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書名 | 著者 | 発行 | 相 掛 か り 棒 銀 |
角 換 わ り 棒 銀 |
角 換 わ り 早 繰 り 銀 |
矢 倉 棒 銀 |
対 振 飛 車 |
奇 襲 系 |
そ の 他 |
備考 |
藤井聡太がやさしく教える 棒銀戦法の指し方 | 将棋書籍編集部/編 藤井聡太/監修 |
’23.1 | ||||||||
1冊でわかる!さばいて勝つ棒銀の基本 | 飯塚祐紀 | '22.6 | ○ | ○ | ○ | ○ | ||||
書名 | 著者 | 発行 | 相 掛 か り 棒 銀 |
角 換 わ り 棒 銀 |
角 換 わ り 早 繰 り 銀 |
矢 倉 棒 銀 |
対 振 飛 車 |
奇 襲 系 |
そ の 他 |
備考 |
丸暗記 原始棒銀戦法 | 高橋道雄 | '19.9 | ◎ | |||||||
井上慶太の居飛車は棒銀で戦え | 井上慶太 | '16.6 | ○ | ○ | ○ | ○ | ||||
勝てる棒銀戦法 | 青野照市 | '11.11 | ○ | ○ | ○ | |||||
マンガでおぼえる棒銀戦法 | 高橋道雄 藤井ひろし |
'11.6 | ◎ | |||||||
書名 | 著者 | 発行 | 相 掛 棒 銀 |
角 換 棒 銀 |
角 換 早 繰 銀 |
矢 倉 棒 銀 |
対 振 飛 車 |
奇 襲 系 |
そ の 他 |
備考 |
最強棒銀戦法 決定版 | 飯塚祐紀 | '08.7 | ○ | ○ | ○ | |||||
将棋入門の次に読む本 | 沼春雄 | '08.4 | ○ | ○ | ○ | ⇒総合書 | ||||
なんでも棒銀 | 森下卓 | '04.4 | ○ | ○ | ○ | |||||
加藤流最新棒銀の極意 | 加藤一二三 | '03.11 | ○ | ○ | ○ | |||||
四間飛車道場 第五巻 棒銀 | 所司和晴 | '02.6 | ○ | ⇒四間飛車vs急戦 | ||||||
アマの将棋 ここが悪い!(6) 棒銀戦法 | 青野照市 | '02.1 | ⇒次の一手問題 | |||||||
最新棒銀戦法 | 青野照市 | '01.1 | ○ | ○ | ○ | ○ | ||||
書名 | 著者 | 発行 | 相 掛 棒 銀 |
角 換 棒 銀 |
角 換 早 繰 銀 |
矢 倉 棒 銀 |
対 振 飛 車 |
奇 襲 系 |
そ の 他 |
備考 |
勝つ将棋・攻め方入門 | 中原誠/監修 | '98.6 | ○ | ○ | ○ | ○ | ||||
久保流四間飛車(上)─棒銀撃破! | 久保利明 | '97.9 | ○ | ⇒四間飛車vs急戦 | ||||||
棒銀一直線 | 週刊将棋/編 | '94.9 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |||
急戦!振り飛車破り(1) 徹底棒銀 | 所司和晴 | '91.12 | ○ | ⇒四間飛車vs急戦 | ||||||
書名 | 著者 | 発行 | 相 掛 棒 銀 |
角 換 棒 銀 |
角 換 早 繰 銀 |
矢 倉 棒 銀 |
対 振 飛 車 |
奇 襲 系 |
そ の 他 |
備考 |
青野の棒銀戦法 | 青野照市 | '88.9 | ○ | ○ | ○ | ⇒次の一手問題 | ||||
棒銀・腰掛銀戦法 | 芹沢博文 | '88.8 | ||||||||
棒銀大作戦 | 青野照市 | '87.7 | ○ | ○ | ○ | ⇒次の一手問題 | ||||
青野流近代棒銀 | 青野照市 | '86.2 | ○ | ○ | ⇒自戦記 | |||||
振飛車破りの棒銀 | 芹沢博文 | '86.8 | ◎ | |||||||
棒銀戦 〔3度〕将棋が強くなる | 中原誠 | '85.2 | ○ | ○ | ||||||
棒銀戦法 | 石田和雄 | '83.3 | ○ | ○ | ○ | ○ | ||||
腰掛け銀・棒銀戦法 | 二上達也 | '82.11 | ||||||||
棒銀・必勝の手筋 | 中原誠 | '81.10 | ||||||||
将棋・棒銀戦法 | 青野照市 | '80.6 | ○ | ○ | ○ | |||||
書名 | 著者 | 発行 | 相 掛 棒 銀 |
角 換 棒 銀 |
角 換 早 繰 銀 |
矢 倉 棒 銀 |
対 振 飛 車 |
奇 襲 系 |
そ の 他 |
備考 |
棒銀の戦法 | 加藤一二三 | '78.7 | ○ | ○ | ○ | ○ | ||||
将棋棒銀戦法 | 二上達也 | '76 | ||||||||
攻め将棋入門 棒銀戦法 付・自戦記 | 有吉道夫 | '75 | 1974年の改訂版 | |||||||
単純明快棒銀戦法 | 芹沢博文 | '74 | ○ | ○ | ○ | ○ | ||||
攻め将棋入門 棒銀戦法 | 有吉道夫 | '74 | ||||||||
よくわかる棒銀戦法 | 北村昌男 | '70.9 | ○ | ○ | ○ | ○ | ||||
棒銀の闘い | 加藤一二三 | '68 | ○ | ○ | ○ | |||||
筋違角棒銀戦法 | 加藤治郎 | '52 | ○ |
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藤井聡太がやさしく教える
棒銀戦法の指し方 |
将棋書籍編集部/編 藤井聡太/監修 日本将棋連盟/発行 マイナビ出版/販売 ISBN:978-4-8399-8487-8 2024年1月 \1,518(10%税込) 208p/21cm |
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◆内容紹介 棒銀とは、飛車と銀を使って攻める戦法です。 銀がまっすぐ進んでいく様子から、そのように名付けられました。 棒銀は攻撃力が高いうえに覚えやすく、初めて戦法を指したい方におすすめです。 さらに、棒銀ひとつで居飛車・振り飛車両方と戦うことができます。 本書では、主に序盤の駒組みと中盤でリードする方法について解説しています。 1手1手説明しておりますので、自分のペースで読み進めていきましょう。 |
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マイナビ将棋BOOKS 1冊でわかる!さばいて勝つ棒銀の基本 |
飯塚祐紀 マイナビ出版 ISBN:978-4-8399-8045-0 2022年6月 \1,694(10%税込) 224p/19cm |
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・【コラム】創作次の一手 |
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丸暗記 原始棒銀戦法 |
高橋道雄 創元社 ISBN:978-4-422-75148-1 2019年9月 \1,080(8%税込) 128p/cm |
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◆内容紹介 本書は、駒の動かしかたやルールをおぼえたばかりの初心者のみなさんへのとても画期的な一冊です。 一局の将棋を、初手から相手の玉の詰みまでの指し手を、わかりやすいように1ページに1手ずつ進めているので、手順をそのまま暗記できるようになっています。それらをおぼえたら、そのまま実戦で試してみるのがおすすめ。原始棒銀という戦法が自然にマスターできます。 この本があれば、初勝利も目前! |
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NHK将棋シリーズ 井上慶太の居飛車は棒銀で戦え |
井上慶太 NHK出版 ISBN:978-4-14-016242-2 2016年6月 \1,404 256p/19cm |
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◆内容紹介 |
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将棋最強ブックス 勝てる棒銀戦法 |
青野照市 創元社 ISBN:978-4-422-75136-8 2011年11月 \1,365(5%税込) 224p/19cm |
[総合評価] |
難易度:★★☆ 〜★★★★ 図面:見開き4枚 内容:(質)A(量)B レイアウト:A 解説:A 読みやすさ:A 中級〜有段向き |
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◆内容紹介 |
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棒銀戦法の解説書。 青野はたくさんの棒銀本を書いているが、本書に載っている4つの戦型は、いずれも本流から少し外れたもの。詳しくは各章の紹介にて後述します。 内容紹介には「相手が初心者の場合から有段者の場合まで幅広く想定」とあるが、第1章以外はそこまで棋力の幅が広い訳ではない。第一感で考えそうな対策から順に修正しながら検討していくというスタイルで、定跡書ではよくあるパターンである。そのため、「自分は初級者だけど読めるかも」と思って飛びつくと、第1章の前半だけで挫折ということになりかねないので注意されたし。 各章の内容を、チャートを添えて紹介していこう。……レビューの続きを読む(2011Nov29) |
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マンガでおぼえる棒銀戦法 この本を読めば、友だちに勝てる! |
高橋道雄/原作 藤井ひろし/マンガ 創元社 ISBN:978-4-422-75151-1 2011年6月 \1,050(5%税込) 128p/21cm |
[総合評価] |
難易度:★〜★☆ 図面:すべてマンガ 内容:(質)A(量)C レイアウト:A (ルビ付き) 解説:A 読みやすさ:S 初心〜初級向き |
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プロローグ=4p 原始棒銀の指し方=40p 感想戦@ 原始棒銀の好手や手筋=63p 感想戦A 原始棒銀への対処法=12p エピローグ=2p ◆内容紹介 駒の動かし方をおぼえたばかりの将棋初心者がまずマスターしたいのが棒銀戦法。本書は、棒銀の中でも指し方がもっともわかりやすく、単純ながら威力抜群の「原始棒銀」をとりあげ、らくにマスターできるようにまとめたマンガ本です。気楽にマンガを読んでいけば、むずかしい解説抜きで原始棒銀の基本と変化をかんたんにおぼえることができます。 将棋をおぼえたばかりの子どもたちも、この一冊があれば友だちに勝てる! |
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相掛かり▲原始棒銀の入門解説書。 原始棒銀は、もっとも基本的な攻めの形の一つである。相掛かり自体が上級者向けの戦法(特に後手番を持つ人が少ない)のため、実際には原始棒銀を使える機会は少ないのだが、攻めの手筋や考え方を端的に学ぶには絶好の素材である。 裏表紙に「『マンガ版 将棋入門』を読んだら、次はこの本!」と書いてあるように、本書は入門書の次に読む本である。「形だけを覚えるのではなく、考え方を理解する」ことが本書の基本方針となっている。 本書が他書と大きく違うのは、全編にわたって符号(「▲7六歩」など)を使わずに、1手1手をマンガで図示しているところ。符号を使っているのは、冒頭p4で「マンガで紹介している棋譜」を初手から投了まで掲載している1ページのみである。……レビューの続きを読む(2011Jun21) |
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スーパー将棋講座 最強棒銀戦法 決定版 棒銀の必勝バイブル |
飯塚祐紀 創元社 ISBN:978-4-422-75112-2 2008年7月 \1,260(5%税込) 224p/19cm |
[総合評価] |
難易度:★★★☆ 図面:見開き4枚 内容:(質)A(量)B レイアウト:A 解説:A 読みやすさ:A 中級〜有段向き |
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◆内容紹介 |
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棒銀戦法の解説書。 棒銀は、よく初心者へオススメされる戦法である。「まずは棒銀を覚えよ」ということで、入門書にも原始棒銀での突破の仕方がしばしば書かれている。しかしよく考えてみると、そもそも相掛かりや角換わりを後手番で受けようなどという人は、すでに有段者と思って間違いない。さらに、初級者同士でも飛車先突破に成功することはまれで、多くは銀交換後の二次攻撃が必要となってくる。実は、棒銀とは結構上級者向きの戦法なのだと思う。 本書は、中級クラス以上から使える本格的な棒銀戦法を解説していく。……レビューの続きを読む(2008Oct19) |
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将棋必勝シリーズ なんでも棒銀 |
森下卓 創元社 ISBN:4-422-75102-6 2004年4月 \1,260(税込) 208p/19cm |
[総合評価] |
難易度:★★☆ 図面:見開き4枚 内容:(質)B(量)B レイアウト:A 解説:A 読みやすさ:A 初級〜上級向き |
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※より詳しい内容紹介は個別ページを参照してください。
◆内容紹介(創元社HPより) |
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棒銀戦法の定跡書。ただし級位者向け。 表紙のマルの中に「…奇襲的なものを集めました」とあるが、本書に載っている棒銀戦法は、比較的オーソドックスなもの(第1章・第4章)と奇襲的なもの(第2章・第3章・第5章)に分類できる。 第1章は相掛かり▲棒銀。一般的には「原始棒銀」と言われるもので、飛と銀の協力(+合わせ歩)でシンプルに飛車先を突破する例の解説がメイン。初級者は、とにかくこの「守り駒よりも多い駒数で攻めれば突破できる」「基本は安い駒が先鋒、大駒は後方」を覚えると良い。ただし、相掛かりはアマでの出現数自体が少なく、さらに後手番を持つような人で、単純に棒銀でつぶされる人はまずいないため、なかなか得意戦法にはしづらいだろう。なお、章末にはプロで流行している「棒銀で後手の陣形を制限し、一転持久戦に切り替える」という手法も紹介されている。 第2章は筋違い角棒銀。2筋突破の例と、8筋逆襲の例を紹介。筋違い角による1歩得と、飛+銀+角という戦力増強により、攻撃力は相当高い戦法だ。先手番なら筋違い角にできる機会は相当多いので、得意戦法にするのも面白い。ただし、玉を固めるのは難しいので、とにかく攻め将棋の人にオススメ。 第3章・第5章は対振り飛車の端攻め棒銀。攻めの構えはだいたい同じだが、囲いが穴熊・美濃囲い・金無双によって、力を溜めるか、すぐ切り込むか、一転して逆サイドを仕掛けるかなどの判断が変わる。「穴熊でも美濃でもやられるのなら金無双で」というのは、考えられる発想(特に級位者なら多そう)なので、金無双にまで言及してあるのは○。 第4章は対▲三間飛車。わざわざ振飛車が待っている7筋を仕掛けていくので、有段者以上ならまずダメと考えてしまう。普通の対△四間飛車に比べて振飛車側が2手多く指すことになるが、手得したほうが必ずしも有利…ではない。また、級位者なら細かい損得よりも、いつも得意な形で仕掛けられることのアドバンテージは大きい。 オビに「有段者の方は読まないでください。」とまで書いてあり(笑)、対象棋力を級位者に限定しているスタンスは、むしろすがすがしい。確かに有段者から見れば、相手の対応がぬるく感じる箇所もあったが、あからさまなココセは少なく、なかなかよくできた戦法書だと思う。特に端棒銀は参考になる筋も多かった。 ある程度指しこなせるようになると、本書の内容では物足りなくなってくると思うので、評価Bにとどめておくが、「なんでも三部作」(他は『なんでも中飛車』,『なんでも矢倉』)の中では一番オススメだと思う。(2008Jun28) |
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プロの将棋シリーズ(7) 加藤流最新棒銀の極意 |
加藤一二三 毎日コミュニケーションズ ISBN:4-8399-1285-8 2003年11月 \1,300 224p/19cm |
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第1章 相掛かり型(3六飛型棒銀(1)/3六飛型棒銀(2)/飛先歩交換棒銀) 第2章 角換わり△1四歩・△7三銀型 第3章 角換わり△5四角型 第4章 角換わり△6三銀型 第5章 矢倉▲3七銀戦法 第6章 実戦編(6局) ◆内容紹介(MYCOMホームページより) 名人をはじめ数多くのタイトルを獲得した加藤九段が、実戦譜を基に棒銀戦法の極意を伝授する。相居飛車の戦いには相掛かり、角換わり、矢倉などさまざまな形があるが、棒銀は攻撃力が高く、局面の主導権を握れる優秀な戦法だ。 「私は羽生五段とNHK杯戦の将棋を戦った。この将棋は羽生五段がよく研究していた事もあって、私が負けた。私はそれまで、公式戦で棒銀で勝つのは難しいと思っていたが、対羽生戦で考えが変わった。私はそれがきっかけとなって、自分で角交換棒銀で戦うようになった。」本書まえがきより |
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将棋必勝シリーズ 最新 棒銀戦法 単純かつ破壊力抜群! |
青野照市 創元社 ISBN:4-422-75075-5 2001年1月 222p/19cm |
[総合評価] |
難易度:★★★☆ 図面:見開き4枚 内容:(質)B(量)B レイアウト:A 解説:B 中級〜上級向き |
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青野の5冊目の棒銀本。棒銀の権威といえば加藤一二三だが、この青野も相居飛車棒銀には知見が高い。特に矢倉崩しの△速攻棒銀をプロで最初に指したのは青野である。本書では、今まで級位者向けの棒銀本で定番だった「原始棒銀」と「角換わり棒銀」に加え、初めて「矢倉△速攻棒銀」を解説してある。角換わり▲棒銀は、従来の変化に加えて、ここ5年くらいに現れた変化も解説してあり、級位者向けの本としてはやや難易度が高めである。 どれも速攻戦法なので、ときには最終盤まで踏み込んで解説している。ただし、わずかな違いで成立しない変化も多いので(たとえば△6二銀と△7二銀)、そこまでやる意味はないと思う。最近、級位者向けの本で終盤まで踏み込む解説が流行しているが、有段者同士でもまずその通りの変化にならないだろう。もっと、中盤までの解説でツボを押さえてほしい。 なお、矢倉△速攻棒銀は、シンプルながら非常に奥の深い変化を秘めている。本書で物足りなければ、『矢倉急戦道場 棒銀&右四間』(所司和晴,MYCOM,2002)で本格的に研究すべし。(2003Jun11) |
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勝つ将棋・攻め方入門 気持ちいいほど攻めの急所がわかる |
中原誠/監修 池田書店 ISBN:4-262-10123-1 1998年6月 \1,000 190p/19cm |
[総合評価] |
難易度:★★〜★★★ 図面:見開き4枚 2色刷り(黒・赤) 内容:(質)B(量)B レイアウト:A 解説:B 読みやすさ:A 初級〜中級向き |
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・【コラム】奨励会はプロへの登龍門/名人戦と順位戦 |
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いろいろな棒銀戦法を級位者向けに解説した本。 棒銀は、飛銀の協力で飛車先突破を目指す戦法で、攻めの基本である。また、「下手(へた)の棒銀、上手(じょうず)が困る」というくらい破壊力のある戦法で、ある程度マスターしてしまえば居飛車から振飛車まで、また初級者から有段者まで使える戦法である。 本書はそんな棒銀戦法を、5戦型・9種類に分類して解説したものである。 第1章の戦法1〜戦法3は、棒銀の攻め筋に重点を置いて解説したもの。棒銀の狙い筋と、成功したときに破壊力が初級者にも分かるように解説してある。ただし、ココセがひどいため(後手が相当緩い手を指している)、定跡としては使えないし、本書と同じ形になることもまずないだろうが、ここまでで棒銀の基本思想が理解できる。 戦法4〜戦法9は角換わり棒銀と対振飛車棒銀のかなり本格的な解説。これらがマスターできれば初段は目の前と思ってよい。とはいっても、一譜で進む手数は1〜5手と短いので、級位者でも無理なくついていけるはずだ。変化手順の方はやや長いものもあるので、頭の中で並べられなければ盤駒を使おう。 第2章は次の一手問題。第1章の復習というわけではなく、新しい局面図で棒銀戦法の手筋を応用できるかどうかを問う。レベルはかなり易しめで初級〜中級向け。第1章をすべて読みきった人には簡単なはず。 「攻めが全然分からないんですよ…」という方には、棒銀入門として好適の書である。(2008Apr25) ※誤植・ミス: p9:「先手の棒銀の動きは▲3八銀-▲2七銀-▲2六銀-▲1六銀となります。」→▲1五銀 p12:「三段リーグは一年をかけ18局戦います。」→半年 同:「一年間に二名が四段になれる」→一年間に四名 p165:「棋界通のファンが「S八段は現在A級だけどP七段はB1に落ちたんですよ」と話していました。」→A級にいれば必ず八段以上なので、七段がA級からB1に落ちることはない。また、順位戦のクラスが落ちても段位は変わらない。 ※ギズモさんからいただいた情報によれば、少なくとも2000年7月25日発行版では、上記誤植はすべて修正されているそうです。 |
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棒銀一直線 将棋がもっと楽しくなる! |
週刊将棋/編 毎日コミュニケーションズ ISBN:4-89563-606-2 1994年9月 \1,165 223p/19cm |
[総合評価] |
難易度:★★★★ 図面:見開き4枚 内容:(質)A(量)A レイアウト:A 解説:A 読みやすさ:A 上級〜有段向き |
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◆内容紹介 |
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急戦・奇襲・変則の棒銀戦法の定跡書。ナナメ棒銀も含む。 本書は「外伝シリーズ」の一つで、読みやすさには定評がある。図面はすべて棒銀側が手前になっている。後手限定の戦法もあるので、そのときは「便宜上先後逆」。ただ、本書の対象棋力は有段者だと思うので、先後はそのままの方が良かったと思う。 ひとくちに棒銀といっても、いろいろなものがある。代表的なものは相掛かり原始棒銀・角換わり棒銀・対振飛車棒銀などだが、本書で扱っているものはちょっと変わったものが多い。逆にオーソドックスな棒銀は扱っていない。 第1章・第3章・第5章・第7章はプロでも使う有力な棒銀。これらは相手がちょっと対応を誤れば一気に優勢に立てるし、本格的な対策を講じてきても互角に戦える優れものばかり。もちろん研究が必要だが、得意戦法とするのにオススメの棒銀たちだ。 一方、第2章・第4章・第6章は奇襲、ハメ手色が非常に濃い。序中盤で相手に疑問手を指させてあり、それを根拠に攻めが成功していることが多い。本書を読んでいて、途中でその疑問手に気づけば立派な有段者だ。一発勝負として用いるならなかなか面白いが、正確な対応をされると苦しくなることも多いので、得意戦法とするのはやや疑問。むしろ、一発もらわないように知っておくのは良い。 第8章・第9章は展開に応じて用いる感じで、結構有力。バリエーションの一つとするのが良い。 「持ってなくてもなんとかなるかな…」という印象だったが、他書に載っていない戦法が多いので、少々甘めのAとしました。(2004Oct03) |
(ポケット版) zoom (DELUXE版) zoom |
王将ブックス ポケット版 ─ハメ手シリーズW 振飛車破りの棒銀 |
芹沢博文 北辰堂 ISBN: 出版年月不明 \380 158p/15cm |
[総合評価] |
難易度:★★★☆ 図面:見開き2枚 内容:(質)B(量)B レイアウト:A 解説:A 読みやすさ:A 中級〜上級向き |
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王将ブックス DELUXE版 ハメ手シリーズ(4) 振飛車破りの棒銀 |
芹沢博文 北辰堂 ISBN:4-89287-039-0 1986年8月 \800 158p/19cm |
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◆内容紹介(はしがきより抜粋) |
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対振飛車の棒銀戦法の指南書。 棒銀は現代でも有力な振飛車対策の一つであるが、本書は「ハメ手シリーズ」の一つとして書かれており、はしがきにも「奇襲戦法のひとつとして書いてみました」(p2)とある。これは、本書出版当時(1966年ごろとみられる)には、棒銀が単純であまり本格的な戦法でない、と思われていたということであろう。 本書の棒銀作戦は、1手でも早く攻めようということで、すべて▲6八銀型からの仕掛けになる〔右図〕。また、四間飛車や向飛車で棒銀に対して△3二飛と受ける形は、すべて第4章の「三間飛車破り」を参考にせよとのこと。 各章の内容を紹介していこう。……レビューの続きを読む(2011Apr30) |
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中原誠の3度将棋が強くなるシリーズ 棒銀戦 〔3度〕将棋が強くなる |
中原誠 大泉書店 ISBN:4-278-08113-8 1985年2月 \650 216p/18cm |
[総合評価] |
難易度:★★☆ 図面:見開き2枚 内容:(質)A(量)B レイアウト:A 解説:A 読みやすさ:A 初級〜中級向き |
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・棒銀で勝つ攻略法
・棒銀戦の『次の一手』=17問 |
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「相掛かり▲原始棒銀」&「角換わり▲棒銀」の戦法解説書。 「中原誠の3度将棋が強くなるシリーズ」は、独特の構成が特徴。上段(2/3くらい)で定跡を解説し、節目の局面では次の一手問題が出題される。解答は三択で、出題ペースは約10ページに1問の割合。読者が考えるので読んでいて飽きにくく、急所の変化を理解しやすくなっている。また、下段(1/3くらい)では部分図による次の一手問題を出題。上段の解説部とは直接関係ないが、基本的な手筋問題が多く、有段者を目指す人には絶好のトレーニングとなる。 本書のテーマは原始棒銀と角換わり棒銀。どちらも居飛車の攻めとしては基礎的な部類に入り、有段者を目指すにはある程度マスターしておきたい。そもそも、初級者同士の対局では相掛かりや角換わり自体になりにくいのが難点だが…。 第1章の「原始棒銀」はもっとも基本的な破り方から。初級者にも分かるように解説されているのが良い。一方、定番とされている後手の受け方には言及されていないので、実戦で採用すると本の通りにいかず苦労するかも。 第2章の「角換わり棒銀」はなかなかの本格派。基本的な銀交換後の展開から始まり、最後の方は△5四角からほぼ互角の分かれで終わる。初級者はもちろん、有段者の角換わりビギナーにもオススメだ。 本書の「必勝手筋100」は、以前読んだ『中飛車 3度将棋が強くなる』(1984)よりもさらに易しい問題になっていると感じた。本編で原始棒銀を扱っているので、「必勝手筋100」の方もかなり初級者を意識したようだ。 第1章と第2章のバランスにやや難があるものの、初級クラス脱出にはまずまず使える一冊。(2004Nov21) |
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初段に挑戦するシリーズ(7) 棒銀戦法 攻めて攻めつぶせ! |
石田和雄 創元社 ISBN:4-422-75057-7 1983年3月 \850(初版\680) 238p/18cm |
[総合評価] A |
難易度:★★★ 図面:見開き4枚 内容:(質)A(量)B レイアウト:A 解説:A 読みやすさ:A 中級〜上級向き |
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◆内容紹介(表紙より) |
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相居飛車での棒銀戦法の定跡書。 注目は第5章と第6章。角換わりは序盤の知識が必要なので、初級者の対局ではほとんど実現しないが、24の5級以上になるとよく見かける。角換わり棒銀の本は割とたくさん出ているのだが、絶版になっているものも多い。本書では、角換わり棒銀・早繰り銀の基本変化がバッチリ書かれていて、角換わり入門としてはかなり良い。特に大友流対策などは案外難しいのに、他書ではあっさり済まされていたりする。本書を大いに参考にしてほしい。 その他、第1章はおなじみの原始棒銀。これはいろいろな本に載っている。現在プロで流行の「UFO銀(宮坂流棒銀)」の初期型が載っているのは面白かった。思想そのものはほとんど変わっていない。 第2章は奇襲。▲7六歩△3四歩▲1六歩△1四歩と端をお付き合いさせてから矢倉に組み、棒銀で端攻めしようというもの。先手でゴキゲン中飛車をやろうとしたときなどによく生じる形なので、試してみると面白い。 第3章は矢倉△速攻棒銀。これは『最新棒銀戦法』(青野照市,創元社,2001)や『矢倉急戦道場 棒銀&右四間』(所司和晴,MYCOM,2002)に詳しく載っているので、本書では基本設計だけを学ぶことになる。 第4章のタテ歩棒銀は最近あまり見かけない。指し方が難しいのが一因か。 級位者向け定跡書にありがちな「これにて先手良し」で終わるのではなく、原始的な変化から互いに修正を繰り返し、最後は優劣不明になっているのも好感度高し。 『将棋・棒銀戦法』(青野照市,成美堂出版,1980)とかぶっている部分も多いので、どちらか一冊あれば十分。本書はいまでも書店で見つかるはず。値段も安いので、ぜひどうぞ。(2005Apr07) |
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将棋・棒銀戦法 |
青野照市 成美堂出版 ISBN:4-415-04615-0 2376-10150-3838 1980年6月 \500 190p/16cm |
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◆内容紹介(表紙見返しより) |
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エース・ブックス 将棋シリーズX 棒銀の戦法 |
加藤一二三 主婦の友社 2076-969534-3062 1978年7月 \750 214p/19cm |
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・【カコミ(コラム)】居飛車は攻めをねらう/定跡のよさ |
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将棋シリーズ わたしにもわかる 将棋棒銀戦法 |
二上達也 西東社 ISBN: 1976年 \780 204p/19cm |
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zoom 将棋タウンさんthx! |
日将ブックス 単純明快棒銀戦法 |
芹沢博文 日本将棋連盟 2276-0114-5892 1974年 \480 222p/18cm |
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◆内容紹介(「序文にかえて」より抜粋) |
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zoom 将棋タウンさんthx! (改訂版) zoom 将棋タウンさんthx! |
攻め将棋入門
棒銀戦法 |
有吉道夫 弘文社 ISBN: 1974年 \580 221p/18cm |
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攻め将棋入門
棒銀戦法 付・自戦記 |
有吉道夫 弘文社 ISBN:4-7703-3524-5 1975年 \650 261p/18cm |
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zoom |
将棋初心者講座(4) よくわかる棒銀戦法 |
北村昌男 東京書店 ISBN: 1970年9月 \380 p/cm |
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1章 飛先の歩を交換した棒銀 (1)原始棒銀 (2)偽装棒銀 2章 飛先の歩を交換しない棒銀 (1)角換わり棒銀 (2)ヤグラ戦法と棒銀 (3)筋違い角と棒銀 (4)振飛車と棒銀 ・標準将棋用語詳解 |
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zoom (新装版) |
初段をめざす将棋シリーズ 棒銀の闘い |
加藤一二三 大泉書店 0276-1403-0701 1968年12月 \ 238p/19cm |
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◆内容紹介(はしがきより抜粋) |
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