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■田村流けんか殺法

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田村流けんか殺法
zoom
新プロの将棋シリーズ(3)
田村流けんか殺法
[総合評価] C

難易度:★★★☆

図面:見開き4枚
内容:(質)B(量)B
レイアウト:A
解説:B
読みやすさ:B
上級〜有段向き

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【著 者】 田村康介
【出版社】 毎日コミュニケーションズ
発行:2004年11月 ISBN:4-8399-1637-3
定価:1,449円(5%税込) 256ページ/19cm


【本の内容】
第1章 講座編 (1)強気で押して勝機をつかめ 〜対▲屋敷伸之七段戦〜
(2)開始直後にノックアウトチャンス 〜対△木村一基七段戦〜
(3)相手のパンチにパンチを合わせる 〜対△野月浩貴五段戦〜
(4)角換わり乱戦 〜対▲中原誠永世十段戦〜
(5)早指しは序盤から強気で押せ 〜対▲堀口一史座五段戦〜
(6)押され気味でもくよくよしない 〜対△鈴木大介六段戦〜
(7)ときには挑発も必要なけんか殺法 〜対△久保利明五段戦〜
(8)振り飛車党を挑発する3手目▲4八銀 〜対△久保利明七段戦〜
(9)手得を生かす作戦の選択…棒銀戦法 〜対△高野秀行五段戦〜
(10)リードされたら局面を収めてはいけない 〜対▲安用寺孝功四段戦〜
(11)近藤流のゴキゲン中飛車 〜対△佐藤紳哉五段戦〜
(12)不利な時にはハッタリも必要 〜対▲加藤一二三九段戦〜
 
第2章 実戦編 (1)挑発に乗るけんか殺法 対△郷田真隆六段戦,角換わり▲早繰り銀
(2)飛車を振らせて力戦に 対▲行方尚史五段戦,2手目△3二金
(3)投げやり指しで開き直る 対▲伊藤果七段戦,△早石田
(4)気合いで決めた一局 対△杉本昌隆六段戦
 

・田村流上達コラム

◆内容紹介
「最後の無頼派」の異名を取る田村五段の初の著書。定跡形よりも力戦形を得意とする田村五段が、自らの実戦を題材に戦い方の極意を伝授する。


【レビュー】
田村康介の自戦解説。週刊将棋に連載された「田村流けんか殺法」に、第2章を追加したもの。

田村五段は早見え・早指しの実戦派。ゴキゲン中飛車が得意だが、他の戦型も指すこなすし、序盤から隙があればガンガン咎めに行くタイプだ。乱戦も大歓迎で、本書でも「えっ、そんな手あるの?」という手があちこちに登場する。必ずしも最善手ではない場合もあるが、非常に実戦的で勢いのある将棋である。

・「劣勢のときは真面目な手を指すより投げやりな手を指す方がいい場合もあります。」(222p)
・「多少悪いときは悪い手を指した方が逆転のチャンスが多いような気がします」(223p)
こういう解説が多い。「わたしには合わないタイプだな」と思いました(笑)。

収録棋譜は15局。ただ、序盤や終盤が割愛されているものもある。単行本化のときに補完してほしかった。また、レイアウトはいまいち。部分的に棋譜がかなり長かったり、解説と図面が飛んでいたりと、ちょっと読みにい。

将棋は気合だ!」と思う方は、一読の価値はあると思う。わたしは食アタリを起こしました。(2005Feb25)



【関連書籍】

[ジャンル] 
自戦記
[シリーズ] 
新プロの将棋シリーズ
[著者] 
田村康介
[発行年] 
2004年

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