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■なんでも中飛車

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将棋必勝シリーズ
なんでも中飛車
[総合評価] B

難易度:★★★

図面:見開き4枚
内容:(質)B(量)B
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:A
初級〜上級向き

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【著 者】 森下卓
【出版社】 創元社
発行:2003年9月 ISBN:4-422-75101-8
定価:1,200円 222ページ/19cm


【本の内容】
第1章 力戦中飛車 急戦中飛車/5筋位取り中飛車/復習問題(12問) 58p
第2章 ツノ銀中飛車 ツノ銀中飛車/復習問題(6問) 42p
第3章 相振り中飛車 ▲中飛車vs△三間飛車/相中飛車/復習問題(6問) 40p
第4章 矢倉中飛車 矢倉中飛車/復習問題(6問) 36p
第5章 カニカニ銀戦法 カニカニ銀戦法/復習問題(8問) 42p

◆内容紹介(表紙・オビより)
5筋に固執することなく変幻自在の指し方で、中飛車戦法の楽しさが満喫できます!有段者の方は読まないでください。


【レビュー】
中飛車の総合定跡書。ただし級位者向け。「有段者お断り」のスタンスが、かえって潔くて好印象だ。

初めて書店で本書を見たとき、オビに「有段者の方は読まないでください。」と書いてあった。「どんなにザツな解説なんだろうか」と一瞬思ったが、いざ読んでみればさすがは森下。非常に分かりやすく、丁寧かつ簡明な解説でスムーズに読めた。

登場する局面は、中飛車側が主導権をとって攻めていくものが中心。難解な定跡や難しい変化(ゴキゲン中飛車での居飛車急戦型や、居飛車▲3八飛戦法など)にはあえて触れず、中飛車側にとって気持ちのいい手順で構成されている(ここが「有段者の方は読まないでください。」の部分なのだろう)。中でも、相中飛車の解説は読んでおいて損はない。

中飛車入門書としては非常にいい出来だ。なにか一つ得意戦法を持ちたい方にはオススメ。級位者なら十分通用するだろうし、有段者になっても本書の知識は役立つ。ただし、棋力が上がるにつれて本書の内容が物足りなくなるはずなので、あえて評価はBにとどめておく。物足りなくなった方は、本文中で紹介されている関連書籍(『初段に勝つ矢倉戦法』(森下卓),『相振飛車の定跡』(鈴木大介),『中飛車戦法』(杉本昌隆))にステップアップすると良い。(2004Jan21)



【関連書籍】

[ジャンル] 
中飛車
[シリーズ] 
将棋必勝シリーズ
[著者] 
森下卓
[発行年] 
2003年

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