がまけたものが乗るのは珍しい。 第5章「丸田流急戦」は、実は第2章の実戦編。丸田流▲9七角(奇手であるが、現在では定跡手として有名)〜▲8六飛のぶっつけ。急戦調〜持久戦〜戦闘再開という実戦的な緩急が参考になるだろう。 第6章「内藤流棒銀」は、ネコ式タテ歩取り〜タテ歩取り棒銀〜棒銀1筋攻め〔右下図〕の実戦譜2局を解説。ネコ式タテ歩取りとは、後手が△3四歩を突いていないのに▲3六飛と寄ること。「ねずみ(△3四歩と突くこと)が出たらパクッといきますよ」という訳で、▲3六飛をネコに見立てている。本性の攻め方自体は内藤七段(当時)のオリジナルではないが、内藤はこの戦法を駆使して16人抜きを達成した。 現代では後手のひねり飛車対策も進化し、カタ囲いに構えるのが一般的。そのため、本書のひねり飛車関連の部分はすでに古典であろう。むしろ、第3章の「9七角型奇襲」や第6章の「内藤流棒銀」は現代でも使える機会がありそうだ。実戦譜が多く、定跡解説が少なめなので少し評価を下げているが、相掛かり党ならきっと役に立つこともあると思う。(2010Mar16) ※誤植・誤字(ポケット版初版?で確認) p45第5図 ×「▲2六飛」 ○「▲3六飛」 p52 ×「▲6四角は、△9一香成」 ○「▲6四角は、△9九香成」 p58棋譜 ×「△5四成角」 ○「△5四角成」 |
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将棋は生きてゐる (相懸り戰の変遷) |
加藤治郎 日本将棋連盟 ISBN: 1949年 \ 297p/cm |
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将棋大衆講座(5) 平手相懸戦研究 |
泰文館/編 泰文館 ISBN: 1949年 \ 182p/22cm |
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・懸戦研究(花田長太郎) ・平手相懸戦の新研究(金子金五郎) ・平手相懸(小泉兼吉) |
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