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勝つ将棋・攻め方入門 気持ちいいほど攻めの急所がわかる |
[総合評価] B 難易度:★★〜★★★ 図面:見開き4枚 2色刷り(黒・赤) 内容:(質)B(量)B レイアウト:A 解説:B 読みやすさ:A 初級〜中級向き |
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【監 修】 中原誠 | ||||
【出版社】 池田書店 | ||||
発行:1998年6月 | ISBN:4-262-10123-1 | |||
定価:1,000円 | 190ページ/19cm |
【本の内容】 | ||||||||||||
・【コラム】奨励会はプロへの登龍門/名人戦と順位戦 |
【レビュー】 |
いろいろな棒銀戦法を級位者向けに解説した本。 棒銀は、飛銀の協力で飛車先突破を目指す戦法で、攻めの基本である。また、「下手(へた)の棒銀、上手(じょうず)が困る」というくらい破壊力のある戦法で、ある程度マスターしてしまえば居飛車から振飛車まで、また初級者から有段者まで使える戦法である。 本書はそんな棒銀戦法を、5戦型・9種類に分類して解説したものである。 第1章の戦法1〜戦法3は、棒銀の攻め筋に重点を置いて解説したもの。棒銀の狙い筋と、成功したときに破壊力が初級者にも分かるように解説してある。ただし、ココセがひどいため(後手が相当緩い手を指している)、定跡としては使えないし、本書と同じ形になることもまずないだろうが、ここまでで棒銀の基本思想が理解できる。 戦法4〜戦法9は角換わり棒銀と対振飛車棒銀のかなり本格的な解説。これらがマスターできれば初段は目の前と思ってよい。とはいっても、一譜で進む手数は1〜5手と短いので、級位者でも無理なくついていけるはずだ。変化手順の方はやや長いものもあるので、頭の中で並べられなければ盤駒を使おう。 第2章は次の一手問題。第1章の復習というわけではなく、新しい局面図で棒銀戦法の手筋を応用できるかどうかを問う。レベルはかなり易しめで初級〜中級向け。第1章をすべて読みきった人には簡単なはず。 「攻めが全然分からないんですよ…」という方には、棒銀入門として好適の書である。(2008Apr25) ※誤植・ミス: p9:「先手の棒銀の動きは▲3八銀-▲2七銀-▲2六銀-▲1六銀となります。」→▲1五銀 p12:「三段リーグは一年をかけ18局戦います。」→半年 同:「一年間に二名が四段になれる」→一年間に四名 p165:「棋界通のファンが「S八段は現在A級だけどP七段はB1に落ちたんですよ」と話していました。」→A級にいれば必ず八段以上なので、七段がA級からB1に落ちることはない。また、順位戦のクラスが落ちても段位は変わらない。 ※ギズモさんからいただいた情報によれば、少なくとも2000年7月25日発行版では、上記誤植はすべて修正されているそうです。 |
【他の方のレビュー】(外部リンク) ・ギズモのつれづれ将棋ブログ ・半隠遁日記 ・Amazon.co.jp: カスタマーレビュー ・読書メモで雑記? |