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■実戦教室 攻める振り飛車

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攻める振り飛車
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実戦教室 攻める振り飛車
四間飛車穴熊&力戦振り飛車
[総合評価] C

難易度:★★★☆

図面:見開き4枚
内容:(質)A(量)C
レイアウト:A
解説:B
読みやすさ:A
中級〜上級向き

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【著 者】 鈴木大介
【出版社】 日本将棋連盟
発行:2000年4月 ISBN:4-8197-0361-7
定価:1,200円 223ページ/19cm


【本の内容】
※各局の冒頭に「実戦次の一手」付き
第1章 四間飛車穴熊編 ・基本定跡=7p
・実戦解説
 (1)▲四間飛車穴熊vs△左美濃(vs中原誠永世十段)
 (2)△四間飛車穴熊vs▲銀冠(vs谷川浩司棋聖)
 (3)△四間飛車穴熊vs▲居飛車穴熊(vs丸山忠久八段)
 (4)△四間飛車穴熊vs▲地下鉄飛車模様(vs岡崎洋五段)
 (5)△四間飛車穴熊vs▲棒銀(vs勝又清和五段)
110p
第2章 力戦振り飛車編 ・基本定跡=7p
・実戦解説
 (1)力戦中飛車-1(▲ゴキゲン中飛車vs△丸山ワクチン)(vs西村一義八段)
 (2)力戦中飛車-2(▲ゴキゲン中飛車vs△4二金)(vs脇謙二七段)
 (3)力戦中飛車-3(▲ゴキゲン中飛車vs△3二金)(vs野月浩貴四段)
 (4)▲升田式石田流(vs大島映二六段)
 (5)▲石田流持久戦(vs丸山忠久八段)
106p

・【ミニコラム】私の将棋上達法

◆内容紹介
工夫した駒組み、仕掛けのポイント、勝負の呼吸など、破壊力バツグンの"鈴木流攻める振り飛車"の極意を、自選譜10局を題材に完全解説した振り飛車党の必携書。


【レビュー】
鈴木大介の自戦解説集。

鈴木八段(当時は五段→六段)は四間飛車穴熊と力戦振飛車と得意とする純粋振飛車党で、それらの定跡書も出している。本書は竜王に挑戦した1999年度前後の将棋から、四間穴熊・ゴキゲン中飛車・石田流に絞って10局を解説している。

各章の冒頭では基本定跡を簡単に解説。各局の最初にトピックスとなる局面を挙げ、鈴木が指した次の手を考えた後、初手から投了までの解説に入る。解説は上級〜二段くらい向け。全体的にさっぱりして分かりやすい解説である一方、悪手を指したときにそれに代わる手が書かれてないのが残念なところ。

鈴木はやや悪い局面から逆転するイメージがある。本書でももちろん逆転した将棋も解説されているが、逆に良くなったところから徹底的に受け潰す指し方のほうが印象に残った。

数が少なかったので評価を低めにしたが、この戦型の自戦記はあまりないので、並べる価値はある。(2007Feb18)

※鈴木は後年『石田流新定跡』(2005)で居玉での速攻を著わしているが、本書の基本定跡解説(第2章)では、まだ「(居玉で▲7四歩は)やや無理」(p123,p188)としている。


【他の方のレビュー】(外部リンク)
棋書解説&評価委員会
Capsule-Kaijuuの書評 いいたい放題
白砂青松の将棋研究室
Amazon.co.jp: カスタマーレビュー




【関連書籍】

[ジャンル] 
自戦記
[シリーズ] 
[著者] 
鈴木大介
[発行年] 
2000年

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