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■マンガでおぼえる将棋入門/マンガ版 将棋入門

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(オリジナル版)
マンガでおぼえる将棋入門
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マンガでおぼえる将棋入門
はじめてでもすぐ指せるようになる!
[総合評価] B

難易度:★

図面:ほとんどマンガ
内容:(質)A(量)B
レイアウト:A
(ルビ付き)
解説:A
読みやすさ:A
入門〜初心向き

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【著 者】 藤井ひろし 【監修】 加藤久康
【出版社】 山海堂
発行:2000年1月 ISBN:4-381-10352-1
定価:1,000円 143ページ/21cm
(創元社版)
マンガ版 将棋入門
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マンガ版 将棋入門
はじめてでもすぐ指せるようになる!
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【著 者】 藤井ひろし
【出版社】 創元社
発行:2010年7月 ISBN:978-4-422-75047-7
定価:1,050円(5%税込) 144ページ/21cm


【本の内容】
第1章 将棋(指し将棋)のルール プロローグ/道具の確認/駒の確認と動かしかた/駒のならべかたと陣地/成る/取った駒(持ち駒)の使い方/「王手」と玉の逃げ方/勝敗のつけかた(玉の詰み)/玉将が詰んでいる例/クイズ「詰めろ」!/必至(必死)の形/先手の決めかた(振り駒)/指す順番をまちがえないで/いつまでつづく「千日手」?/持将棋(引き分け)のルール 64p
第2章 勝つためのテクニック 駒を動きやすくしよう/駒の特徴/おさらい(両取り,駒の組みあわせ,大駒で玉をにらむ)/クイズ「両取りをねらえ!」/クイズ「合い駒のスキをつけ!」/「囲い」で玉を守ろう/新聞で強くなろう(棋譜の読みかた)/詰め将棋のルール/詰め将棋をやってみよう/エピローグ/強くなるには実戦と詰め将棋/実戦を指しに将棋道場へ行こう!! 74p

◆内容紹介(オリジナル版)
マンガを読んでいるうちに、まったくはじめての人でも将棋を指せるようになります。駒の動かし方から特ちょうを生かした使い方、攻め方、守り方などをくわしく解説。さらにステップアップのヒントまで紹介した将棋入門書の決定版です。

◆内容紹介(創元社版)
子ども向けのマンガ版将棋入門書。小学生の仲良し5人組を主人公に、将棋の基本ルールや実戦の知識をわかりやすく解説した。


【レビュー】
マンガで解説した将棋入門書。

監修の加藤久康氏は、本書出版時点でフリーの将棋記者。「スカ太郎」としてご存知の方も多いだろう。渡辺明ブログなどでもたまに話題に出ている。

〔加藤久康 略歴〕
 1991〜 週刊将棋編集部、将棋記者
 1997 遊駒スカ太郎(あそびごま・すかたろう)の名でプロボウラーライセンスを取得
 1999 フリーの将棋記者



各章の内容を簡単に紹介していこう。

第1章は、基本ルールと「詰み」(=決着の付け方)について。また、「必至」について、この段階で触れているのが入門書としては珍しい。

p41からの「クイズ「詰めろ」!」は、詰めろがかかっている状態から、次の1手で詰みになる状態の問題。つまり、1手詰め問題。

第2章は、易しい手筋。駒別の手筋、囲いの紹介、易しい詰め将棋などをやっていく。

〔本章で出てくる手筋〕
 ・角道を開ける、飛車先を突く
 ・タタキの歩、ヒモ歩、金底の歩、垂れ歩、と金
 ・香は下段から、田楽刺し
 ・桂は合い利かず、桂馬のふんどし
 ・金は一段金がよい、銀は一枚攻めに使う、金はトドメに
 ・角の両取り、飛と玉は離す
 ・駒を連携させる
 ・大駒で玉をにらむ


p123〜の詰将棋は易しい3手詰。3手詰=11問、易しい5手詰=1問、古典の11手詰=1問。


全編にわたって、解説はほとんどマンガで行われ、ルビも付いているので、子どもや超初心者にも読みやすい。また、棋譜や符号はほとんど使わず、矢印を多用して1手ずつ解説しているので、棋書に慣れていない人でも十分読みこなせる。

ただし、マンガ以外の盤面図の駒字体に江戸文字(Wikipedia)が使われていて、ちょっと見づらいが、気になるほどではないだろう。


マンガの入門書はときどき出版されているが、意外に数は少なく、全体の1割にも満たない。また、絵が雑だったり、内容が怪しかったりして、マンガ入門書の良書はさらに少ないのが実情。

その中では、本書は絵が比較的きれいで、マンガと解説がリンクしていて効果的になっており、マンガ入門書としてはかなり良い本だと思う。


なお、本書で将棋を覚えた場合、姉妹書の『マンガでおぼえる棒銀戦法』(高橋道雄原作,藤井ひろしマンガ,創元社,2011)に進むとよい。同じノリで読めると思う。(2011Jul17)

※本書では「竜馬」(馬=成り角)の読み方が「りゅうめ」になっているが、「りゅうま」でもよい。どちらにしても通称は「うま」。



【関連書籍】

[ジャンル] 
入門書
[シリーズ] 
[著者] 
藤井ひろし 加藤久康
[発行年] 
2000年 2010年

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