2.6KB

<< 直前のページへ戻る
 

■振飛車総合定跡書の本1980-1989  
トップページ > 棋書ミシュラン! > カテゴリー > 振飛車総合定跡書1980-1989


このページ内は[Ctrl+F]で検索すると便利です。

※穴熊に特化した本は別ページ「 穴熊 」にまとめてあります。
※角交換振飛車に特化した本は別ページ「
ユニーク戦法 」にまとめてあります。

◆サイト内検索
by Google

書名 著者 発行 備考
穴熊ガイド 櫛田陽一・協力 '88.3 穴熊
居飛穴なんかコワくない 神谷広志 '87.3 穴熊
型破り振飛車の急所 北村昌男 '87.3 ユニーク戦法
攻める振飛車の急所(DELUXE版) 北村昌男 '86.11 1974年のDeluxe版
振飛車破りの棒銀(DELUXE版) 芹沢博文 '86.8 棒銀
中原流 最強左美濃 中原誠 '86.6  
田中流 鉄壁居飛車穴熊 田中寅彦 '86.5 穴熊
振り飛車破り 青野照市 '86.4  
振飛車破り 米長邦雄 '85.3 1974年の新装版
田中寅彦の居飛車穴熊入門 田中寅彦 '84.4 穴熊
定本 大山の振り飛車 大山康晴 '81.9  
振り飛車戦法 森安秀光 '81.2 金園社
振飛車撃破法 桐山清澄 '80.12 成美堂出版
振飛車戦法 森安秀光 '80.11 成美堂出版
居飛車穴熊入門 田中寅彦 '80.12 穴熊
振飛車戦法 桐山清澄 '80.10  
現代振飛車破り 加藤一二三 '80.10  
現代振飛車戦法 桐山清澄 '80.10  
山田道美将棋著作集 第二巻 近代戦法の実戦研究 2 山田道美,中原誠/編 '80,4  


中原流 最強左美濃
zoom
一手決断☆将棋戦法(7)
中原流 最強左美濃
個別ページへ
中原誠
筑摩書房
ISBN:4-480-67007-6
1986年6月
\780
206p/18cm
[総合評価]
C
難易度:★★★
図面:見開き4枚
内容:(質)B(量)C
レイアウト:A
解説:B
読みやすさ:B
中級〜上級向き
この本をAmazonで見る
T 四間飛車破り (1)鉄壁の四枚美濃囲い
 /左美濃の駒組み/
(2)徹底トレーニング
 /左美濃のポイント/
52p
U 三間飛車破り (1)対三間飛車の序盤
 /二種類の左美濃囲い/
(2)徹底トレーニングT・U
74p
V 左美濃戦法の実戦 2局
(1)中原vs森安(第42期棋聖戦第2局),△四間飛車vs▲四枚美濃
(2)大山vs中原(第22期王位戦第4局),▲三間飛車vs△四枚美濃
74p

◆内容紹介(表紙より)
勝利への絶妙のバランス!壮大な厚み、強烈な撃破力。攻守に振り飛車を圧倒する現代定跡の最高峰。

振飛車vs四枚美濃の解説書。実戦譜をベースに解説。

第1章は△四間飛車vs▲四枚美濃。左下図から▲6六歩△同歩▲5七金が展開の一例となる。『羽生の頭脳(4) 居飛車穴熊と左美濃』(羽生善治,日本将棋連盟,1992)などにも似たような形が載っており、当時の定跡だったわけだが、現在は四間飛車側が△7一玉型に構えるなどかなり工夫されているので、よほど条件がそろわないとこの形にはならない。
△四間飛車vs▲四枚美濃 基本図 ▲三間飛車vs△四枚美濃 基本図
第2章は▲三間飛車vs△四枚美濃。右上図が一例。これも現在では三間側が4五の位を強く意識しているので、なかなかこうなることは少ない。また、第2章にはなぜか“対△三間飛車の▲3七桂急戦”と“△5三銀型中飛車vs▲四枚美濃”も載っている。目次には何も書いてないので注意が必要。

戦型の古さはともかく、解説は丁寧で分かりやすいと思う。ただ、題材がちょっと…。タイトルが“最強左美濃”なのに「四枚美濃の堅さを生かして快勝」した将棋はなく、「苦しい将棋を粘って粘って逆転勝ち、左美濃は跡形も無し」という展開ばかり。トッププロの棋譜が題材なのでなかなか一方的にならないのは分かるが、これではあまり四枚美濃をやりたいと思えないなぁ。

四枚美濃の玉頭戦や粘り腰を見たい人は、一読の価値があるかも。(2005Aug10)


振り飛車破り
zoom
初段に挑戦するシリーズ(12)
振り飛車破り
振り飛車なんかこわくない!
個別ページへ
青野照市
創元社
ISBN:4-422-75062-3
1986年4月
\850
190p/18cm

[総合評価]
A

難易度:★★★☆
図面:見開き4枚
内容:(質)A(量)B
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:A
中級〜上級向き
この本をAmazonで見る
第1章 仕掛けの分類   8p
第2章 ▲4五歩からの仕掛け ・△4三銀型・三間飛車
・△4一金型・中飛車
・△4二銀型・三間飛車
60p
第3章 ▲3五歩からの仕掛け ・△3二銀型・四間飛車
・△4三銀型・四間飛車
60p
第4章 ▲3八飛からの仕掛け ・△3二金型・中飛車
・△3二金型・四間飛車
40p
第5章 向い飛車の攻め方と受け方 ・△3五歩型・向い飛車
・升田式向い飛車
16p

◆内容紹介
元来は,振った飛車の位置による分類で解説してあったが,本書では,居飛車側の仕掛けを基本的に3つのパターンに分類。振り飛車の撃破法を徹底的に研究したユニークな書。

▲居飛車急戦vs△振飛車の定跡書。

普通、居飛車急戦は振飛車の種類別に解説されている。すなわち、「四間飛車破り」「三間飛車破り」などが一般的だ。しかし、違う振飛車に対して似たような仕掛けをすることはかなり多い。似た仕掛けを覚えれば、急戦を理解しやすいのではないか。そういう提案をしているのが本書である。

本書は、対振飛車の居飛車急戦を仕掛け方で分類して解説した本である。

各章の内容を簡単に紹介していこう。……レビューの続きを読む(2011Jul05)


定本 大山の振り飛車
zoom
定本 大山の振り飛車
個別ページへ
大山康晴
池田書店
ISBN:4-262-10106-1
1981年9月
\1,500
430p/19cm/H.C.
    この本をAmazonで見る
振り飛車は変わった   1p
振り飛車戦法のルーツを探る   17p
ルーツの流れ その1/その2 31p
中飛車(基本型)   23p
四間飛車(基本型)   23p
三間飛車(基本型)   18p
向い飛車(基本型)   25p
近代振り飛車 後手の棒銀/穴グマ囲い・四間飛車/居飛車の左みの囲い 81p
現代振り飛車 棒銀に対抗する振り飛車/三間飛車対中央位取り/四間飛車対中央位取り
/四間飛車対玉頭位取り/振り飛車対左みの・急戦型
/振り飛車対左みの・持久戦型/振り飛車対左美濃(先手の振り飛車)
/振り飛車対左穴グマ囲い/振り飛車対やぐら囲い・持久戦型
204p

◆内容紹介(はしがきより抜粋)
私は振り飛車を一時の流行戦法に終わらせたくないと考え、ほとんどの実戦に振り飛車作戦を用いた。そうなると、進歩を心がけるのは当然で、ルーツを探り、基本の形を調べ、新構想を打ち出す努力をしてきている。しかし、研究の跡を自分の頭脳だけにしまいこんでおくのに疑問を感じ、このたび“定本”として、世に送り出すことにした。

 


振り飛車戦法
zoom
将棋シリーズ
振り飛車戦法
個別ページへ
森安秀光
金園社
ISBN:4-321-55216-8
1981年2月
\660
222p/18cm
    この本をAmazonで見る
 
 


振飛車撃破法
zoom
振飛車撃破法
個別ページへ
桐山清澄
成美堂出版
ISBN:
1980年12月
\500
190p/15cm
    この本をAmazonで見る
 
 


振飛車戦法
zoom
振飛車戦法
個別ページへ
森安秀光
成美堂出版
ISBN:4-415-04620-7
1980年11月
\500
190p/16cm
    この本をAmazonで見る
第1章 攻める振飛車の母体 ・各戦法の指し方と狙い
(1)△3二金型向い飛車
(2)石田流三間飛車
(3)右四間飛車
(4)ひねり飛車
(5)陽動振飛車
44p
第2章 攻める振飛車実戦編 (1)〜(5)△3二金型向い飛車
(6)居玉は避けよ
(7)右四間飛車
118p
第3章 攻める振飛車の研究 未知の世界へ/攻める振飛車の研究/
バラエティに富んだ序盤戦/参考棋譜 香落戦より
22p

◆内容紹介(はしがきより抜粋)
振飛車といえば、守りを主体にした戦法というのが、いままでの常識でした。しかし、ちょっと工夫をすると、それがたちまちのうちに、破壊力抜群である“攻める振飛車”に豹変するのです。
王様を固めあって戦う穴熊戦法が流行している昨今、この超急戦を志向する“攻める振飛車”を駆使して、あざやかな速攻で勝ちまくってください。

 


振飛車戦法
zoom
初段に挑戦するシリーズ(3)
振飛車戦法
【振飛車のコツをつかむ】
個別ページへ
桐山清澄
創元社
ISBN:4-422-75053-4
1980年10月
\850(初版\680)
222p/18cm

[総合評価]
A

難易度:★★☆
図面:見開き2〜4枚
内容:(質)A(量)B
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:A
初級〜中級向き
この本をAmazonで見る
第1章 中飛車戦法 ・中飛車の原理
(1)vs引き角戦法 (2)vs袖飛車戦法(△7二飛)
(3)vs△5三金戦法(△6四金) (4)vs△7三桂戦法 (5)vs棒銀
84p
第2章 四間飛車戦法 ・四間飛車の原理
(1)vs引き角戦法 (2)vs△7五歩早仕掛け(山田定跡型)
(3)△7三桂戦法(二枚銀型△6五歩早仕掛け) (4)vs棒銀(▲8八角型)
62p
第3章 三間飛車戦法 ・三間飛車の原理
(1)vs棒銀(▲5九角〜▲4八角) (2)△7三桂戦法
32p
第4章 向飛車戦法 ・向飛車の原理
(1)攻める向飛車(△4二玉に▲8六歩の早仕掛け)
(2)攻める向飛車(▲7八金型) (3)自然流向飛車(本美濃囲い)
38p

◆内容紹介(表紙より)
アマ・プロを問わず最も愛用されている戦法、それが「振飛車」である。振飛車のコツをつかむためには、中飛車から向飛車まで一通りの形を覚え、その中から自分に一番適した得意の戦法を発見すること。そしてもっとも大切な振飛車の「捌き方」を身につけることである。

振飛車全般の解説書。級位者向け。

「振飛車は駒組みが簡単だから」という理由で振飛車党になった級位者は案外多い。わたしもそうでした(笑)。たしかに角道を止めて美濃に囲うところまでは、ちょっと覚えれば簡単にできるし、カッコよくて将棋を指している気分になれるもの。しかし、単に形が組めるだけで振飛車感覚がなければ、振飛車はかなり指しこなすのが難しい戦法である。

本書では、「角道を止めて、美濃囲いにするオーソドックスな振飛車」vs「居飛車舟囲いからの急戦策」をざっくりと解説。難解すぎる変化は避け、本筋に近いものが中心になっている。やや振飛車に甘い変化が多いが、「初段を目指す」というコンセプトにちょうど合っている。

ある局面に対して形勢判断をするとき、「初級者向け・中級者向け・上級者向け」で判断を変えているのが面白い(第1章のみ)。確かに、初級者は飛車を取られると力が出ない人が多いので、一理ある。また、形勢判断はわざと大雑把にしてあるので、級位者には非常にとっつきやすいと思う。

「まず一通り振飛車を指せるようになりたい」という人にはオススメだ。


本書はわたしが初めて読んだ戦法解説書だった。いま読み直して、あらためて良書だと思う。しかし注意点が一つ。有段者になっていくには、一度本書でマスターしたことを忘れ、もっとシビアな形勢判断をして、細かい変化を覚えていく必要がある。

また、振飛車本は種類も多く、『ホントに勝てる振飛車』(先崎学,河出書房新社,2003)など現代的な良書も出ているので、必ずしも本書にこだわらなくてよい。ただ、古いからと敬遠せずに、一度は手に取ってほしい。(2005Mar03)


現代振飛車破り
zoom
必勝将棋シリーズ
現代振飛車破り
個別ページへ
加藤一二三
新星出版社
ISBN:4-405-90811-7
0076-90811-3151
1980年10月
\650
222p/18cm
    この本をAmazonで見る
第1章 対中飛車戦法 1.▲4六金戦法
  <補足>アマチュア戦の疑問から
2.△6四金戦法
3.▲4六歩・▲3八飛戦法
  ・▲3八飛戦法・▲3六飛型
  ・△3一金型
4.先手の中飛車戦法
  ・▲5五歩早仕掛け
(実戦譜1)▲4六金戦法・中央での戦い
(実戦譜2)金立ち戦法 対 向飛車転換
(実戦譜3)△5四歩不突・▲3八飛型
126p
第2章 対四間飛車戦法 1.▲3八飛戦法・△4三銀型
2.▲3八飛戦法・△5二金型
3.▲4六銀(右)戦法・△4三銀〜△5二金型
4.▲4六銀戦法・後手の変化
  (1)△4五歩の対策
  (2)△5四歩の対策
  (3)△3二金の対策
5.(実戦譜1)四間飛車を迎え撃つ
6.(実戦譜2)四間飛車穴熊 対 引き角戦法
89p

◆内容紹介(はしがきより抜粋)
本書では振飛車破りをテーマに詳述しました。振飛車の中でも、特に盛んにさされている中飛車と四間飛車を採り上げました。これは振飛車の二大戦法です。私は居飛車を持っての実戦が多く、振飛車に対しておもしろい攻め方を工夫したこともあるので、それらを紹介したわけです。

 


現代振飛車戦法
zoom
必勝将棋シリーズ
現代振飛車戦法
個別ページへ
桐山清澄
新星出版社
ISBN:4-405-90801-X
1980年10月
\650
220p/18cm
    この本をAmazonで見る
第1章 中飛車戦法 1.中飛車の基本
2.中飛車の実戦
 (1)△7二飛型 (2)△5三金型(▲7八飛の変化) (3)△5三金型(▲7八金の変化)
 (4)玉頭位取り型 (5)4筋位取り型 (6)△2三玉型(天守閣美濃) (7)持久戦型
114p
第2章 四間飛車戦法 1.四間飛車の基本
2.四間飛車の実戦
 (1)棒銀型(▲7八飛の変化) (2)棒銀型(▲7八金の変化) (3)△6四銀型(右銀)
 (4)腰掛銀型 (5)△2三玉型(四枚美濃) (6)居飛車穴熊型 (7)玉頭位取り型T
 (8)玉頭位取り型U (9)▲4五銀型(玉頭銀)
100p

◆内容紹介(はしがきより抜粋)
中飛車と四間飛車の人気が圧倒的に高いのは、内容は高級ながら他と比較すると指し方がたいへん楽なことがあげられます。まず美濃囲いに玉を収め、左辺で捌くというパターンはどんな戦型でもくずされないからです。

 


山田道美将棋著作集 第二巻 近代戦法の実戦研究 2
zoom
山田道美将棋著作集 第二巻
近代戦法の実戦研究 2
個別ページへ
山田道美
中原誠
/編
大修館書店
ISBN:4-469-19102-7
0376-191020-4305
1980年4月
\1,800
335p/19cm/箱入り
    この本をAmazonで見る
第1章 攻める向飛車
第2章 三間飛車早仕掛け
第3章 三間飛車の研究
第4章 中飛車の実戦研究
第5章 ツノ銀中飛車の新対策
第6章 玉頭位取りの要点
第7章 穴熊くずしの急所
 


トップページ > 棋書ミシュラン! > カテゴリー > 振飛車総合定跡書1980-1989


Copyright(C) 1999-2024 【将棋 棋書ミシュラン!】 All Right Reserved