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■勝負手・逆転術の本  
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書名 著者 発行 備考
逆転のテクニック(将棋連盟文庫) 米長邦雄 '13.4 1984年刊2冊の合本文庫化
逆転のメカニズム 山崎隆之 '13.1  
手筋の隠れ家 週刊将棋/編 '10.4 大局観・形勢判断の本
書名 著者 発行 備考
イナズマ流逆転術 森けい二 '00.7  
書名 著者 発行 備考
大逆転!させる技、させないテクニック 週刊将棋/編 '96.4  
米長の勝負術 米長邦雄 '95.11  
大覇道伝説 週刊将棋/編 '91.9  
書名 著者 発行 備考
終盤 逆転将棋 森けい二 '85.7  
徹底 ねばり勝ち将棋 青野照市 '85.5  
逆転のテクニック 下巻 米長邦雄 '84.7  
逆転のテクニック 上巻 米長邦雄 '84.7  
将棋終盤の魔術 森けい二 '82.4  
書名 著者 発行 備考
快勝 将棋の勝負手 大山康晴 '70.5  


逆転のテクニック(将棋連盟文庫)
zoom
将棋連盟文庫
逆転のテクニック
個別ページへ
米長邦雄
日本将棋連盟/発行
マイナビ/販売
ISBN:978-4-8399-4711-8
2013年5月
\1,155(5%税込)
400p/16cm
   
第1章 詰将棋を解く (1)大局観を養う訓練 (2)やさしいものから始める (3)詰将棋の効果
(4)頭の中で詰ます(5)有名な3手詰 (6)練習局6題
(7)宗看・看寿の詰将棋 (8)七条兼三氏の詰将棋 (9)『図巧』第一番
(10)攻め方不成の例題 (11)『図巧』第十二番 (12)実戦における詰将棋
(13)悲観していると勝ちを逃す (14)実戦での打歩詰め打開
 
第2章 逆転の心得 (1)相手の心理を読む (2)カンも大切 (3)時間も勝負
(4)気の緩みに乗じる (5)心理状態を振り返る (6)最善手を指す
(7)決めにきてもらう (8)唯一の逆転の可能性 (9)谷川七段との名将戦
(10)読みの力を付ける (11)穴熊の流行について (12)敵玉を薄くする
 
第3章 逆転の秘手
『米長玉』
(1)抜群の勝率 (2)米長玉第一号 (3)米長玉でチャンスを待つ
(4)早逃げの効果 (5)私らしい▲9八玉 (6)米長玉の失敗例
(7)中原名人の米長玉 (8)米長玉の効果 (9)中原・大山戦
(10)私の米長玉 (11)感覚を狂わす米長玉 (12)楽観と油断が逆転の大敵
(13)フルエも逆転の大敵
 
第4章 逆転術・駒落ち編 (1)朝日の角落ち戦 (2)大田さんとの角落ち戦 (3)野藤君との角落ち戦
(4)中村さんとの角落ち戦 (5)新井田君との角落ち戦
 
第5章 逆転術・平手編 (1)タイトル戦のトン死 (2)名人戦に見るトン死 (3)続・名人戦のトン死
(4)自戦記(1)挑戦権を懸けて (5)自戦記(2)厚みが逆転のモト
 
第6章 逆転術・総まとめ (1)逆転の条件 (2)悪手を指してもらう (3)勝っている点を強調
(4)意表を衝いてミスを誘う
 

・【付録】『無双』と『図巧』

◆内容紹介
「形勢が不利なときは、歌でも歌ってニッコリ笑うような気持ちでいた方がいい」「人生と同じで、苦しいときに絶望的になってはますます落ち込んでしまう」(本文より)

将棋は終盤で決まる――。プロ棋士からも恐れられた終盤力を武器に、史上3人目の四冠王となった米長邦雄永世棋聖。2012年、惜しまれつつ世を去ったものの、彼の残した一局一局の将棋にはその魂が宿っています。
本書は米長永世棋聖が「私の終盤の考え方を余すところなく述べた」名著。ひとたび読めば、その恐るべき終盤力、洞察力、人間力から多くを学び取ることができるはずです。

逆転術について書かれた本。以下の2冊を合本して文庫化したもの。

1984-07 逆転のテクニック 下巻,米長邦雄,日本将棋連盟
1984-07 逆転のテクニック 上巻,米長邦雄,日本将棋連盟

第1章〜第3章と、付録(『無双』と『図巧』)が上巻の内容で、第4章〜第6章が下巻の内容となる。表記の揺れに微妙な変更がある(例:角落→角落ち、頓死→トン死、など)以外は、特にオリジナル版との内容の違いはない。


それぞれレビュー済みなので、再掲しておきます。……レビューの続きを読む(2013May03)


逆転のメカニズム
zoom
マイナビ将棋BOOKS
逆転のメカニズム
個別ページへ
山崎隆之
マイナビ
ISBN:978-4-8399-4576-3
2013年1月
\1,575(5%税込)
246p/19cm

[総合評価]
A

難易度:★★★☆
図面:見開き7〜8枚
内容:(質)A(量)A
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:A
上級〜有段向き
第1章 居飛車を惑わす! 1 取られる駒をエサにして食らいつけ
2 大差なら決めにくるまで死んだフリ
3 大胆に誘ってワナを仕掛けろ
4 無謀な戦線拡大からウラをかけ
・参考棋譜(1)〜(4)
38p
第2章 振り飛車を手玉に取る 5 遊び駒をオトリに手を稼げ
6 逃亡を図ってカク乱しろ
7 ハッタリかまして気合を通せ
8 ジッと辛抱、破綻を誘え
9 開き直ってゲタを預けろ
・参考棋譜(5)〜(9)
36p
第3章 相掛かりで煙に巻く 10 イヤミな利かしで一杯食わせろ
11 ソデの下をちらつかせて揺さぶれ
12 タヌキ寝入りでチャンスをうかがえ
13 クサビを打って行く手を阻め
・参考棋譜(10)〜(13)
38p
第4章 角換わりでたぶらかす 14 にらみ合いではイチャモンをつけろ
15 イカク射撃でリズムを乱せ
16 ウラ口から刺客を送り込め
17 そしらぬ顔でコケオドシ
18切り込み隊長で攻め合いを目指せ
・参考棋譜(14)〜(18)
46p
第5章 相矢倉でかき乱す 19 のらりくらりと高みの見物
20 チョッカイを出して寄り道させろ
21 ドスをきかせて二の足を踏ませろ
22 火種を仕込んで絡みつけ
・参考棋譜(19)〜(22)
38p
第6章 力将棋ではぐらかす 23 押し売り攻勢でムダ足を踏ませろ
24 あの手この手でひっかきまわせ
25 ヒラリとかわして空を切らせろ
・参考棋譜(23)〜(25)
28p

・逆転のメカニズムまとめ=6p
・【コラム】(1)私の逆転負け (2)NHK放送時の思い出 (3)将棋の魅力

◆内容紹介
NHK将棋講座「山崎隆之のちょいワル逆転術」が待望の書籍化!!

本書は独特の粘りと、逆転術で知られる山崎隆之七段が将棋の醍醐味である「逆転」について、その仕組みを実戦例を元に解説したものです。

現在の将棋書籍は互角の状況(初手)から序盤で作戦勝ちを目指すもの、あるいは有利な局面を勝ちにつなげるものですべてを占められているといってもいいでしょう。
しかし、実戦の将棋を見てみれば、なんと逆転の多いことか。アマチュア同士では一局の間に何回起きているか分かりません。
それなのにこの「逆転」に関する書籍が出ていないのはなぜでしょうか?
それは「逆転」を技術としてとらえ、それを体系立てて説明するのが難しいこと。不利な局面では盤上の真理としての「正解手」はすでになく、厳密性に欠けることなどがあげられます。

本書は、この重要であるものの未開だった「逆転」の分野に山崎七段が果敢に挑んだ野心作です。どのページにも、不利な局面における考え方、有力な手筋が数多く散りばめられています。山崎七段が解明に挑んだ「逆転」の世界、ぜひご堪能ください。

逆転術について解説した本。NHK将棋講座2011年4月号〜9月号に掲載された「山崎隆之のちょいワル逆転術」を再編集したもの。

将棋は、互いにできるだけ「最善を尽くすゲーム」である。自分にだけ都合のよい「読み」は意味をなさず、相手も最善で来ることを前提として読みを進めていく。そして、本当に最善手を指し続けられるなら、いったん不利になった局面が逆転することはないハズである。

しかし、将棋は「逆転のゲーム」でもある。「最後に悪手を指した方が負ける」と言われるくらいで、トッププロレベルでも日常茶飯事で逆転が起こっている。

ところで、不利な局面から逆転を狙う場合は、最善手を指していても逆転する可能性は低い。逆転するには、ちゃんと思想に則って、相手のミスを誘うような手を指していく必要がある。これまでは、例えば「不利なときは戦線拡大」などの格言があったり、逆転術の本がいくつかあったものの、「逆転狙いの思想」を明快に解きほぐした本はあまりなかった。

そこで本書は、逆転術の考え方をシステマティックに解説した本になっている。……レビューの続きを読む(2013May01)


イナズマ流逆転術
zoom
イナズマ流逆転術
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森けい二
毎日コミュニケーションズ
ISBN:4-8399-0324-7
2000年7月
\1,200
203p/19cm
   
第1章 防衛ラインを死守せよ
第2章 角を攻防に使え
第3章 飛車を持て
第4章 玉をさばけ
第5章 詰む形を作れ
第6章 実戦に学べ

◆内容紹介
将棋は逆転のゲ−ム─逆転勝ちを狙えるものと、逆転負けを防げるものが、勝負をものにすることができる。体で覚えたイナズマ流のテクニックを本書を通じてみなさんに伝授しよう。
 


大逆転!
zoom
大逆転!
させる技、させないテクニック
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週刊将棋/編
毎日コミュニケーションズ
ISBN:4-89563-659-3
1996年4月
\1,165
223p/19cm
   
第1章 相手の選択肢を増やしミスを誘う 6テーマ 34p
第2章 嫌味を付けるのが逆転の第一歩 5テーマ 32p
第3章 ギリギリの決め方を要求する 7テーマ 36p
第4章 “必勝”でも勝ちは一つと心する 7テーマ 42p
第5章 勝ち急ぎは大敵 7テーマ 38p
第6章 有利なときは単純に 8テーマ 33p

◆内容紹介(まえがきより抜粋)
(前略)一発逆転狙いのテクニックや勝ちを逃さない万全の指し方など勝つための盤上の技は実力のうちなのだ。(中略)逆転パターンの裏表を熟知すれば、実力も勝率も自然に倍増することになる。本書はプロの実戦から逆転パターンを分類研究し、集成している。(中略)勝つことを義務付けられたプロ棋士が放つ逆転の秘技やそれを跳ね返す究極の指し口の数々は間違いなく参考になるはずである。

 


米長の勝負術
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米長の勝負術
実戦次の一手70問
+さわやかエッセー70題
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米長邦雄
毎日コミュニケーションズ
ISBN:4-89563-644-5
1995年11月
\1,165
222p/19cm
   
◆内容紹介
実戦例から取り上げた「次の一手」問題70題に、エスプリ満載のエッセーが付いて2倍愉しめる。『週刊文春』連載の「さわやか流将棋教室」を単行本化。
 



zoom
秘法巻之参
大覇道伝説
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週刊将棋/編
毎日コミュニケーションズ
ISBN:4-89563-554-6
1991年9月
\971
215p/19cm
[総合評価]
C
難易度:★★★★
図面:見開き4枚
内容:(質)B(量)A
レイアウト:A
解説:B
上級〜有段向き
第1章 対抗形の覇道・居飛車編 43テーマ 87p
第2章 対抗形の覇道・振飛車編 46テーマ 93p
第3章 相居飛車の覇道 11テーマ 23p

特別講義=6p

◆まえがきより
『覇道』は盤外戦術をもてあそぶ『邪道』ではない。あくまでも確かな盤上技術の上に、不屈の闘志で勝利を得んとする心、それを『覇道』というのである。

「伝説シリーズ」全5巻のうちで唯一、タイトルから中身が推測できない(笑)。前書きに「一気につぶされそうな不安な局面、攻めるか受けるか迷う局面、駒損が必至の局面など、ピンチを切り抜けていくためのテクニックを100パターンの実戦形で解説してある」と書いてあるので、ジャンルは「勝負手・逆転術」になるが、どちらかといえば「中盤戦を指しこなす本」といった感じか。

テーマ図は「苦しい局面をなんとか希望のある局面に持っていく」というのではなく、「一見苦しそうだが、正確に指せば良くなる局面を見逃さない」というスタンスが強い。ただ、次の一手問題のように正解を指せばハッキリ良くなるわけではなく、定跡の先の難所をいかに乗り切っていくか、という感じである。

内容は濃いと思うが、読んでるうちにしんどくなって途中でやめてしまった。わたしの大局観が悪いのかもしれないが、どうも形勢判断が合わないのだ。この本は人によってかなり評価が分かれると思う。中盤に苦手意識がある人にはかなり役立つだろう。(2003Apr13)


終盤 逆転将棋
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初段に挑戦する将棋シリーズ(11)
終盤 逆転将棋
敵の悪手に斬りこめ
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森 奚隹二
創元社
ISBN:4-422-75061-5
1985年7月
\850
190p/18cm
  難易度:★★★☆
図面:見開き4枚
内容:(質)B(量)C
レイアウト:A
解説:B
読みやすさ:A
中級〜上級向き
1.八方破れの捨て身技
2.渋く指したのが勝因
3.念力で打たせた桂
4.終盤の手抜き合戦
5.強気の攻めが功を奏す
6.奇跡の大逆転
7.穴熊を相手にねばり勝ち
8.大胆不敵、玉頭の手抜き
9.勝因は”と金のおそはや”
10.強じんな飛車の受け
11.角損の勝負手が成功

◆内容紹介
不利な将棋を終盤で鮮やかに逆転して“勝つ”これほど痛快な勝負はない。あるときはじっくりと受け、またあるときは奇襲をかけて相手の悪手を誘い出す。定跡にはない、実戦から生まれたテクニックだ。
著者の逆転将棋の見本ともいえる11局の実戦譜を教材に,生きた逆転のテクニックを教える。豊富な参考図と詳細な解説により,実戦でのアヤ,勝負の流れを伝えます。
 



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初段に挑戦するシリーズ(9)
徹底 ねばり勝ち将棋
あきらめずに相手を責める
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青野照市
創元社
ISBN:4-422-75059-3
1985年5月
\680
190p/18cm

[総合評価]
B

難易度:★★★★
図面:見開き4枚
内容:(質)A(量)B
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:A
上級〜有段向き
第1章 中盤からのねばり (1)辛抱に辛抱が勝ちを招く
(2)死に駒をうまく生かす
(3)会心の角成り、自陣に引いてねばる
(4)相手の弱みをついて食いつく
(5)遊び駒の活用に、すべてを賭ける
(6)居飛車が受けて耐える
(7)角頭攻撃のあざやかな見本
(8)飛車の活用に妙味あり
80p
第2章 終盤でのねばり (1)少しでも有利な条件で勝負する
(2)とにかく悪い時には歩に限る
(3)中段玉は寄せにくし
(4)入玉以外に勝つ手はなし
(5)弾力のある受けでねばる
(6)と金攻めを、要所の銀打ちでかわす
(7)相手の狙いを素早く読む
62p
第3章 終盤戦での勝負手 (1)トン死を狙って攻め合う
(2)働きのない駒は打たない
(3)死にもの狂いの勝負手
(4)相手の攻め駒を徹底的に攻める
(5)可能性のあるほうで勝負する
42p

◆内容紹介
自戦譜の中から、会心の20局を選び、中盤からのねばり、終盤からのねばり、終盤戦での勝負手という3章に分け、問題形式にしてある。ねばって不利な将棋を逆転し、勝つ方法。

不利なときの粘り方について書かれた本。

将棋の勝ち方は、リードを奪って差を拡大し、優勢のまま押し切れれば理想。しかしどうしても不利に陥ってしまうときもある。だからといってすぐに諦めるのは早計。人間同士の戦いである以上、最後まで諦めずに逆転を狙って指すのが勝負というものである。

本書では、局面が不利なときの粘り方、または勝負手の放ち方を解説。青野の実戦から20局を題材として選び、中盤・終盤でやや不利な局面が各テーマ図として掲げられている。テーマ図で次の一手を考え、その後は実戦の進行に従って終局まで(または局面がはっきりするまで)解説していく。

「次の一手」といってもすでに不利な局面なので、最善手や決め手を探すというものではない。逆転の可能性ができるだけ高くなるように方針を決めるのが主眼。なので、テーマ図の下に書いてある6行程度の解説文は読んだ方が良い。そしてテーマ図を眺め、形勢判断を下してどういう方針で行くかを決める。ある意味、「大局観を鍛える」本でもある。

第1章・第2章は、粘れる場合、または粘っていれば逆転する可能性がある場合の粘り方を解説。勝負どころをいくつも作るのがコツの一つ。

第3章は、粘っても逆転する可能性がなく、ジリ貧になる場合に、勝負手を放つ方法を解説。平凡な手でジリ貧になるかどうかを見抜くことがポイントで、簡単には読み切れないような、最も難しい手を指すのがコツ。ただし、勝負手を放つと勝負どころは一つになってしまうので、正確に対応されれば早く負けてしまう。「粘り」との区別をマスターしよう。

題材はすべて青野(出版時点でA級棋士)の実戦なので、「初段に挑戦する将棋シリーズ」としてはやや難しいと思う。また、不利な局面からスタートしているので、どの棋譜でも途中で「○○と指しておけばまだ後手が優勢だった」という表現があるが、これは仕方ない。「中終盤限定の自戦記」とも言えるが、通常の自戦記は会心譜を解説することが多く、本書のような「不利な局面からの自戦記」はなかなか貴重である。

この本を10年位前に初めて読んだとき、わたしはまだ将棋倶楽部24の4級くらいで、さっぱり指し手が当たらなかった。しかし今読んでみると、8割がた正解できた。本書の場合、1回読んでもよく分からない場合は、少し間をおいてから(何ヶ月か実戦を指してから)読むと効果が上がると思う。

実戦で強くなるというのは、逆転術を覚えるのも一つの方法。定跡書では得られない「実戦術」を、本書で学んでほしい。(2009Dec04)

※各テーマ図のタイトルを問題図の次のページ(裏側)に持っていったのはヒット。タイトルと問題図が同じページに書いてあると、タイトルがヒントになってしまうことがよくあるが、本書にはそれがない。また、タイトルに網掛けが施してあって、裏透けを極力抑えているのも見逃せない。
※誤植(第1版第1刷で確認)
p86 ×「手順に従って打つ」 ○「手順に従って指す」 (編集者のミス?)
p89 ×「別れ道」 ○「分かれ道」
p188 ×「▲2六歩と玉手するのが」 ○「▲2六歩と王手するのが」



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逆転のテクニック 下巻
悪い将棋はこう指せ!
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米長邦雄
日本将棋連盟
ISBN:4-8197-0112-6
1984年7月
\680
222p/18cm

[総合評価]
C

難易度:★★★☆
図面:見開き4枚
内容:(質)A(量)C
レイアウト:B
解説:A
読みやすさ:B
上級〜有段向き
第1章 逆転術・駒落編 (1)朝日の角落戦 (2)大田さんとの角落戦 (3)野藤君との角落戦
(4)中村さんとの角落戦 (5)新井田君との角落戦
110p
第2章 逆転術・平手編 (1)タイトル戦の頓死 (2)名人戦に見る頓死 (3)続・名人戦の頓死
(4)自戦記@挑戦権をかけて (5)自戦記A厚みが逆転の元
88p
第3章 逆転術・総まとめ (1)逆転の条件 (2)悪手を指してもらう (3)勝っている点を強調
(4)意表を衝いてスキを誘う
18p

◆内容紹介(まえがきより抜粋)
上巻では逆転のテクニックについて私の考えを詳しく述べたが、本書では私が自分の実戦でそれをどのように使っているか、実戦譜を用いて解説してみた。

逆転術について書かれた本。『逆転のテクニック 上巻』では米長の逆転方法が述べられていたが、下巻の本書はその実戦編である。

第1章はアマ高段者との角落戦で、主に中盤の解説。「角一枚の差をいかに逆転するか」が焦点となっている。

第2章は平手戦の自戦記。2局のみだが一応初手から投了まで。上巻で説明したことを実戦ではどのように使っているか、という観点で書かれている。

実質的に角落4局+平手2局=6局の自戦記のみなので、量がかなり少ない。図面がかなりスペースを取っており、本文が少ないのも気になる。見開きが4枚の図面と棋譜のみで埋め尽くされていることもあった。

内容的にはなかなか良いが、量の不足はちょっとつらい。これだったら『米長の将棋』シリーズなど、米長の実戦集を並べた方がいいだろう。ただし、漠然と並べるのではなく、『上巻』の考え方をしっかり頭に叩きこんだ上で並べると面白さがアップするので、一度お試しあれ。(2004Aug26)


逆転のテクニック 上巻
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逆転のテクニック 上巻
悪い将棋はこう指せ!
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米長邦雄
日本将棋連盟
ISBN:4-8197-0111-8
1984年7月
\680
222p/18cm

[総合評価]
B

難易度:★★★☆
図面:見開き4枚
内容:(質)A(量)B
レイアウト:B
解説:A
読みやすさ:B
上級〜有段向き
第1章 詰将棋を解く (1)大局観を養う訓練 (2)やさしいものから始める (3)詰将棋の効果
(4)頭の中で詰ます(5)有名な三手詰 (6)練習局六題
(7)宗看・看寿の詰将棋 (8)七条兼三氏の詰将棋 (9)『図巧』第一番
(10)攻め方不成の例題 (11)『図巧』第十二番 (12)実戦における詰将棋
(13)悲観していると勝ちを逃す (14)実戦での打歩詰め打開
56p
第2章 逆転の心得 (1)相手の心理を読む (2)カンも大切 (3)時間も勝負
(4)気の緩みに乗じる (5)心理状態を振り返る (6)最善手を指す
(7)決めに来てもらう (8)唯一の逆転の可能性 (9)谷川七段との名将戦
(10)読みの力をつける (11)穴熊の流行について (12)敵玉を薄くする
86p
第3章 逆転の秘手
『米長玉』
(1)抜群の勝率 (2)米長玉第一号 (3)米長玉でチャンスを待つ
(4)早逃げの効果 (5)私らしい▲9八玉 (6)米長玉の失敗例
(7)中原名人の米長玉 (8)米長玉の効果 (9)中原・大山戦
(10)私の米長玉 (11)感覚を狂わす米長玉 (12)楽観と油断が逆転の大敵
(13)フルエも逆転の大敵
63p
付録 『無双』と『図巧』
16題
  11p

◆内容紹介(まえがきより抜粋)
悪い将棋を逆転して勝つというのは容易なことではない。自分がいくらその局面における最善手を指しても、相手が間違わなければ勝つことができない。ではどうすればいいか。それについて、私なりの考えを述べたのが本書である。逆転勝ちを得意としている私の考え方を余すことなく述べたつもりだ。

逆転術について書かれた本。「将棋世界」誌に連載された“米長流終盤逆転術”に手を加えてまとめたもの。

米長将棋の魅力は中終盤の逆転にある。自他ともに認める序盤下手(?)なので、序盤からリードを拡大して寄り切りで勝つということはほとんどなく、やや非勢の局面から力を発揮するのが持ち味である。本書は、そういう米長将棋に鋭く迫り、逆転を目指す心得が綴られている。

第1章では、「逆転するためにはとにかく終盤力の強さが必要。そのためには詰将棋を解きまくるのが一番だ。」という主張。逆転術そのものにはあまり関係がないが、終盤力の高さが逆転力のベースになってくるのは確かだ。あとからでもいいので読んでおきたい。

メインとなるのは第2章。「相手に悪手を指してもらわなければ逆転できない」というのが基本スタンスで、そのために複雑な局面に持ち込んだり、自分が悪手を指さないようにガマンしたり、逆転に持ち込むための仕掛けをしておいたりと、様々なテクニックが紹介されている。これらは人によっては目からウロコだと思う。逆転を狙いたい人はもちろんのこと、相手がどのような考えで逆転を狙ってくるかも分かるので、逆転負けが多い人も一読の価値ありだ。

第3章は米長玉の特性を解説。米長玉(9八玉型)は現在では終盤の定跡となっているし、序盤でも角筋を避けるために頻繁に用いられるようになっているが、もともとは異形と思われていた。わたしも級位者の頃は、なんとなく米長玉を使っていたが、その思想や効果については理解していなかったと思う。本章では、そのような米長玉の長所と短所が述べられ、「逆転を呼びやすい手」として描かれている。

全体的に、大きな図面が使われているが、本は小さめなので本文のスペースが狭くなり、少し読みにくくなっているのは惜しい。内容的には充実しているので、米長引退記念の出版ラッシュで復刻されるかも…?(もうピークは過ぎたか?)(2004Aug25)


将棋終盤の魔術
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将棋終盤の魔術
やさしく教える大逆転のテクニック
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森けい二
双葉社
ISBN:
1982年4月
\650
230p/18cm
   
 
 


(オリジナル版)
快勝 将棋の勝負手

(新装版)
快勝 将棋の勝負手
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≪Amazonにはありません≫
大山・快勝シリーズ(2)
快勝 将棋の勝負手
個別ページへ
大山康晴
池田書店
0276-044012-0316
1970年5月
\350
254p/18cm
    Not found at Amazon.co.jp
大山・快勝シリーズ(12)
快勝 将棋の勝負手
個別ページへ
大山康晴
池田書店
0276-044012-0316
1973年
\450
254p/18cm
・勝負手とは
(1)むかえうつ英断 (2)攻めの転換 (3)出バナをたたく勝負手 (4)角捨ての勝負手 (5)角ただ捨ての英断 (6)玉の堅さに頼る (7)上下攻めの威力 (8)速度の争い (9)自陣固め (10)勇断の一手 (11)ハシに切り込む (12)敵の虚をつく勝負手 (13)むかえうちの勝負手 (14)先制攻撃の勝負手 (15)ピンチを救う勝負手 (16)決断の勝負手 (17)飛車にかまわぬ強攻 (18)備えてもなお突進 (19)角捨ての強攻 (20)二枚香攻め (21)遠見の角の効果 (22)飛車の取り合いで勝負 (23)意表をつく勝負手 (24)巧妙なタレ歩 (25)攻め合いの勝負手 (26)指し切りを救う勝負手 (27)うまい反撃手段 (28)歩で勝つ (29)一気の寄せ (30)一歩を生かす勝負手 (31)危機を脱する勝負手 (32)地味な勝負手 (33)棋勢を長引かす勝負手 (34)一手勝ちを狙う (35)飛角を捨てて寄せ切る
・勝負雑感

◆内容紹介(裏表紙より抜粋)
将棋の勝負には、常に勝ちと負けがウラ合わせになっています。ですから、目前の無事だけを願っていては優位を勝ち取ることはできません。優劣の岐路に立ったときは、あくまでも勝ちを望み、負け目をハネ返す勇気ある一手、すなわち「勝負手」が必要です。
今回は趣を変え、勝負術の主眼ともいえる「勝負手」のいろいろを、実戦的に解説してみました。
 


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