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■実戦集(自戦記)2010-2019  
トップページ > 棋書ミシュラン! > カテゴリー > 実戦集(自戦記)2010-2019


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書名 著者 発行 備考
谷川浩司の将棋 振り飛車篇 谷川浩司 '19.11  
名人への軌跡 豊島将之 '19.8  
天衣無縫 佐藤康光勝局集 佐藤康光 '18.12  
谷川浩司の将棋 矢倉篇 谷川浩司 '18.10  
増田康宏の新・将棋観 堅さからバランスへ 増田康宏 '18.10  
全戦型対応版 永瀬流負けない将棋 永瀬拓矢 '17.12  
天才棋士降臨・藤井聡太
炎の七番勝負と連勝記録の衝撃
書籍編集部/編集 '17.8 「炎の七番勝負」の自戦記を含む
棋士分析の本
内藤國雄のすべて 内藤國雄 '16.10 詰将棋・必至・次の一手なども
加藤一二三名局集 加藤一二三 '15.11 1981年の同名本とは別物
無敵棒銀 加藤流熱血道場 加藤一二三 '15.6  
振り飛車党必読!現代振り飛車はこう指せ! 佐々木慎 '15.1  
佐藤天彦に学ぶ勝利へのプロセス
〜順位戦全勝記〜
佐藤天彦 '14..12  
将棋自戦記コレクション 後藤元気/編 '14.8 オムニバス
豊島の将棋 実戦と研究 豊島将之 '14.1 SUPER自戦記シリーズ#5(B2)
最強最速の将棋 斎藤慎太郎 '13.12 SUPER自戦記シリーズ#4(C2)
米長邦雄名局集 米長邦雄 '13.12 1980年の同名本とは別物
菅井ノート 実戦編 菅井竜也 '13.11 SUPER自戦記シリーズ#3(C2)
阪口悟の順位戦昇級のキセキ 阪口悟 '13.10 SUPER自戦記シリーズ#2(C2)
稲葉陽の熱闘順位戦 稲葉陽 '13.9 SUPER自戦記シリーズ#1(C1)
米長の将棋 完全版 【第三巻】 米長邦雄 '13.8 米長の将棋 4 ひねり飛車・横歩取り』と
米長の将棋 6 奇襲戦法』の合本+α
ゴキゲン中飛車で行こう 近藤正和 '13.8  
米長の将棋 完全版 【第二巻】 米長邦雄 '13.7 米長の将棋 3 矢倉戦法』と
米長の将棋 5 棒銀・腰掛銀』の合本+α
米長の将棋 完全版 【第一巻】 米長邦雄 '13.6 米長の将棋 1 居飛車対振飛車(上)』と
米長の将棋 2 居飛車対振飛車(下)』の合本+α
勝浦修名局集 勝浦修 '13.4  
石田和雄名局集 石田和雄 '13.2  
升田幸三名局集 升田幸三 '12.12 1981年の同名本とは別物
永瀬流 負けない将棋 永瀬拓矢 '12.11  
有吉道夫名局集 有吉道夫 '12.7 1980年の同名本とは別物
大山康晴名局集 大山康晴 '12.7 1980年の同名本とは別物
鬼の花村・将棋指南(将棋連盟文庫) 花村元司 '12.7 ひっかけ将棋入門』(1979)と
花村実戦教室』(1973)の合本文庫
大内延介名局集 大内延介 '12.5 1980年の同名本とは別物
久保振り飛車実戦集 久保利明 '12.4  
広瀬流四間飛車穴熊勝局集 広瀬章人 '11.4  
中原誠名局集 中原誠 '11.2 1981年の同名本とは別物
羽生VS森内 百番指し 羽生善治
森内俊之
'11.1  

 

谷川浩司の将棋 振り飛車篇
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谷川浩司の将棋 振り飛車篇
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谷川浩司
日本将棋連盟/発行
マイナビ出版/販売
ISBN:978-4-8399-7127-4
2019年11月
\2,728(10%税込)
336p/21cm
    この本をAmazonで見る
第1部 講座編 私的振り飛車観=12p
第2部 自戦記編
 第1局 「思い出の山田定跡」谷川浩司八段 対 米長邦雄棋王
 第2局 「兄弟子との名人戦」谷川浩司名人 対 森安秀光八段
 第3局 「福崎穴熊と戦う」谷川浩司棋王 対 福崎文吾十段
 第4局 「高橋王位に挑戦」高橋道雄王位 知 谷川浩司九段
 第5局 「大山先生との順位戦」大山康晴十五世名人 対 谷川浩司王位
 第6局 「全力で戦った一戦」谷川浩司王位 対 内藤國雄九段
 第7局 「初の竜王に就く」谷川浩司王位王座 対 羽生善治竜王
 第8局 「向かい飛車のさばき」深浦康市五段 対 谷川浩司王将
 第9局 「羽生六冠に挑む」谷川浩司九段 対 羽生善治竜王
 第10局 「竜王奪還」谷川浩司九段 対 羽生善治竜王
 第11局 「8手目△6四歩に振り飛車」谷川浩司竜王名人 対 中原誠永世十段
 第12局 「加藤棒銀と戦う」加藤一二三九段 対 谷川浩司九段
 第13局 「名人復位はならず」佐藤康光名人 対 谷川浩司九段
 第14局 「藤井システムを採用」田中寅彦九段 対 谷川浩司九段
 第15局 「システムを巡る駆け引き」谷川浩司九段 対 森内俊之八段
 第16局 「初めての試み」羽生善治竜王名人 対 谷川浩司王位
 第17局 「元祖藤井システムと戦う」藤井猛九段 対 谷川浩司王位
 第18局 「負けた方が降級という一番」谷川浩司九段 対 鈴木大介八段
 第19局 「2手目△3二飛戦法を使う」渡辺明竜王 対 谷川浩司九段
 第20局 「阪田流と戦う」谷川浩司九段 対 菅井竜也王位

・【コラム】(1)振り飛車との接点 (2)振り飛車の可能性

◆内容紹介
私は羽生善治九段と170局近い対局をしているが、その中でも振り飛車の将棋が結構ある。それも4局取り上げた。二人とも基本は居飛車党だが、タイトル戦での番勝負の中で、「一局は振り飛車を指してみたい」と互いに思うことがよくあったのだ。そうしたいつも指している将棋以外の将棋を試す気持ちが、結果的に芸域を広げることや、技術を高めることつながった、と自負している。(まえがきより)

本書は谷川浩司九段が43年に及ぶ将棋人生を自らの言葉で振り返る「谷川浩司の将棋」シリーズ第2弾、振り飛車篇です。

中学生棋士としてプロデビューしてから現在に至るまで常に一線で活躍し続けてきた谷川九段にしか語れない言葉あります。

本書は第1部は振り飛車の変遷を振り返る「講座編 私的振り飛車観」。第2部は自戦記という構成です。

大山康晴十五世名人、森安秀光九段など、往年の名振り飛車党を相手にした将棋から、羽生善治九段との激闘、さらには若手の菅井竜也七段の阪田流向かい飛車を迎え撃った将棋まで、谷川九段が選んだ珠玉の20局を詳細に解説します。

大山時代が終わり、将棋界の主流が相居飛車になってもなお、タイトル戦などの大舞台で絶えることなく指されてきた振り飛車の名局をぜひ、対局者である谷川九段本人の解説でお楽しみください。
 

 

名人への軌跡
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名人への軌跡
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豊島将之
日本将棋連盟/発行
マイナビ出版/販売
ISBN:978-4-8399-7015-4
2019年8月
\2,657(8%税込)
288p/cm
    この本をAmazonで見る
第1部 自戦記編 第1局 第77期名人戦七番勝負第4局 「念願の名人獲得」 対佐藤天彦名人
第2局 第89期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第1局 「棋聖戦五番勝負、淡路島で開幕」 対羽生善治棋聖
第3局 第89期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第3局 「終盤の大激戦を抜け出す」 対羽生善治棋聖
第4局 第89期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第5局 「万感の初タイトル」 対羽生善治棋聖
第5局 第59期王位戦挑戦者決定戦 「王位戦で挑戦権を獲得」 対羽生善治竜王
第6局 第59期王位戦七番勝負第6局 「追いついてフルセットに」 対菅井竜也王位
第7局 第59期王位戦七番勝負第7局 「棋聖に続いて王位を奪取」 対菅井竜也王位
第8局 第75期順位戦B級1組 「A級昇級を決めた一局」 対糸谷哲郎八段
第9局 第76期順位戦A級 「手応えをつかんだ一局」 対羽生善治三冠
第10局 第37回将棋日本シリーズJTプロ公式戦決勝 「棋戦初優勝を飾る」 対佐藤天彦名人
第11局 第86期棋聖戦挑戦者決定戦 「棋聖挑戦を懸けた同世代対決」 対佐藤天彦八段
第12局 第60期王将戦挑戦者決定リーグ戦 「タイトル初挑戦を決めた一局」 対佐藤康光九段
第13局 第22期竜王戦ランキング戦5組決勝 「竜王戦ランキング戦の決勝戦」 対佐藤天彦五段
184p
第2部 棋譜解説編 第14局〜第58局 86p

◆内容紹介
豊島将之。
幼少時代からその棋才が知られており、プロデビュー後も毎年高勝率を維持。いつタイトルを取ってもおかしくないと言われ続けながらも第62期王座戦、第86期棋聖戦、第67期王将戦でことごとく番勝負に敗れ、タイトル獲得はなりませんでした。

しかし、2018年に状況は一変。

第89期棋聖戦で羽生善治棋聖を破り初タイトルを獲得すると、第59期王位戦で王位を、第77期名人戦で名人を獲得して、初戴冠から史上最速のスピードで三冠まで駆け上がりました。

本書は、デビューから名人獲得までの道のりを豊島将之名人本人が振り返るものです。

2007年の松本佳介戦から名人戦第4局まで、豊島名人自身が選んだ58局
(1)自戦記形式13局
(2)ポイント解説形式45局
の形で収録しています。

本書は豊島将之という一人の棋士が、大いなる壁を突破した証跡です。

将棋史に残る記念碑的一冊、ぜひ手にとってお読みください。

 


天衣無縫 佐藤康光勝局集
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天衣無縫 佐藤康光勝局集
佐藤康光、1000勝の軌跡
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佐藤康光
日本将棋連盟/発行
マイナビ出版/販売
ISBN:978-4-8399-6581-5
2018年12月
\2,657(8%税込)
304p/21cm
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・【巻頭特集】佐藤将棋の軌跡
第1部 自戦記編
 第10回早指し新鋭戦決勝 1991年6月15日 森下卓六段―新鮮な気持ちで
 第6期竜王戦七番勝負第4局 1993年11月16、17日 羽生善治竜王―流れを変えた一戦
 第55期A級順位戦5回戦 1996年11月21日 加藤一二三九段―と金の大活躍
 第57期名人戦七番勝負第6局―1999年6月7、8日 谷川浩司九段―200手超えの激闘
 第73期棋聖戦五番勝負第5局 2002年8月1日 郷田真隆棋聖―棋聖位獲得の一局
 ほか
第2部 解説編48局
 第29期王位戦予選 1987年12月18日 中原誠名人―タイトル保持者に初勝利
 第38回NHK杯予選 1988年2月26日 日浦市郎四段―定跡に一石を投じる
 第1期竜王戦ランキング戦6組 1988年3月22日 森内俊之四段―ライバルとの初対局
 第30期王位戦挑戦者決定リーグ白組4回戦 1989年5月15日 大山康晴十五世名人―大山康晴十五世名人との対局
 第9回早指し新鋭戦決勝 1990年6月16日 森内俊之五段―棋戦初優勝を果たす
 ほか
・【巻末資料】

◆内容紹介
2017年7月28日、佐藤康光九段は公式戦通算1,000勝を達成しました。本書はその1,000勝の中から選りすぐりの100局を収録。

・四段の佐藤がタイトル保持者に初勝利を挙げた、対中原誠名人戦
・初タイトルを獲得した対羽生善治竜王戦
・名人獲得を成した対谷川浩司名人戦
・永世棋聖の資格を得た対鈴木大介八段戦
・通算1,000勝を達成した対広瀬章人八段戦
など、節目の対局は余すことなく掲載。また、自戦記も11局収めました。

自由奔放な序盤戦術、緻密な読みに支えられた正確無比な中終盤が魅力の佐藤将棋。是非、盤に並べてご鑑賞ください。
 


谷川浩司の将棋 矢倉篇
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谷川浩司の将棋 矢倉篇
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谷川浩司
日本将棋連盟/発行
マイナビ出版/販売
ISBN:978-4-8399-6631-7
2018年10月
\2,678(8%税込)
336p/cm

[総合評価]
A

難易度:★★★★
図面:見開き4枚
内容:(質)A(量)B
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:A
上級〜有段向き
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【構成】 鈴木宏彦

第1部 講座編 私的矢倉観=24p
第2部 自戦記編=20局

・【コラム】(1)モチベーション (2)研究会

◆内容紹介
私が棋士になったのが、昭和51年12月20日。中学2年生の時であった。以来、間もなく42年の月日が流れる。公式戦の対局数は2200局を超えた。いろんな将棋を指したし、いろんな手を指した。思い出を語ればきりがないが、できれば現役時代のうちに自分の指した将棋の中身をもう一度確かめておきたいというのが、私の前からの念願であった。今の目で見た自分の将棋を書き残しておきたかったのだ。 そこで本書を出版させていただくことになったのである」(まえがきより)


本書は谷川浩司九段が42年に及ぶ将棋人生を自らの言葉で振り返る「谷川浩司の将棋」シリーズ第1弾、矢倉編です。

中学生棋士としてプロデビューしてから現在に至るまで常に一線で活躍し続けてきた谷川九段にしか語れない言葉があります。

また、残してきた名局の数々は羽生善治竜王はじめ、数多くの棋士に影響を与えてきました。

本書では第1部で「講座編 私的矢倉観」と題して谷川九段が実際に経験してきた40年の矢倉の変遷を解説します。第2部は「自戦記編」。谷川九段が指した矢倉の対局約440局の中から自らが選んだ珠玉の20局を詳細に解説します。

対中原誠、加藤一二三、米長邦雄、南芳一、森下卓、羽生善治、佐藤康光、森内俊之、村山聖、郷田真隆。いずれも歴史に残る名勝負ばかりです。

本書こそ、全将棋ファン必携の一冊といえるでしょう。
谷川浩司九段(永世名人資格者)の矢倉の実戦を解説した本。

谷川は角換わりのスペシャリストのイメージが(少なくとも私には)あるが、若いときはかなり矢倉を指していた。谷川のこれまでの公式戦約2200局のうち、約440局(20%)が矢倉である。谷川が最も矢倉を指していたのは1979年〜1995年で、「この頃は矢倉が最も好きな時期だった」(まえがきより)とある。

本書は、谷川の膨大な矢倉の実戦の中から20局を厳選し、詳細に解説を加えた自戦記集である。


谷川の自戦記といえば、「谷川浩司全集」シリーズがあり、デビュー(1976年)から2003年度までの棋譜はすべて収められてきた。本書の棋譜も20局中17局は、過去の「谷川浩司全集」に収録されたことがあるが、本書の自戦記はすべて現在(2018年)の視点で新しく書き直されたもの。当時の自戦記が再検討されている。


各章の内容を紹介していこう。……レビューの続きを読む(2018Nov11)


増田康宏の新・将棋観 堅さからバランスへ
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マイナビ将棋BOOKS
増田康宏の新・将棋観
堅さからバランスへ
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増田康宏
マイナビ出版
ISBN:978-4-8399-6752-9
2018年10月
\1,663(8%税込)
224p/19cm

[総合評価]
B+

難易度:★★★☆
   〜★★★★

図面:見開き4枚
内容:(質)A(量)B
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:A
上級〜有段向き
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【構成】 内田晶

第1章 雁木編
第2章 角換わり編
第3章 相掛かり編
第4章 対振り飛車編
・参考棋譜=12局

◆内容紹介
竜王戦5組、4組で連続優勝、新人王戦でも2連覇した注目の若手棋士、増田康宏六段が活躍の原動力となっている新しい将棋観を包み隠さず明かします。

新しい将棋観とは何か。それは盤面の「バランス」を重視するというものです。これは今までの常識であった「隙あれば穴熊」という言葉に代表されるような、玉をガチガチに守るという堅さ一辺倒の将棋とは対極の考え方となります。

増田六段は言います。「穴熊は偏りすぎた陣形で、角を持ち合った将棋では隙が大きく優秀ではない」「盤面全体に金銀をバランスよく配置するのが重要」と。

本書は増田六段の代名詞でもある「雁木戦法」に始まり、角換わり、相掛かり、対振り飛車の将棋の中から、自身の将棋観が特に発揮されている将棋をお手本としてピックアップし、対話形式で指し手の意味や方針の立て方を解説します。聞き手になったつもりで読み進めれば、自然と増田六段の将棋観を理解でき、棋力アップすること間違いなし!
実戦ベースで増田康宏の将棋観を解説した本。

「矢倉は終わった」で知られる増田は、従来とは異なる将棋観で高勝率を上げている。特に“新型雁木”などでバランスを重視する指し方は、2017年頃から他の棋士にも取り入れられ始めている。現在(2018年後半)のプロ棋界は、「堅さ重視」と「バランス重視」の異なる将棋観がぶつかり合っている状況といえる。

本書は、増田の実戦を題材に、「バランス重視」の増田の将棋観を解説した本である。


題材は増田の実戦12局。そのうち9局が後手番となる。本編では「便宜上先後逆」で、全て増田側を手前にして解説する。

本編の解説は対話方式。難易度は★3.5くらいで、アマ二段〜四段くらいに設定された(と思われる)聞き手が、増田の将棋観を引き出していく。棋譜の流れに乗って序盤から投了まで解説していき、各局の後半では「総括」がガッツリ行われる。

巻末の棋譜は、本編の将棋の総譜が解説付きで載っている。解説内容は本編のダイジェスト的な感じ。個人的には、先に巻末棋譜を並べてから本編を読んだ方が理解しやすいと思う。

本章で解説される増田の将棋観は、大雑把に抜粋すると以下のようになる。これらは形を変えて何度も出てくる。……レビューの続きを読む(2018Oct21)


全戦型対応版 永瀬流負けない将棋
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マイナビ将棋BOOKS
全戦型対応版
永瀬流負けない将棋
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永瀬拓矢
マイナビ出版
ISBN:978-4-8399-6500-6
2017年12月
\1,987(8%税込)
300p/19cm
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第1章 対振り飛車
第2章 振り飛車
第3章 横歩取り
第4章 相掛かり
第5章 角換わり
第6章 矢倉

◆内容紹介
本書は毎年高勝率を続けている永瀬拓矢六段が自らの将棋を題材にして「負けない将棋」の神髄を伝授するものです。

前作(『
永瀬流 負けない将棋』,2012)は振り飛車のみでしたが、今回は居飛車も含め幅広い戦型を扱っています。

それぞれの戦型において永瀬六段ならではの考え方があり、それを会話形式で楽しく読みながら吸収できるのが本書の大きな魅力です。

例えば「対振り飛車」における永瀬六段のお勧めは居飛車穴熊。その理由は「仮に相穴熊戦になった場合でも、相手より囲いの枚数は角一枚多く、その分堅い。それはより負け難いということである」。

「横歩取り」に対する考えも独特で「横歩取りの戦型の特徴は平均手数が短いこと。激しい変化も多く、詰む詰まないの意識を強く持っておくことが大事だ。また攻め駒は少ない。永瀬流としては、相手の攻めを切らすことも常に視野に入れてほしい」。

これらは戦法に対する永瀬六段の大まかなイメージですが、本書には実戦で現れた数多くの具体的局面における永瀬六段の考え方が散りばめられています。

その一言一言から、「絶対に負けない」という永瀬六段の強い気持ちが伝わってくるようです。

さらに第7章では、非公式戦ながら、話題性が高かった「電王戦ファイナル第2局」のセレネ戦と、「藤井聡太四段 炎の七番勝負第2局」の藤井聡太四段戦の2局を題材にして、永瀬流会心の指し回しを紹介しています。

本書を読んでプロの将棋界で結果を出し続ける男、永瀬拓矢六段の将棋の深淵に触れてみてください。それは必ずあなたの将棋に対する考え方を大きく変えるはずです。
 


内藤國雄のすべて
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内藤國雄のすべて
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内藤國雄
日本将棋連盟/発行
マイナビ出版/販売
ISBN:978-4-8399-6034-6
2016年10月
\3,024
368p/21cm
    この本をAmazonで見る
第1部 インタビュー編 「酒よ、夢よ、人生よ さらば将棋」  
第2部 自戦記編 ・升田幸三九段戦 憧れの人との初対局
・大山康晴王位戦 生涯最高の一着「▲3六歩」
・中原誠棋聖戦 初タイトル獲得の一局
・加藤一二三三段戦 前代未聞の一局
・谷川浩司戦 光速の寄せの片鱗を見る
・羽生善治棋王戦 予定の順に誤算
…など
 
第3部 観戦記編    
第4部 好局解説編    
第5部 詰将棋編    
第6部 必至編    
第7部 どっちが勝ち?編    
第8部 エッセイ編    

◆内容紹介
自在流と呼ばれる華麗な棋風で活躍した大棋士、内藤國雄。

タイトル戦登場13回。獲得は王位2、棋聖2の合計4期。棋戦優勝は13回。空中戦法で升田幸三賞受賞。通算1132勝1000敗達成、そして2015年3月、引退。
詰将棋作家としても知られ、「攻方実戦初形」で看寿賞特別賞を受賞。

本書には、
内藤九段が棋士人生56年のうちに残した名局の自戦解説(30局)に加え、観戦記を収録しています。

 升田幸三九段戦  憧れの人との初対局
 大山康晴王位戦  生涯最高の一着「▲3六歩」
 中原誠棋聖戦   初タイトル獲得の一局
 加藤一二三三段戦 前代未聞の一局
 谷川浩司戦    光速の寄せの片鱗を見る
 羽生善治棋王戦  予定の順に誤算
 
など、将棋史に残る名局から知られざる加藤九段(当時三段)、谷川九段(当時9歳)との駒落ち戦まで、幅広く収録しています。


しかし、内藤九段の才能は指し将棋だけにとどまるものではありません。
本書では、
内藤九段作の珠玉の詰将棋、必至、どっちが勝ち(各10題)、エッセイを収録しています。
詰将棋編では有名な「ベン・ハー」「玉方実戦初形」「攻方実戦初形」を本人の解説付きで読むことができます。

まさに「内藤國雄のすべて」というタイトルにふさわしい内容で、将棋ファン必携の記念碑的一冊です。

 


加藤一二三名局集
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加藤一二三名局集
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加藤一二三
日本将棋連盟/発行
マイナビ/販売
ISBN:978-4-8399-4527-5
2015年11月
\3,024
392p/21cm
    この本をAmazonで見る
・巻頭特別インタビュー
第1部 自戦記編 (11局) 第7期十段戦七番勝負第7局 大山康晴戦
第25期A級順位戦 升田幸三戦
第20期十段戦七番勝負第5局 米長邦雄戦
第40期名人戦七番勝負第8局 中原誠戦
第58期A級順位戦 羽生善治戦 など
 
第2部 棋譜解説 上昇期 (19局) 第14期A級順位戦 熊谷達人戦
第9期王将リーグ 大野源一戦
第17期王将戦挑決 二上達也戦 など
 
第3部 棋譜解説 全盛期 (37局) 第2期棋王戦五番勝負第1局 大内延介戦
第27回NHK杯戦 有吉道夫戦
第25期王位戦七番勝負第1局 高橋道雄戦 など
 
第4部 棋譜解説 円熟期 (56局) 第55期棋聖戦 谷川浩司戦
第42回NHK杯戦 佐藤康光戦
第42期王位戦 渡辺明戦 など
 
番外編   第9回高松宮賞争奪戦 花村元司戦
第18回JT将棋日本シリーズ 三浦弘行戦 など
 

◆内容紹介
14歳7カ月でプロ四段、18歳でA級八段。タイトル獲得8期、棋戦優勝23回。 本書は「神武以来の天才」と呼ばれた男、加藤一二三が棋士生活60年で築き上げた1300勝1100敗のうち、
本人が名局に選んだ123局を解説つきで収録するものです。

初タイトルとなったのは第7期十段戦、大山十五世名人との対決。本人曰く、「この十段戦に勝って棋士として生涯やっていける自信と、棋士という仕事に対する信念を得ることができた」と言っています。

中原十六世名人との第40期名人戦は将棋史に残る十番勝負。最終局、詰みを発見した加藤九段は思わず声を出したといいます。また本書では、つい6カ月前に見つけたという幻の一手も披露しています。

その他、小学生のころから目をかけていたという升田実力制第四代名人、加藤九段がライバルだと思ってきた二上九段、序盤は光るものがあったという米長永世棋聖、さらに谷川、羽生、渡辺といった次世代の棋士たち。

60年棋士を続けてきた加藤九段ならではのバラエティに富んだ対戦相手たちとの名勝負をあますところなく収録しています。

将棋ファンならぜひ手元に置いておきたい記念碑的一冊です。

 


無敵棒銀 加藤流熱血道場
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無敵棒銀
加藤流熱血道場
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加藤一二三
木本書店
ISBN:978-4-904808-15-3
2015年6月
\3,000+税
356p/21cm/H.C.
    この本をAmazonで見る
序章     棒銀概論    
第一章 先手棒銀VS後手四間飛車1四歩不突型    
第二章 先手棒銀VS後手四間飛車1四歩型    
第三章 先手四間飛車VS棒銀    
第四章 先手棒銀VS後手四間飛車穴熊(斜め棒銀)    
第五章 先手棒銀VS後手三間飛車    
第六章 先手三間飛車VS棒銀    
第七章 先手棒銀VS後手中飛車    
第八章 対先手中飛車破り    
第九章 対後手向い飛車破り    
第十章 対先手向い飛車破り    

【コラム】タイトル戦/大山十五世名人/王将位獲得/棋王獲得/王位戦と社会文化賞/揮毫/朝日新聞の仕事/将棋まつり/達人戦生放送/飛車落ち角落ち/キリスト教/詰めが大切

◆内容紹介
燃え盛る探究心! 一心不乱に将棋の道を歩み続ける最年長現役プロが少年の純粋さで今なお磨きをかける「棒銀戦法」。その魅力的な実戦快勝譜をあらゆる角度から解説した記念碑的戦法書。この一冊であなたも棒銀強豪になる!!

 


振り飛車党必読!現代振り飛車はこう指せ!
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振り飛車党必読!
現代振り飛車はこう指せ!
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佐々木慎
マイナビ
ISBN:978-4-8399-5458-1
2015年1月
\1,663
224p/19cm
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第1章 自戦記編 第1局 真田圭一七段戦
第2局 千葉幸生六段戦
第3局 富岡英作八段戦
第4局 片上大輔六段戦
第5局 近藤正和六段戦
第6局 脇 謙二八段戦
第7局 佐藤秀司七段戦
 
第2章 講座編 角道オープン四間飛車    
第3章 講座編 左穴熊    
第4章 講座編 先手中飛車    

◆内容紹介
「角道オープン四間飛車」、「中飛車左穴熊」、「先手中飛車」。ここ数年、急激に人気が高まっているこれらの戦法は「現代振り飛車」と呼ばれています。どの戦法もこれまでの振り飛車のイメージを覆すような斬新で積極的な狙いを持っており、指していて楽しい戦法といえます。しかしながら、駒組みや戦法の狙いは単純なものの、最後まで勝ち切るとなるとなかなか難しい、そう考えている方も多いのではないでしょうか?

そこで役立つのがこの本です。

本書は「現代振り飛車はこう指せ!」のタイトル通り、現代振り飛車を駆使して見事に順位戦昇級を決めた佐々木六段が、自らの対局を題材にしてこれらの戦法の指し方、勝ち方を伝授するものです。

佐々木六段といえば豪快な棋風の振り飛車党というイメージがあるかもしれませんが、本書を読むと「着実な手を好む慎重な棋風」であることに驚きます。積極的な仕掛けでリードを奪った後は相手の手を殺すような慎重な指し手を重ねることが現代振り飛車で勝つための近道なのです。

本書で現代振り飛車の必勝パターンを体得して自由自在に指しこなしてください。

 


佐藤天彦に学ぶ勝利へのプロセス 〜順位戦全勝記〜
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佐藤天彦に学ぶ勝利へのプロセス
〜順位戦全勝記〜
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佐藤天彦
マイナビ
ISBN:978-4-8399-5365-2
2014年12月
\1,663
216p/19cm
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第1部 講座編 横歩取りの現在  
第2部 自戦記編 第1局 堀口一史座七段戦
第2局 井上慶太九段戦
第3局 戸辺誠六段戦
第4局 戸辺誠六段戦(指し直し局)
第5局 青野照市九段戦
第6局 野月浩貴七段戦
第7局 中田宏樹八段戦
第8局 中村修九段戦
第9局 島朗九段戦
第10局 泉正樹八段戦
第11局 豊川孝弘七段戦
 

◆内容紹介
第72期順位戦B級2組。全勝。

本書は若手、中堅、ベテラン。強豪ひしめくリーグを一つも星を落とすことなく駆け抜け、現在はB級1組で活躍する佐藤天彦七段が放つ、渾身の自戦記です。

横歩取り、矢倉、角換わり、対振り飛車。本書はただ、実戦の一手一手の意味を解説するだけの通常の自戦記にとどまるものではありません。解説中の随所でアマヒコ流の居飛車の将棋で勝つためのテクニックが記されています。

優勢な将棋を勝ち切る技術、劣勢の将棋を跳ね返す考え方。「将棋は細かいことが大事だ」と佐藤七段は言います。盤上に没我する自分もありながら、「局面の流れ」を客観的に見つめる姿はまるで指揮者のようです。

第1部の講座編で横歩取りの現在を概観し、第2部の自戦記編で千日手含む合計11局の将棋と、佐藤七段の思考の流れを体験してください。将棋に勝つための指し方、考え方を存分に学ぶことができるはずです。

棋譜を並べて強くなりたいという方には、ぜひとも読んでいただきたい一冊です。

 


将棋自戦記コレクション
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ちくま文庫
将棋 自戦記コレクション
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後藤元気/編
筑摩書房
ISBN:978-4-480-43194-3
2014年8月
\1,296
493p/15cm
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東北の桃太郎(行方尚史)
初タイトルを獲って(甲斐智美)
夏のプレゼント(森内俊之)
大長考の妙手(加藤一二三)
ひたすらの受け(桜井亮治)
向こうのほうがツイテタ(新井田基信)
亡き恩師に捧げる初タイトル(広瀬章人)
プライドをかけて(桐谷広人)
若さの激突(米長邦雄)
打倒伊藤!(西山実)
奇跡が起きた(伊藤能)
夢へ第一歩(屋敷伸之)
奇襲、功を奏す(林葉直子)
塚田スペシャルは無理筋か(谷川浩司)
もぐらだって空を飛びたい!(小野修一)
〔ほか〕

◆内容紹介
一手一手の中に込められた、勝利への意思、決断、迷い、後悔、喜びと哀しみ。対局者当人が、その指し手を振りかえり、自らそれを言葉にする「自戦記」。そこでは、最も鮮烈な形で戦いの記憶がよみがえる。巨匠たちによる歴史的戦い、トップ棋士たちの若き日の挑戦、革新的戦法の軌跡からアマチュア強豪の愉しみまでがこもった棋譜と文章を収録。文庫オリジナル将棋アンソロジー第2弾。
 


豊島の将棋 実戦と研究
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豊島の将棋 実戦と研究
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豊島将之
マイナビ
ISBN:978-4-8399-5048-4
2014年1月
\1,575(5%税込)
224p/19cm

[総合評価]
B

難易度:★★★★
図面:見開き4〜6枚
内容:(質)A(量)B
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:A
(棋譜解説編はB)
上級〜有段向き
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【構成】 池田将之

第1局 田村康介六段戦 「逆転で開幕局を制する」
第2局 青野照市九段戦 「後手番角換わりの戦い」
第3局 藤井猛九段戦 「角交換型振り飛車に屈する」
第4局 南芳一九段戦 「南流を撃破」
第5局 森下卓九段戦 「角換わり右玉を撃破」
第6局 中川大輔八段戦 「異筋の飛車打ちが決まる」
第7局 安用寺孝功六段戦 「無理攻めをとがめる」
第8局 畠山成幸七段戦 「一瞬のピンチ」
第9局 北浜健介七段戦(千日手局) 「残り2戦」
第10局 北浜健介七段戦(指し直し局) 「最終盤の逆転」
第11局 杉本昌隆七段戦 「2年連続の昇級を決める」

・棋譜解説=2局(第70期C級1組順位戦から)
・【コラム】(1)研究法 (2)リラックス法 (3)西遊棋1 (4)西遊棋2 (5)電王戦1 (6)電王戦2 (7)あとがきに代えて

◆内容紹介
勢いに乗る旬な棋士たちの、実戦の読みと研究を余すところなく描く
SUPER自戦記シリーズ第5弾!

本書は第71期順位戦B級2組で9勝1敗で見事「1期抜け」を果たした豊島将之七段がその熱戦を自ら解説するものです。藤井九段、森下九段、杉本七段といった強敵と戦った全10局を収録。豊島七段の読みの鋭さ、研究の深さを感じることができます。

また、序盤で少し悪くしても、中盤でミスをしても、最後は勝ってしまう。端的に言えば豊島七段の「強さ」も感得できるはずです。

頂点に向かって今まさに駆け上がっている豊島七段による、研究を交えた自戦解説、棋力向上に役立つことは間違いありません。
その「強さ」を本書で吸収して、ぜひ日々の将棋で実践してください。
豊島将之七段の自戦記本。SUPER自戦記シリーズの第5弾。

豊島は関西若手筆頭ともいえる棋士で、20歳でタイトル挑戦(王将戦)を果たしている。基本的に居飛車党ながら、どんな戦型でも指しこなす。弱点が少なく、「豊島?強いよね。序盤、中盤、終盤、隙がないと思うよ」という、佐藤紳哉六段の迷言(笑)が彼の強さを端的に表している。

2012年度の第71期B級2組で昇級を果たし、現在B級1組に在籍。SUPER自戦記シリーズを著したこれまでの棋士の中では、最上位である。

本書は、豊島のB級2組順位戦(2012年度)の全10局+αを自戦記で振り返る本である。

豊島はオールラウンダーであるが、本書では基本的に居飛車を持っていることが多い。今期は相手が変化してくることが多かったが、自分から趣向を凝らすことはあまりなかった(相手から「まともにやったら敵わない」と思われているのかも?)。「選択肢が複数あるときは、最も真っ直ぐな順を選ぶ」という傾向がある。

「序盤、中盤、終盤、隙がない」という評であるが、本書の将棋では序中盤を相手にうまく指されて苦戦していることも多い。何とか差がつかないように付いていき、最後に逆転するという展開は、若いときの羽生を髣髴とさせる。

ただし、豊島がよく並べた実戦集として書かれているのは、『谷川浩司全集』シリーズ(谷川浩司,MYCOM,1989〜2005)(p80)や『森下の四間飛車破り』(森下卓,MYCOM,1996)であり、羽生の実戦集は出てこなかった。本書を並べてみた限りでは、光速の寄せ(谷川)や厚みで押す展開(森下)にはなっていなかった。



それでは、各局の内容を簡単に紹介していこう。……レビューの続きを読む(2014May23)


最強最速の将棋
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最強最速の将棋
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斎藤慎太郎
マイナビ
ISBN:978-4-8399-4981-5
2013年12月
\1,575(5%税込)
224p/19cm

[総合評価]
B

難易度:★★★★
図面:見開き4〜6枚
内容:(質)A(量)B
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:A
(棋譜解説編はB)
上級〜有段向き
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第1局 中村亮介五段戦「両者1分将棋の熱戦」
第2局 佐藤和俊五段戦「20時32分からの指し直し局」
第3局 菅井竜也五段戦「5連勝同士の直接対決」
第4局 牧野光則四段戦「2番手で迎えた7回戦」
第5局 石川陽生七段戦「7勝1敗の4番手」
第6局 中座真七段戦「昇級より目の前の一局を意識」
・棋譜解説(4局)

・【コラム】(1)当然の返答 (2)師匠 (3)詰将棋 (4)指導対局

◆内容紹介
これぞ最強最速。俊英の最先端研究に刮目せよ!

7連勝で昇級争いの首位に立ってからは昇級の2文字が脳裏をよぎり、気持ちを落ち着けるのが難しかった。初黒星を喫して、「これが順位戦の厳しさなのか」と感じたものである。』(まえがきより)

SUPER自戦記シリーズ第四弾は、最注目の関西俊英、「屋敷伸之四段(当時)以来の10代でのC級2組一期抜け」という快挙を果たした斎藤慎太郎五段の研究と実戦を詰め込んだ一冊です。

日々定跡の更新が途絶えない現代将棋。
この
SUPER自戦記シリーズでは、定跡書では分からない「現在更新中」の手順を対局者本人の解説とともに堪能することができます。
本書では、
第71期C級2組順位戦から相居飛車、居飛車VS振り飛車の対抗形の将棋を幅広く収録いたしました。
序盤では関西若手の最先端の定跡研究を披露。また終盤では、読み筋や局後発見された変化を徹底解説。正着に至るプロセスを学ぶことができます。

将棋界の新星が贈る「勝てる最先端の将棋」、ぜひ手に取ってお読みください。
斎藤慎太郎五段の自戦記本。SUPER自戦記シリーズの第4弾。

斎藤は関西期待の若手棋士。14歳で三段、18歳でプロ四段になり、参加1期目の第71期C級2組順位戦において9勝1敗で見事「1期抜け」を果たした。

また、詰将棋の解図能力にも長けており、詰将棋解答選手権では優勝2回など好成績を収めている。解くだけでなく、作る側にもチャレンジ中。(コラム(3)参照)

本書は、斎藤のC級2組順位戦の全10局を自戦記で振り返る本である。

斎藤は居飛車党で、好きな戦型は矢倉と横歩取り。10局を並べていくと、斎藤の棋風が伝わってくるが、「できるだけ多くの駒を効率よく使いたい」とか、「駒の損得よりも働きを重視している」というイメージになる。

書名が『最強最速の将棋』なので、速攻派かと思ってしまうが、実際には、相手からの速攻には「最強」の対応で返すが、自分から仕掛けるときはできるだけ全ての駒の態勢が整ってから。また、寄せでは安全勝ちよりもなるべく「最速」の周速を目指したい。どことなく「王道」が感じられる将棋である。……レビューの続きを読む(2014Mar28)


米長邦雄名局集
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米長邦雄名局集
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米長邦雄
日本将棋連盟/発行
マイナビ/販売
ISBN:978-4-8399-4982-2
2013年12月
\2,940(5%税込)
512p/21cm
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・米長邦雄写真集
第1部 自戦記編 第1局 「生涯を懸けた一局」 羽生善治四冠戦 第52期名人戦第4局
第2局 「夢の一局」 中原誠名人戦 第51期名人戦第1局
第21局 「大豪を驚かす一着」 升田幸三九段戦 第11期十段戦挑決リーグ
第26局 「念願のタイトル獲得」 有吉道夫棋聖戦 第22期棋聖戦第4局
第13局 「山田定跡に立ち向かう」 山田道美八段戦 第1期六社戦決勝
第14局 「雲の上の人を負かす」 加藤一二三十段戦 第2期六社戦1回戦
第30局 「大山将棋の強さを見る」 大山康晴棋聖戦 第25期棋聖戦第1局
など
 
第2部 自戦解説編 第79局 内藤國雄八段戦 第23期棋聖戦第1局
第80局 中原誠王位戦 第15期王位戦第2局
など
 
第3部 棋譜解説編 第221局 深浦康市四段戦 第11回全日本プロトーナメント決勝第1局
第224局 村山聖八段戦 第55期A級順位戦
など
 

◆内容紹介
見ていて面白く、勉強になるのが米長先生の将棋でした。負けたときでもかっこいいと思わせてくれました」(羽生善治 推薦の言葉より)

強烈な個性と泥沼流と呼ばれた天性の将棋でファンを魅了した米長邦雄永世棋聖。

四冠王、永世棋聖、そして史上最年長名人。数々の記録とともにファンの記憶に確かな足跡を遺した米長邦雄の将棋、その名局
226局を収録した記念碑的一冊が完成しました。

第一部の自戦記編では名人戦での中原誠十六世名人との死闘や羽生三冠との引退を懸けた一局などが、本人の口から語られます。
米長一流の機知と笑いに富んだ文章は将棋の勉強になるのはもちろん、読むだけで十分おもしろく、いずれも今後生まれないであろう稀有な自戦記だといえます。
また、中原米長で築き上げた矢倉の定跡の進化や驚異的な終盤力で逆転に持っていく強さなど、内容はもちろん最高レベルです。

2012年、惜しまれつつこの世を去った巨星が遺してくれた、棋譜と解説という大いなる遺産。将棋ファンなら誰しもが目を通しておきたい一冊です。

 


菅井ノート 実戦編
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SUPER自戦記シリーズ
菅井ノート 実戦編
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菅井竜也
マイナビ
ISBN:978-4-8399-4908-2
2013年11月
\1,575(5%税込)
224p/19cm

[総合評価]
B

難易度:★★★★
図面:見開き4〜6枚
内容:(質)A(量)B
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:A
上級〜有段向き
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【構成】池田将之

第1局 中村太地四段戦「順位戦デビュー」
第2局 西尾明五段戦「プロ初黒星」
第3局 中座真七段戦「菅井流△2四歩を初披露」
第4局 大石直嗣四段戦「殴り合いの終盤戦」
第5局 船江恒平四段戦「兄弟子と全勝対決」
第6局 長岡裕也五段戦「菅井流△4四歩、初登場」
第7局 吉田正和四段戦「吉報、届かず」
第8局 牧野光則四段戦「角交換型振り飛車で戦う」
第9局 村中秀史六段戦「昇級に王手」
第10局 松本佳介六段戦「2年越しの昇級」

・【コラム】(1)1期目の順位戦 (2)2期目の順位戦 (3)3期目の順位戦 (4)井上一門との戦い (5)菅井流研究法

◆内容紹介
SUPER自戦記シリーズ、そして菅井ノート、待望の第3弾!

今回の自戦記では、自分がどんな思いで指し手を積み上げてきたのかを、お伝えすることができるまたとないチャンスである」(まえがきより)

若き振り飛車党の旗手、菅井竜也五段の深すぎる研究を惜しげもなく披露し、大好評をいただいた『
菅井ノート 後手編』(2012.09)、『菅井ノート 先手編』(2013.01)。

そして、これら2冊で語られた理論を実戦で使ったのが本書です。

持ち時間各6時間の順位戦で、菅井五段が考え抜いた一手一手の意味が、本人の解説+研究つきで紹介されています。
30戦、26勝4敗。脅威の勝率(.867)を残して駆け抜けた菅井五段の
3期の順位戦から珠玉の10局を取り上げました。

若手棋士のトップランナー菅井五段の指し手、研究、将棋観。すべてが凝縮された一冊。
ぜひ手にとってご堪能ください。
菅井竜也五段の自戦記本。SUPER自戦記シリーズの第3弾。

菅井は関西注目の若手棋士。17歳でプロ四段になり、1年目から大活躍して、大和証券杯では羽生らを破って優勝。順位戦C級2組でも3期で26勝4敗の超好成績だったが、運に恵まれず、C2を抜けるのに3年かかった。

得意戦法は先手では石田流、後手ではゴキゲン中飛車。研究家としても評価が高く、数々の「菅井新手」を創出。それらを記した「菅井ノート」シリーズの『菅井ノート 後手編』(2012.09)と『菅井ノート 先手編』(2013.01)は弊サイトで2冊ともS評価である。

本書は、菅井のC級2組順位戦の3期を自戦記で振り返る本である。「菅井ノート」シリーズの3冊目であり、同時に「SUPER自戦記シリーズ」の3冊目でもある。(オモテ表紙には「SUPER〜」であることが表示されていないが、背表紙・裏表紙にはちゃんと明記されている)

SUPER自戦記シリーズは、自戦記の途中で「研究」に分岐するのが特徴の一つであるが、3冊目である本書からは、分岐のページは周囲に網掛けが入っており、ひと目で分岐と本編が区別できるようになった。

これまでの『菅井ノート』では書かれなかった新手や新構想も本書で登場する。菅井が数多くの新手を開発できるのは、p180のコラムDにあるように、「初手から研究」(!)を行って、「定跡でも常に何かないかと探」っているためである。また、関西若手としては珍しく、関西将棋会館近辺には居を構えず、岡山から対局のたびに将棋会館に出向いてきているという変わり種。その分、自分だけで考える時間が多いことが、新しい発想に結びついているのだろう。



各局の内容を簡単に紹介していこう。……レビューの続きを読む(2014Mar14)


阪口悟の順位戦昇級のキセキ
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SUPER自戦記シリーズ
阪口悟の順位戦昇級のキセキ
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阪口悟
マイナビ
ISBN:978-4-8399-4907-5
2013年10月
\1,575(5%税込)
224p/19cm

[総合評価]
B

難易度:★★★★☆
図面:見開き4〜6枚
内容:(質)A(量)B
レイアウト:A
解答の裏透け:
解説:A
読みやすさ:A
上級〜有段向き
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【構成】野間俊克

第1局 八代弥四段戦 「相穴熊戦を制す」
第2局 藤森哲也四段戦 「難解な終盤戦を制す」
第3局 小倉久史七段戦 「無理気味の攻めを通す」
第4局 川上 猛六段戦 「九死に一生を得る」
第5局 瀬川晶司五段戦 「有名人との対戦」
第6局 永瀬拓矢五段戦 「初黒星を喫する」
第7局 西川和宏四段戦 「念願の昇級を果たす」
・棋譜解説=6局
・【コラム】(1)木下晃(師匠)将棋教室の思い出 (2)アプラたかいし将棋教室 (3)息子 (4)阪口流端歩の駆け引き@ (5)阪口流端歩の駆け引きA

◆内容紹介
「長い道のりだった。何度もくじけそうになったが、頑張ってきて本当に良かった」(第7局 西川和宏四段戦より)

本書は「
SUPER自戦記シリーズ」の第二弾!既存の自戦記とは違い、本譜手順の解説にとどまらず、実戦を題材とした序盤・中盤・終盤の講座を多く盛り込んでいます。実戦は研究通りに進むことは少ないかもしれません。しかし手順だけでなく実戦におけるプロの読み・局面の捉え方にも注力したこのシリーズは、必ずや皆さんの棋力向上の助けとなるでしょう。

シリーズ第二弾の著者は
(2012年度の第71期C級2組順位戦で)9勝1敗の好成績でC級1組への昇級を決めた阪口悟五段。苦節8年。過去には自力昇級の一番に負けて昇級を逃したこともありました。30代となり、自分よりも若い世代との対局も増え、降級点を意識しながら戦ったことも――。

念願の昇級を果たした
第71期順位戦から、好局7局を厳選して解説します。これらの実戦を題材とした講座は、まさに生きた知識。ゴキゲン中飛車や相振り飛車の序中盤では、細かい形の違いを例に、最新形の変化を掘り下げて解説しています。激しい終盤戦では、「終盤の解明」と題して、プロ同士の綱渡りの変化を徹底的に解析しています。

1人の棋士が積み重ねた苦労と研究を詰め込んだこの一冊。ぜひ一度手に取ってみてください。
阪口悟五段の自戦記本。「SUPER自戦記シリーズ」の第2弾。

阪口は、本書出版の2013年10月時点で35歳、プロ10年目。中飛車党で、以前には『ナニワ流ワンパク中飛車』(2007,MYCOM)という▲中飛車の本を著している。これまで特に大きな活躍はなかったが、C級2組8年目でついに念願の昇級を果たした。

本書は、阪口五段の第71期C級2組順位戦(2012年度)での戦いのキセキ(軌跡/奇跡)を自戦記で解説した本である。


阪口はプロデビュー以来ずっと中飛車党であり、後手では△ゴキゲン中飛車、先手では▲中飛車を目指す。

先手番で▲7六歩△3四歩となった場合、多くの現代振飛車党は▲7五歩から石田流にするが、阪口は端歩で様子を見ることが多い。また、3手目以外にも端歩突きのタイミングに特徴があり、他の棋士と感覚が異なるようだ。なお、初手▲5六歩はあまり好みではないようで、同じ中飛車党でも近藤正和六段とは違っている。

棋風は、じっくりした駒組みが好きで、すぐに戦いになるのは好まない。


各局の内容を紹介していこう。……レビューの続きを読む(2014Jan09)


稲葉陽の熱闘順位戦
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SUPER自戦記シリーズ
稲葉陽の熱闘順位戦
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稲葉陽
マイナビ
ISBN:978-4-8399-4858-0
2013年9月
\1,575(5%税込)
224p/19cm

[総合評価]
B

難易度:★★★★☆
図面:見開き4〜6枚
内容:(質)A(量)B
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:A
上級〜有段向き
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第1局 豊島将之六段戦 「超難解な終盤戦」
第2局 糸谷哲郎五段戦 「最終盤のドラマ」
第3局 佐々木慎六段戦 「昇級の一番」
第4局 真田圭一七段戦 「気を新たにしての1勝」
第5局 阿部健治郎五段戦 「大逆転の一局」
第6局 船江恒平五段戦 「兄弟弟子対決」
第7局 糸谷哲郎六段戦 「負けられない一戦」
第8局 浦野真彦八段戦 「角交換振り飛車と戦う」
第9局 中村太地六段戦 「昇級にあと1勝とする」
第10局 大平武洋五段戦 「2年越しの昇級を決める」
棋譜解説=5局
・【コラム】(1)西遊棋 (2)研究会 (3)加古川将棋センターの思い出 (4)趣味と気分転換

◆内容紹介
2期目は開幕前から昇級するつもりで臨んだ。途中からは1敗すると昇級できないんじゃないかとさえ思った。C1では数年に1人、9勝1敗で涙をのむ棋士がいる。後悔するような将棋は指さないと心に決めていた」(まえがきより)

1年を通して行われる棋戦、順位戦。持ち時間各6時間の対局は深夜に及ぶことも多い。そこで紡ぎ出された棋譜は、まさに棋士の血肉であり、人生であるといって過言ではないでしょう。

本書が第一弾となる「
SUPER自戦記シリーズ」とは

 (1)棋戦昇級者が昇級までの道のりを自ら振り返り、解説する
 (2)単なる自戦記にとどまらず、実戦を題材にした講座も随所に掲載する


勢いのある棋士が、自らの熱戦を解説し、講座を展開する―。これまでのものとは一線を画す、自戦記を超えた自戦記シリーズです。

第一弾はC級1組を2年で駆け抜けた新星、稲葉陽七段。豊島七段、糸谷六段、阿部健五段、船江五段、中村太六段など、同世代のライバルとのハイレベルな戦いを詳細に解説します。
しかもその実戦を題材とした、角換わり、矢倉、横歩取りなどの定跡講座、中盤の急所、終盤の解明など、棋力アップにつながる内容も幅広く掲載します。
実戦をベースにしているからこそ説得力があり、生きた講座となっています。

マイナビが自信を持ってお贈りする新シリーズ。ぜひ手にとって読んでみてください!
稲葉陽七段の自戦記本。

稲葉七段は関西のホープで、「関西若手四天王」の一角でもある。19歳でプロ四段、21歳で棋聖戦挑決進出など早くから頭角を現しており、竜王戦も順調に3組まで昇級。本書の出版とほぼ同時期に銀河戦で優勝するなど、今後のタイトル獲得も期待される。基本的には居飛車党であるが、時折振飛車も指しこなす。第71期(2012年度)順位戦C級1組で昇級を果たした。

本書は、その稲葉七段が順位戦C級1組での2年がかりの奮闘を自戦記で振り返る本である。



本書は、マイナビ将棋BOOKの新シリーズ「SUPER自戦記シリーズ」の1冊目でもある。コンセプトとしては、上昇気流に乗っている昇級者が、その1〜2年間の戦いを自戦記で描くという、フレッシュさを前面に押し出したものとなる。

これまでの自戦記集は、……レビューの続きを読む(2013Dec04)


米長の将棋 完全版 【第三巻】
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米長の将棋 完全版 【第三巻】
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米長邦雄
日本将棋連盟/発行
マイナビ/販売
ISBN:978-4-8399-4821-4
2013年8月
\2,940(5%税込)
512p/21cm
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第1部 米長の将棋4 ひねり飛車・横歩取り
第1章  タテ歩取り─玉頭戦    
第2章 タテ歩取り─飛車と戦う    
第3章 横歩取り    

第2部 米長の将棋6 奇襲戦法

第1章 角頭歩突き    
第2章 筋違い角、袖飛車    
第3章 矢倉中飛車    
第4章 桂跳ね戦法    
第5章 急戦相掛かり    
第6章 角頭襲撃ほか    

第3部 特別編

第1章 さわやか流自戦記    
第2章 四冠王、名人    
第3章 さわやか流エッセイ    
第4章 泥沼流次の一手    
第5章 さわやか流詰将棋    

◆内容紹介
「米長の将棋 完全版」の最終巻が完成!

名著「米長の将棋」2巻分に自戦記、エッセイ、詰将棋を加えた米長将棋の将棋完全版シリーズもついに最終第三巻となりました。今回のテーマは「ひねり飛車」「横歩取り」「奇襲戦法」(角頭歩突きなど)で、力将棋を中心とした内容。米長永世棋聖の泥沼流の真骨頂を堪能できるテーマとなっています。
また、自戦記には四冠王獲得の一局、名人奪取の一局を掲載。米長邦雄永世棋聖の絶頂期の将棋を本人の解説で振り返ることができます。

改めて棋士として、人間として、米長邦雄の魅力を堪能することができるはず。

 


ゴキゲン中飛車で行こう
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マイナビ将棋BOOKS
ゴキゲン中飛車で行こう
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近藤正和
マイナビ
ISBN:978-4-8399-4788-0
2013年8月
\1,764(5%税込)
288p/19cm

[総合評価]
A

難易度:★★★★
図面:見開き4〜6枚
内容:(質)A(量)A+
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:A-
上級〜有段向き
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序章 ゴキゲン中飛車と私    
第1章 創成期 (1)あのころは (2)閃き (3)棒金にタコ金 (4)気になることが (5)手紙 (6)羨望 (7)ワクチン効果 (8)攻めるのも苦し (9)俺だって (10)中飛車対中飛車 (11)珍形現る (12)エースと対決 (13)売られたら買い (14)大切な棋譜 (15)猪突猛進 (16)超速銀の兆し (17)少年時代を思い出して (18)急げ、対抗策 (19)完成、対抗策  
第2章 大流行期 (20)強いぜ渡辺 (21)ラッキーボーイ (22)端歩について(1) (23)端歩について(2) (24)一か八か (25)超珍事 (26)棋風とは人なり (27)対ゴキゲン回避 (1) (28)対ゴキゲン回避 (2) (29)居飛車も指すよ (30)玉頭戦で大事なのは (31)改良成功 (32)勉強か研究か (33)将棋の華 (34)涙の夜道 (35)入玉先生 (36)両親への電話 (37)美しい形 (38)大名人と (39)光のように (40)ワールドだぜぇ (41)詰みを逃すも (42)驚きの序盤  
第3章 そして今 (43)ショック (44)ワクチン、再び (45)持将棋を考えながら (46)引き角戦法 (47)再会 (48)中飛車と共に (49)ありがとう先輩 (50)祝、昇段 (51)絶妙手 (52)信念一路 (53)絶叫 (54)どうせ俺は (55)改良は続くよ (56)三浦のすご読み (57)超速銀 (1) (58)超速銀 (2) (59)超速銀 (3) (60)流浪の旅 (61)複雑な心境 (62)疲れた二人 (63)金の誘惑 (64)佐々木サンキュー (65)激闘を終えて  
第4章 参考棋譜    

・【コラム】(1)入門のきっかけ (2)三段リーグの敗戦譜 (3)ジャズと出会う (4)JR全線乗車

◆内容紹介
「そもそも当初は、マジックのように派手な演出の手順が多いせいか、きちんと理論を好む同業の専門家からはあまり見向きをされなかった」(本文より)

奇襲戦法から大流行戦法へ。
ゴキゲン中飛車の誕生から隆盛までを創始者の近藤六段が語ります。
序章の「ゴキゲン中飛車と私」ではゴキゲン中飛車誕生について、そして戦法の基本をおさらいします。
第1章から、近藤六段がゴキゲン中飛車とともに歩んだ
激闘譜65局を相手棋士とのエピソードを交えながら振り返ります。

本書は、一つの戦法の歴史であり、一人の棋士の年代記でもある、これまでにない画期的な内容。近藤六段ならではの朗らかな語り口で、ゴキゲン中飛車を学びながら読み物としても大いに楽しめる一冊です。

近藤六段が将棋ファンに贈る記念碑的一冊。ぜひ手にとって読んでみてください。

近藤正和六段の自戦解説集。

近藤は、ゴキゲン中飛車の元祖である。ゴキ中の出だしは近藤以前にもあったが、奇襲的な意味合いが強かった。それを主流戦法にまで引き上げたのは、間違いなく近藤の功績である。

近藤は「中飛車LOVE」で大暴れし、2004年度は一時的に勝率9割を超える活躍で、最終的にも勝率8割強で勝率一位。その一方で、2010年度は一時勝率2割に沈んだ。

本書は、実戦65局+1を題材に、近藤六段の奮闘の歴史を振り返る本である。……レビューの続きを読む(2013Sep30)


米長の将棋 完全版 【第二巻】
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米長の将棋 完全版 【第二巻】
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米長邦雄
日本将棋連盟/発行
マイナビ/販売
ISBN:978-4-8399-4780-4
2013年7月
\2,940(5%税込)
512p/21cm
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第1部 米長の将棋3 矢倉戦法
第1章 スズメ刺しの強襲    
第2章 スズメ刺し対2二銀型    
第3章 スズメ刺し超急戦と四手角    
第4章 3七桂・1五歩型    
第5章 3七銀戦法    
第6章 その他の戦型    

第2部 米長の将棋5 棒銀・腰掛銀

第1章 角換わり棒銀    
第2章 矢倉棒銀    
第3章 飛先交換腰掛け銀    
第4章 角換わり腰掛け銀    

第3部 特別編

第1章 さわやか流自戦記    
第2章 五十にして強くなる    
第3章 さわやか流エッセイ    

◆内容紹介
「米長の将棋 完全版」全3巻の第2巻!!
―将棋というものの奥深さを味わってほしいと思います―(まえがきより)

2012年12月に亡くなった米長邦雄永世棋聖が、全盛期30代に著した不朽の名著「
米長の将棋」シリーズ。大局観や実戦心理に深く踏み込み、将棋の勝ち方を示した最高峰の戦術書です。

本書は『
米長の将棋 3 矢倉戦法』と『米長の将棋 5 棒銀・腰掛銀』を再編集。さらに、将棋観や人生観を示した貴重な自戦記やエッセイ、さらに詰将棋作品集を収録しています。

米長邦雄永世棋聖が最も得意とした矢倉、そして相居飛車では矢倉と並んで重要な角換わり。終生のライバル中原誠、神武以来の天才加藤一二三といった魅力あふれる棋士との対局を通じて、将棋の神髄に迫った一冊です。大きめサイズのA5判に512ページとボリュームも圧巻。米長将棋の真髄をご堪能ください。

 


米長の将棋 完全版 【第一巻】
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米長の将棋 完全版
【第一巻】
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米長邦雄
日本将棋連盟/発行
マイナビ/販売
ISBN:978-4-8399-4743-9
2013年6月
\2,940
512p/21cm
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青字はオリジナル版にないものです。

第1部 米長の将棋1 居飛車対振飛車上
 第1章 位の確保
 第2章 戦いの発端
 第3章 定跡と実戦
 ・【エッセイ】D・J/ヘチマ/ついたて将棋/長男のこと
 ・【解説】「米長将棋の魅力」(羽生善治)

第2部 米長の将棋2 居飛車対振飛車下
 第1章 勝利への展望
 第2章 勝ちを決める
 第3章 穴熊のすべて
 ・【エッセイ】運不運/競馬の楽しみ/シャミセン
 ・【解説】「米長先生との思い出」(森内俊之)

第3部 特別編
 第1章 さわやか流自戦記
 第2章 私の修業時代
 第3章 さわやか流エッセイ
 第4章 泥沼流次の一手
 第5章 さわやか流詰将棋


◆内容紹介
2012年12月に亡くなった米長邦雄永世棋聖が、全盛期ともいえる30代に著した「
米長の将棋」シリーズ。大局観や実戦心理に深く踏み込み、将棋の勝ち方を示した最高峰の戦術書です。
本書はその「
米長の将棋」を全3巻の“完全版”として発売する第一弾で、『米長の将棋 1 居飛車対振飛車(上)』と『米長の将棋 2 居飛車対振飛車(下)』を再編集。さらに、米長の将棋観や人生観を示した貴重な自戦記やエッセイなどを「将棋世界」「将棋マガジン」などから収録しています。大きめサイズのA5判に512ページとボリュームも圧巻。米長将棋の真髄をとくとご覧あれ。
 


勝浦修名局集
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勝浦修名局集
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勝浦修
日本将棋連盟/発行
マイナビ/販売
ISBN:978-4-8399-4529-9
2013年4月
\2,940
384p/21cm
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・インタビュー
第1部 自戦記編=20局
第2部 名勝負編=80局
・勝浦修年譜
・勝浦修年度別全成績

◆内容紹介
「勝浦将棋は『カミソリ流』の愛称で知られるように、非常に切れ味鋭い将棋である。棋譜を並べてみると分かるが、一見まだまだ先が長そうに見える局面から、一気の収束で終局することも少なくない」(森内俊之 推薦の言葉より)

将棋史に名を残す大棋士たちの名局を自戦解説で紹介する「
名局集シリーズ」。その第7弾は、A級7期、棋戦優勝3回の実績を誇る勝浦修九段です。
「完勝が好局とも思わないので、
本書は疑問手、悪手ありの熱戦集である」と言う通り、自戦記編20局では激戦の中での人間味あふれる感情も披露。名勝負編が80局、全部で100局を収録しています。棋力向上の糧になるのは間違いなく、ぜひ盤に並べて味わってほしい一冊です。
 


石田和雄名局集
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石田和雄名局集
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石田和雄
日本将棋連盟/発行
マイナビ/販売
ISBN:978-4-8399-4528-2
2013年2月
\2,940(5%税込)
384p/21cm
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第1部 自戦記編 第1局 内藤國雄九段戦 読みに読んだ一局
第4局 桐山清澄九段戦 死闘16時間、深夜の栄冠
第8局 米長邦雄永世棋聖 矢倉戦、会心の一局
第16局 村山聖九段戦 居飛車党の振り飛車
第18局 佐藤康光王将戦 敗因不明の名局
第19局 中村太地六段戦 盤上没我再び
など
 
第2部 青春苦闘編 第25局 山田道美八段戦
第37局 加藤一二三八段戦
第38局 中原 誠名人戦
など
 
第3部 盤上没我編 第47局 森安秀光六段戦
第58局 大山康晴十五世名人
第66局 谷川浩司八段戦
など
 
第4部 壮年普及編 第77局 羽生善治五段戦
第82局 森下 卓六段戦
第94局 三浦弘行七段戦
など
 

・巻末資料

◆内容紹介
将棋史に名を残す大棋士たちの名局を自戦解説で紹介する「名局集シリーズ」の第6弾!!
筋の良い居飛車本格派としてA級4期、棋戦優勝4回の実績を残した石田和雄九段の名局100局を紹介いたします。棋士人生後半は普及に努め、石田節といわれる名調子の解説でファンに最も愛された棋士、石田和雄。
これまでの名局集シリーズの中でもアマチュアには最も勉強になり、読んでいて最も面白い一冊となりました。
ぜひ手にとって石田九段が心血を注いで残した本格派の将棋、石田節の解説でご堪能ください。

 


升田幸三名局集
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升田幸三名局集
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升田幸三
日本将棋連盟/発行
マイナビ/販売
ISBN:978-4-8399-4544-2
2012年12月
\2,940(5%税込)
512p/21cm
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第1部 自戦記ベスト100
第2部 自戦解説編
・巻末資料

◆内容紹介
「名人に香を引いた男」・鬼才升田の名局集がついに登場!!

大棋士たちの名局を自戦記で振り返る名局集シリーズ、第5弾は升田幸三です。
木村・升田五番勝負、ゴミハエ問答、高野山の戦い、塚田・升田五番勝負、陣屋事件、史上初の三冠独占、大山との9度に渡る名人戦…。
升田幸三は将棋史に残る対局にいつも登場し、そこで常に最大の魅力を発揮しました。数々の名局、数々の新手、そして数々の名言を将棋ファンに遺してくれました。将棋史上、最も破天荒で、最もファンに愛された男、升田幸三。

本書はそんな升田が遺した名局182局を自戦記で振り返るもの。その語り口は時に痛快で、時に辛辣で、すべての言葉が人間味にあふれています。本書ほど将棋ファンを楽しませてくれる書籍は、そう現れることはないでしょう。
「新手一生」を掲げた升田が創り上げた、珠玉の名局182局、ぜひ手にとって堪能してください。
 


永瀬流 負けない将棋
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マイナビ将棋BOOKS
永瀬流 負けない将棋
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永瀬拓矢
マイナビ
ISBN:978-4-8399-4489-6
2012年11月
\1,575(5%税込)
224p/19cm

[総合評価]
A

難易度:★★★★
図面:見開き3枚
内容:(質)A(量)A
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:A
上級〜有段向き
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第1章 三間飛車 安西勝一六段戦/北浜健介七段戦(1)/大石直嗣四段戦/
小山怜央アマ戦/北浜健介七段戦(2)/村山慈明五段戦/
加藤一二三九段戦/佐藤義則八段戦/佐々木勇気四段戦
80p
第2章 中飛車 遠山雄亮五段戦/村中秀史六段戦(1)/稲葉陽五段戦/
村中秀史六段戦(2)/村田智弘六段戦/伊奈祐介六段戦/
北浜健介七段戦(3)
60p
第3章 相振り 高崎一生五段戦/矢倉規広六段戦/西川和宏四段戦/
佐藤康光九段戦/石川陽生七段戦/小倉久史七段戦
52p
第4章 その他
(総譜なし)
神谷広志七段戦/甲斐智美女流二冠戦/滝誠一郎七段戦/
佐藤秀司七段戦/広瀬章人七段戦/島朗九段戦/
阿久津主税七段戦/川上猛六段戦
・【コラム】永瀬流負けない秘訣
(1)トレーニング (2)研究会・VS (3)アマに贈る勉強法
(4)千日手の秘密 (5)千日手本当の秘密
/佐藤康光九段戦
・永瀬流 負けない将棋 総まとめ
26p

◆内容紹介
大山の再来、最強の受け将棋−。異才永瀬拓矢が放つ待望の処女作ついに完成!!

旬の棋士が贈る若手精鋭シリーズ第3弾は、今年度の加古川青流戦、新人王戦で連続優勝し、今最も注目されている若手棋士永瀬拓矢五段による将棋講座です。

永瀬五段は言います。将棋に勝つコツ、それは「盤上を占有し、自分の陣地を広げること」であると。本書は従来の将棋観を根底からくつがえさんとする永瀬五段渾身の野心作です。
永瀬五段が何を、どう考えながら将棋を指しているかを
自戦解説をしながら明らかにしていきます。彼の発する一言一言が、あなたの考える将棋観に大きなダメージを与えることは間違いありません。
仮想されたアマ強豪との掛け合いの体裁となっているため、非常に読みやすく、それでいて将棋の本質を鋭くえぐる斬新な内容となっています。

本書で永瀬五段の思考過程を追体験し、永瀬流の「負けない将棋」を体得してください。

永瀬拓矢五段の自戦解説本。

永瀬は2012年の新人王戦、加古川青流戦で連続優勝。才能を開花させつつある若手棋士の一人である。

奨励会時代からプロになってしばらくの間は、角道を止めるノーマル三間飛車を指していたが、2011年の初めごろから▲石田流と△ゴキゲン中飛車を積極的に指すようになり、勝率が急上昇。2棋戦優勝の実績につながった。

本書は、永瀬の実戦をベースに、「永瀬流」の読みと考え方を解説していく本である。……レビューの続きを読む(2012Dec26)


有吉道夫名局集
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有吉道夫名局集
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有吉道夫
日本将棋連盟/発行
マイナビ/販売
ISBN:978-4-8399-4206-9
2012年9月
\2,940
384p/21cm
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・インタビュー
第1部 自戦記編 第1局 大山康晴名人戦 感激の対局 第28期名人戦七番勝負第1局
第2局 升田幸三九段戦 玉頭位取りの名局 第36期A級順位戦
第9局 内藤國雄八段戦 好敵手に逆転勝ちし挑戦権をつかむ 第23期A級順位戦
第10局 中原誠棋聖戦 悲願の初タイトル獲得 第21期棋聖戦五番勝負第5局
第12局 谷川浩司王位戦 駒損の攻めをつなぎ勝ち切る 第1期竜王戦ランキング戦1組
第13局 羽生善治五段戦 昇竜の若者との戦い 第39期王将戦二次予選
第16局 高崎一生四段戦 火の玉流、最後の輝き 第67期順位戦C級2組
など
 
第2部 名勝負編 第17局 大山康晴王位戦 第7期王位戦七番勝負第4局
第18局 加藤一二三八段戦 第11回高松宮賞決勝三番勝負第1局
第29局 大友昇八段戦 第9回最強者決定戦決勝三番勝負第1局
第34局 原田泰夫八段戦 第12回最強者決定戦決勝三番勝負第1局
第47局 森下卓五段戦 第21回早指し選手権決勝
など
 
第3部 
勝局解説編 第51局 熊谷達人八段戦
第81局 中村修王将戦
第83局 大内延介九段戦
第57局 花村元司八段戦
第59局 二上達也八段戦
第90局 米長邦雄九段戦
第97局 深浦康市五段戦
第100局 木下浩一六段戦
など
 

◆内容紹介
将棋史に名を残す大棋士の名局を本人が解説する「名棋士名局集シリーズ」第4弾!
 
「火の玉流」と称された攻めの棋風で活躍し、2010年に55年の棋士生活を終えた有吉道夫九段の軌跡をたどります。
第28期名人戦での大山康晴名人との将棋界初の師弟対決を初め、好敵手内藤國雄九段との戦い、谷川、羽生ら若手との対戦、そして自らの引退をかけた高崎一生四段との一局。将棋史に残る名局100局を、当時のエピソードをふんだんに交えて解説します。

55年の棋士生活、史上6人しかいない1,000勝、史上2人しかいない1,000敗。将棋の鬼、有吉道夫が残した2,090局から厳選した、火の玉流の名局100局、ぜひご堪能ください。

 


大山康晴名局集
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大山康晴名局集
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大山康晴
日本将棋連盟/発行
マイナビ/販売
ISBN:978-4-8399-4376-9
2012年7月
\2,940
512p/21cm
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・推薦の言葉 中原誠
・大山康晴写真集
第1部 自戦記ベスト100 第1局 細田清英3級戦 ラジオ対局東京―大阪二元放送
第2局 升田幸三六段戦(角落ち) 木見会勝ち抜き戦
第5局 升田幸三八段戦 第7期名人戦挑戦者決定戦第3局
第6局 塚田正夫名人戦 第7期名人戦七番勝負第1局
第9局 木村義雄名人戦 第11期名人戦七番勝負第5局
第52局 升田幸三九段戦 第30期名人戦七番勝負第6局
第56局 中原誠十段戦 第31期名人戦七番勝負第2局
など
 
第2部 名人戦順位戦解説編 第20期 (昭和36年) 丸田祐三八段戦
第23期 (昭和39年) 二上達也八段戦
第28期 (昭和44年) 有吉道夫八段戦
第44期 (昭和61年)プレーオフ 加藤一二三九段戦
第50期 (平成4年) 谷川浩司竜王戦
第50期 (平成4年)プレーオフ 高橋道雄九段戦
など
 

◆内容紹介
棋界の巨人・大山康晴が遺した足跡、182局収録!!
通算1433勝781敗、タイトル戦連続登場50回、A級44期…数々の記録を打ち立て、多くの名局、名手を残した大山康晴。 本書はタイトル戦を中心とした自戦記を100局、名人戦、順位戦の解説を82局、512ページに
182局を収録!!

升田に角落ちで挑んだ修行時代から、不死鳥と呼ばれた晩年まで大山将棋のすべてがここにあります。
没後20年が経ってもまったく色あせない大山将棋をこの機会に是非ご堪能ください。

 


鬼の花村・将棋指南(将棋連盟文庫)
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将棋連盟文庫
鬼の花村・将棋指南
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花村元司
日本将棋連盟/発行
マイナビ/販売
ISBN:978-4-8399-4329-5
2012年7月
\1,155(5%税込)
448p/16cm
    この本をAmazonで見る
・『ひっかけ将棋入門』(ベストセラーズ,1979)

第1章 誰でも強くなる方法 花村流妖刀使いの極意
第2章 急所の駒はこう動かす 奇襲逆転の指し方
第3章 強い奴!弱い奴!どっちも来い どんどん勝てる駒落ち必勝法
第4章 勝負手を放つタイミング 難局を打開する将棋
第5章 凄い手を発見する方法 花村流実戦教室

・『
花村実戦教室』(日本将棋連盟,1973)

第1局 大鬼手で大ポカ誘う(対塚田九段)
第2局 強引戦法功を奏す(対塚田九段)
第3局 再度の妙桂で勝つ(対灘八段)
第4局 気合勝ちで会心の譜(対高島八段)
第5局 お株奪う振り飛車(対大野八段)
第6局 振り飛車名人を退治(対大野八段)
第7局 完勝、名人戦の敵討つ(対大山九段)
第8局 最短距離の勝利(対丸田八段)
第9局 大豪破り王位挑戦者に(対升田九段)
第10局 蛮勇発揮の一局(対加藤八段)
第11局 独走にストップ掛ける(対升田九段)
第12局 飛車を使わずに勝つ(対佐藤七段)
第13局 乱戦、小味な攻め(対佐藤七段)
第14局 穴熊の堅陣で好敵手破る(対二上八段)
第15局 妖刀、好調有吉を斬る(対有吉八段)
第16局 超早指しで本領発揮(対山田八段)
第17局 悪手とがめて快勝(対芹沢八段)
第18局 飛角を働かせ圧勝(対大内七段)
第19局 さっそう、妙手連発の進撃(対本間七段)
第20局 鬼手銀打ちで名人倒す(対中原名人)


◆内容紹介
「“花村将棋”は面白い――と、よくお褒めの言葉をいただく」(まえがきより)
真剣師から異例のプロ編入試験を経て棋士となり、「妖刀」といわれた独特の棋風で、人気を誇った花村元司九段。
花村九段が不世出の棋士であったように、著書『
ひっかけ将棋入門』も空前にして絶後の棋書。本書を読めば正しい手を指すだけが勝つための手段ではないことが分かるはずです。

なによりも「勝ち」にこだわった花村流の勝負術、ぜひ堪能してください。
 


大内延介名局集
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大内延介名局集
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大内延介
日本将棋連盟/発行
マイナビ/販売
ISBN:978-4-8399-4205-2
2012年5月
\2,940(5%税込)
384p/21cm
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第1部 自戦記編 第1局 対塚田正夫九段戦 「うまい寄せがあったね」
第2局 対升田幸三九段戦 升田式向かい飛車に勝つ
第3局 対大山康晴九段戦 名人挑戦を決めた一局
第4局 対二上達也九段戦 初優勝を勝ち取った△5四銀左
第5局 対山田道美八段戦 六段挑戦の新記録に挑む
第6局 対加藤一二三九段戦 焦点の歩で貴重な一勝
第7局 対有吉道夫九段戦 急戦策成功の一番
第8局 対内藤國雄九段戦 初タイトル、初代棋王獲得
第9局 対米長邦雄八段戦 短手数の攻め合いを制す
第10局 対中原 誠名人戦 名人戦の再現、特別棋戦優勝
第11局 対桐山清澄八段戦 王座挑戦を懸けた大一番
第12局 対勝浦 修八段戦 向かい飛車の理想的な勝局
第13局 対谷川浩司四段戦 高校生、谷川四段との戦い
第14局 対中村 修王将戦 相穴熊戦制し、全日本プロ初優勝
第15局 対塚田泰明七段戦 昇龍の勢いの弟子との対戦
第16局 対羽生善治四段戦 天才少年、羽生さんとの初対局
第17局 対森内俊之八段戦 大内流矢倉の会心譜
p
第2部 名勝負編   p
第3部 勝局解説編   p

◆内容紹介
完全保存版!大内「怒濤流」の名局100局がこの一冊に!
2010年4月20日、47年の現役生活を終えた昭和を代表する大棋士、大内延介九段の名局集です。棋史に残る100局を当時のエピソードとともに本人の解説で振り返ります。
憧れの升田、大山両先生との対局、第34期名人戦中原名人との死闘、ライバル米長永世棋聖、内藤九段との戦い、そして若き天才谷川、羽生少年との初対局……。 振り飛車穴熊を戦法として確立させ、ファンを魅了した激しい攻め、そして力強い受け。 怒濤流と称され、将棋史に確かにその名を刻んだ大内将棋、その全軌跡を一望できる、将棋ファン必携の記念碑的一冊です。

 


久保振り飛車実戦集
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久保振り飛車実戦集
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久保利明
日本将棋連盟/発行
マイナビ/販売
ISBN:978-4-8399-4297-7
2012年4月
\2,520(5%税込)
320p/21cm
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・石田流三間飛車自戦記=10局
・石田流棋譜解説=10局
・ゴキゲン中飛車自戦記=10局
・ゴキゲン中飛車棋譜解説=10局
・四間飛車自戦記=10局
・四間飛車棋譜解説=10局

◆内容紹介
本書は「さばきのアーティスト」こと久保利明九段の実戦集です。内訳は石田流三間飛車(先手番20局)、ゴキゲン中飛車(後手番20局)、四間飛車(先後10局ずつ)の計60局。各項目で厳選した棋譜をそれぞれ自戦記編10局と解説編10局(四間飛車は先後5局ずつ)に分け、対局日が新しいものから古いものにさかのぼる形で紹介しました。居飛車対振り飛車の最新形に対する筆者の見解はもちろん、そこにたどりついた経緯までもがよくわかるようになっています。
久保振り飛車はまさに芸術品。簡単に真似できるものではありませんが、本書を繰り返し読めば、必ずや振り飛車の極意を感じることができるでしょう。
 


広瀬流四間飛車穴熊勝局集
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広瀬流四間飛車穴熊勝局集
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広瀬章人
日本将棋連盟/発行
毎日コミュニケーションズ/販売
ISBN:978-4-8399-3821-5
2011年4月
\2,520(5%税込)
320p/21cm
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・【自戦記編】=20局
・【棋譜解説編】=30局

◆内容紹介
恐るべき広瀬穴熊!! 本書は第51期王位戦で初タイトルを獲得した広瀬章人王位の実戦集です。
自戦記編では第38回将棋大賞で名局賞を受賞した王位戦七番勝負第6局を筆頭に、タイトル獲得の原動力となった四間飛車穴熊の勝局20局を当時のエピソードを交えて詳しく解説しています。
棋譜解説編で紹介した30局は「相穴熊は居飛車有利。振り飛車穴熊は勝ちにくい戦法」という定説を覆そうと試行錯誤してきた
広瀬穴熊の歴史でもあります。
全50局には勝つためのエッセンスがぎっしり詰まっていますので、読者の皆様にもぜひ、振り飛車穴熊という心強い武器を手に入れてほしいと思います。
 


中原誠名局集
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中原誠名局集
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中原誠
日本将棋連盟/発行
毎日コミュニケーションズ/販売
ISBN:978-4-8399-3739-3
2011年2月
\2,940(5%税込)
352p/21cm
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第1部 自戦記編 ・升田幸三実力制第四代名人 憧れの升田先生との初対局
・米長邦雄永世棋聖 忘れられない妙手
・森けい二九段 剃髪の名人戦
・谷川浩司九段 名人カムバック成る
・羽生善治名人 急戦相掛かり、会心の一局
など12局
 
第2部 自選好局解説編 ・升田幸三九段 ▲7七飛の名手に完敗
・大山康晴名人 △8一玉の妙手に敗れる
・米長邦雄八段 十六世名人の資格を得る
・村山聖六段 通算千勝を達成する
・渡辺明五段 五段時代の渡辺さんとの一局
など28局
 
第3部 名人戦勝局解説編 ・第31期 対大山康晴名人
・第32期 対加藤一二三八段
・第48期 対谷川浩司名人
・第49期 対米長邦雄九段
・第50期 対高橋道雄九段
など52局
 

・巻末資料 中原誠記録集

◆内容紹介
中原誠十六世名人、棋士人生の集大成!!
「棋界の太陽」と称され、その圧倒的な強さで一時代を築いた著者による自選解説集です。
第1部では大山、升田ら大先達との闘い、米長、加藤ら同世代とのせめぎ合い、谷川、羽生ら後輩との激闘など、名棋士12名との対局を解説。将棋の内容に加え、対局者との裏話や将棋界のエピソードなど、引退した今だから書ける内容もあり、読み物としても楽しめます。
第2部では代表局28局を解説、将棋ファンなら誰もが知っている名局の数々を自ら解説します。
さらに第3部の名人戦勝局解説編では名人戦の勝局52局をこちらも解説付きで紹介、十六世名人の軌跡、ひいては棋界の歴史を振り返ることができます。
巻末には記録集として、順位戦、タイトル戦を含めた全成績と年譜を収録。
棋士中原誠の全てが集約された将棋ファン必携の一冊です。

 


羽生VS森内 百番指し
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羽生VS森内 百番指し
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羽生善治
森内俊之

日本将棋連盟/発行
毎日コミュニケーションズ/販売
ISBN:978-4-8399-3761-4
2011年1月
\2,940(5%税込)
320p/21cm
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●巻頭インタビュー ・羽生善治名人インタビュー(聞き手・文 鈴木宏彦)
・森内俊之九段インタビュー(聞き手・文 小暮克洋)
 
●自戦記編 <羽生善治記>
・第5局「十代の熱戦」
  第19期新人王戦三番勝負第1局(昭和63年11月4日)
・第16局「初めての名人戦」
  第54期名人戦七番勝負第1局(平成8年4月11,12日)
・第95局「現代将棋の難しさ」
  第66期名人戦七番勝負第4局(平成20年5月20,21日)

<森内俊之記>
・第19局「中盤のねじり合いを制す」
  第54期名人戦七番勝負第4局(平成8年5月20,21日)
・第48局「ぎりぎりの寄せで勝つ」
  第16期竜王戦七番勝負第3局(平成15年11月12,13日)
・第61局「辛抱の末の逆転勝ち」
  第62期名人戦七番勝負第4局(平成16年5月19,20日)
 
●棋譜解説編
(勝者が解説)
第1局〜第100局
(自戦記編の6局を除く)
 

・羽生VS森内記録集

◆内容紹介
永世名人同士の百番勝負!!
本書は羽生善治名人と、十八世名人の資格を持つ森内俊之九段の百番勝負をすべてを載せた実戦集です。冒頭のインタビューでは相手に対する思いをつづり、自戦記編では最も記憶に残る勝局を3局ずつ載せています。二人は小学生からのライバルとして切磋琢磨し、プロになってからの対局が百局という一つの到達点を迎えました。永世名人同士の対局はどれも好局、名局で、将棋ファンにとってこれ以上ない価値ある一冊です。

 


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