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書名 | 著者 | 発行 | 備考 |
早指しのコツ 〜秒読みで負けない感覚と技術〜 | 木村孝太郎 | '21.8 | |
超終盤術 逆転負けせずにきちんと勝ち切る考え方 | そら | '21.4 | 〔電子書籍〕 |
プロの実戦に学ぶ逆転の勝負術(将棋連盟文庫) | 書籍編集部 | '21.2 | |
書名 | 著者 | 発行 | 備考 |
アマだから書ける 初段に必要な大局観、考え方、テクニック2 | Roi将士 | '19.2 | 〔電子書籍〕 |
アマだから書ける 初段に必要な大局観、考え方、テクニック | Roi将士 | '18.9 | 〔電子書籍〕 |
逆転のテクニック(将棋連盟文庫) | 米長邦雄 | '13.4 | 1984年刊2冊の合本文庫化 |
逆転のメカニズム | 山崎隆之 | '13.1 | |
手筋の隠れ家 | 週刊将棋/編 | '10.4 | ⇒大局観・形勢判断の本 |
書名 | 著者 | 発行 | 備考 |
イナズマ流逆転術 | 森けい二 | '00.7 | |
書名 | 著者 | 発行 | 備考 |
大逆転!させる技、させないテクニック | 週刊将棋/編 | '96.4 | |
米長の勝負術 | 米長邦雄 | '95.11 | |
大覇道伝説 | 週刊将棋/編 | '91.9 | |
書名 | 著者 | 発行 | 備考 |
終盤 逆転将棋 | 森けい二 | '85.7 | |
徹底 ねばり勝ち将棋 | 青野照市 | '85.5 | |
逆転のテクニック 下巻 | 米長邦雄 | '84.7 | |
逆転のテクニック 上巻 | 米長邦雄 | '84.7 | |
将棋終盤の魔術 | 森けい二 | '82.4 | |
書名 | 著者 | 発行 | 備考 |
快勝 将棋の勝負手 | 大山康晴 | '70.5 |
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マイナビ将棋BOOKS 早指しのコツ 〜秒読みで負けない感覚と技術〜 |
木村孝太郎 マイナビ出版 ISBN:978-4-8399-7673-6 2021年8月 \1,694(10%税込) 224p/19cm |
[総合評価] |
難易度:★★★★ 図面:見開き4枚 内容:(質)B+(量)B+ レイアウト:A 解説:B+ 読みやすさ:A 上級〜有段向き |
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・【コラム】 私の最近の趣味嗜好 |
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早指し将棋のコツ、中終盤の逆転術、木村孝太郎流相掛かりを解説した本。 木村孝太郎アマは、2018年度の銀河戦でプロを相手に4連勝を記録した。銀河戦は早指し棋戦であるが、木村アマのオリジナル戦法がプロを惑わせ(?)、また優れた勝負術で、若手・中堅・ベテランを撃破している。 本書は、木村アマの銀河戦の将棋5局などを題材としながら、木村流の早指しでの戦い方を解説した本である。 各章の内容を簡単に紹介していこう。第4章のみチャートを添えておく。……レビューの続きを読む(2021Sep09) |
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超終盤術 逆転負けせずにきちんと勝ち切る考え方 |
そら (電子書籍) ISBN:- 2021年4月 \650(10%税込) p/約5MB |
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◆内容紹介 将棋において終盤はとても大切な場面で、間違えると一気に負けになってしまいます。皆様も一度は「優勢だったのに終盤で間違えて逆転負けした...」という経験があるのではないでしょうか。 しかし、将棋にはそのような逆転負けを防ぐ考え方というのがあります。この考え方を使えば逆転負けする数は減り、きちんと勝ち切れるようになります。 本書ではその考え方について解説し、またその考え方を定着させるための問題を50問用意しました。またその問題を通して美濃囲いの崩し方がわかるようにもなっています。 つまり本書を読むことで ・終盤の考え方がわかる ・問題を通して、無理なく終盤の考え方が身につく ・美濃囲いの崩し方がわかる 皆さんもぜひ本書を読んで、終盤の考え方を深め勝率アップを目指しましょう! 【メインターゲット】 ・3級〜初段 ・5〜7手詰みが解ける方 本書の問題でわからないところがあれば、以下の公式LINEにご質問を受け付けています。 https://lin.ee/5xnZcp6 |
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将棋連盟文庫 プロの実戦に学ぶ逆転の勝負術 |
書籍編集部 日本将棋連盟/発行 マイナビ出版/販売 ISBN:978-4-8399-7558-6 2021年2月 \1,474(10%税込) 416p/15cm |
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・講座編 攻め ・講座編 受け ・実戦編(180問) ◆内容紹介 「優勢な将棋は勝ち切れず、劣勢な将棋は捲れない」 そのように感じた経験は、誰しもあるのではないでしょうか。形勢が良い場合は、正着を指し続けることで勝利に近づきます。一方で形勢が悪いと、いくら最善手を指しても、相手が間違わない限り追いつけません。 では、どのように悪手へ誘導するのでしょうか。 本書は次の一手問題集で、講座編と実戦編180問に分かれています。問題は全てプロの棋譜を題材にしており、いずれも劣勢な局面です。 しかし、ピンチでこそ実力が問われます。プロはいかに逆転を手繰り寄せるのか。簡単には負けない、相手にプレッシャーをかける勝負手を放ちましょう。また、勝負手に対する正着を一緒に考えると、リードを保つ指し方も勉強できます。 逆転のエッセンスが皆様に少しでも伝われば幸いです。 |
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アマだから書ける 初段に必要な大局観、考え方、テクニック2 (電子書籍) |
Roi将士 ISBN:(電子書籍) 2019年2月 \500(10%税込) 156p/約5MB |
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◆内容紹介 今回、『アマだから書ける 初段に必要な大局観、考え方、テクニック2』を執筆しました。前書がご好評により第2弾の発売となります。 この度、執筆した理由としまして、前書では書ききれなかった指し回しや手筋、考え方があったためです。前書を既に手に取り、読んでくださった方もこれを読むことによってさらに棋力向上が期待できると思います。また、本書を初めて手に取る方も前書と併せて読むとさらに良いと思いますが、こちらが先でも全く問題ありません。 将棋を始めた方のたいていの目標はまず初段になることだと思います。私自身、級位者時代は初段になりたくて毎日、将棋ウォーズをやっていました。しかし、中々、初段になることは難しく、定跡本に手を出しても目に見えて強くなれない。そういう方にイチオシの本となっています。 私も2級から1級と、1級から初段になるのには苦労しました。定跡を覚えても外されてしまったり、序盤から局面を悪くしてしまって嫌になってしまったりすることがあると思います。 本書では、将士流の逆転術を含め、攻めや受けのタイミング、受け潰しの指し回し、かわす受け方、美濃の弱点をつく攻め方など豊富な内容になっております。劣勢の時、敗勢の時にはどういった局面に持っていくのがいいのか、どういう方針を取るべきなのかについても触れています。 私は今、三段ですが、アマチュアで棋力が近く、同じ経験をしたからこそ書けるものだと思っています。私が、今まで培ってきたすべてをお伝えしたつもりです。ぜひ読んでほしいと思います。これを読めば今までの感覚が変わるかもしれません。 構成としては ・角換わり45桂超急戦 ・左美濃対ノーマル三間飛車 ・居飛車早繰り銀風対雁木 ・変則四間飛車対時雨式展望台美濃 ・横歩取り33角型空中戦法 ・超速対先手中飛車 ・角換わり45桂超急戦対棒銀 ・左美濃対向かい飛車 ・4五歩早仕掛け対ノーマル四間飛車 という居飛車党の方も振り飛車党の方も読める内容となっています。自分が居飛車側をもっている場合がほとんどですが、振り飛車についても詳細に説明しています。アマチュアの方が気になる対振り飛車についても、対三間飛車、対中飛車、対四間飛車、対向かい飛車と十分な内容になっています。 ぜひとも手に取って読んでいただきたいと思います。皆さんの棋力向上を願っています。 |
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アマだから書ける 初段に必要な大局観、考え方、テクニック (電子書籍) |
Roi将士 ISBN:(電子書籍) 2018年9月 \500(10%税込) 135p/約5MB |
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◆内容紹介 今回、『アマだから書ける 初段に必要な大局観、考え方、テクニック』を執筆しました。 この度、執筆した理由としまして、将棋を始めた方のたいていの目標はまず初段になることだと思います。私自身、級位者時代は初段になりたくて毎日、将棋ウォーズをやっていました。しかし、中々、初段になることは難しく、定跡本に手を出しても目に見えて強くなれない。そういう方にイチオシの本となっています。 私も2級から1級と、1級から初段になるのには苦労しました。定跡を覚えても外されてしまったり、序盤から局面を悪くしてしまって嫌になってしまったりすることがあると思います。 そこで、特に逆転術に力をいれています。劣勢の時、敗勢の時にはどういった局面に持っていくのがいいのか、どういう方針を取るべきなのかについて触れています。 私は今、三段ですが、アマチュアで棋力が近く、同じ経験をしたからこそ書けるものだと思っています。私が、今まで培ってきたすべてをお伝えしたつもりです。ぜひ読んでほしいと思います。これを読めば今までの感覚が変わるかもしれません。 |
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将棋連盟文庫 逆転のテクニック |
米長邦雄 日本将棋連盟/発行 マイナビ/販売 ISBN:978-4-8399-4711-8 2013年5月 \1,155(5%税込) 400p/16cm |
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・【付録】『無双』と『図巧』 |
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逆転術について書かれた本。以下の2冊を合本して文庫化したもの。 1984-07 逆転のテクニック 下巻,米長邦雄,日本将棋連盟 1984-07 逆転のテクニック 上巻,米長邦雄,日本将棋連盟 第1章〜第3章と、付録(『無双』と『図巧』)が上巻の内容で、第4章〜第6章が下巻の内容となる。表記の揺れに微妙な変更がある(例:角落→角落ち、頓死→トン死、など)以外は、特にオリジナル版との内容の違いはない。 それぞれレビュー済みなので、再掲しておきます。……レビューの続きを読む(2013May03) |
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マイナビ将棋BOOKS 逆転のメカニズム |
山崎隆之 マイナビ ISBN:978-4-8399-4576-3 2013年1月 \1,575(5%税込) 246p/19cm |
[総合評価] |
難易度:★★★☆ 図面:見開き7〜8枚 内容:(質)A(量)A レイアウト:A 解説:A 読みやすさ:A 上級〜有段向き |
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・逆転のメカニズムまとめ=6p |
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逆転術について解説した本。NHK将棋講座2011年4月号〜9月号に掲載された「山崎隆之のちょいワル逆転術」を再編集したもの。 将棋は、互いにできるだけ「最善を尽くすゲーム」である。自分にだけ都合のよい「読み」は意味をなさず、相手も最善で来ることを前提として読みを進めていく。そして、本当に最善手を指し続けられるなら、いったん不利になった局面が逆転することはないハズである。 しかし、将棋は「逆転のゲーム」でもある。「最後に悪手を指した方が負ける」と言われるくらいで、トッププロレベルでも日常茶飯事で逆転が起こっている。 ところで、不利な局面から逆転を狙う場合は、最善手を指していても逆転する可能性は低い。逆転するには、ちゃんと思想に則って、相手のミスを誘うような手を指していく必要がある。これまでは、例えば「不利なときは戦線拡大」などの格言があったり、逆転術の本がいくつかあったものの、「逆転狙いの思想」を明快に解きほぐした本はあまりなかった。 そこで本書は、逆転術の考え方をシステマティックに解説した本になっている。……レビューの続きを読む(2013May01) |
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イナズマ流逆転術 |
森けい二 毎日コミュニケーションズ ISBN:4-8399-0324-7 2000年7月 \1,200 203p/19cm |
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第1章 防衛ラインを死守せよ 第2章 角を攻防に使え 第3章 飛車を持て 第4章 玉をさばけ 第5章 詰む形を作れ 第6章 実戦に学べ ◆内容紹介 将棋は逆転のゲ−ム─逆転勝ちを狙えるものと、逆転負けを防げるものが、勝負をものにすることができる。体で覚えたイナズマ流のテクニックを本書を通じてみなさんに伝授しよう。 |
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大逆転! させる技、させないテクニック |
週刊将棋/編 毎日コミュニケーションズ ISBN:4-89563-659-3 1996年4月 \1,165 223p/19cm |
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◆内容紹介(まえがきより抜粋) |
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米長の勝負術 実戦次の一手70問 +さわやかエッセー70題 |
米長邦雄 毎日コミュニケーションズ ISBN:4-89563-644-5 1995年11月 \1,165 222p/19cm |
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◆内容紹介 実戦例から取り上げた「次の一手」問題70題に、エスプリ満載のエッセーが付いて2倍愉しめる。『週刊文春』連載の「さわやか流将棋教室」を単行本化。 |
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秘法巻之参 大覇道伝説 |
週刊将棋/編 毎日コミュニケーションズ ISBN:4-89563-554-6 1991年9月 \971 215p/19cm |
[総合評価] C |
難易度:★★★★ 図面:見開き4枚 内容:(質)B(量)A レイアウト:A 解説:B 上級〜有段向き |
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特別講義=6p |
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「伝説シリーズ」全5巻のうちで唯一、タイトルから中身が推測できない(笑)。前書きに「一気につぶされそうな不安な局面、攻めるか受けるか迷う局面、駒損が必至の局面など、ピンチを切り抜けていくためのテクニックを100パターンの実戦形で解説してある」と書いてあるので、ジャンルは「勝負手・逆転術」になるが、どちらかといえば「中盤戦を指しこなす本」といった感じか。 テーマ図は「苦しい局面をなんとか希望のある局面に持っていく」というのではなく、「一見苦しそうだが、正確に指せば良くなる局面を見逃さない」というスタンスが強い。ただ、次の一手問題のように正解を指せばハッキリ良くなるわけではなく、定跡の先の難所をいかに乗り切っていくか、という感じである。 内容は濃いと思うが、読んでるうちにしんどくなって途中でやめてしまった。わたしの大局観が悪いのかもしれないが、どうも形勢判断が合わないのだ。この本は人によってかなり評価が分かれると思う。中盤に苦手意識がある人にはかなり役立つだろう。(2003Apr13) |
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初段に挑戦する将棋シリーズ(11) 終盤 逆転将棋 敵の悪手に斬りこめ! |
森 奚隹二 創元社 ISBN:4-422-75061-5 1985年7月 \850 190p/18cm |
難易度:★★★☆ 図面:見開き4枚 内容:(質)B(量)C レイアウト:A 解説:B 読みやすさ:A 中級〜上級向き |
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1.八方破れの捨て身技 2.渋く指したのが勝因 3.念力で打たせた桂 4.終盤の手抜き合戦 5.強気の攻めが功を奏す 6.奇跡の大逆転 7.穴熊を相手にねばり勝ち 8.大胆不敵、玉頭の手抜き 9.勝因は”と金のおそはや” 10.強じんな飛車の受け 11.角損の勝負手が成功 ◆内容紹介 不利な将棋を終盤で鮮やかに逆転して“勝つ”これほど痛快な勝負はない。あるときはじっくりと受け、またあるときは奇襲をかけて相手の悪手を誘い出す。定跡にはない、実戦から生まれたテクニックだ。 著者の逆転将棋の見本ともいえる11局の実戦譜を教材に,生きた逆転のテクニックを教える。豊富な参考図と詳細な解説により,実戦でのアヤ,勝負の流れを伝えます。 |
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初段に挑戦するシリーズ(9) 徹底 ねばり勝ち将棋 あきらめずに相手を責める |
青野照市 創元社 ISBN:4-422-75059-3 1985年5月 \680 190p/18cm |
[総合評価] |
難易度:★★★★ 図面:見開き4枚 内容:(質)A(量)B レイアウト:A 解説:A 読みやすさ:A 上級〜有段向き |
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◆内容紹介 |
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不利なときの粘り方について書かれた本。 将棋の勝ち方は、リードを奪って差を拡大し、優勢のまま押し切れれば理想。しかしどうしても不利に陥ってしまうときもある。だからといってすぐに諦めるのは早計。人間同士の戦いである以上、最後まで諦めずに逆転を狙って指すのが勝負というものである。 本書では、局面が不利なときの粘り方、または勝負手の放ち方を解説。青野の実戦から20局を題材として選び、中盤・終盤でやや不利な局面が各テーマ図として掲げられている。テーマ図で次の一手を考え、その後は実戦の進行に従って終局まで(または局面がはっきりするまで)解説していく。 「次の一手」といってもすでに不利な局面なので、最善手や決め手を探すというものではない。逆転の可能性ができるだけ高くなるように方針を決めるのが主眼。なので、テーマ図の下に書いてある6行程度の解説文は読んだ方が良い。そしてテーマ図を眺め、形勢判断を下してどういう方針で行くかを決める。ある意味、「大局観を鍛える」本でもある。 第1章・第2章は、粘れる場合、または粘っていれば逆転する可能性がある場合の粘り方を解説。勝負どころをいくつも作るのがコツの一つ。 第3章は、粘っても逆転する可能性がなく、ジリ貧になる場合に、勝負手を放つ方法を解説。平凡な手でジリ貧になるかどうかを見抜くことがポイントで、簡単には読み切れないような、最も難しい手を指すのがコツ。ただし、勝負手を放つと勝負どころは一つになってしまうので、正確に対応されれば早く負けてしまう。「粘り」との区別をマスターしよう。 題材はすべて青野(出版時点でA級棋士)の実戦なので、「初段に挑戦する将棋シリーズ」としてはやや難しいと思う。また、不利な局面からスタートしているので、どの棋譜でも途中で「○○と指しておけばまだ後手が優勢だった」という表現があるが、これは仕方ない。「中終盤限定の自戦記」とも言えるが、通常の自戦記は会心譜を解説することが多く、本書のような「不利な局面からの自戦記」はなかなか貴重である。 この本を10年位前に初めて読んだとき、わたしはまだ将棋倶楽部24の4級くらいで、さっぱり指し手が当たらなかった。しかし今読んでみると、8割がた正解できた。本書の場合、1回読んでもよく分からない場合は、少し間をおいてから(何ヶ月か実戦を指してから)読むと効果が上がると思う。 実戦で強くなるというのは、逆転術を覚えるのも一つの方法。定跡書では得られない「実戦術」を、本書で学んでほしい。(2009Dec04) ※各テーマ図のタイトルを問題図の次のページ(裏側)に持っていったのはヒット。タイトルと問題図が同じページに書いてあると、タイトルがヒントになってしまうことがよくあるが、本書にはそれがない。また、タイトルに網掛けが施してあって、裏透けを極力抑えているのも見逃せない。 ※誤植(第1版第1刷で確認) p86 ×「手順に従って打つ」 ○「手順に従って指す」 (編集者のミス?) p89 ×「別れ道」 ○「分かれ道」 p188 ×「▲2六歩と玉手するのが」 ○「▲2六歩と王手するのが」 |
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逆転のテクニック 下巻 悪い将棋はこう指せ! |
米長邦雄 日本将棋連盟 ISBN:4-8197-0112-6 1984年7月 \680 222p/18cm |
[総合評価] |
難易度:★★★☆ 図面:見開き4枚 内容:(質)A(量)C レイアウト:B 解説:A 読みやすさ:B 上級〜有段向き |
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◆内容紹介(まえがきより抜粋) |
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逆転術について書かれた本。『逆転のテクニック
上巻』では米長の逆転方法が述べられていたが、下巻の本書はその実戦編である。 第1章はアマ高段者との角落戦で、主に中盤の解説。「角一枚の差をいかに逆転するか」が焦点となっている。 第2章は平手戦の自戦記。2局のみだが一応初手から投了まで。上巻で説明したことを実戦ではどのように使っているか、という観点で書かれている。 実質的に角落4局+平手2局=6局の自戦記のみなので、量がかなり少ない。図面がかなりスペースを取っており、本文が少ないのも気になる。見開きが4枚の図面と棋譜のみで埋め尽くされていることもあった。 内容的にはなかなか良いが、量の不足はちょっとつらい。これだったら『米長の将棋』シリーズなど、米長の実戦集を並べた方がいいだろう。ただし、漠然と並べるのではなく、『上巻』の考え方をしっかり頭に叩きこんだ上で並べると面白さがアップするので、一度お試しあれ。(2004Aug26) |
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逆転のテクニック 上巻 悪い将棋はこう指せ! |
米長邦雄 日本将棋連盟 ISBN:4-8197-0111-8 1984年7月 \680 222p/18cm |
[総合評価] |
難易度:★★★☆ 図面:見開き4枚 内容:(質)A(量)B レイアウト:B 解説:A 読みやすさ:B 上級〜有段向き |
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◆内容紹介(まえがきより抜粋) |
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逆転術について書かれた本。「将棋世界」誌に連載された“米長流終盤逆転術”に手を加えてまとめたもの。 米長将棋の魅力は中終盤の逆転にある。自他ともに認める序盤下手(?)なので、序盤からリードを拡大して寄り切りで勝つということはほとんどなく、やや非勢の局面から力を発揮するのが持ち味である。本書は、そういう米長将棋に鋭く迫り、逆転を目指す心得が綴られている。 第1章では、「逆転するためにはとにかく終盤力の強さが必要。そのためには詰将棋を解きまくるのが一番だ。」という主張。逆転術そのものにはあまり関係がないが、終盤力の高さが逆転力のベースになってくるのは確かだ。あとからでもいいので読んでおきたい。 メインとなるのは第2章。「相手に悪手を指してもらわなければ逆転できない」というのが基本スタンスで、そのために複雑な局面に持ち込んだり、自分が悪手を指さないようにガマンしたり、逆転に持ち込むための仕掛けをしておいたりと、様々なテクニックが紹介されている。これらは人によっては目からウロコだと思う。逆転を狙いたい人はもちろんのこと、相手がどのような考えで逆転を狙ってくるかも分かるので、逆転負けが多い人も一読の価値ありだ。 第3章は米長玉の特性を解説。米長玉(9八玉型)は現在では終盤の定跡となっているし、序盤でも角筋を避けるために頻繁に用いられるようになっているが、もともとは異形と思われていた。わたしも級位者の頃は、なんとなく米長玉を使っていたが、その思想や効果については理解していなかったと思う。本章では、そのような米長玉の長所と短所が述べられ、「逆転を呼びやすい手」として描かれている。 全体的に、大きな図面が使われているが、本は小さめなので本文のスペースが狭くなり、少し読みにくくなっているのは惜しい。内容的には充実しているので、米長引退記念の出版ラッシュで復刻されるかも…?(もうピークは過ぎたか?)(2004Aug25) |
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将棋終盤の魔術 やさしく教える大逆転のテクニック |
森けい二 双葉社 ISBN: 1982年4月 \650 230p/18cm |
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(オリジナル版) (新装版) zoom ≪Amazonにはありません≫ |
大山・快勝シリーズ(2) 快勝 将棋の勝負手 |
大山康晴 池田書店 0276-044012-0316 1970年5月 \350 254p/18cm |
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大山・快勝シリーズ(12) 快勝 将棋の勝負手 |
大山康晴 池田書店 0276-044012-0316 1973年 \450 254p/18cm |
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・勝負手とは (1)むかえうつ英断 (2)攻めの転換 (3)出バナをたたく勝負手 (4)角捨ての勝負手 (5)角ただ捨ての英断 (6)玉の堅さに頼る (7)上下攻めの威力 (8)速度の争い (9)自陣固め (10)勇断の一手 (11)ハシに切り込む (12)敵の虚をつく勝負手 (13)むかえうちの勝負手 (14)先制攻撃の勝負手 (15)ピンチを救う勝負手 (16)決断の勝負手 (17)飛車にかまわぬ強攻 (18)備えてもなお突進 (19)角捨ての強攻 (20)二枚香攻め (21)遠見の角の効果 (22)飛車の取り合いで勝負 (23)意表をつく勝負手 (24)巧妙なタレ歩 (25)攻め合いの勝負手 (26)指し切りを救う勝負手 (27)うまい反撃手段 (28)歩で勝つ (29)一気の寄せ (30)一歩を生かす勝負手 (31)危機を脱する勝負手 (32)地味な勝負手 (33)棋勢を長引かす勝負手 (34)一手勝ちを狙う (35)飛角を捨てて寄せ切る ・勝負雑感 ◆内容紹介(裏表紙より抜粋) 将棋の勝負には、常に勝ちと負けがウラ合わせになっています。ですから、目前の無事だけを願っていては優位を勝ち取ることはできません。優劣の岐路に立ったときは、あくまでも勝ちを望み、負け目をハネ返す勇気ある一手、すなわち「勝負手」が必要です。 今回は趣を変え、勝負術の主眼ともいえる「勝負手」のいろいろを、実戦的に解説してみました。 |
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