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■米長の将棋 4 ひねり飛車・横歩取り

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米長の将棋 4
ひねり飛車・横歩取り
[総合評価] A

難易度:★★★☆

図面:見開き3〜4枚
内容:(質)A(量)A
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:
上級〜有段者向き

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【著 者】 米長邦雄
【出版社】 平凡社
発行:1980年10月 ISBN:4-582-61404-3
2376-614040-7600
定価:1,300円 293ページ/19cm/H.C.
(文庫版)
米長の将棋(4) ひねり飛車・横歩取り(MYCOM将棋文庫)
MYCOM将棋文庫DX
米長の将棋 4
ひねり飛車・横歩取り
[総合評価] A

難易度:★★★☆

図面:見開き3〜4枚
内容:(質)A(量)A
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:
上級〜有段者向き

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【著 者】 米長邦雄
【出版社】 毎日コミュニケーションズ
発行:2004年4月 ISBN:4-8399-1484-2
定価:840円(税込) 304ページ/16cm


【本の内容】
第一章 タテ歩取り
−玉頭戦
(1)位取りが成功した (2)大局観を誤った (3)大きかった突き出し
(4)玉の付近に目を向ける (5)実力以上の一着 (6)中央での決戦
(7)4六銀型から指し回された (8)飛車角を切ってのすごい暴れ方
(9)うまい歩使いでやられた (10)手順前後をうまくとがめられた
(11)手得がモロに生きた (12)捨て銀作戦が失敗した
(13)米長流の馬切り
126p
第二章 タテ歩取り
−飛車と戦う
(14)なれない作戦がいけなかった (15)ずいぶん歩を得した
(16)力強い4三玉で優勢にした (17)予定変更はやはりいけない
(18)棒金で飛車角を押し戻した (19)攻めと受けがハッキリ分かれた
(20)金の働きに大差が生じた (21)飛車の取り合いで先手を得た
76p
第三章 横歩取り (22)力いっぱい指せたなつかしい一局 (23)絶妙の玉の早逃げ
(24)おもしろい玉上がりだった (25)と金の攻めが早かった
(26)自陣飛車で意表を衝いた (27)力将棋に進展した
(28)空中戦法との戦い
68p

付・引用局全譜(28局)=15p
【えっせい】強いアマチュア/厚顔のゴルファー/アメリカの競馬
【解説】米長将棋の強さの秘密(丸山忠久) ※文庫版のみ

◆内容紹介(MYCOMホームページより)横歩取りもタテ歩取りと同じく、いまだ未解決の部分の多い戦法です。途中までは定型らしいものもありますが、それからは「教科書にない」手将棋にもつれこみます。アマチュアにとって楽しい将棋でしょうし、プロにとってはコワい将棋です。(中略)火を噴くような激しい戦いの醍醐味を満喫していただきたいと思います。(本書より)ひねり飛車や横歩取りのような空中戦は、穴熊のようにただ玉を固めればよいという発想ではとても指しこなせない。千変万化な状況の変化にも揺るぐことのない、正しい大局観を身につけるのに最適なシリーズ4作目。
解説・丸山忠久。


【レビュー】
米長全盛期の自戦記集・第4弾。

第1章・第2章はヒネリ飛車。△3三金と上がる型と、ネコ式タテ歩取りがほとんど。驚くべきは、米長後手がなんと21局中20局!米長は後手番でひねり飛車を受けて立つのが好みだったようだ。普通、ヒネリ飛車の自戦記は、自分がヒネって勝ったものが多いので、異色の存在だ。ヒネリ飛車を受けて立つ人には本書は貴重な存在であり、とても参考になるだろう。

ただし、一時期は「将棋に先手必勝戦法があるならヒネリ飛車」と言われたくらいで、本書でも米長が後手番を持った20局は11勝9敗と、彼の総合勝率からすればかなり苦戦している。ちなみに米長が先手でヒネった一局は見事に負けている(笑)

第3章は横歩取りで、△2三歩型が3局、相横歩が3局、内藤流空中戦法が1局。相横歩の3局はすべて塚田正夫九段との対局で、両者の意地の張り合いが面白い。

『米長の将棋』シリーズ全6冊の中では、本書のヒネリ飛車と横歩取りは、現在の序盤戦術との差がもっとも大きい戦型である。ただ、並べてみると結構新鮮味があって面白かった。「役に立たない」などと思わずに、トライしてみてほしい。(2004Apr14)



【関連書籍】

[ジャンル] 
実戦集(自戦記)
[シリーズ] 
米長の将棋 MYCOM将棋文庫DX
[著者] 
米長邦雄
[発行年] 
1980年 2004年

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