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■実戦集(自戦記)2000-2009  
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書名 著者 発行 備考
永世竜王への軌跡 渡辺明 '09.7  
プロへの道 深浦康市 '09.5  
私は歩である この一手こうだ 好田隆 '09.1  
関西新鋭棋士実戦集 豊島・糸谷・
村田智
'08.7  
新鋭居飛車実戦集 西尾・大平・
村中
'08.5  
新鋭振り飛車実戦集 戸辺・遠山・
長岡・高崎
'08.3  
新 谷川浩司全集 4 平成十五年度版 谷川浩司 '05.4 平成15年度版
鈴木大介の振り飛車自由自在 鈴木大介 '05.2  
田村流けんか殺法 田村康介 '04.11  
注釈 康光戦記 佐藤康光 '04.8  
新 谷川浩司全集 3 平成十四年度版 谷川浩司 '04.7 平成14年度版
米長の将棋 6 奇襲戦法 米長邦雄 '04.6 1981年の文庫版
米長の将棋 5 棒銀・腰掛銀 米長邦雄 '04.5 1981年の文庫版
米長の将棋 4 ひねり飛車・横歩取り 米長邦雄 '04.4 1980年の文庫版
米長の将棋 3 矢倉戦法 米長邦雄 '04.3 1980年の文庫版
米長の将棋 2 居飛車対振飛車(下) 米長邦雄 '04.2 1980年の文庫版
米長の将棋 1 居飛車対振飛車(上) 米長邦雄 '04.1 1980年の文庫版
新 谷川浩司全集 2 谷川浩司 '04.1 平成13年度版
羽生善治 好機の視点 羽生善治 '03.8  
新 谷川浩司全集 1 谷川浩司 '03.6 平成12年度版
森下の対振り飛車熱戦譜 森下卓 '02.11  
谷川浩司全集 平成十一年度版 谷川浩司 '01.12  
先ちゃんの順位戦泣き笑い熱局集 先崎学 '00.8  
実戦の振り飛車破り 郷田真隆 '00.8  
谷川浩司全集 平成十年度版 谷川浩司 '00.6  
攻める振り飛車 四間飛車穴熊&力戦振り飛車 鈴木大介 '00.4  


永世竜王への軌跡
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永世竜王への軌跡
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渡辺明
毎日コミュニケーションズ
ISBN:978-4-8399-3236-7
2009年7月
\1,890(5%税込)
320p/21cm

[総合評価]
S

難易度:★★★★
図面:見開き4枚
内容:(質)A(量)A
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:A
上級〜向き
第1部 自戦記編 ・第7局 憧れの棋士に嬉しい初勝利
 (第17期竜王戦決勝トーナメント 対▲谷川浩司王位・棋王戦)
・第17局 新手が実り竜王奪取
 (第17期竜王戦七番勝負第7局 対▲森内俊之竜王戦)
○第17期エピソード
・第18局 初採用の一手損角換わり
 (第18期竜王戦七番勝負第1局 対▲木村一基七段戦)
・第21局 4連勝で最年少九段に
 (第18期竜王戦七番勝負第4局 対△木村一基七段戦)
○第18期エピソード
・第24局 土俵際で△7九角が炸裂
 (第19期竜王戦七番勝負第3局 対▲佐藤康光棋聖戦)
・第28局 リードを死守して激闘制す
 (第19期竜王戦七番勝負第7局 対△佐藤康光棋聖戦)
○第19期エピソード
・第34局 残り時間を使い切っての最善手
 (第20期竜王戦七番勝負第6局 対△佐藤康光棋聖・棋王戦)
○第20期エピソード
・第35局 羽生名人の大局観に脱帽
 (第21期竜王戦七番勝負第1局 対△羽生善治名人(四冠)戦)
・第38局 九死に一生を得る
 (第21期竜王戦七番勝負第4局 対▲羽生善治名人(四冠)戦)
・第41局 すべてを懸けた最終局
 (第21期竜王戦七番勝負第7局 対▲羽生善治名人(四冠)戦
○第21期エピソード
242p
第2部 棋譜解説編 第1局 幸先の良いスタート  対△土佐浩司七段戦
〜第40局 急戦矢倉の新手が奏功 対▲羽生善治名人(四冠)戦
63p

◆内容紹介
著者の渡辺明は第21期竜王戦で初代永世竜王を賭けて羽生善治名人と戦い、将棋界初の3連敗4連勝でその資格を得ました。本書はこれを記念して出版する自戦記集で、
初戴冠を果たした第17期予選からの全41局を収録しています。中心となる自戦記編では、終盤の妙手△7九角が炸裂した佐藤康光戦や、3連敗と追い込まれながらも打ち歩詰めで難を逃れた羽生善治戦など、記憶に残る10局を取り上げました。
著者が心がけたのは、読んで楽しい本にすることと、盤駒で並べなくても将棋の内容がわかるようにすること。そのために
当時の素直な心境やハプニングを紹介し、読み筋と変化については参考図を用いるなどしています。
ゆったりしたA5判に棋譜解説編も載せ、320ページとボリュームも満点。楽しみながら棋力向上も望める大変お得な一冊なので、たっぷりとお楽しみください。

渡辺明・初代永世竜王の自戦記本。

渡辺は、第17期竜王戦で森内を破って初戴冠を果たしたあと、5期連続で竜王を防衛して、史上初の「永世竜王」になった。本書は、第17期竜王戦の予選から第21期竜王戦七番勝負までのすべての将棋を渡辺本人の解説付きで収録し、特に渡辺が印象に残っている10局を自戦記として記したものである。

渡辺の自戦記本は初めてだが、『頭脳勝負 将棋の世界』(渡辺明,筑摩書房,2007)に載っている自戦記が相当面白かったので、本書も期待していた。そして、その期待は裏切られなかった。

本人は『谷川浩司全集』をかなり意識して書いたそうだが、いくつかの工夫やネタ満載など、一部は『谷川浩司全集』を上回っている。
 ・各所にちりばめられた「おやつネタ」
 ・封じ手に関する心理的なやり取り
 ・指しているときの心情
 ・(一部ではあるが)思考の逡巡も含めた読みの公開 etc.

自戦記編、棋譜解説編、および「ネタ」について、例を挙げて紹介していこう。……レビューの続きを読む(2009Oct21)


プロへの道
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プロへの道
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深浦康市
日本将棋連盟/発行
毎日コミュニケーションズ/販売
ISBN:978-4-8399-3264-0
2009年5月
\1,575(5%税込)
224p/19cm

[総合評価]
A

難易度:★★★★
図面:見開き3〜5枚
内容:(質)A(量)A
レイアウト:A
解説:B
読みやすさ:B+
上級〜有段向き
プロローグ −目標としていた先輩に勝つ−
憧れの名人との対局 −谷川名人との飛車落ち戦−
師への恩返し −天命か、師匠との決戦−
新たなるスタート
プロの厳しさ −昇級どころか降級か−
成長のとき −ひたすら技術を追求するとき−
新しい目標へ −とてつもなく長い時間−

・【コラム】思い出のワンシーン(1)〜(7)
・【参考棋譜】56局

◆内容紹介
「九州にタイトルを持って帰る」王位戦でそう公言した深浦康市は、フルセットの激闘の末、羽生善治からタイトルを奪取。見事約束を実現。昨年も羽生を退けて王位を防衛しました。
本書は、長崎県佐世保市に育った
深浦がどのようにプロ棋士となっていったかを解き明かしたものです。深浦の子どものときからの指導者が、プロになる厳しさと大変さ、そしてそれを実現していった深浦の様子を克明に記しています。
また、奨励会での熱戦譜など、深浦少年の棋譜を約60局収録。そのうち奨励会三段リーグの棋譜が40数局。プロを目指す者たちの棋譜には、トッププロ同士の戦いにも負けない熱い思いがぎっしりと詰まっています。プロ棋士を目指す子どもや、その指導者の方はもちろん、プロの片鱗に触れたい将棋ファンにも必読の書と言えましょう。
深浦康市(現・九段)の修業時代を解説した本。

プロ棋士になるためには、通常は奨励会に入会し、勝ち星を重ねて昇段し、三段リーグを勝ち抜いて四段に昇段する必要がある。これまで、奨励会での苦闘を描いた作品は数多く存在するものの、現役のトップ棋士がどのように奨励会を潜り抜けてきたかを詳細に書いた本はあまりなかった。

本書は、深浦の奨励会入会から四段昇段までを詳しく解説した本である。……レビューの続きを読む(2016Mar20)


私は歩である この一手こうだ
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私は歩である
この一手こうだ
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好田隆
神戸新聞総合出版センター
ISBN:978-4-343-00502-1
2009年1月
\1,260(5%税込)
192p/21cm
   
藤井清明(小野)昭和46年1月2日
青木潤(兵庫)昭和51年5月23日
北田敏文(志方)昭和52年2月20日
香田啓輔(志方)昭和54年5月27日
仮屋克郎(九州)昭和54年6月23〜24日
大西秀雄(西脇)昭和54年9月9日
高木範彦(東京)昭和56年10月23日
高野真一(九州)昭和56年10月23日
船江文明(志方)昭和58年1月20日
高尾克博(東海)昭和59年9月22日
〔ほか〕

◆内容紹介
アマチュア四段を取得している著者が、これまで経験してきた将棋対局の勝負どころを、50問の問題形式にして披露(棋譜付き)、解説を加えます。

◆著者略歴(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
兵庫県印南郡志方町生まれ。昭和47年、米田郵便局採用。平成17年3月、明石郵便局第二集配営業課長を最後に、郵政を退職。昭和58年第4回西日本職域団体対抗将棋大会A級準優勝。平成3年第20回全国支部対抗団体戦西日本大会ベスト8。昭和55年より高砂市(教育委員会)小・中学生将棋大会審判。同62年より日本将棋連盟高砂支部大会審判、継続中。現在、将棋四段。日本将棋連盟高砂支部副支部長。公認将棋コーチ。兵庫県加古川市在住
 


関西新鋭棋士実戦集
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マイコミ将棋BOOKS
関西新鋭棋士実戦集
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豊島将之
糸谷哲郎
村田智弘

毎日コミュニケーションズ
ISBN:978-4-8399-2906-0
2008年7月
\1,449(5%税込)
224p/19cm

[総合評価]
C

難易度:★★★★
  〜★★★★☆

図面:見開き4枚

内容:(質)A(量)C
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:A
上級〜有段向き
第1章 豊島将之四段 ・深夜の大熱戦―対村中秀史四段戦
・早指しの熱戦―対飯島栄治五段戦
・力を出しきった一局―対山崎隆之七段戦
・憧れの棋士との対戦―対谷川浩司九段戦
【コラム】勉強方法
72p
第2章 糸谷哲郎五段 ・角換わりの会心譜―対橋本崇載七段戦
・ねじりあいを制した角換わり局―対阿部隆八段戦
・1手損角換わり棒銀対右玉―対西尾明四段戦
・第37期新人王戦決勝第2局―対横山泰明四段戦
【コラム】後手番の苦境
72p
第3章 村田智弘五段 ・相穴熊の攻防―対杉本昌隆七段戦
・自分らしい将棋―対南芳一九段戦
・居飛車穴熊の攻略―対浦野真彦七段戦
・15連勝目の一局―対西川慶二七段戦
【コラム】関東と関西
72p

◆内容紹介(MYCOMホームページより)
本書は新鋭実戦集の第3弾です。近年関西には、将来を期待される若手棋士が続々と登場しています。本書では、その中でも特に評価の高い3人の将棋を、詳しい変化とともに解説してあります。
それぞれの将棋には、序盤で自分のペースに持ち込む指し方とか、苦しいときの粘り方など、勝利するために必要な要素がたくさん詰まっています。一局の中でポイントとなる局面については変化を詳しく載せましたので、そのエッセンスを吸収してほしいと思います。

関西若手棋士の自戦記集。

先行して発売された『新鋭振り飛車実戦集』(MYCOM,2008.02)では、デビュー2〜3年の若手4人×各3局だったが、本書ではデビューも年齢もバラバラの若手3人×各4局となっている。そのため、各棋士の棋風やイメージは、少しとらえやすくなっている。

また、
「研究」コーナーは、『〜振り飛車〜』では1局につき2つが基本だったが、本書では完全に各棋士の「おまかせ」になっているようである。例えば、豊島は1局目と2局目で序盤から終盤まで各4回の研究コーナーを設けているが、糸谷の1局目と2局目は各1回だけである。

著者の紹介をしておこう。……レビューの続きを読む(2012Aug24)


新鋭居飛車実戦集
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マイコミ将棋BOOKS
新鋭居飛車実戦集
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西尾明
大平武洋
村中秀史

毎日コミュニケーションズ
ISBN:978-4-8399-2860-5
2008年5月
\1,449(5%税込)
224p/19cm

[総合評価]
B

難易度:★★★★
図面:見開き4枚
内容:(質)A(量)C
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:A
上級〜有段向き
第1章 西尾明五段 ・新戦法を相手にする―対中村亮介四段戦
・自分らしい一局―対横山泰明四段戦
・力戦矢倉を戦う―対木村一基七段戦
・名人に初勝利―対森内俊之名人戦
【コラム】最近の傾向
 
第2章 大平武洋五段 ・急戦か持久戦か?―対長岡裕也四段戦
・昇段の一番―対長沼洋七段戦
・脇システムの戦い―対勝又清和六段戦
・矢倉でも1手損?―対佐藤秀司六段戦
【コラム】大きく指す
 
第3章 村中秀史四段 ・相穴熊の戦い―対久保利明八段戦
・四間飛車銀冠との戦い―対千葉幸生戦
・森下システムの戦い―対佐藤紳哉五段戦
・4六銀3七桂と戦う―対先崎学八段戦
【コラム】私と矢倉
 

・【コラム】最近の傾向(西尾明)/大きく指す(大平武洋)/私と矢倉(村中秀史)

◆内容紹介(MYCOMホームページより)
本書は居飛車党本格派よる自戦記集です。著者の3人はいずれも将来有望な若手棋士で、森内名人、久保八段、木村八段など、一流棋士と戦った将棋を解説しています。
戦型は対振り飛車と、矢倉を中心とした相居飛車です。「研究」と題したページでは、実戦に現れなかった流行の序盤や、中終盤の重要な変化を詳しく解説しています。
若手棋士がどのような考え方をして居飛車を指しているのかが、よくわかる一冊となっています。

居飛車党の若手棋士の自戦記集。

先行して発売された『新鋭振り飛車実戦集』(MYCOM,2008.02)、後発の『関西新鋭棋士実戦集』(2008.07)と併せ、「若手棋士自戦記集」三部作の中巻にあたる一冊。本書は居飛車党3人のオムニバス形式で、1人あたり4局、計12局の自戦記になっている。

自戦記に挟む形で、著者が気になる局面をより詳しく検討する「研究」コーナーは、本書でも健在。1局につき1〜2回挿入されており、各棋士の「おまかせ」ながら、他の2冊に比べて統一感が取れている。

著者の紹介をしておこう。……レビューの続きを読む(2013Sep09)


新鋭振り飛車実戦集
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マイコミ将棋BOOKS
新鋭振り飛車実戦集
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戸辺誠
遠山雄亮
長岡裕也
高ア一生

毎日コミュニケーションズ
ISBN:978-4-8399-2769-1
2008年2月
\1,449(5%税込)
224p/19cm

[総合評価]
C

難易度:★★★★
図面:見開き4枚
内容:(質)B(量)C
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:A
上級〜有段向き
※詳しい内容紹介は個別ページを参照
第1章 戸辺誠四段 ・ゴキゲン中飛車の快勝譜 対加藤一二三九段戦
・石田流を巡る戦い―対広瀬章人五段戦
・先手中飛車の大熱戦―対飯塚祐紀六段戦
【コラム】ゴキゲン中飛車のすすめ
54p
第2章 遠山雄亮四段 ・玉頭位取りとの攻防―対木下浩一六段戦
・居飛車穴熊との戦い―対大野八一雄六段戦
・記念すべき名人との初対戦―対森内俊之名人戦
【コラム】自戦記とブログ
54p
第3章 長岡裕也四段 ・3二銀型四間飛車対山田定跡―対児玉孝一七段戦
・3二銀型四間飛車・角交換型―対伊藤能五段戦
・3二銀型四間飛車対鷺宮定跡―対櫛田陽一六段戦
【コラム】後手番の珍作戦
54p
第4章 高崎一生四段 ・会心の一局―対佐藤紳哉五段戦
・劣勢をはねかえす―対西尾明四段戦
・飛損の手順に踏み込む―対児玉孝一七段
【コラム】四間飛車党の今
54p

◆内容紹介(MYCOMホームページより)
本書は新進気鋭の振り飛車党4人による自戦記集です。戦型は四間飛車、中飛車、三間飛車に加え、最近流行の角交換型向かい飛車を収録しています。序盤の変化や終盤のポイントについては「研究」と題して、深く詳しい解説をしています。
若手棋士がどのような考え方をして振り飛車を指しているのかが、よくわかる一冊となっています。

若手振飛車党の自戦記集。

デビュー2〜3年のイキのいい若手振飛車党が1人あたり3局を自戦解説。1つの自戦記にはたいてい2つの「研究」コーナーが挿入され、序盤定跡の研究や詳しく検討しておきたい変化などを2〜4ページを使って詳しい解説がされている。

著者の紹介をしておこう。……レビューの続きを読む(2008May15)


新 谷川浩司全集 3 新 谷川浩司全集 4
平成十五年度版
王位防衛に加えて棋王奪取!!
─勝率7割を超えた竜驤虎視の一年─
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谷川浩司
毎日コミュニケーションズ
ISBN:4-8399-1693-4
2005年5月
\1,785(5%税込)
288p/19cm/H.C.
   
第一部 自戦記編 自戦記=15局  
第二部 棋譜解説編 40局(千日手局を含む)  
第三部 光速ノート編 谷川浩司応援ホームページ「光よりも速く」より収録  
第四部 記録集 平成15年度全記録/棋戦別成績/年譜  

・巻頭インタビュー

◆平成15年(2003年)度 谷川の主な成績
54局 38勝16敗 勝率.704
・A級順位戦 5-4で3位
・王位戦 羽生王座を4-1で破り防衛
・棋王戦 丸山棋王に挑戦、3-1で奪取
・王将戦リーグ 4-2で残留

◆内容紹介(MYCOMホームページより)
将棋界初の年度別個人全集として出版されている「谷川浩司全集」の最新作。第44期王位戦の挑戦者には最大のライバル羽生善治竜王・名人を迎えた。昨年と立場を変えて行われた7番勝負。この戦いを制し、その勢いを駆って第29期棋王の挑戦者に名乗りを上げる。丸山棋王との5番勝負も制し、平成9年度以来の二冠王に輝いた平成15年度版全記録。全54局に加えて巻頭特別インタビューと記録集、さらに谷川浩司応援ホームページ「光よりも速く」より光速ノート編(エッセー)を収録。将棋ファン、谷川ファンにぜひ読んでいただきたい一冊。

 


振り飛車自由自在
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NHK将棋シリーズ
鈴木大介の
振り飛車自由自在
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鈴木大介
日本放送出版協会
ISBN:4-14-016130-2
2005年2月
\1,050(5%税込)
222p/19cm
   
第1章 対急戦指南 (1)四間飛車vs棒銀 (2)四間飛車vs7筋早仕掛け
(3)四間飛車対地下鉄飛車 (4)四間飛車対5筋位取り
(5)角交換型中飛車 (6)5筋位取り中飛車
(7)石田流三間飛車 (8)向飛車vs△6五歩
・実戦譜解説=5局
108p
第2章 対持久戦指南 (1)四間飛車vs居飛車穴熊 (2)四間飛車vs左美濃
(3)四間飛車vs右四間穴熊 (4)四間飛車vsトーチカ
(5)三間飛車vs左美濃 (6)5筋位取り中飛車
(7)四間飛車穴熊vs銀冠 (8)四間飛車穴熊vs居飛車穴熊
・実戦譜解説=4局
108p

◆内容紹介
NHK将棋講座(2003.10〜2004.3)のテキストを加筆修正したもの。振り飛車全般の指し方のコツを、実戦譜をもとに、対急戦、持久戦に分けて伝授。序盤から終盤まで必須の手筋や考え方が満載。

 


田村流けんか殺法
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新プロの将棋シリーズ(3)
田村流けんか殺法
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田村康介
毎日コミュニケーションズ
ISBN:4-8399-1637-3
2004年11月
\1,449(5%税込)
256p/19cm

[総合評価]
C

難易度:★★★☆
図面:見開き4枚
内容:(質)B(量)B
レイアウト:A
解説:B
読みやすさ:B
上級〜有段向き
第1章 講座編 (1)強気で押して勝機をつかめ 〜対▲屋敷伸之七段戦〜
(2)開始直後にノックアウトチャンス 〜対△木村一基七段戦〜
(3)相手のパンチにパンチを合わせる 〜対△野月浩貴五段戦〜
(4)角換わり乱戦 〜対▲中原誠永世十段戦〜
(5)早指しは序盤から強気で押せ 〜対▲堀口一史座五段戦〜
(6)押され気味でもくよくよしない 〜対△鈴木大介六段戦〜
(7)ときには挑発も必要なけんか殺法 〜対△久保利明五段戦〜
(8)振り飛車党を挑発する3手目▲4八銀 〜対△久保利明七段戦〜
(9)手得を生かす作戦の選択…棒銀戦法 〜対△高野秀行五段戦〜
(10)リードされたら局面を収めてはいけない 〜対▲安用寺孝功四段戦〜
(11)近藤流のゴキゲン中飛車 〜対△佐藤紳哉五段戦〜
(12)不利な時にはハッタリも必要 〜対▲加藤一二三九段戦〜
 
第2章 実戦編 (1)挑発に乗るけんか殺法 対△郷田真隆六段戦,角換わり▲早繰り銀
(2)飛車を振らせて力戦に 対▲行方尚史五段戦,2手目△3二金
(3)投げやり指しで開き直る 対▲伊藤果七段戦,△早石田
(4)気合いで決めた一局 対△杉本昌隆六段戦
 

・田村流上達コラム

◆内容紹介
「最後の無頼派」の異名を取る田村五段の初の著書。定跡形よりも力戦形を得意とする田村五段が、自らの実戦を題材に戦い方の極意を伝授する。

田村康介の自戦解説。週刊将棋に連載された「田村流けんか殺法」に、第2章を追加したもの。

田村五段は早見え・早指しの実戦派。ゴキゲン中飛車が得意だが、他の戦型も指すこなすし、序盤から隙があればガンガン咎めに行くタイプだ。乱戦も大歓迎で、本書でも「えっ、そんな手あるの?」という手があちこちに登場する。必ずしも最善手ではない場合もあるが、非常に実戦的で勢いのある将棋である。

・「劣勢のときは真面目な手を指すより投げやりな手を指す方がいい場合もあります。」(222p)
・「多少悪いときは悪い手を指した方が逆転のチャンスが多いような気がします」(223p)
こういう解説が多い。「わたしには合わないタイプだな」と思いました(笑)。

収録棋譜は15局。ただ、序盤や終盤が割愛されているものもある。単行本化のときに補完してほしかった。また、レイアウトはいまいち。部分的に棋譜がかなり長かったり、解説と図面が飛んでいたりと、ちょっと読みにい。

将棋は気合だ!」と思う方は、一読の価値はあると思う。わたしは食アタリを起こしました。(2005Feb25)


注釈 康光戦記
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最強将棋21
注釈 康光戦記
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佐藤康光
浅川書房
ISBN:4-86137-005-1
2004年7月
\1,575(5%税込)
272p/19cm

[総合評価]
B

難易度:★★★★☆
図面:見開き4〜5枚
内容:(質)A(量)B
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:B
上級〜有段向き
自戦記=14局、各章末に注釈とインタビュー多数
1 ▲谷川九段 △佐藤(康)王将 横歩取り△8五飛 2002.04.12 第73期棋聖戦
2 ▲郷田棋聖 △佐藤(康)王将 相矢倉 相四手角 2002.06.12 第73期棋聖戦第1局
3 ▲佐藤(康)王将 △森内名人 角換わり△棒銀 2002.06.17 第43期王位戦白組プレーオフ
4 ▲佐藤(康)王将 △郷田棋聖 角換わり相腰掛銀 2002.08.01 第73期棋聖戦第5局
5 ▲藤井九段 △佐藤(康)棋聖王将 ▲四間飛車藤井システム 2002.08.06 第50期王座戦挑決
6 ▲佐藤(康)棋聖王将 △森下八段 角換わり△右玉 2002.11.08 第61期A級順位戦
7 ▲佐藤(康)棋聖王将 △屋敷八段 △向飛車▲居飛車穴熊 2002.12.16 第21回朝日OP
8 ▲佐藤(康)棋聖王将 △谷川王位 横歩取り△8五飛 2003.01.11 第61期A級順位戦
9 ▲佐藤(康)棋聖王将 △深浦七段 横歩取り△8四飛+中原流 2003.02.08 第21回朝日OP
10 ▲羽生竜王 △佐藤(康)棋聖王将 △三間飛車 相穴熊 2003.02.12 第52期王将戦第4局
11 ▲佐藤(康)棋聖 △藤井九段 △四間飛車藤井システム 2003.04.17 第16期竜王戦1組
12 ▲佐藤(康)棋聖 △丸山棋王 横歩取り△8五飛 2003.07.01 第74期棋聖戦第3局
13 ▲佐藤(康)棋聖 △久保八段 △ゴキゲン中飛車 2003.08.01 第16期竜王戦本戦
14 ▲渡辺五段 △佐藤(康)棋聖 相掛かり▲宮坂流棒銀 2003.08.25 第21回NHK杯

◆内容紹介(まえがきより) ⇒浅川書房HPの紹介
研究将棋全盛のいま、私はかなり「古典的」な棋士になってしまったかもしれない。研究合戦の将棋も嫌いではないのだが、一方的に終わってしまうのはつまらない。将棋は終盤が面白い。将棋は後手番も面白い。そうした私の気持ち、プロとしての考えもふんだんに述べた。トーナメント・プロとしてふだんどんなことを考えているのか、それを伝えることができればうれしい。もちろん、迫力ある終盤もぜひご覧いただきたい。

佐藤康光の自戦記集。

佐藤の自戦記といえば、『康光流現代矢倉』シリーズ(日本将棋連盟,1997,全3巻)や『康光流四間飛車破り』(同,1999)などがあるが、これらは戦法解説の傾向が強かった。また『佐藤康光の戦いの絶対感覚』(河出書房新社,2000)もあるが、こちらは佐藤の実戦を題材に大局観や読みを解説したものだった。というわけで、佐藤の純粋な“自戦記集”というのは本書が初めてである。

本書の自戦記は、将棋世界誌に一度連載されたものから、佐藤が面白い将棋だと思ったものを抜粋し、大幅に書き直している。わたしは現物を見ていないのだが、将棋世界誌の佐藤の自戦記はかなり難解だったらしく、逆にほとんど反応がなかったことを佐藤は気にしている。それで、本書では本文をほぼ全面的に書き直したそうだ。

それでも単行本の自戦記としては非常にレベルの高い仕上がりになっている。これに“注釈”を加えたことで、少しだが難度が下がっている。

本書のウリである“注釈”は、各局の最後に1〜2ページ、インタビューと補足解説で構成。この「インタビュー」が面白い試みで、今までの自戦記集にはあまりなかったものである。一つ一つは断片的だが、インタビューアが佐藤の言を引き出してくれるので、非常に読み応えがある。その一端を紹介すると、

 ・「私は読み筋が合う人がいないんですよ。」(62p)
 ・「実は、私が(トッププロの中で)一番筋が悪いんですよ」(146p)
 ・「居飛車党にとっては、(三間飛車は)四間飛車より指しやすそうに見えるんです。」(194p)
 ・「新聞も七紙取っていて、もちろん将棋欄が目的です」(212p)
(←凄…。棋書ミニ投票PetitPollのQ12、全紙取ってる1名様は佐藤棋聖だったのかぁ(違))
 ・「(最近の将棋は研究中心で)知識知識といいますが、自分で考えた知識でないといけません」(212p)
 ・「わたしはアホですか?」(214p)
(←え)

どうです、読みたくなったでしょう。(笑)

ただ、もう一方の“注釈”である「補足解説」は、できれば本文と同一ページ内でやってくれる方が良かった。ページを何度もめくり返す必要があるので、読みにくくなっている。スペースの事情などがあるだろうが、次に同様の自戦記を出版するときには、ぜひとも一考していただきたい。

全14局とちょっと物足りないのと、次回への期待を込めて、あえて激辛のB。(2004Nov05)


新 谷川浩司全集 3 新 谷川浩司全集 3
平成14年度版
通算1000勝達成!
さらなる飛翔へ
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谷川浩司
毎日コミュニケーションズ
ISBN:4-8399-1534-2
2004年7月
\1,785
264p/19cm/H.C.
   
第一部 自戦記編 自戦記=15局  
第二部 棋譜解説編 32局(千日手局を含む)  
第三部 光速ノート編 谷川浩司応援ホームページ「光よりも速く」より収録  
第四部 記録集 平成14年度全記録/棋戦別成績/1000勝の軌跡/年譜(谷川浩司 記)  

◆平成14年(2002年)度 谷川の主な成績
45局 26勝19敗 勝率.577
・A級順位戦 5-4で4位
・王位戦 羽生王位に挑戦、4-1で奪取
・王将戦リーグ 2-4で陥落
・銀河戦で優勝

◆内容紹介(MYCOMホームページより)
将棋界初の年度別個人全集として出版されている「谷川浩司全集」の最新作。最大のライバル羽生善治との第43期王位を懸けた7番勝負開幕戦での1000勝達成をはじめ、王位獲得、銀河戦優勝と実績を残した平成十四年度版全記録。巻頭特別インタビューと全45局に加え充実した記録集、さらには谷川浩司応援ホームページ「光よりも速く」より光速ノート編(エッセー)を収録。谷川浩司王位・棋王の魅力をあますことなく伝えている。

 


新 谷川浩司全集 2 新 谷川浩司全集 2
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谷川浩司
毎日コミュニケーションズ
ISBN:4-8399-1317-X
2004年1月
\1,500
264p/19cm/H.C.
   
第一部 自戦記編 自戦記=15局  
第二部 棋譜解説編 44局  
    ・13年度全成績一覧
・対戦相手索引
 

◆平成13年(2001年)度 谷川の主な成績
58局(5位) 32勝26敗(勝ち数9位) 勝率.552
・名人戦 丸山名人に3-4で敗れ挑戦失敗
・竜王戦 ランキング戦1組優勝
・全日プロ 決勝進出 森内八段に2-3で破れ準優勝
・A級順位戦 6-3で3位

◆内容紹介(MYCOMホームページより)
将棋界初の年度別個人全集として出版されている「谷川浩司全集」の最新作となる平成十三年度版。対羽生戦が23局と多かった前年度とはうって変わり、平成十三年度は全日本プロトーナメント決勝や名人戦で番勝負を戦った森内八段、丸山名人との顔合わせが増える。戦型も横歩取り中座流や四間飛車が主流になっていく。自戦記15局を含む全59局を収録。

 


羽生善治 好機の視点
zoom
小学館文庫
羽生善治 好機の視点
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羽生善治
小学館
ISBN:4-09-405751-X
2003年8月
\476
215p/16cm

[総合評価]
B

難易度:★★★★
図面:見開き1〜2枚
内容:(質)B(量)A
レイアウト:B
解説:B
読みやすさ:B
上級〜有段向き
※詳しい内容は個別ページを参照
(1)ロンドン対局 (2)振り飛車の系譜 (3)コピー将棋 (4)見たこともない展開 (5)阪田流向かい飛車 (6)勝負勘の維持 (7)薄氷を踏む勝利 (8)臆病風 (9)チェスのエンドゲーム (10)スーパー四間vsイビアナ (11)優れた新手 (12)好手が潜む (13)時代は巡る (14)宗歩に学ぶ (15)結論が出ない不安 (16)桂の破壊力と意外性 (17)初めて尽くしの名人戦 (18)持久戦調の金と銀 (19)苦手相手の演じた“趣向” (20)谷川先生の振り飛車 (21)ひねり飛車の工夫 (22)飛先交換腰掛け銀 (23)切れ筋を絶つ (24)矢倉模様の出だしから (25)カニカニ銀対策 (26)“手抜き”の最善手 (27)難解な戦い (28)神様のいたずら (29)名人戦特集

◆内容紹介
本書は、1992年から95年にかけて行われた対局について、羽生善治名人自ら印象的シーンを取り上げ感想を加えたものである。稀代の天才棋士が、谷川浩司(現王位)、佐藤康光(現棋聖)、中原誠永世十段、米長邦雄永世棋聖ほか、宿命のライバルたちと繰り広げた若き日の激闘の軌跡―。
羽生の20代前半の頃の自戦解説書。「将棋マガジン」誌に掲載された「ハブの眼」をまとめたもの。(読む前は、よくある口述筆記系のエッセイ集かと思っていました)

期間は1992年9月〜1995年5月。羽生のタイトルが二冠から六冠へと順調に増えていった時期だ。まえがきでは「今、振り返ってみると恥ずかしい部分も多く、封印してしまいたい気持ちです。まず、将棋の内容が若いというか、粗い印象があります。いろいろな作戦・戦法を試している意味もあったのですが、無謀に近い棋譜も数多く見受けられます。」とある。しかし棋界制覇へ邁進していたことは確かであり、もっとも羽生が恐ろしかった時期である。なお、「2手目△6二銀」や「2手目△3二金」など、確かにいろいろな作戦が登場する。

印象的だったのが、「優れた一手の新手は百手の研究より優る」(88p)という言葉。相掛かり▲3七銀戦法に対し、後手の谷川が△6三銀とせずに△8八角成としたのが、手損だが低い構えのまま局面を収めて秀逸、というのを表現したもの。大きな新手一つで既存の定跡がガラリと変わってしまう。ここ数年でも、横歩取り△8五飛・ゴキゲン中飛車・一手損角換わり・角交換振飛車など、さまざまな新発想が出てきているだけに、すごく実感できる言葉だ。

各回の構成は次の通り。最初に時節の挨拶や小ネタを振ったあと、3局のハイライトを4図面で解説し、感想を加える。月によっては2局のときもある。

文庫版のため字が小さく、図面も飛んでいるので若干読みにくい。また、棋譜(総譜)がないのがかなりの残念ポイント。しかしトッププロがナマの感想を書いているのは結構貴重。初出から10年以上経過しているためかなり鮮度が落ちているが、通勤のお供で一読する価値は十分あり。値段も安いし。

なお、なぜタイトルが「好機の視点」なのかはさっぱり分かりませんでした…。(2005Nov18)



zoom
新 谷川浩司全集 1
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谷川浩司
毎日コミュニケーションズ
ISBN:4-8399-1075-8
2003年6月
\1,500
272p/19cm/H.C.

[総合評価]
A

難易度:★★★★
図面:見開き6枚(自戦記編)
内容:(質)A(量)S
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:A
上級〜有段向き
第1部 自戦記編 ・自戦記=15局 180p
第2部 棋譜解説編 ・棋譜解説=63局 82p
  12年度全成績 ・成績表
・対戦相手別索引
3p

◆平成12年(2000年)度 谷川の主な成績
78局(2位) 51勝27敗(勝ち数2位) 勝率.654
・全日プロ 岡崎五段を3-0で破り優勝
・棋聖戦 羽生四冠に2-3で敗れ棋聖を失う
・王位戦 羽生王位に3-4で敗れ挑戦失敗
・王将戦 羽生王将に1-4で敗れ挑戦失敗
・名人戦 A級順位戦7-2で挑戦者になる

◆内容紹介(MYCOMホームページより)
将棋界初の年度別個人全集として出版されている「谷川浩司全集」の最新作となる平成十二年度版です。平成十二年度はタイトル奪取はならなかったが、各棋戦で幅広く活躍した一年。羽生善治と戦った棋聖戦・王位戦・王将戦、名人挑戦を決めた佐藤康光とのA級順位戦最終局、岡崎洋との全日本プロトーナメント決勝五番勝負ほか、全78局を収録。今回から装丁が変わり、お買い得価格となります。

谷川浩司の年度別・個人自戦記集の平成12年度版。

従来のスタイルを一新し、版型と装丁をコストダウンした分、定価が半額になってお買い得になった。内容・構成は従来版とほとんど同じだが、写真類はほとんど削除されている(自戦記編の先頭に一枚あるだけ)。

平成12年度の谷川は絶好調。勝ち数51は、例年なら間違いなく1位だ。ただ、この年度は羽生がこれを上回る絶好調(89局68勝21敗、勝率.764)。谷川も羽生にだけはとことんやられ、羽生との3度のタイトル戦はいずれも辛酸を舐めた。谷川本人も「対羽生戦残念譜集の極みのようになってしまった」(まえがきより)と語っている。

本書の平成12年度版で多い戦型は、横歩取り角交換型(谷川後手)、横歩取り△8五飛vs▲6八玉型(谷川先手)、△四間飛車(谷川後手)、角換わり相腰掛銀(谷川先手)。

個人的には今回のモデルチェンジは歓迎。トップ棋士の80局弱もの棋譜が、解説付きで1500円ならかなりお得だ。『森下の矢倉』『森下の四間飛車破り』と比較しても、コストパフォーマンスは優るとも劣らない。版型が少し小さくなったので、カバンの中にも入れやすく、通勤通学時にも読みやすい大きさになった。評価はAとしたが、限りなくSに近い。従来版(平成11年度版まで)よりわずかに高めの評価をしています。

ただし、今までの谷川全集を揃えていた人には痛い限り。背表紙のデザインも大きさも違うので本棚に並べたときパッとしないし、なにより何年度版なのか分からない。せめて表紙&背表紙に○年度版って書いておいてくれれば良かったのになぁ…。数年分たまれば慣れるかな?(2003Aug20)


森下の対振り飛車熱戦譜
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森下卓
毎日コミュニケーションズ
ISBN:4-8399-0594-0
2002年11月
\2,000
272p/21cm/H.C.

[総合評価]
B

難易度:★★★★☆
図面:見開き6枚
内容:(質)A(量)B
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:A
上級〜有段向き
自戦記=20局
(対戦相手:藤井=7局、久保=5局、鈴木大=3局、小倉=2局、中村=2局、三浦=1局)

◆内容紹介(MYCOMホームページより)
現代振り飛車との最先端の濃密な戦い。純粋な居飛車党であり、手厚い指し回しは棋界随一を誇る森下卓八段が、対振り飛車実戦譜をまとめ、『森下の四間飛車破り』以来6年ぶりに実戦集として上梓しました。現代の代表的な振り飛車の使い手といえば藤井猛九段、久保利明七段、鈴木大介七段の三人。本書は特にこの三人を大きく取り扱いました。タイプの異なる振り飛車党に、様々な対策で立ち向かう森下八段の居飛車での戦いの軌跡を、森下八段が自ら書き下ろし、全20局を全編自戦記で綴った内容の濃い一冊です。
森下の対振飛車自戦記。

森下の四間飛車破り』(1996)は、森下の対四間飛車全棋譜が収められていたが、本書では“藤井システム誕生以降”の対振飛車に限定されている。さらにA級振飛車党三銃士の藤井・久保・鈴木大との対局に、特にスポットを当てて解説している。この3人は純粋振飛車党の中でも特に強く、しかも3人とも棋風も大局観も全然違うのだから面白い。

今回も森下ならではの丁寧な自戦記がいい感じである。特に目立つのは冒頭3局の「四間飛車藤井システムvs飛先不突き(or保留)袖飛車」と、まんなかあたりの「四間穴熊vs銀冠」。前者は比較的新しい指し方で、有力ながら試行錯誤中の様子。後者は前著で圧倒的勝率を誇った銀冠なのだが、森下の考え方がハッキリと変化した様子が綴られている。

ただ、『森下の四間飛車破り』と比べて、やはり量的に見劣りする。森下は、藤井システムの登場前後では対振飛車の考え方が全く変わり、藤井システム以前の将棋はあまり価値がないと見ているようだが、あえて対振飛車全棋譜(四間飛車以外)を収録してほしかった。または、藤井システム以後の、四間飛車を含む対振飛車全棋譜でも良かった。非常に惜しいが、あえてBとさせていただく。(2003Oct28)


谷川浩司全集 平成11年度版 谷川浩司全集
平成十一年度版
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谷川浩司
毎日コミュニケーションズ
ISBN:4-8399-0460-X
2001年12月
\3,000
335p/22cm/H.C.
   
◆内容紹介(MYCOMホームページより)
将棋界唯一の年度版個人全集。「自戦記編」と「棋譜解説編」の2部構成で平成11年度の全対局を収録しました。前年に名人と竜王を失い無冠に転落した谷川九段でしたが、そのまま屈することなく名人挑戦権を獲得。佐藤康光名人とのリターンマッチは、フルセットの激闘。惜しくも復位は果たせなかったものの、郷田真隆からは棋聖を奪取し無冠返上。持ち前の復活力を発揮した平成11年度でした。トップクラスで戦い続ける「光速流」の魅力を、本書であますところなく鑑賞できます。
 



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先ちゃんの
順位戦泣き笑い熱局集
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先崎学
日本将棋連盟
ISBN:4-8197-0255-6
2000年8月
\1,500
239p/21cm

[総合評価]
A

難易度:★★★☆
図面:見開き4枚
内容:(質)S(量)B
レイアウト:A
解説:S
中級〜有段向き
C2泥沼編 vs阿部、小倉、丸山、森内、岡崎、藤原 (6局) 70p
C1奮闘編 vs三浦、真田、中川、中田(功)、屋敷、鈴木(大) (6局) 72p
B2快進撃編 vs有森、藤井、田中(魁) (3局) 34p
B1飛躍編 vs神谷、南、中村、井上、桐山 (5局) 59p
天才(天才肌?)・先崎八段の、楽しく面白い自戦記。面白い、といっても爆笑系の面白さではなく、文章力に引き込まれてしまう面白さだ。そしてときどきクスッと笑わせてくれる。

先崎は最近の若手では珍しい、破天荒タイプの棋士である。その性格が災いしてか、羽生のライバルと目されながらもC2で8年も苦しんでいる。その後はブレイクしたのか、駆け上がるようにA級に昇った。そんな先崎だから、自戦記にもとても人間味が感じられる。

本文には心情面がたくさん書かれているが、棋譜の解説もしっかりしている。ただし、序盤の細かい判断はだいたいはしょっている。もともと先崎は変な序盤が好きだし(初手▲3六歩が有名)、本文中にも「悪くならなければ、序盤なんて、どうやっても同じようなものだ」(105p)と書いてあるくらいだ。(この言葉から、どんな将棋を指すのかだいたい分かる)

順位戦のB1以下はあまり注目されないし、棋譜も埋もれるものが多い(一部が将棋年鑑に載るくらい)。しかし棋士にとってはもっとも負けられない棋戦である。そんな中で、本書は「棋士にとっての順位戦」を知ることができる、案外貴重な一冊である。

実はこの本は図書館で借りたのであるが、こんなに面白いのならば買っておけば良かった。何度も並べるタイプの実戦集ではないので、さすがに今から買う気はしない(笑)。



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実戦の振り飛車破り
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郷田真隆
日本将棋連盟
ISBN:4-8197-0362-5
2000年8月
\1,200
229p/19cm

[総合評価]
C

難易度:★★★☆
図面:見開き4枚
内容:(質)B(量)B
レイアウト:A
解説:B
読みやすさ:A
上級〜有段向き
第1章 四間飛車編 10局 (1)▲5七銀左 (2)△棒銀 (3)△鷺宮 (4)▲棒銀
(5)▲棒銀 (6)△玉頭銀 (7)▲鷺宮 (8)玉頭位取り
(9)▲四間穴熊vs△銀冠 (10)△5筋位取り
102p
第2章 三間飛車編 5局 (1)△7三桂早仕掛け (2)▲3七桂早仕掛け
(3)△7五歩早仕掛け (4)△居飛車穴熊 (5)相穴熊
52p
第3章 向飛車編 3局 (1)▲4五歩早仕掛け (2)棒銀 (3)棒銀 36p
第4章 中飛車編 3局 (1)△7四銀vs▲5筋位取り中飛車
(2)対△ゴキゲン中飛車角交換
(3)▲中飛車穴熊vs△6五歩早仕掛け
32p
郷田の四段時代から八段になるまでの、対振飛車戦から21局を撰集した自戦記。郷田八段の初著作である。当時大流行の居飛車穴熊はあまりやらず、急戦中心になっている。

郷田で対振飛車急戦と言えば、なんといっても「対四間飛車早仕掛け△2四同角型での郷田新手▲9五歩(2000/4/10竜王戦1組)」が思い出されるが、残念ながら棋譜・自戦記は本書には収録されてなかった(この時点でかなりガッカリ…)。郷田新手そのものは、なぜか第3章(向飛車編)の途中で1pだけ紹介されていた。

解説は平易で読みやすい。初段〜三段くらいの方にはちょうど良さそう。反面、棋譜を並べていて「この手の意味は?」と思いそうなところに全く触れてなかったり、記述がチグハグな部分があったりするのが気になった。それほど多い訳ではないけれど。(たとえば、31pで「〜になるのが自慢だ」と言っておきながら(形勢良さそうですよね)、32pで「結論から言えば、第4図は居飛車が喜んで飛び込む順ではなかった」(えっ、不利なの?)って、どっちやねん!)

良くも悪くも「フツーの自戦記集」という印象だった。Bに少し届かないCということで。(2003Sep18)


谷川浩司全集 平成10年度版
zoom
谷川浩司全集
平成十年度版
個別ページへ
谷川浩司
毎日コミュニケーションズ
ISBN:4-8399-0323-9
2000年6月
\3,000
319p/22cm/H.C.
   
◆内容紹介
名人・竜王と相次ぐ失冠、無冠からの新たな挑戦が始まる。苦悩の年に一条の光、名人奪回に名乗り。現役トップ棋士の年度版個人全集第十弾。
 


攻める振り飛車
zoom
[実戦教室] 攻める振り飛車
四間飛車穴熊&力戦振り飛車
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鈴木大介
日本将棋連盟
ISBN:4-8197-0361-7
2000年4月
\1,200
223p/19cm

[総合評価]
C

難易度:★★★☆
図面:見開き4枚
内容:(質)A(量)C
レイアウト:A
解説:B
読みやすさ:A
中級〜上級向き
※各局の冒頭に「実戦次の一手」付き
第1章 四間飛車穴熊編 ・基本定跡=7p
・実戦解説
 (1)▲四間飛車穴熊vs△左美濃(vs中原誠永世十段)
 (2)△四間飛車穴熊vs▲銀冠(vs谷川浩司棋聖)
 (3)△四間飛車穴熊vs▲居飛車穴熊(vs丸山忠久八段)
 (4)△四間飛車穴熊vs▲地下鉄飛車模様(vs岡崎洋五段)
 (5)△四間飛車穴熊vs▲棒銀(vs勝又清和五段)
110p
第2章 力戦振り飛車編 ・基本定跡=7p
・実戦解説
 (1)力戦中飛車-1(▲ゴキゲン中飛車vs△丸山ワクチン)(vs西村一義八段)
 (2)力戦中飛車-2(▲ゴキゲン中飛車vs△4二金)(vs脇謙二七段)
 (3)力戦中飛車-3(▲ゴキゲン中飛車vs△3二金)(vs野月浩貴四段)
 (4)▲升田式石田流(vs大島映二六段)
 (5)▲石田流持久戦(vs丸山忠久八段)
106p

・【ミニコラム】私の将棋上達法

◆内容紹介
工夫した駒組み、仕掛けのポイント、勝負の呼吸など、破壊力バツグンの"鈴木流攻める振り飛車"の極意を、自選譜10局を題材に完全解説した振り飛車党の必携書。

鈴木大介の自戦解説集。

鈴木八段(当時は五段→六段)は四間飛車穴熊と力戦振飛車と得意とする純粋振飛車党で、それらの定跡書も出している。本書は竜王に挑戦した1999年度前後の将棋から、四間穴熊・ゴキゲン中飛車・石田流に絞って10局を解説している。

各章の冒頭では基本定跡を簡単に解説。各局の最初にトピックスとなる局面を挙げ、鈴木が指した次の手を考えた後、初手から投了までの解説に入る。解説は上級〜二段くらい向け。全体的にさっぱりして分かりやすい解説である一方、悪手を指したときにそれに代わる手が書かれてないのが残念なところ。

鈴木はやや悪い局面から逆転するイメージがある。本書でももちろん逆転した将棋も解説されているが、逆に良くなったところから徹底的に受け潰す指し方のほうが印象に残った。

数が少なかったので評価を低めにしたが、この戦型の自戦記はあまりないので、並べる価値はある。(2007Feb18)

※鈴木は後年『石田流新定跡』(2005)で居玉での速攻を著わしているが、本書の基本定跡解説(第2章)では、まだ「(居玉で▲7四歩は)やや無理」(p123,p188)としている。


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