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■相振飛車の本  
トップページ > 棋書ミシュラン! > カテゴリー > 相振飛車


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書名 著者 発行 備考
わかる!勝てる!! 現代相振り飛車 ア一生 '15.2  
早分かり 相振り飛車定跡ガイド 所司和晴 '14.11  
これからの相振り飛車 西川和宏 '14.6  
杉本流相振りのセンス 杉本昌隆 '13.11  
相振り飛車の教科書 杉本昌隆 '13.5  
よくわかる相振り飛車 伊藤真吾 '11.10  
相振りレボリューション 杉本昌隆 '10.11 「相振り革命5」
明快相振り飛車 鈴木大介 '10.4  
書名 著者 発行 備考
鈴木大介の将棋 力戦相振り編 鈴木大介 '09.10  
鈴木大介の将棋 相振り飛車編 鈴木大介 '09.7  
戸辺流相振りなんでも三間飛車 戸辺誠 '09.4  
相振り革命最先端 杉本昌隆 '08.6 「相振り革命4」
相振り飛車 基本のキ 藤倉勇樹 '07.9  
新・振り飛車党宣言!(3) 千葉・藤倉・中村亮 '06.8  
相振り革命(3) 杉本昌隆 '05.5 「相振り革命3」
新相振り革命(MYCOM将棋文庫SP) 杉本昌隆 '04.11 2000年の文庫版
相振り革命 杉本昌隆 '03.6 1995年の文庫版
相振り飛車の定跡 鈴木大介 '02.9  
新相振り革命 杉本昌隆 '00.10 「相振り革命2」
書名 著者 発行 備考
続・〔定跡〕相振り飛車 小林健二 '99.10  
鈴木流相振り飛車 鈴木大介 '98.11  
〔定跡〕相振り飛車 小林健二 '98.1  
筋違い角と相振り飛車 木屋太二 '97.7 ユニーク戦法の本
相振り革命 杉本昌隆 '95.10 「相振り革命1」
書名 著者 発行 備考
相振飛車戦法の基本(Deluxe版) 北村昌男 '88.8 1975年のDELUXE版
相振り飛車にツヨくなれ 小林健二 '88.7  
相振飛車戦法 内藤国雄 '81.8  
書名 著者 発行 備考
将棋相振飛車 内藤国雄 '76.1  
相振飛車戦法の基本(ポケット版) 北村昌男 '75.10  
相振り飛車入門 佐藤大五郎 '75  
よくわかる相振飛車戦法 内藤国雄 '70  


わかる!勝てる!! 現代相振り飛車
zoom
マイナビ将棋BOOKS
わかる!勝てる!! 現代相振り飛車
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ア一生
マイナビ
ISBN:978-4-8399-5469-7
2015年2月
\1,663
240p/19cm
   
・現代相振り飛車チャート
序章 3手目▲6六歩の基本と変遷    
第1章 石田流 第1節 相三間
 第1項 相金無双
 第2項 相高美濃
 第3項 対金無双棒銀
 第4項 ▲7六飛型
第2節 ▲7五歩に△5四歩
第3節 ▲7五歩に△1四歩
 第1項 △1四歩に▲7八飛
 第2項 △1四歩に▲1六歩
 
第2章 3手目▲6八飛 第1節 3手目▲6八飛の特長
第2節 対三間飛車
 第1項 △2二同銀型
 第2項 △2二同飛型
 第3項 ▲6八飛に△3五歩
 第4項 △3五歩〜△2二同飛型
第3節 対向かい飛車
 第1項 ▲6八飛に△2四歩
 第2項 ▲6八飛に△1四歩
 
第3章 相振り飛車の進化と駆け引き 第1節 相振り飛車における中飛車
第2節 相振り飛車と端歩
 
第4章 次の一手    

・【コラム】(1)やはりマイナーな相振り飛車 (2)データから見えてくる相振り飛車 (3)地方出身棋士

◆内容紹介
本書は以下のような宣言で始まります。

▲7六歩△3四歩▲6六歩。かつて相振り飛車といえばこの出だしが一般的だった。最近でも全く見ないわけではないが、相振り飛車の主流からはやや外れた感がある

角道を止めない振り飛車の出現によって将棋戦法は大きく変わりました。今や振り飛車はカウンター狙いの消極策ではなく、みずから積極的に動いて主導権を取りに行く戦法となっています。

そのような状況で、互いに飛車を振り合う相振り飛車が影響を受けないはずがありません。相振り飛車でも角道を止めない戦い方の優秀性が広く浸透し、主流となりつつあるのが現状です。

本書では序章で、なぜ「3手目▲6六歩から始まる相振り飛車」が減ったのかを解説します。そして、第1章と第2章がメインテーマ。取り扱うのは以下の2つです。
・3手目▲7五歩
・3手目▲6八飛

流行の
石田流と角道オープン四間飛車の出だしから始まる形こそ「新時代の相振り飛車」。本書はその未開の地に先鞭をつけるパイオニアのような一冊です。

生粋の振り飛車党で毎年好成績を挙げている高崎一生六段による詳細かつ丁寧な解説で、第3章では相振り飛車における中飛車、相振り飛車における端歩についても語っています。

本書で角道を止めない相振り飛車のスピード感をぜひ味わってください。

 


早分かり 相振り飛車定跡ガイド
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マイナビ将棋BOOKS
早分かり 相振り飛車定跡ガイド
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所司和晴
マイナビ
ISBN:978-4-8399-5373-7
2014年11月
\1,663
264p/19cm
   
序章 相振り飛車の駒組み    
第1章 向かい飛車対三間飛車 第1節 △3五歩に▲8六歩の変化
第2節 △3五歩に▲3八銀の変化
 
第2章 相向かい飛車 第1節 △4二銀に▲7七角の変化
第2節 △4二銀に▲4八銀の変化
 
第3章 相三間飛車 第1節 △6二玉に▲7六飛の変化
第2節 △6二玉に▲4六歩の変化
 
第4章 三間飛車対向かい飛車 第1節 ▲6八銀に△2四歩の変化
第2節 ▲6八銀に△3三角の変化
 
第5章 角道オープン四間飛車対振り飛車 第1節 ▲6八飛に△2四歩の変化
第2節 ▲6八飛に△3五歩の変化
第3節 ▲6八飛に△4四歩の変化
 
第6章 中飛車対三間飛車 第1節 △3二飛に▲5五歩の変化
第2節 △3二飛に▲6八銀の変化
 
第7章 中飛車対向かい飛車 第1節 ▲5八飛に△3三角の変化
第2節 ▲5八飛に△4二銀の変化
 

◆内容紹介
定跡伝道師所司和晴七段が、特定の戦法を一冊で紹介する「
早分かりシリーズ」。
先後どちらにも肩入れせず、最新手順を徹底的に網羅しており、求道的な戦術書として読者からの支持も厚いシリーズです。

早分かりシリーズ」第5弾は相振り飛車。プロ間でも力戦になることが多く、金無双が定番だった以前に比べ、囲いは多様化しています。
本書では主に飛車を振る場所によって7章に分け、定跡を幅広く整備しています。流行の角道オープン四間飛車との戦い方も収録されており、相振り飛車を指す上での道しるべとなる一冊です。

 


これからの相振り飛車
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マイナビ将棋BOOKS
これからの相振り飛車
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西川和宏
マイナビ
ISBN:978-4-8399-5099-6
2014年6月
\1,663
224p/19cm
   
序章 本書を読む前に    
第1章 向かい飛車対三間飛車 後手速攻型    
第2章 向かい飛車対三間飛車 持久戦型    
第3章 四間飛車対三間飛車 急戦    
第4章 四間飛車対三間飛車 持久戦    
第5章 対穴熊    
第6章 実戦編 第1局 対佐藤紳哉六段戦
第2局 対戸辺誠六段戦
 

◆内容紹介
相振り飛車は序盤から最も工夫ができ個性の出せる将棋で、指していて一番楽しい。そんな理由で最近は相振り飛車の研究にどっぷりはまってしまっている」(まえがきより)

本書は相振り飛車西川流の創始者、西川和宏四段が自らの研究を惜しげもなく披露した相振り戦術書です。
相振り飛車の中でも
「向かい飛車対三間飛車」、「四間飛車対三間飛車」という実戦に現れやすい2つのテーマにしぼり、急戦、持久戦に分けて詳しく解説しています。

中にはアクロバティックな手順も紹介されていますが、いずれも西川四段の深い研究に裏打ちされたものですので、実戦で安心して使ってください。

まさに、これからの相振り飛車の定跡を描き出す内容、スペシャリストになれる一冊です。
ぜひ手にとって読んでみてください。

 


杉本流相振りのセンス
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杉本流相振りのセンス
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杉本昌隆
日本将棋連盟/発行
マイナビ/販売
ISBN:978-4-8399-4912-9
2013年11月
\1,659円(5%税込)
256p/19cm

[総合評価]
A

難易度:★★★★
図面:見開き4枚
内容:(質)A(量)A
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:A
上級〜有段向き
序章 最新相振り飛車の考え方   8p
第1章 現代の相三間 第1節 現代の三間飛車
第2節 美濃の強敵・阿部流
46p
第2章 相三間・先手浮き飛車型   34p
第3章 後手△4四角型向かい飛車   38p
第4章 先手中飛車 第1節 先手中飛車の現状
第2節 先手中飛車対後手三間
34p
第5章 角道オープン四間対策△2四歩   30p
第6章 その他の相振り最新研究 第1節 ▲3九銀型金無双対後手美濃
第2節 先手中飛車・速攻銀交換
第3節 相三間・序盤▲3八銀の是非
第4節 △3五歩保留三間
58p

・【コラム】(1)本のタイトル (2)非常勤理事 (3)弟子との研究

◆内容紹介
これで相振りは指せる!!!

著者であり、相振りのスペシャリスト、杉本七段は言っています。

「角筋を止めない振り飛車が大流行している。3手目▲7五歩の三間飛車や初手▲5六歩の中飛車、または角道オープン四間飛車など全てそうだ。必然的に相振り飛車戦も角交換型が増加。結果、今まででは見られなかった出だしの相振り戦も多くなっている」(まえがきより)

相居飛車と違い、相振り飛車には中飛車、三間飛車、四間飛車、向かい飛車といったバリエーションがあり、さらに相手の振る位置も同じだけあるため、その組み合わせは多岐にわたります。しかも最近大流行の角道を止めないタイプの振り飛車の出現によって相振り飛車の戦場は複雑さを極めています。

ではどうすればいいか?

杉本七段の解答はこうです。

「定跡から外れても、乱戦になっても『相振り感覚』があれば、道に迷わない。」(同上)

どんな形にも共通する
相振りの感覚=センスというものがあり、それらを知っていれば未知の局面でも十分対応できるのです。
そして、その相振りのセンスを記したものこそが本書です。

代表的な形の定跡手順を解説しつつ、まとめ部分で登場する
32の相振りのセンスをすべて体得してください。そうすれば相振り飛車という大海原に放り出されても勝利という名の目的地に必ずたどり着けるはずです。

相振飛車の解説書。「相振り革命」シリーズの8作目。

「もはやなんでもあり」と銘打たれたのがシリーズ4作目の『相振り革命最先端』(2008.06)。相振りはさらに進化が進んでいる。

囲いは美濃・矢倉・穴熊・金無双の4バージョンと言われていたところに金美濃・カニ囲いが加わった。また、「とにかく美濃」の風潮に対し、美濃を狙い撃つ作戦も登場し、それを警戒して結局金無双に落ち着くこともある。ただし、昔と違うのは、「隙あらば自分だけ強い囲いに組む」ということで、駒組みからギリギリのまで突っ張っていることが多くなった。

また、飛車を振る位置は現在も石田流三間飛車が主流だが、先手中飛車や角道オープン四間飛車がかなり増えている。特に▲中飛車は、「左穴熊」が選択肢として増えたことで流行している。(※本書では左穴熊は少し触れているのみ)

本書は、相振飛車の最新戦型について、考え方を中心に解説した本である。



これまでのシリーズにない工夫としては、「相振りのセンス」がある。これは、相振飛車独特の感覚が要求される局面については、項の表題に「相振りのセンス20(完成したら動く)」のように書かれているというもの。ただし、全てが格言風になっているわけではなく、「センス」だけを拾い読みしていってもあまり理解は深まらない。「センス」と書かれているところは特に注意深く読む、というくらいに考えるのが良い。

また、本文のところどころが太字で強調されているが、これも「センス」と同様で、太字で書かれていたら少しゆっくり目に読むくらいがいいだろう。太字部に蛍光マーカーを塗ってもあまり意味はないので注意(笑)。



各章の内容をチャートを添えながら紹介していこう。……レビューの続きを読む(2014Jul27)


相振り飛車の教科書
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相振り飛車の教科書
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杉本昌隆
日本将棋連盟/発行
マイナビ/販売
ISBN:978-4-8399-4710-1
2013年5月
\1,575(5%税込)
224p/19cm

[総合評価]
B

難易度:★★★☆
図面:見開き3枚
内容:(質)A(量)B
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:B
中級〜有段向き
第1章 序盤編 第1節 基本の考え方
第2節 何でも美濃
第3節 徹底金無双
第4節 菅井流対策
40p
第2章 中盤編 第1節 囲いへの迫り方
第2節 何でも美濃囲い
第3節 徹底金無双
第4節 菅井流対策
・菅井流対策復習編
136p
第3章 終盤編 第1節 終盤戦のポイント

第2節 三つの候補手(7問)
38p

・【コラム】(1)奨励会での相振り戦 (2)お父さんはヒーロー (3)振り飛車と現代将棋

◆内容紹介
将棋の教科書シリーズ」の第5弾!!

日本将棋連盟が初段までの道のりを強力にサポートする「
将棋の教科書シリーズ」。今回のテーマは相振り飛車で、基本的な考え方から中・終盤のポイント、そして菅井流対策まで詳しく解説しています。
著者は「相振り革命」シリーズでお馴染みの杉本昌隆七段。「私自身、相振りの固定観念を払拭し、原点に戻って解説した」と言う通り、振り飛車党が慣れている美濃囲いや、金無双での戦い方などを詳しく述べています。相振り飛車を指し始めてみたいという方や、なんとなく指しているけどいつも作戦負けしている、といった方にはぜひとも手にとっていただきたい一冊です。

相振飛車の指南書。「将棋の教科書シリーズ」の第5弾。

杉本は、「相振り革命」シリーズを始めとして、最先端の相振飛車の定跡書を何冊も書いている第一人者である。

本書は「将棋の教科書」シリーズということで、やや難易度を抑えてはいるものの、新研究(というより「新感覚」の方が近いか)を示しており、単なる級位者向けの本ではない。

本書では、従来の相振り定跡書にはない、ある思想で書かれている。それは、「(後手の歩交換に対して)すぐに歩を打って、いかに作戦勝ちするか」。

これまでは、「矢倉に組めれば作戦勝ち」と考えられており、「(相手の歩交換に対して)いかに歩を打たずに陣形を盛り上がれるか」が相振飛車の一大テーマだった。しかし、みなさんも矢倉に組もうとして一方的にやられたという、苦い経験があるのではないだろうか。

そう、現在では「矢倉を目指せばよいとは限らない」のである。さらに、「菅井流」の仕掛けが登場して風向きは変わった。歩交換後の浮き飛車に対しては、矢倉で圧迫するのがセオリーだったのに、それが通用しなくなったのである。

『これに囲えば作戦勝ち』という囲いは現代ではない」(p23)という記述に代表されるように、相振飛車の囲いは特徴によって使い分ける必要があるのである。……レビューの続きを読む(2013Jul11)


よくわかる相振り飛車
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マイナビ将棋BOOKS
よくわかる相振り飛車
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伊藤真吾
マイナビ
ISBN:978-4-8399-4075-1
2011年10月
\1,470(5%税込)
224p/19cm

[総合評価]
B

難易度:★★★☆
   〜★★★★

図面:見開き4枚
内容:(質)A(量)A
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:A
中級〜有段向き
第1章 向かい飛車対三間飛車   42p
第2章 相向かい飛車   36p
第3章 先手三間飛車   52p
第4章 先手四間飛車   48p
第5章 その他の相振り飛車 ・先手中飛車
・△3二飛戦法
40p

・【コラム】(1)データで見る相振り飛車 (2)タイトル戦と相振り飛車 (3)思い出の対局

◆内容紹介
初段を目指す人に向けて、いろいろな戦型を解説する「よくわかるシリーズ」。その第5弾は相振り飛車で、著者は伊藤真吾四段です。
現在の振り飛車は角道を止めない出だしが主流で、それが相振り飛車の戦型にも影響を与えています。本書では基本となる向かい飛車対三間飛車の戦いから、流行の先手三間飛車や先手四間飛車などの相振り飛車について、駒組みから戦いの起こる中盤戦までを詳しく解説しています。
級位者でもわかりやすいように、図面はなるべく多く用いました。相振り飛車が得意になれば、現代的な振り飛車を指す上でこれ以上ない武器になります。本書で基本を押さえて実戦で活用し、どんどん腕を磨いてください。

相振飛車の定跡書。

相振飛車は、非常に早く進化している。以前は常識だった「矢倉に組めれば作戦勝ち」が怪しくなったり、「囲いとしては最悪」と言われた金無双が復活したり……もちろん、過去の常識が完全否定されているわけではなく、「場合によっては」という条件がついているが、その「場合によっては」がかなり多様化しているのが現状だ。ということは、過去から最新までの考え方を吸収し、「場合」をできるだけ多く知っていれば、相振飛車において有利に戦える、といえよう。

本書は、2011年現在の相振飛車の戦型について、できるだけ分かりやすく伝えようとした本である。

本書の特徴を箇条書きしてみる。

 ・ほとんどの戦型は序盤の駒組みまで。仕掛けから先は少ない。
 ・現代のプロの実戦で現れそうな戦型を多く扱っている。
 ・よって、ほぼ互角の岐かれで解説が終わる。
 ・囲いや飛を振る位置の相性、攻め方の知識などはある程度知っているのが前提。

 ・ときどき居飛車の展開も載っている。

総合的にみて、「初段を目指す人向け」というよりは、「初段〜三段くらいの力がある人が、作戦負けしない駒組みの方針を学ぶ本」という感じである。

各章の内容を、チャートを添えて紹介していこう。……レビューの続きを読む(2011Nov16)


相振りレボリューション
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マイコミ将棋BOOKS
相振りレボリューション
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杉本昌隆
毎日コミュニケーションズ
ISBN:978-4-8399-3755-3
2010年11月
\1,470(5%税込)
224p/19cm

[総合評価]
A

難易度:★★★★
図面:見開き4枚
内容:(質)A(量)A
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:A
上級〜有段向き
序章 現代相振りの考え方   6p
第1章 先手三間VS後手△5三銀型三間
(先手ジックリ型)
  42p
第2章 先手三間VS後手△5三銀型三間
(先手軽快型)
  18p
第3章 相三間後手の秘策 第1節 △8二角転換作戦=31p
第2節 後手穴熊作戦=25p
1・2・3章総まとめ=9p
66p
第4章 先手向かい飛車VS後手三間   34p
第5章 その他の相振り、
速攻三間、左穴熊対策
第1節 その他の相振り
  その1.三間対後手角道不止め四間=8p
  その2.先手向かい飛車対後手三間=9p
  その3.先手三間対後手△5三銀型向かい飛車=4p
  その4.相三間、阿部新手=5p
第2節 先手三間超急戦=24p
第3節 東大流左穴熊中飛車対策=17p
69p

◆内容紹介
1995年に相振り飛車の戦いに革命を起こしたのが「相振り革命」シリーズです。第一作の発売以降、相振り飛車は劇的な進化が始まり、それは現在も続いています。本書はこの相振り革命シリーズの最新作です。最近の振り飛車は三間飛車が増えており、相三間を中心に、三間飛車対向かい飛車、後手の秘策△5五角作戦など、実戦で試したくなるような面白い変化が盛りだくさんになっています。
また局面を先手の視点と後手の視点に分けて解説するなど、独特な工夫もしてあります。杉本昌隆七段渾身の研究を是非ご覧ください。

相振飛車の解説書。「相振り革命」シリーズの5作目。

「もはやなんでもあり」。これが前作『相振り革命最先端』(2008.06)のキャッチフレーズだった。その傾向自体は、2010年11月発行の本書でも変わってはいない。ただし、これまでとは主流の戦法が大きく変わり、また考え方も少しずつ変わってきている。

(1)先後問わず三間飛車が増え、相三間飛車が主流になった
 従来、相振飛車での飛車の位置は「中飛車<四間飛車<三間飛車<向飛車」と言われていた。その原則が崩れたわけではなく、今でも向飛車は有力な戦法である。ただし、相振飛車以外の戦型の事情がある。

▲石田流がかなり増えた。
 →10年位前は、「▲石田流は後手が飛車先を伸ばしてきたときに升田式石田流にするしかなく、そうすると千日手になりやすく、先手としてはつまらない」と言われていた。しかし、鈴木流、久保流、そして稲葉新手などの「新早石田」が現れたり、升田式からの仕掛けも進化したりして、▲石田流は相手がどうやってきても戦える戦法になっている。後手が居飛穴に組みづらいという特性もあるため、若手振飛車党を中心に、先手番で石田流を採用する棋士がかなり増えている。

▲藤井システムが減った。=3手目▲6六歩(角道を止める)が減少した。
 →居飛穴側の進化により、▲藤井システムでも居飛穴に組むのを阻止できなくなった。そのため、藤井システムは激減し、同時に先手で角道を止めなくなったため、相振りでの▲向飛車が減少した。

(2)「後手番でも積極的に動く作戦が目立つ」(p8)

(3)「[手の損得]より[現実の好形]を重視」(p8)

(4)「矢倉に組めたら作戦勝ち」ではなくなった
 場合にもよるが、矢倉はあまり恐れられていない。

(5)「先手三間に対し、後手は向かい飛車を避ける傾向」(p10)
 三間飛車はすばやく攻撃態勢を作りやすい。一方、向飛車は角道を止めてじっくり行く場合が多い。

というわけで、本書の前半(第1章〜第3章)は相三間飛車について書かれている。また、後半はちょっと前まで主流だった▲向飛車vs△三間飛車、その他の有力な作戦の紹介、また(相振りとはいえないが)早石田稲葉新手(菅井流とも)や東大流対策について述べられている。今回も非常に盛りだくさんである。

各章の戦型について、図面を添えて紹介していこう。……レビューの続きを読む(2010Dec03)


明快相振り飛車
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将棋最強ブックス
明快相振り飛車
勝てる!戦法集
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鈴木大介
創元社
ISBN:978-4-422-75131-3
2010年4月
\1,365(5%税込)
222p/19cm

[総合評価]
B

難易度:★★★
図面:見開き4枚
内容:(質)B(量)B
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:A
中級〜上級向き
第1章 相振り飛車の考え方   12p
第2章 美濃囲い編 ・美濃囲い▲6七銀型三間飛車
・美濃囲い▲5七銀型三間飛車
・覚えておきたい復習問題=8問
66p
第3章 矢倉編 ・矢倉▲6七銀型向かい飛車
・矢倉▲5七銀型三間飛車
・覚えておきたい復習問題=8問
62p
第4章 穴熊編 ・穴熊▲6七銀型三間飛車
・穴熊▲6七銀型向かい飛車(1)
・穴熊▲6七銀型向かい飛車(2)
・穴熊▲5七銀型向かい飛車
・覚えておきたい復習問題=8問
78p

◆内容紹介
相振り飛車では右銀は囲いに使うが、左銀は自由度が高く、攻めにも守りにも使うことができる。本書では、相手の囲いに近い▲6七銀型を攻め重視、自分の囲いに近い▲5七銀型を受け重視と分類し、美濃囲い、矢倉、穴熊の囲いと左銀の因果関係を明快に解説した。また、部分的な手筋や大局的な考えも多く盛りこみ、たとえ実戦で手順どおりに進まなくても、相振り飛車戦において読者を勝利に導いてくれるヒントを充実させた。

相振飛車の指南書。

現在、相振飛車で主流の囲いは美濃囲いである。そして飛車の位置は左側ほど良いとされる。これは、多くの棋士の普及によるもの…じゃなくて(笑)、相振飛車の実戦と研究が蓄積されることにより、囲いの優秀性や相性が明らかになってきたことによる。もちろん、「向飛車+美濃」が万能というわけではなく、相手の出方次第で変わってくる。

本書では、自陣の囲い別に戦い方のコツを指南していく本である。扱う囲いは美濃、矢倉、穴熊の3つで、金無双はほぼノータッチ。なお、敵陣の囲いは美濃囲い(高美濃を含む)に固定してある。

また、本書で特徴的なのが、▲6七銀型と▲5七銀型という左銀の使い方の違いを、各囲い別にスポットライトを当てているところ。基本的には、以下のような違いがある。

 ▲6七銀型: バランス型、やや攻撃重視。▲5六銀or▲7六銀が主な進路。先に攻められたときは中途半端な駒になる可能性がある。
 ▲5七銀型: 守備型、攻めさせて駒を貯めてカウンターを狙う。先攻するのはやや難しい。


各章の内容を説明していこう。……レビューの続きを読む(2010May05)


鈴木大介の将棋 力戦相振り編
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鈴木大介の将棋 力戦相振り編
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鈴木大介
毎日コミュニケーションズ
ISBN:978-4-8399-3355-5
2009年10月
\1,470(5%税込)
224p/19cm
   
第1章 相中飛車 ・相中飛車同型
 ├先手の工夫▲2二角成
 ├後手角交換対策△4四銀型
 ├後手先攻狙い△6四銀型
 └後手早囲い△6二銀型
 
第2章 相三間飛車 ・相三間飛車 同型
 ├相高美濃▲6六歩型
 ├相高美濃▲7七銀型
 └相高美濃▲5六歩型
・相三間飛車 ▲6五角型
 ├後手△3六歩型
 ├後手△5四角型
 └後手△3四角型
・相三間飛車 △3五歩保留型
 ├先手▲7八飛型
 ├先手▲6五角型
 └後手△4五角型
・相三間飛車 △5四歩型
 ├後手△6四歩型
 └後手△3五歩型
 

◆内容紹介
「鈴木大介の将棋」は振り飛車の勝ち方を伝授するシリーズで、最終巻となる第5作目は力戦相振り編です。現在大流行している中飛車と、根強い人気を誇る石田流の、相振り飛車での戦いを取り上げています。
第1章は
相中飛車で、先手が積極的によくしにいくにはどうすればよいのかを解説しています。
第2章は
相三間飛車で、同型に進むとどうなるかを述べた上で、従来は面白くないとされていた、角交換から6五角の新研究を披露しています。また後手の最新形である△3五歩省略型や、△5三銀型についても詳しく解説してあります。
力戦でこそ主導権を取り、真価を発揮するのが鈴木流です。その極意を学び、実戦で暴れ回ってほしいと思います。

 


鈴木大介の将棋 相振り飛車編
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鈴木大介の将棋 相振り飛車編
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鈴木大介
毎日コミュニケーションズ
ISBN:978-4-8399-3300-5
2009年6月
\1,470(5%税込)
224p/19cm
   
第1章 対後手三間飛車 ・先手向かい飛車対後手三間飛車
・後手△3六歩急攻型
・後手△3四飛型
・後手△4四歩〜△4三銀型
・後手△5四歩〜△5三銀型
・後手穴熊囲い
・後手美濃囲い
 ├△5四歩〜△5三銀型
 └角交換型
・後手矢倉囲い
 ├△6四歩型
 └△6三歩型
・角交換けん制型
 
第2章 対後手向かい飛車 ・後手△2四歩〜△2五歩型
 ├先手▲4五銀急攻型
 └先手▲7五歩持久戦型
  ├後手△5四歩〜△5三銀型
  └後手△4四歩〜△4三銀型
・後手飛車先保留型
 ├後手△5四歩〜△5三銀型
 └後手△4三銀型
 

◆内容紹介
「鈴木大介の将棋」は振り飛車の勝ち方を伝授するシリーズで、第4作目は相振り飛車編です。第1章は対後手三間飛車で、先手は伸び伸びとした好形を目指し、後手陣の急所を攻めていきます。第2章は対後手向かい飛車で、飛車先を伸ばしてくれば3七銀型にして向かい飛車。また角道を止めてくるなら四間飛車にして、ガンガン攻めるのが鈴木流。「スキあらばB面攻撃」、「端歩を受けたら玉を入城」といった感じにわかりやすく解説してします。豊富な知識をものにして、相振り飛車を楽しんでください。

 


戸辺流相振りなんでも三間飛車
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マイコミ将棋BOOKS
戸辺流相振りなんでも三間飛車
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戸辺誠
毎日コミュニケーションズ
ISBN:978-4-8399-3162-9
2009年4月
\1,470(5%税込)
224p/19cm

[総合評価]
A

難易度:★★★★
図面:見開き4枚
内容:(質)A(量)A
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:A
上級〜有段向き
序章  相振りなんでも三間飛車の概要   10p
第1章  先手三間飛車対後手向かい飛車   28p
第2章 相三間飛車の攻防   34p
第3章 後手三間飛車対先手向かい飛車   64p
第4章 後手三間飛車対先手向かい飛車   36p
第5章 実戦編 ・「先手三間飛車からの速攻」対窪田義行六段戦
・「兄弟子との大熱戦」対佐藤和俊四段戦
・「システム成功の一局」対小林宏六段戦
・「自分らしい将棋」対藤倉勇樹四段戦
44p

・【コラム】(1)三段時代の思い出 (2)デビュー戦 (3)トッププロの将棋から (4)奨励会員と研究

◆内容紹介
本書は三間飛車一本で戦う相振り飛車の戦術書です。
人気の高い向かい飛車を相手に、シンプルかつ攻撃的な駒組みで主導権を握ります。
後手番のときは穴熊に組み、工夫の4四銀型で金無双からの速攻を封じたり、意表の飛車転回を見せたりと、著者の最新研究手順がぎっしり詰まっています。戸辺流なんでも三間飛車は、すぐに指せて、なおかつ楽しい戦法です。

相振飛車の定跡書。

従来、相振飛車の飛の位置は「向飛車>三間飛車>四間飛車>中飛車」の順で、向飛車が望ましいといわれてきた。つまり、相振りでの三間飛車は亜流の位置づけだった。また、相振りでの穴熊は有力ではあるが、金無双からの速攻に弱いとされていたため、一時は「相振りの囲いは美濃囲い、展開によっては矢倉が望ましい」という空気ができつつあった

それに風穴を空けた一人が、本書の著者・戸辺六段である。本書では、「攻撃的な三間飛車で相振りを戦うことは十分可能」とのスタンスで一貫している。それはひとえに、第3章で解説される「戸辺流」が優秀だからだと思われる。ただし、戸辺流を使いこなすにはある程度の知識と感覚を習得することが必要だ。

本書は、戸辺流をメインとした相振飛車での三間飛車の戦い方を解説した本である。

各章の内容を、チャートを交えながら紹介していこう。……レビューの続きを読む(2011May28)


相振り革命最先端
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相振り革命最先端
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杉本昌隆
毎日コミュニケーションズ
ISBN:978-4-8399-2878-0
2008年6月
\1,470(5%税込)
240p/19cm

[総合評価]
A

難易度:★★★★☆
図面:見開き4枚
内容:(質)A(量)A
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:A
有段〜高段向き
※より詳しい内容は個別ページをご覧ください。
第1章 現代相振りの基礎知識   12p
第2章 後手三間5五歩・5四銀型 ・対金無双編
・対美濃編
・対矢倉編
60p
第3章 先手中飛車VS向かい飛車・三間飛車 ・先手中飛車VS向かい飛車
・先手中飛車VS三間飛車
66p
第4章 後手△3五歩保留三間 ・後手△3五歩保留三間 自玉美濃編 16p
第5章 ▲6七銀保留向かい飛車   46p
第6章 感覚を磨く次の一手   22p

・【コラム】(1)買って下さい (2)研究の成果? (3)眠り続ける題材 (4)魅せる将棋

◆内容紹介(MYCOMホームページより)
本書は本格派振り飛車党の実力者、杉本昌隆七段による相振り飛車の戦術書です。前半は先手向かい飛車に対して、後手が三間飛車や中飛車で対抗する指し方を紹介してあります。後半では△3五歩保留三間や▲6七銀保留向かい飛車など、最先端の研究を惜しみなく披露してあります。
 振り飛車党にとって相振り飛車は、決して避けては通れない道です。細かなポイントを稼ぎ、作戦勝ちから勝利する楽しみを味わってほしいと思います。

相振飛車の定跡書。「相振り革命シリーズ」の4作め。

もはや何でもあり」(p11)──現代の相振飛車は、この言葉に代表されるだろう。もともと相振飛車は玉型の自由度が高く、30年以上前から一部でさまざまな工夫がされていたのだが、現在ではこの思想が相振飛車全体に広がっている。

最近の傾向は、

 ・(一時は主流戦法になっていた)△向飛車が減少、△三間飛車が復活。ただし△3四歩止めの工夫あり
 ・後手は先手と似た陣形に組むのを避ける傾向
 ・最新のオープニングは「▲7六歩△3四歩▲6六歩△3二飛▲7七角△6二玉▲8六歩」。


前書きに「今回はあえて特殊な戦型をクローズアップしてみた。」とあるように、本書では、比較的目新しい作戦や、プロの最先端レベルの作戦を解説している。その分、汎用性はやや下がった感じになっている。

第1章は最新の相振飛車事情。昔(相振り革命(1995))からの時代の流れ、現代相振飛車の思想と流行について、など。相振飛車を指す人は、少なくともこの章だけは読んでおいたほうが良いと思う。

第2章〜第5章は具体的な戦法解説になるが、もはや言葉だけではどんな作戦か説明しづらくなっているので、図面を用いて説明していこう。

 
第2章・後手三間5五歩・5四銀型
 
第3章・先手中飛車
 
第4章・△3五歩保留三間
 
第5章・▲6七銀保留向かい飛車

第6章は次の一手問題。本編(第2章〜第5章)の補足と、杉本の実戦からの出題。

個人的
には、今回は最新事情すぎて、あまりついていけない感じがした。理解はできるのだが、「この戦型、わたしの実戦に現れるかなぁ…」というのが正直なところ。出版から9ヶ月経ってしまった現在、いや、出版時点ではすでに“最先端”ではないのかもしれないけれど。ただ、いつもどおりにいろいろな作戦を提示し、指してだけでなく思想も交えた解説は非常にうれしい。

そろそろ相振飛車の実戦集がほしいなぁ…もちろん解説は杉本先生で。(2009Mar05)


相振り飛車 基本のキ
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相振り飛車 基本のキ
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藤倉勇樹
毎日コミュニケーションズ
ISBN:978-4-8399-2587-1
2007年9月
\1,449(5%税込)
224p/19cm

[総合評価]
A

難易度:★★★☆
図面:見開き4枚
内容:(質)A(量)A
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:A
上級〜有段向き
第1章 第1章 金無双・美濃囲い編 (1)金無双基本の駒組み
(2)金無双からの戦い
(3)攻めから寄せ
(4)3筋歩交換に厚みで対抗
(5)厚みを築いて優勢
(6)美濃囲い角切り強襲の受け方
(7)美濃囲い持久戦の戦い方・その1
(8)美濃囲い持久戦の戦い方・その2
66p
第2章 矢倉・穴熊囲い編 (9)相向かい飛車矢倉の基本
(10)相向かい飛車矢倉の優秀性
(11)後手三間飛車穴熊対矢倉
(12)後手三間飛車穴熊対美濃
(13)穴熊攻略の金無双
(14)後手向かい飛車穴熊対片矢倉
50p
第3章 その他の戦型 (15)対ワンパク中飛車
(16)先手石田流三間飛車対策・その1
(17)先手石田流三間飛車対策・その2
(18)相振りけん制作戦
(19)相四間飛車
(20)片矢倉・カニ囲い・銀冠の特徴
52p
第4章 ポイントチェック (1)金無双の基本手筋
(2)美濃囲いの基礎
(3)美濃囲いの急所
(4)矢倉の基本知識
(5)穴熊の基本知識
・おさらい問題1〜6
52p

・【コラム】(1)思い出の詰将棋 (2)相振り飛車との出会い (3)衝撃の一手

◆内容紹介(MYCOMホームページより)
本書は相振り飛車の駒組みから戦いの進め方を解説した本です。相振りでは飛車を振る位置も重要ですが、それ以上に
重要なのは玉の囲い方です。かつての主流だった金無双に加え、美濃、矢倉、穴熊と実にいろいろな囲い方があります。これら囲いの特徴に加え、主導権を握るための手順を解説しました。
相振り飛車は定跡が整備されていないので、自分の指したい手が指せます。できればその手が局面の急所を突いているよう、本書で基本を覚えてください。

相振飛車の定跡書。

近年流行している相振飛車を基本から解説した本。「基本から」といっても初心者向けではなく、相振飛車をあまり指したことがない有段者クラスが対象だ。

なんといってもp7にある「飛車を振る筋と囲いの相性」の一覧表がすごく分かりやすくて秀逸。金無双・美濃囲い・矢倉と対向飛車・対三間・対四間・対中飛車との相性を、◎○△×とコメントで表現してある(「穴熊は形により評価が異なるため評価なしとする」とのこと)。特に第2章-(10)までは、この相性を実際の戦型で説明していく感じになる。この相性自体は他書でも解説されているものだが、表にまとめたのが大きい。

第2章の後半は穴熊、第3章は相振飛車としてはやや特殊な部類に入るものがメイン。そして第4章ではポイントチェックとして、囲いの基本的な攻め方のおさらいと補足が書かれている。

個人的には、第1章-(1)で囲いと(敵の)飛車の位置の相性をつかんだ後は、途中を飛ばして第3章-(20)と第4章から読むのがオススメ。先に囲いの攻め方を頭に入れた上で他の項を読むといいと思う。

近年は相振飛車の本もたくさん出ているので迷うが、一冊で多くの戦型を効率よくこなしたい人は本書を選ぼう。(2008Jan15)

※週刊将棋で棋士が連載していた戦法講座が単行本化される場合、たいてい自戦記を追加してページ増量されるが、本書の場合はほぼ全ページが講座で好感度高し。


 

新・振り飛車党宣言!(3)
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新・振り飛車党宣言!(3)
進化する相振り飛車
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千葉幸生
藤倉勇樹
中村亮介

毎日コミュニケーションズ
ISBN:4-8399-2132-6
2006年8月
\1,365(5%税込)
224p/19cm
   
第1章 定跡研究編 ・後手△3三角対策(中村)
・後手番△3二飛戦法(穴熊編)(中村)
・後手番△3二飛戦法(矢倉編)(中村)
・向かい飛車VS三間飛車(藤倉)
・向かい飛車VS四間飛車(藤倉)
・3手目▲7五歩型への対策(千葉)
・△3三角戦法対先手居飛車(千葉)
 
第2章 自戦記編 後手△3三角対向かい飛車(中村)
後手番△3二飛戦法穴熊の戦い(中村)
嬉しい対戦(藤倉)
終盤の競り合い(藤倉)
全軍躍動の一局(千葉)
定跡型からの大決戦(千葉)
 
第3章 次の一手編 第1問〜第4問(中村)
第5問〜第8問(藤倉)
第9問〜第11問(千葉)
 
第4章 振り飛車熱戦譜    

◆内容紹介(MYCOMホームページより)
ひと昔前まで相振り飛車の玉形は金無双が主流でした。しかし現在では美濃囲い、矢倉、そして穴熊と囲い方が多岐にわたるようになり、駒組みの時点で優劣がつきやすい戦型となっています。
振り飛車を指すと決めたなら、相振り飛車は避けて通れない道。本書の講座で戦い方を学び、実戦に役立ててほしいと思います。また巻末の第4章振り飛車熱戦譜では、講師の自戦譜を解説付きで載せましたので、ぜひ盤に並べて味わってください。

 


相振り革命 3 相振り革命 3
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杉本昌隆
毎日コミュニケーションズ
ISBN:4-8399-1746-9
2005年5月
\1,449(5%税込)
256p/19cm

[総合評価]
S

難易度:★★★★
図面:見開き4枚
内容:(質)A(量)A
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:A
上級〜有段向き
第1章 現代相振りの考え方   8p
第2章 速攻矢倉崩し後手△3三角戦法   26p
第3章 端歩の考え方   18p
第4章 △3三角戦法対先手矢倉 ・△3三角戦法対先手矢倉作戦の基礎知識
(1)△3三角戦法vs▲矢倉(△金無双編)
(2)△3三角戦法vs▲矢倉(△美濃編)
(3)△3三角戦法vs▲矢倉(△矢倉編)
(4)△3三角戦法vs▲矢倉(△穴熊編)
110p
第5章 対先手中飛車対策   24p
第6章 現代の相三間飛車   32p
第7章 山ア流銀冠   18p
第8章 相振り阻止作戦   14p

・【相振りワンポイント】左右逆の勧め/弟子との研究会より/棒金戦法/師弟関係とは/谷川九段との対戦

◆内容紹介(MYCOMホームページより)
棋界を代表する本格振り飛車党の杉本昌隆六段による「相振り革命」「新相振り革命」に続くシリーズ第三弾。その名の通り進化し続ける相振り飛車の最新形を、わかりやすく解説してある。 中心となるのは△3三角戦法対先手矢倉の戦い。この戦型は後手の目指す囲いによって様々な変化が現れ、それぞれのポイントとなる筋を解説してある。またこの戦型はごく最近のタイトル戦にも現れ、プロ間でも注目度が高いことがうかがえる。 振り飛車党はもちろん、後手番に苦労している居飛車党にもぜひお薦めしたい。

相振飛車の定跡書。

相矢倉や横歩取り△8五飛に閉塞感が漂い始め、まだまだ定跡が未整備の相振飛車がプロでも流行している。振飛車党の棋士だけでなく、居飛車党のA級棋士も相振りを積極的に指すようになり、タイトル戦でも現れ始めた。同時に研究が加速し、相振りそのものの考え方が進歩したり、さまざまな作戦が登場している。

本書の各章は大別すると4種類に分かれる。

第1章「現代相振りの考え方」、第3章「端歩の考え方」は、文字通り「考え方の解説」。相振飛車は自力で作戦を構築していく部分が大きいので、必ず読んでおきたい。特に第3章は、端歩の利点と欠点、囲いと端歩との相性、囲い側が端歩を突ける形などについて書かれている。これらは研究が進んでもほぼ普遍の考え方なので、必見だ。

第2章「速攻矢倉崩し△3三角戦法」、第7章「山ア流銀冠」、は、ユニークな作戦の紹介。本筋かどうかは怪しいが、実戦的に面白そうな感じがする。

第4章「△3三角戦法対▲矢倉」は本書のメインテーマ。△3三角〜向飛車の構想に対し、先手が飛車を振る前に▲3七銀型を作って矢倉に組もうというもので、相振りでいま最もアツい戦型の研究を披露。後手がどんな囲いを選ぶかで大きく全体の流れが変わる。この章だけは、他の章よりも少し難度が高く感じた。

最後に第5章・第6章・第8章は、知らないと相当苦戦しそうな作戦の紹介と対策。第5章は▲新ゴキゲン中飛車への対策、第8章は△3三角戦法に対し先手が矢倉を目指したとき(第4章)、先手を居飛車に限定させるか、または相振飛車になった場合は作戦勝ちを目指せるという作戦だ。また第6章は相石田流の変化で、前著『新相振り革命』の続き。前著では“相三間飛車は地味な相金無双になりがち”が結論だったが、「戸部流」が発見されて互いに高美濃に組めることが分かった。

全体的に相振り感覚を重視した解説が前著よりも多くなり、最初の『相振り革命』に似た印象を受けた。実戦譜がないのがちょっと残念だが、これだけのボリュームであれば十分満足だ。

相振飛車は、囲い・飛車の位置・端歩の関係で戦型そのものが多岐にわたるため、当分は研究し尽くされることはないだろう。頼りになるのは正しい大局観と、経験と、正確な読みである。本書で最新の相振り感覚を会得していただきたい。(2007May05)


相振り飛車の定跡
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将棋必勝シリーズ
相振り飛車の定跡
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鈴木大介
創元社
ISBN:4-422-75082-8
2002年9月
\1,200
222p/19cm

[総合評価]
C

難易度:★★★☆
図面:見開き4枚
内容:(質)B(量)B
レイアウト:A
解説:B
読みやすさ:A
中級〜上級向き
第1章 後手中飛車編 ・先手は三間飛車
(1)△4五銀型 (2)△6二玉型
・復習問題=6問
24p
第2章 後手四間飛車編 ・先手は向飛車
(1)△4四銀型(には美濃囲い)
(2)△5四銀型(には▲5六銀+金無双)
・復習問題=8問
44p
第3章 後手三間飛車編 ・後手の超急戦
(1)▲3七歩型(→作戦負け)
(2)▲3七歩保留型(△石田流/△矢倉くずし)
・復習問題=8問
66p
第4章 後手向かい飛車編 ・強敵の△向飛車
(1)▲向飛車型(→先手難局)
(2)▲三間飛車型(▲2八銀/▲4八銀/△棒金型)
・復習問題=10問
84p

◆内容紹介
本書では、ふだん定跡書にあまり載らない対中飛車戦をはじめ、人気の高い対四間飛車戦や対三間飛車戦、またプロ間でいちばん多く指される対向かい飛車戦と、相振り飛車で起こるすべての戦法を著者のオリジナル作戦を含めて解説した。

相振飛車の定跡書。後手の振り場所によって、著者がもっとも有力だと思う対策を解説。

第1章では「対中飛車」が載っているのが珍しい。プロでは実戦例の少ない形だが、アマ二段くらいまでは「中飛車一本槍」という人も多いので、案外現れる戦型だ。対して、一応の結論を出してしまおうというのが本章。中飛車の攻撃を必要以上に恐れず、適宜反撃する…という指し方は参考になったが、後手の不自然な位置の金を目標に角を切ってハイオシマイ、それで結論、というのはちょっと疑問を感じる。

第1章がそんな感じだったので「こりゃちょっと雑な本かな…?」とも思ったが、第2章以降は比較的まとも。細かい変化までは解説しないが、コツやポイント中心なので分かりやすい。また、対三間飛車での矢倉や、対向飛車での特殊な矢倉の組み方は、特に相振飛車初級者にはとても参考になると思う。

解説は大雑把だが分かり易く、示唆に富むキーワードも多い。以下メモ。

 ・対中飛車には三間飛車で十分。(8p)
 ・対中飛車以外は、向飛車がもっとも使いやすく有力。(31p)
 ・相振飛車の場合、中飛車<四間飛車<三間飛車<向飛車(140p)


各章末の復習問題は、ホントに本文で書かれたことそのままの復習で新しい内容ではないので、別になくても良かったかも。「復習+本文で書きそびれた事」の方がよかったなぁ。

タイトルの「定跡」を期待して読むとイマイチだが、「指南書」と思えばまずまずかと。(2006Jul24)


新相振り革命

(文庫版)
新相振り革命(MYCOM将棋文庫SP)
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新相振り革命
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杉本昌隆
毎日コミュニケーションズ
ISBN:4-8399-0396-4
2000年10月
\1,200
239p/19cm

[総合評価]
A

難易度:★★★★☆
図面:見開き4枚
内容:(質)A(量)A
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:A
上級〜有段向き

MYCOM将棋文庫SP
新相振り革命
相振り飛車の教科書
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杉本昌隆
毎日コミュニケーションズ
ISBN:4-8399-1672-1
2004年11月
\840(5%税込)
241p/16cm
  相振り飛車の基本   8p
第1部 研究編 第1章 相三間飛車=26p
第2章 後手△3三角戦法=46p
第3章 先手向かい飛車+美濃=34p
第4章 向かい飛車VS三間飛車=43p
150p
第2部 実戦編 4局 75p

◆内容紹介
本格的最新相振り飛車ガイドブック見参!プロの公式戦でも年々増加の傾向をたどる相振り飛車を避けてはもう振り飛車は指せない!振り飛車対策の一環として居飛車党の方にもお薦め。この一冊で相振り飛車のすべてがわかる。

相振飛車の定跡書。

相振飛車を「囲いの種類+飛車の位置」で分類していた前著『相振り革命』とは違い、本書では4つの戦型に焦点を絞って研究している。より深く、プロ的な進行になっている感じだ。特に一冊全てを通して「美濃に組めるか、組めなければどういう構想を立てるか」という大局観が芯になっている。

第1章の相三間飛車(相早石田)は超急戦と、持久戦の相金無双。華々しい超急戦の方が他書で紹介されることが多いが、本書で解説されているように実は地味な展開になりやすいというのは知っておくと得。

第2章はこのころ出現し始めた△3三角戦法。△3三角戦法側を手前側にして書かれている。まだ先手の対策(矢倉に組むなど)に未成熟な点があるので、現代での有効度は不明だが、△3三角戦法の基本的な狙いと優秀性を知るには十分だ。

第3章は、▲向飛車+美濃囲い。相振りでの美濃囲い自体は昔からあるのだが、有力視され始めたのはこのころ。本書では、すんなり美濃囲いに組めた場合の優秀性と、序盤でのリスクを解説。△三間飛車に対しても美濃に組めることが分かった…が本書の結論だが、知っていないと危険な筋があるので相振り党は必見。ちなみに前著『相振り革命』では美濃囲いの戦型は解説されていない。

第4章は▲向飛車vs△三間飛車。三間飛車側の立場に立っているので、先後逆の解説になっている。相金無双戦と、三間飛車側が穴熊にした場合に向飛車側が矢倉にするのか、あえて金無双にするのか…という話。

各章とも、章末に詳しいまとめがあって分かりやすい。ただ、前著に比べて専門的な内容が多くなった分、汎用性のある部分は減ってしまった。(2007Apr24)


続・〔定跡〕相振り飛車
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パーフェクトシリーズ
続・〔定跡〕相振り飛車
囲い方別、最新最強の攻防を徹底解説!!
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小林健二
日本将棋連盟
ISBN:4-8197-0359-5
1999年10月
\1,200
222p/19cm

[総合評価]
C

難易度:★★★☆
図面:見開き4枚
内容:(質)B(量)B
レイアウト:A
解説:B
読みやすさ:A
中級〜上級向き
第1章 金無双編 (1)△4三銀型(6筋継ぎ歩攻め)
(2)△5三銀型(2歩持って9筋攻め)
(3)△3三銀型
(4)金無双vs矢倉
(5)金無双vs穴熊-1
(6)金無双vs穴熊-2
70p
第2章 相振り矢倉編 (1)矢倉vs金無双
(2)矢倉vs矢倉-1
(3)矢倉vs矢倉-2
(4)矢倉vs穴熊
54p
第3章 穴熊攻略最新型編 (1)穴熊対策左玉型-1
(2)穴熊対策左玉型-2
(3)穴熊対策左玉型-3
42p
第4章 美濃囲い編 美濃囲いvs矢倉 16p
第5章 実戦解説編 3局 34p

◆内容紹介
相振り飛車はアマチュア間での採用率の方がプロより高く、根強く指されている手である。本書は、プロ棋士の最新の指し方や、前著『〔定跡〕相振り飛車』では解説できなかった戦型、また一風変わった指し方などを、囲い方別に紹介した。

相振飛車の定跡書。

前著の『〔定跡〕相振り飛車』は飛車の位置で戦型を分類していたが、本書では囲いで分類している。

第1章と第2章は、前著と同様な「B級定跡」で、後手に緩手を指させて先手有利に持っていく展開が多い。ただ、先手の流れるような攻めはかなり参考になる。

第3章はいわゆる高田流左玉。ここからはいきなりプロ的な戦いの解説になる。穴熊に対して相当有力とされるが、この薄い玉で戦いきるコツを身につけるにはちょっとボリューム不足。マスターしたい人は、『高田流新感覚振り飛車破り』(高田尚平,2000)を併せて読むとよいだろう。

第4章は美濃囲い。あまりページ数は多くなく、戦い方の一例を示してある。

特に相振飛車では、プロでも有名な筋にハマることもあり、「B級定跡」とて馬鹿にしたものでもない。本書でさまざまな攻め筋を身につければ、相振りの勝率は上がるだろう。ただ、やはり「定跡」として見るよりは、「攻め筋」「考え方」を見るつもりで読んだ方がよいと思う。(2007Sep25)

※なお、前著を読んだのは5年前で、「後手の緩手が分からない(わたしの力ではだが…)のはさすがだ」とコメントしましたが、今の力ならどこが緩手かすぐに分かりました(笑)。


鈴木流相振り飛車
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振り飛車新世紀(5)
鈴木流相振り飛車
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鈴木大介
毎日コミュニケーションズ
ISBN:4-8399-0078-7
1998年11月
\1,200
222p/19cm

[総合評価]
B

難易度:★★★★
図面:見開き4枚
内容:(質)A(量)B
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:A
上級〜有段向き
第1部 定跡編 (1)▲向飛車相金無双編
  ・△4四歩型/△5四歩〜△5三銀型
(2)△美濃囲い・穴熊編
  ・後手の矢倉阻止する▲7五歩
  ・△美濃囲い+△4四歩型/△5四歩〜△5三銀型
  ・△穴熊
118p
第2部 実戦編 5局
・新構想の成功―対室岡克彦六段
・決勝で戦う―対藤井猛六段
・攻めVS受けの戦い―対安西勝一五段
・相三間飛車の戦い―対久保利明五段
・矢倉の堅さを生かす―対小倉久史六段
98p

◆内容紹介
相振りの極意が満載!破壊力満点!迫力のさばき。駒組み勝ちから押し切れ!鈴木流さばきの極意を伝授。

相振飛車の定跡書。

定跡編の飛車の初期位置は、▲向飛車vs△三間飛車で固定。囲いは、先手は金無双で固定、後手は金無双・美濃囲い・穴熊といろいろ工夫する。矢倉は「後手矢倉は先手がそれを許さない手がある」(p64)ということでサラッと流されている。金無双と美濃囲いでは、後手が△4四歩型を採るか、△5四歩型を採るかで展開が変わってくる。なお、穴熊では、△5四歩は「有力だが……得な指し方とはいえない」(p100)とされ、解説なし。

実戦編は、定跡編と同じく▲向飛車vs△三間飛車がベースだが、1局だけ相三間飛車(相石田流)がある。また、△矢倉も出てくる。基本的に、「互いに定跡・研究を踏まえた上で、実戦では違う進行になる」という例を集めてある感じだ。

最初の十数ページは妙に解説が級位者向けに感じたが、途中からはしっかりとした定跡解説だった。一方側に緩手を指させて攻め潰すというのはほとんどない。有力そうな手を検討していく感じで、形勢が傾いてしまう場合もあれば、互角・いい勝負で終わっている変化もある。この辺は、互いに最善を目指していて好感度が高かった。

ただ、現在では金無双を指さない人が多く、また先後どちらでも向飛車を目ざすのが主流になっているので、本書の指し方がどれくらい役に立つかは不明。わたしは割と三間飛車や金無双を好んで指すので、かなり参考になった。(2007Sep29)


〔定跡〕相振り飛車
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パーフェクトシリーズ
〔定跡〕相振り飛車
速攻!即効!戦型を細分化して徹底解説!!
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小林健二
日本将棋連盟
ISBN:4-8197-0339-0
1998年1月
\1,200
222p/19cm

[総合評価]
C

難易度:★★★☆
図面:見開き4〜5枚
内容:(質)B(量)B
レイアウト:A
解説:A
中級〜上級向き
第1章 ▲向飛車vs△三間飛車 118p
第2章 相三間飛車 44p
第3章 ▲四間飛車vs△向飛車 20p
第4章 実戦編(3局) 34p
相振飛車の定跡書。

本書では戦型によっては終盤まで解説されているが、そのほとんどは先手有利で終わっている。どちらかに形勢が傾く、いわゆるB級定跡である。ただし、後手の緩手が分からない(わたしの力ではだが…)のはさすがだ。定跡というよりは、進行の一例を示しながら戦いのコツを解説した感じだ。実戦編も、定跡編で解説した形とは全く違う。流れを見ながら相振飛車の呼吸を知るようにするといいだろう。定跡書としては少々使いにくい感じだ。

なお、相三間飛車編の超急戦型先手ハマリ形は、純粋振飛車党の必須知識だが、注意が必要。「(前略)△7二香まで、先手の飛車が死んで先手必敗」とある。もちろん後手優勢なのだが、後の展開もちゃんと知らないと紛れる。ちなみに『超急戦!!殺しのテクニック』(横田稔,塚田泰明監修,高橋書店,1988)に全く同一局面の続きが載っている。(2002Nov27)


相振り革命
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(文庫版)
相振り革命(MYCOM将棋文庫)
相振り革命
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杉本昌隆
毎日コミュニケーションズ
ISBN:4-89563-640-2
1995年10月
\1,165
238p/19cm

[総合評価]
S

難易度:★★★★
図面:見開き4枚
内容:(質)S(量)A
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:A
中級〜有段向き

MYCOM将棋文庫(12)
相振り革命
相振り飛車の極意
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杉本昌隆
毎日コミュニケーションズ
ISBN:4-8399-1139-8
2003年6月
\700
248p/16cm
第1章 囲いの名称 囲いの紹介・特徴 6p
第2章 研究編 ・超急戦相振飛車
・基本の相振飛車(▲向飛車・金無双vs△三間飛車・金無双)
・矢倉vs金無双(▲向飛車・矢倉vs△三間飛車・金無双
・矢倉vs穴熊(▲向飛車・矢倉vs△三間飛車・穴熊)
・急戦穴熊崩し(▲向飛車・金無双vs△三間飛車・穴熊)
・後手矢倉対策(早い△7四歩に対して先手向飛車)
・四間飛車vs三間飛車(▲四間飛車・金無双vs△三間飛車・金無双)
・急戦四間飛車(早い▲6五歩)
・△5四歩型三間飛車(▲向飛車・金無双vs△三間飛車・金無双)
・最新序盤戦術(早い△7四歩に対して先手居飛車で対抗)
148p
第3章 実戦編 5局 58p
第4章 次の一手編 10問 21p

◆内容紹介(MYCOMホームページより)
「相振り飛車」は、プロ棋界では少ない戦型だが、振り飛車党が多いアマチュア間では、振り飛車党同士なら相振り飛車になることが多い。近年はトッププロの採用例も増えており、ますます目が離せない戦型だ。本書は本格派振り飛車党で相振り飛車の実戦も数多い著者が、初めて世に送り出した相振り飛車専門の画期的書籍。冒頭で相振り飛車の代表的な囲いである金無双、矢倉、穴熊などを細かく分析しているのが大きな特徴。相振り飛車における基本定跡に加えて、相振り飛車独特の戦略をも学ぶことができる一冊だ。

相振飛車の定跡書。

相振飛車は飛車の位置と囲いの組み合わせで256通りに分類できるといわれる。実際はバランスの悪い組み合わせも含まれるので、有力な形はそこまで多くないのだが、それでも定跡書を書きづらい戦型である。そんな中で、本書はプロの緻密な研究を惜しげもなく披露している感じで、好感が持てる。“相振り版『羽生の頭脳』”と言ってもいいかも。

第1章は囲いの紹介。組むまでの手数・上部の堅さ・側面の堅さ・進展性で囲いの特長を評価していて、これは級位者にも非常に分かりやすい。ここを読むだけでも、なんとなく金無双で指していた人には意識改革が起こるだろう。第2章は定跡研究で、特に“超急戦相振飛車”は必ずマスターすべき(24の級位者でやってくる人が多い)。他は主に▲向飛車vs△三間飛車の解説だが、互いの囲い方で全く違う戦いになることを留意しながら読んでいくと良い。

純粋振飛車党は相振飛車を避けられないが、「相振りは手将棋だから」と、意外と漫然と指している人が多いように思う。また、相振り独特の感覚がよく分からなくて、相手が振ったときに自分が居飛車にしている人も多い。しかし、しっかりした構想と読みがあれば、相振りは十分に面白く指せる戦型である。ということを本書を読んで思えるようになった(←ここが高評価のポイント。ちなみに別の某相振り定跡書ではこのようには思えなかった)。(2003Jul12)


相振り飛車にツヨくなれ
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週将ブックスオレンジシリーズ(16)
相振り飛車にツヨくなれ
この一冊でパーフェクト
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小林健二
毎日コミュニケーションズ
ISBN:4-89563-524-4
1988年7月
\883
214p/18cm

[総合評価]
B

難易度:★★★☆
図面:見開き4枚
内容:(質)A(量)B
レイアウト:B
解説:A
読みやすさ:A
中級〜上級向き
第1章 玉形編 基本の駒組み 10p
第2章 序盤編 ・相中飛車(1)角交換型 (2)二枚銀型
・相三間飛車(1)乱戦型 (2)持久戦型
・▲6六歩型vs△三間飛車
・▲四間飛車vs△三間飛車
・▲三間飛車vs△向飛車
・▲中飛車vs△三間飛車
・その他の戦型
52p
第3章 中盤編 端の攻防(1)矢倉型 (2)穴熊型
/相金無双/金無双vs美濃/金無双vs矢倉
/穴熊vs他の囲い/力戦相右矢倉
48p
第4章 変形編 変則相振飛車 14p
第5章 おさらい編 次の一手問題=10問 16p
第6章 実戦編 3局 66p

◆内容紹介
「週刊将棋」で連載、好評を博した小林健二八段の「必殺!!相振り飛車」が週将ブックスについに登場。玉の囲い方から様々な相振り飛車の対抗型での戦い方を詳細に解説。初級者から有段者まで、はば広く“相振り飛車”の極意が極められます。なお、次の一手形式によるおさらい編、また、締めくくりとして小林八段が自らの実戦譜を題材に選んだ実戦編で読者の棋力をさらにアップさせます。

相振飛車の解説書。

第1章は相振飛車の初心者向けに、囲いや駒組みの仕方を解説。

第2章は基本的な序盤定跡。特にアマで出現率が高い相中飛車と相三間飛車、他は飛車の位置で分類している。

第3章と第4章は、プロの実戦からさまざまな攻め手筋を紹介。

第5章と第6章は復習問題と小林の自戦記。ちょっとページ埋めの感じ。

さらっと各章の内容を紹介したが、実は本書の内容(特に第3章)はすごく参考になる。相振飛車は相居飛車と似て非なるもので、超持久戦になるかと思えば、序盤から大乱戦や手将棋になったりもする。「前例のない状態」に遭遇したときにどうやって将棋を組み立てるか──。そういうとき、「あっ、あのプロの実戦ではこういう構想で指していたな」と思いだせると良い。実戦集とは一味違い、中盤のエッセンスを取り出してあるので、効果の高い「相振り力」を期待できる。

量の少なさは気になるところだが、「相振飛車を指したい、定跡よりも手筋や感覚を知りたい」という人には面白いと思う。(2007Nov26)


相振飛車戦法
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相振飛車戦法
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内藤国雄
成美堂出版
ISBN:4-415-04622-3
1981年8月
\500
190p/16cm
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将棋相振飛車
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将棋相振飛車
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内藤国雄
日東書院
ISBN:4-528-00480-1
1976年1月
\580
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(ポケット版)
相振飛車戦法の基本(ポケット版)
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(DELUXE版)
相振飛車戦法の基本
王将ブックス ポケット版
─実戦振飛車シリーズV
相振飛車戦法の基本
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北村昌男
北辰堂
0376-72027-7731
1975年10月
\380
158p/15cm

[総合評価]
C

難易度:★★★☆
図面:見開き2枚
内容:(質)B(量)B
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:A
中級〜上級向き
王将ブックス・DELUXE版
実戦振飛車シリーズ(3)
相振飛車戦法の基本
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北村昌男
北辰堂
ISBN:4-89287-082-X
1988年8月
\800
158p/19cm
第1章 相石田流の闘い △7三歩の対策/▲2八銀の変化/
△8二銀の対策/△3六歩の対策
36p
第2章 金無双・対・美濃囲い ・▲向飛車+金無双 vs △三間飛車+美濃
△2三銀の対策/△1四歩の変化
46p
第3章 相金無双の闘い ・▲四間飛車+金無双 vs △三間飛車+金無双
△1二香の変化/先手の積極策
34p
第4章 逆矢倉・対・金無双 ・▲四間飛車+矢倉 vs △三間飛車+金無双
後手の持久戦策/後手の矢倉対策(1)/
・▲向飛車+金無双 vs △三間飛車+金無双
後手の矢倉対策(2)
38p

◆内容紹介(はしがきより抜粋)
振飛車ブームといわれてすでに久しく、プロは四割程度の採用率ですが、アマの間では八割とも九割ともいわれています。ところが、相振飛車が少ないというのはどうしたことでしょうか。自分の得意が振飛車なのに、相手が振れば居飛車にしてしまう。そして相手が幸い居飛車党ですと、安心して飛車を振る傾向があるようです。(中略)そこで本書をお読みくださいと奨める次第です。

相振飛車の定跡書。

第1章の相石田流は、初手から▲7六歩 △3四歩 ▲7五歩 △3五歩 ▲7八飛 △3二飛 ▲3八金 △7二金と進む展開。▲3八金は角交換から△6五角などの筋を避けた手。ここから▲7四歩と歩交換を狙うとどうなるか…を詳しく解説している。この形は意外と他書に載っていない。美濃は放棄することになるが、金美濃から手に乗じて矢倉を目指す戦い方もありそうだ。なお、▲3八金で▲2八銀ならよくある相金無双に進む形で、▲5八金左なら『相振り革命(3)』にあるような最新型だ。

第2章以降は代表的な相振飛車の解説で、ここからが本当の基本。金無双をベースに、美濃ならどうなるか、矢倉なら…と解説していく。

いくつか役に立ちそうなメッセージがあるので、例によってメモ。

・「(相振りでは)金無双>美濃」(p41) ※現代ではチャンスがあれば美濃に組むのが半ば常識化しているが、相振りの基本陣形はやはり金無双だと思う。囲いとしては最低ランクだが、スキのなさや進展性は意外と評価できる。
・「(金無双で)△4四角がある局面では▲1七銀はない」(p51)
・「相手が美濃囲いに組んだ場合は、つねに飛車のぶっつけに注意を払うことが大切」(p54)
・「先手なら▲7五銀、後手なら△3五銀の形を得ることが一つの目安」(p58)
・「(金無双で)角交換を挑むには▲2八銀と上がるか▲5六銀と出てから」(p113)
・「後手が(三間飛車から)3筋の歩交換にきた場合、先手の最善の応接は逆矢倉に組むこと」(p121)


本書の基本スタンスは、「矢倉>金無双>美濃」。穴熊は解説なし。現代では「矢倉>美濃>金無双」が一般常識化しているので、第2章・第3章の序盤は違和感があるかもしれない。隙あらば矢倉を狙う…というのは現代も同じなので、第4章はかなり参考になると思う。

端歩にもやや甘い点があり、さすがに現代感覚ではちょっと古いなぁ…と感じたのでCとしたが、相振りをある程度指している人ならむしろ読んでみると良い。現代との違いに注意しながら読んでいけば、何か気づきがあると思う。(2007May24)


相振り飛車入門
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将棋入門シリーズ
相振り飛車入門
やさしい基本定跡と応用
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佐藤大五郎
永岡書店
ISBN:
1975年
\480
204p/18cm
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よくわかる相振飛車戦法
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将棋初心者講座(3)
よくわかる相振飛車戦法
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内藤国雄
東京書店
ISBN:
1970年
\380
254p/18cm
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相三間飛車の研究 56p
相腰掛銀の研究(▲四間vs△三間) 114p
実戦編(2局) 70p
標準将棋用語詳解 4p
 


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