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週将ブックスオレンジシリーズ(17) 極め付け先手必勝法 カミソリ流ひねり飛車 |
[総合評価] C 難易度:★★★ 図面:見開き4枚 内容:(質)B(量)C レイアウト:B 解説:B 読みやすさ:B 中級以上向き |
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【著 者】 勝浦修 | ||||
【出版社】 毎日コミュニケーションズ | ||||
発行:1988年12月 | ISBN:4-89563-527-9 | |||
定価:883円 | 196ページ/18cm |
【本の内容】 | ||||||||||||||||||||
◆内容紹介(表紙より) |
【レビュー】 |
ひねり飛車の解説書。 従来のひねり飛車は、華々しく飛車をぶつけていったり、▲9七角型から▲6五歩の仕掛けを狙っていくものが多かった。これもひねり飛車の狙いではあるが、後手の対策が少しずつ上手くなってきたため、なかなか単純には上手くいかなくなってきた。 本書で解説されている“カミソリ流(勝浦流)ひねり飛車”は、最初から持久戦志向で駒組み勝ちを狙っていこうというもの。主な特徴は、以下の4つ。 (1)▲9七角と上がらず、早めに▲8五歩と押さえる。手持ちの歩が一枚減るが、△8四歩と打たせないことで、将来△8五歩と伸びてくる手を防止するため。 (2)玉は早めに2八まで入城する。 (3)左銀は▲5六歩〜▲5七銀と活用する。4六銀とも6六銀ともできる柔軟な構え。 (4)△5四銀には▲8六飛と回り、△8三歩を強要する。 持久戦志向なので、序盤から緻密に定跡化することは難しい。そのため、本書では考え方重視の解説が多くなっている。 各章にまとめとして「ポイント極め付け」があるが、本文の内容をほぼ繰り返し書いてあって、かなり重複している。たとえば第1章は本文15pにまとめが7p。これでは「まとめ」ているといえない。さらに章が違っても同じことが述べられていたりする。そのため、説明は詳しくて分かりやすいものの、内容はやや薄い。知識解説部で書くことが少ないのならば、参考棋譜を増やしてくれればよかったのだが… それにしても、表紙は『ノックアウト四間飛車』に匹敵する素晴らしさ(笑)。(2005May28) |
【関連書籍】 |
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