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■ひねり飛車戦法

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ひねり飛車戦法
zoom
将棋必勝シリーズ
ひねり飛車戦法
攻めて攻めて攻めまくれ!
[総合評価] B

難易度:★★★

図面:見開き4枚
内容:(質)B(量)B
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:A
中級〜上級向き

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【著 者】 桐山清澄
【出版社】 創元社
発行:2003年2月 ISBN:4-422-75085-2
定価:1,200円 222ページ/18cm


【本の内容】
第1章 ひねり飛車の基本 【序盤の組み方】
・▲9七角〜▲8六飛型(▲7六飛まで/▲6六歩型/▲5六歩型)
・▲8五歩型(▲5六歩型/▲6六歩型)
・▲8七歩型(1)〔横歩取らずひねり飛車〕
・▲8七歩型(2)
・復習問題=6問
58p
第2章 急戦の戦い方 【中盤の戦い方】
・▲9七角△8九飛成(後手はまり形からの強攻)
・飛車交換のパターン(成功形/失敗形)
・▲6五歩早仕掛け
・相腰掛銀型
・私の実戦譜(1)(2)(△4四歩型×2)
・復習問題=8問
86p
第3章 持久戦の戦い方 ・△1三角
・△9三桂
・4筋位取り拒否
・玉頭位取り
・私の実戦譜(3)(4)
・復習問題=8問
74p

◆内容紹介
2筋の歩を手持ちにして、飛車を振りながら局面をリードしていく、そんな攻め将棋がひねり飛車の特徴だ。軽快に痛烈に攻めたてて勝ちのだいご味を堪能しよう。


【レビュー】
ひねり飛車の戦法解説書。

第1章では「ひねり飛車の基本形が組みあがるまで」を主に4パターンに分けて解説。第2章・第3章では組みあがってからの戦いが解説されているが、通常の定跡書のように「あるテーマ図から分岐していくスタイル」ではなく、「実戦で生じそうな(or生じた)さまざまな局面からの仕掛け・戦い方」を解説していく。創元社の戦法解説書としては非常に珍しいスタイルだ。

さまざまに変化するひねり飛車の仕掛け感覚を習得するにはなかなか良い構成だし、解説も分かりやすくて良いと思う。

ただ、解説の約半分は「△3三金(タテ歩取り阻止)→凧金型」に充てられているのが古い感じ。相掛かり・ひねり飛車で後手番を持つ人というのはかなり自信を持っている人であり、研究もしていると思う。そんな中で、玉が薄くて実戦的につらいとされる凧金型を選択する人は、現在ではほとんどいないだろう(『消えた戦法の謎』にも載っちゃってるし…)。残念ながら、本書の半分は「実際に使う機会のない」変化なのである。

もちろん、対凧金はひねり飛車戦の基本のひとつであり、マスターしておくべきなのだが、最新の解説書としては物足りなさを感じた。ただ、ひねり飛車の解説書はあまり新しいものがなく、「じゃぁどの本を読めばいいの?」と言われると困ってしまうのだが…(笑)(2006Oct03)



【関連書籍】

[ジャンル] 
相掛かり
[シリーズ] 
将棋必勝シリーズ
[著者] 
桐山清澄
[発行年] 
2003年

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