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■実戦集(自戦記)-1979  
トップページ > 棋書ミシュラン! > カテゴリー > 実戦集(自戦記)-1979


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書名 著者 発行 備考
四間飛車好局集 勝浦修 '79.9  
ヤグラ将棋好局集 米長邦雄 '79.9  
名人木村義雄実戦集 巻二 木村義雄 '79.7  
中飛車好局集 森けい二 '79.7  
振飛車やぶり好局集 桐山清澄 '79.6  
名人木村義雄実戦集 巻一 木村義雄 '79.4  
名人木村義雄実戦集 巻三 木村義雄 '79.2  
加藤一二三実戦集 加藤一二三 '79.1 永岡書店
名人木村義雄実戦集 巻四 木村義雄 '78.12  
升田の向飛車 升田幸三 '78?  
升田の中飛車 升田幸三 '78?  
升田の振飛車 升田幸三 '78  
升田の居飛車 升田幸三 '78  
有吉九段自戦記 玉頭位取り戦法
対振飛車必勝法 付・左美濃戦法
有吉道夫 '76  
中原将棋勝局集 中原誠 '76.8  
米長将棋勝局集 米長邦雄 '76.8  
升田将棋勝局集 升田幸三 '75  
内藤将棋勝局集 内藤國雄 '75.10  
大山将棋勝局集 大山康晴 '75.6  
大山康晴実戦譜(二) 五冠王時代 大山康晴 '75  
大山康晴実戦譜(一) 三冠王への歩み 大山康晴 '75 1968年の新装版
加藤一二三実戦集 加藤一二三 '75 大泉書店
大内流穴熊実戦譜 大内延介 '75  
熱血将棋順位戦 板谷進 '74.10  
中原誠実戦集(3) 名人になるまで 中原誠 '74  
中原誠実戦集(2) タイトルをかけて 中原誠 '74  
中原誠実戦集(1) 八段になるまで 中原誠 '73.11  
実戦解説 中原の自然流 中原誠 '73.8  
攻めの妙手 二上達也 '73.7  
花村実戦教室 花村元司 '73  
中盤戦のかけひき 大山康晴 '71.8  
大野の振飛車 大野源一 '71  
書名 著者 発行 備考
大山将棋実戦譜 五冠王時代 大山康晴 '69  
大山将棋実戦譜 三冠王への歩み 大山康晴 '68.12  
升田十五番勝負 升田幸三 '67.12  
書名 著者 発行 備考
最新将棋全書(5) 高等戦術篇 大山康晴,丸田祐三 '55.11  
書名 著者 発行 備考
私の將棋 木村義雄 '49.12  
升田將棋 升田幸三 '48.5  


四間飛車好局集
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将棋タウンさんthx!

下さんご提供の画像(ビニールカバー・帯付き)
四間飛車好局集
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勝浦修
日本将棋連盟
ISBN:
1979年9月
\1,600
213p/22cm/H.C.
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◆内容紹介(オビより)
四間飛車の秘奥も、微妙なコツも、この一冊でわかる! 画期的名著ついに完成! ゼヒ本書の29局の実戦譜を盤に五回並べて下さい。四間飛車を指す方も、相手の四間飛車に悩む方も、得るところが大きいです。
 


ヤグラ将棋好局集
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将棋タウンさんthx!
ヤグラ将棋好局集
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米長邦雄
日本将棋連盟
ISBN:4-8197-0054-5
1979年9月
\1,600
213p/22cm/H.C.
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◆内容紹介(オビより)
ヤグラ将棋を指して歴代最高の斬れあじをみせる米長九段のヤグラ29局。中級者と上級者がヤグラを上達するため、いちばん効果的なのはこの好局集を盤に5回並べることです。米長九段の読み筋が皆様に感応して、かならず棋力を向上させるでしょう。
 


名人木村義雄実戦集 巻二
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木村義雄
大修館書店
ISBN:4-469-19052-7
1979年7月
\4,000
498p/23cm/H.C.
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中飛車好局集
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中飛車好局集
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森けい二
日本将棋連盟
ISBN:
1979年7月
\1,600
213p/22cm/H.C.
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◆内容紹介(オビより)
中級者と上級者が上達するには、テーマを決めてから徹底的研究するに限ります。勝率抜群の森八段の中飛車の秘術をはじめてファンに明かします。この30局の実戦譜を繰り返して5回盤に並べてみてください。変通自在な飛車の使用法がおわかりになるでしょう。魔術師と異名をとる終盤の逆転技も見どころです。
 


振飛車やぶり好局集
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将棋タウンさんthx!
振飛車やぶり好局集
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桐山清澄
日本将棋連盟
ISBN:
1979年6月
\1,600
212p/22cm/H.C.
    (1979年版)
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(1984年版)
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名人木村義雄実戦集 巻一
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名人木村義雄実戦集 巻一
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木村義雄
大修館書店
ISBN:4-469-19051-9
1979年4月
\4,000
494p/23cm/H.C.
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名人木村義雄実戦集 巻三
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名人木村義雄実戦集 巻三
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木村義雄
大修館書店
ISBN:4-469-19053-5
1979年2月
\4,300
552p/23cm/H.C.
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加藤一二三実戦集
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将棋入門シリーズ(22)
加藤一二三実戦集
対振飛車戦の勝局譜
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加藤一二三
永岡書店
ISBN:
1979年1月
\680
254p/18cm
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名人木村義雄実戦集 巻四
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名人木村義雄実戦集 巻四
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木村義雄
大修館書店
ISBN:4-469-19054-3
1978年12月
\4,300
555p/23cm/H.C.
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升田の向飛車
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升田九段の将棋シリーズ(12)
升田の向飛車
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升田幸三
弘文社
0276-30012-2270
1978年?
\630
222p/18cm
    Not found at Amazon.co.jp
・自戦記=計17局
(1)升田流向飛車(vs加藤(一)八段)
(2)新手で勝つ(vs塚田九段)
(3)明暗をわけた銀成り(vs灘八段)
(4)難解だった中盤戦(vs加藤(博)八段)
(5)竜と馬の活用を封じる(vs松田八段)
(6)終盤の逆転劇(vs二上八段)
(7)変型向飛車(vs有吉八段)
(8)強腕をかわす(vs大友八段)
(9)理論の山田将棋(vsやまだ八段)
(10)ちょんまげ美濃(vs大山名人)
(11)銀冠むりの急戦(vs大山名人)
(12)意表をついた向飛車(vs塚田九段)
(13)居玉の激戦(vs加藤(一)八段)
(14)桂捨ての勝負手(vs芹沢八段)
(15)攻める向飛車(vs加藤(一)八段)
(16)二〇五手の乱闘(vs花村八段)
(17)終盤に乱れる(vs二上八段)

◆内容紹介
現在では“攻める向飛車”といわれる攻撃主体の戦型が数多くある。敵の飛先逆襲が狙いの攻める向飛車の狙い筋を広く知っていただこうと思い、あらゆる戦型を網羅した。17局収載。
 


升田の中飛車
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升田九段の将棋シリーズ(11)
升田の中飛車
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升田幸三
弘文社
ISBN:
0276-30011-2270
1978年?
\
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◆内容紹介
最近の中飛車はツノ銀中飛車、5筋不突き中飛車などがあり、受けを主軸としている。相手の攻めを封じ、玉を安全にしてから戦うのである。論より実戦、対局譜を並べ変化を知っていただきたい。19局収載。
 


升田の振飛車
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升田将棋シリーズ(10)
升田の振飛車
実戦棋譜解説
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升田幸三
弘文社
0276-30010-2270
1978年
\630
222p/18cm
    Not found at Amazon.co.jp
(1)八方破れ(対丸田八段)
(2)破調の桂さばき(対加藤博二八段)
(3)中飛車の大さばき(対山田八段)
(4)塚田流、速攻棒銀(対塚田九段)
(5)玉頭の切り合い(対加藤一二三八段)
(6)新趣向の振飛車対策(対二上八段)
(7)名人挑戦権を賭けて(対有吉八段)
(8)名人位を再びねらって(対大山名人)
(9)妖剣をかわす(対花村八段)
(10)強引な中央突破(対熊谷八段)
(11)形勢三転の激闘(対中原七段)
(12)自慢の角使い(対内藤八段)
(13)終盤で乱れる(対山田八段)
・選局二十一番

◆内容紹介(はじめにより抜粋)
「升田の振飛車」という書名どおり、私の振飛車、相手が居飛車というのが大部分だが、相手が振飛車、私が居飛車で立ちむかう将棋も選局二十一番の後半部分に六局掲載した。
本書はこのシリーズの「升田の居飛車」の姉妹篇であり、二冊あわせてごらん下されば、将棋に対する私の思考法がいくぶんわかって頂けるかと楽しみにしている。
 


升田の居飛車
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升田将棋シリーズ(9)
升田の居飛車
実戦棋譜解説
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升田幸三
弘文社
0276-30009-2270
1978年
\630
222p/18cm
    Not found at Amazon.co.jp
(1)迫力の終盤戦(対塚田九段)
(2)強引な序盤戦(対大山九段)
(3)飛車、虎穴に入る(対花村八段)
(4)1筋に集中攻撃(対丸田八段)
(5)飛角自在の中盤(対大山名人)
(6)苦しかった横歩取り戦(対花田八段)
(7)同型陣を攻め合う(対山田八段)
(8)名人を指しこんだ一局(対木村名人)
(9)中段飛車の勝利(対加藤一八段)
(10)勝ちをきめた▲3九香(対大山名人)
(11)怒濤のごとき寄せ(対丸田八段)
(12)新進時代(対大和久四段)
・選局二十四番

◆内容紹介(はじめにより抜粋)
今回は本格的な実戦譜の集成をしてみた。本当に升田将棋といいうるものを、ちゃんと残しておきたかったからである。人まねではない将棋、攻める将棋、きれいに収束する将棋、そんなつもりでいつも指してはいるのだが、なかなか理想通りにはいかない。それでも、なるべく私の理想に近いものを三十五局、収載した。この本は居飛車の将棋ばかり。
 


有吉九段自戦記 玉頭位取り戦法

別表紙
有吉九段自戦記
玉頭位取り戦法
対振飛車必勝法 付 左美濃戦法
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有吉道夫
弘文社
ISBN:
1976年
\780
286p/18cm
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中原将棋勝局集
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(文庫版)
中原将棋勝局集(文庫版)
中原将棋勝局集
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中原誠
講談社
0095-304399-2253
1976年8月
\890
310p/19cm/H.C.
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講談社文庫
中原将棋勝局集
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中原誠
講談社
ISBN:4-06-183228-X
1984年6月
\420
317p/15cm
・自戦記20局(昭和47〜50年)
 


米長将棋勝局集
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(文庫版)
米長将棋勝局集(文庫版)
米長将棋勝局集
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米長邦雄
講談社
0095-304380-2253
1976年8月
\890
306p/19cm/H.C.
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講談社文庫
米長将棋勝局集
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米長邦雄
講談社
ISBN:4-06-183336-7
1984年9月
\420
313p/15cm
・自戦記11局(昭和43〜50年)
 


升田将棋勝局集
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積ん読二等兵さんthx!

(文庫版)
升田将棋勝局集(文庫版)
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鉄人68号さんthx!
升田将棋勝局集
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升田幸三
講談社
0095-303080-2253
1975年
\890
318p/19cm/H.C.
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講談社文庫
升田将棋勝局集
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升田幸三
講談社
ISBN:4-06-183004-X
1983年2月
\420
320p/15cm
・自戦記17局(昭和21〜46年)(対木村義雄4局/対塚田正夫4局/対大山康晴9局)
(1)“打倒木村”に燃えて(木村・升田五番勝負)
(2)破竹の三連勝(木村・升田五番勝負)
(3)“駅馬車の譜”(塚田・升田五番勝負)
(4)名人戦で挑む(第10期名人戦・対木村)
(5)“指し込み”第一号(第1期王将戦・対木村)
(6)指し込みを決める(第5期王将戦・対大山)
(7)名人に香を引く(第5期王将戦・対大山)
(8)王将位を守る(第6期王将戦・対大山)
(9)九段位をかけて(第7期九段戦・対塚田)
(10)名人位へ王手の一戦(第16期名人戦・対塚田)
(11)九段位、二冠王に(第7期九段戦・対塚田)
(12)名人戦の激突(第16期名人戦・対大山)
(13)史上初の三冠王なる(第16期名人戦・対大山)
(14)九段位を防衛(第8期九段戦・対大山)
(15)防衛第一局(第17期名人戦・対大山)
(16)名人位を守る(第17期名人戦・対大山)
(17)定説に挑む“升田式石田流”(第30期名人戦・対大山)

◆内容紹介(序より抜粋)
戦前はもとより、戦後に至ってもなお、われわれ大阪棋士に対する東京側の過酷な差別待遇は、今から考えて信じられない程のひどさだった。勿論、木村さん個人がそうさせていたわけではないが、長年棋界の頂点から君臨する常勝将軍であってみれば、この積年の不公平を是正するためには、当の木村名人を倒す以外に途はないと、私の怨念は火の玉となって燃えさかったのである。
この本は、そういった経緯をめぐっての対木村戦を始めとして、私の切所切所を伐り開いた闘魂の記録、いわゆる大勝負、名勝負を選び抜いて集大成したものである。
 


内藤将棋勝局集
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(文庫版)
内藤将棋勝局集(文庫版)
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内藤将棋勝局集
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内藤國雄
講談社
0095-303479-2253
1975年10月
\890
310p/19cm/H.C.
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講談社文庫
内藤将棋勝局集
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内藤國雄
講談社
ISBN:4-06-183401-0
1985年1月
\420
318p/15cm
・自戦記19局(昭和44年〜49年)
(1)大豪九段を倒す(第15期棋聖戦・対升田)
(2)ライバルと激突(第15期棋聖戦・対有吉)
(3)“空中戦”誕生(第15期棋聖戦・対中原)
(4)迫力で圧倒(第15期棋聖戦・対中原)
(5)初タイトル獲得(第15期棋聖戦・対中原)
(6)「理論」と「即興」と(46年度順位戦・対加藤)
(7)リーグで優勝(第13期王位戦・対関根)
(8)挑戦権を賭けて(第13期王位戦・対中原)
(9)巨人に再挑戦(第13期王位戦・対大山)
(10)型破りの妙局(47年度順位戦・対二上)
(11)“鳥刺し”巨人を制す(第13期王位戦・対大山)
(12)壮烈な摶撃戦(47年度順位戦・対大内)
(13)王位へ“王手”(第13期王位戦・対大山)
(14)ついに「王位」に(第13期王位戦・対大山)
(15)盤上飛び交う駒と駒(48年度順位戦・対佐藤)
(16)棋聖・九段へ背水の陣(第23期棋聖戦・対米長)
(17)“妙手探し”の好局(第23期棋聖戦・対米長)
(18)両手に花の栄光(第23期棋聖戦・対米長)
(19)名匠に挑む(48年度順位戦・対塚田)

◆内容紹介(序より抜粋)
気楽に指したら──というのは、私にとっては最大のアドバイスなのである。だが、将棋ということからみれば、読みを省略し、気楽に指すということは何か寂しく、物足りない気がする。本書に収めた勝局19局は、御覧頂けばわかるように、軽い気持ちで指した将棋は一局もない。すべて、悩み苦しんだものばかりである。
(中略)本書は、私の九段昇段に関する棋譜を選んで収録した。現在に至る私の道標である。烈しく闘ってきた、私の愛すべき里程標である。
 


大山将棋勝局集
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(文庫版)
大山将棋勝局集(文庫版)
大山将棋勝局集
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大山康晴
講談社
0095-303071-2253
1975年6月
\890
302p/19cm/H.C
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講談社文庫
大山将棋勝局集
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大山康晴
講談社
ISBN:4-06-183070-8
1983年7月
\420
308p/15cm
・自戦記20局(昭和45〜49年)
(1)終盤堅守の大逆転(第11期王位戦・対米長)
(2)凄愴なカド番戦(第9期十段戦・対中原)
(3)作戦負けを跳ね返す(第20期王将戦・対中原)
(4)天下注視の大攻防戦(第30期名人戦・対升田)
(5)四度まみえた師弟戦(第21期王将戦・対有吉)
(6)三間飛車の一本攻め(第31期名人戦・対中原)
(7)意表の角出で非勢挽回(第20回王座戦・対花村)
(8)苦労した振り飛車退治(第13期王位戦・対内藤)
(9)二転三転マキ割り躱す(第27期順位戦・対佐藤)
(10)久々の矢倉で速攻(第27期順位戦・対灘)
(11)位奪回で小太刀を制す(第27期順位戦・対丸田)
(12)ものを云ったコマ組み(第21回王座戦・対加藤)
(13)巻き返しをめざして(第12期十段リーグ戦・対加藤)
(14)中原将棋への突破口(第12期十段戦・対中原)
(15)雌伏一年タイトル奪回(第12期十段戦・対中原)
(16)見破った穴グマ崩し(第28期順位戦・対関根)
(17)名人位挑戦権をめざして(第28期順位戦・対有吉)
(18)棋聖位十期の新記録(第24期棋聖戦・対内藤)
(19)王座戦の挑戦権を握る(第22回王座戦・対米長)
(20)お家芸アナグマの真価(第29期順位戦・対二上)

◆内容紹介(はしがきより抜粋)
いま、私は昭和45年から最近までの対局の中で、とくに印象の深いものをまとめて収録することができた。勝った将棋ばかり並べることになったが、これはほかの棋士の実戦集と重複することを避けるためである。そして対戦相手の顔ぶれは多彩にわたっているが、その方が読者の皆さんに興味深いものがあると思ったからである。
 


加藤一二三実戦集(大泉書店) 加藤一二三実戦集
わが熱闘、珠玉の40局
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加藤一二三
大泉書店
ISBN:
1975年
\
281p/22cm/H.C.・箱入り
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大内流穴熊実戦譜
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大内将棋文庫
大内流穴熊実戦譜
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大内延介
大泉書店
0276-1421-0701
1975年
\600
220p/18cm
    Not found at Amazon.co.jp
第1章 穴熊の優秀性   4p
第2章 穴熊の諸形態 穴熊と美濃の比較/玉の位置が違う
/穴熊囲いのいろいろ/穴熊四枚囲い
20p
第3章 特選穴熊実戦譜 第1局 B級順位戦(vs原田泰夫八段)
第2局 連盟杯争奪戦(vs加藤博二八段)
第3局 王座戦(vs山口英夫六段)
第4局 王将戦(vs五十嵐豊一八段)
第5局 早指し選手権戦(vs佐藤義則六段)
第6局 棋王戦(vs森安秀光五段)
第7局 早指し選手権戦(vs高田丈資六段)
第8局 A級順位戦(vs二上達也九段)
第9局 A級順位戦(vs大山康晴九段)
第10局 第34期名人戦第4局(vs中原誠名人)
190p

◆内容紹介(表紙見返しよし抜粋)
大内八段の最も得意とする穴熊戦法。従来の消極的な玉囲いの穴熊と違い、玉の堅さにモノをいわせ積極的に攻撃を仕掛け、受け駒と攻め駒の役割を大胆に活用する大内流穴熊。いまや攻撃型の穴熊戦法はアマチュア間でも大流行。
本書は、名人戦第4局の穴熊勝局譜をはじめ、大内八段が大内流穴熊を克明に自戦解説。流行戦法の穴熊を体得するのには絶好の本である。

 


熱血将棋順位戦
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地位と名誉をかけた男の激烈な戦い
熱血将棋順位戦
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板谷進
日本将棋連盟
2276-0116-5892
1974年10月
\580
222p/18cm

[総合評価]
C

難易度:★★★☆
図面:見開き4枚
内容:(質)A(量)C
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:B
中級〜有段者向き
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自戦記=13局
第1局 最後の一瞬に勝ちを拾う ○(対高島弘光七段)相矢倉▲棒銀 24p
第2局 良いところが出た一局 ○(対大野源一八段)▲力戦向飛車 12p
第3局 昇級街道へ第一歩 ○(対勝浦修七段)相矢倉▲スズメ刺し 26p
第4局 不調だった花村八段 ○(対花村元司八段)相中飛車 力戦 14p
第5局 競争相手をせりおとす ○(対原田泰夫八段)△陽動三間飛車▲棒金 14p
第6局 白眉の一局 ○(対西村一義七段)相矢倉▲3七銀△7三銀 30p
第7局 ライバルを破る ○(対大内延介八段)▲中飛車穴熊 16p
第8局 滋味あふれる一戦 ○(対熊谷達人八段)△四間飛車▲左美濃8八玉型 20p
第9局 唯一の敗戦 ●(対北村昌男八段)相矢倉▲3七銀△7三銀 16p
第10局 大きな星 ○(対芹沢博文八段)相矢倉▲スズメ刺し模様 10p
第11局 ついに栄冠をつかむ ○(対広津久雄八段)▲5筋位取り中飛車 14p
第12局 決まってもまだ負けられない ○(対長谷部久雄八段)△四間飛車3ニ金型▲棒銀模様 12p
第13局 十二勝一敗の好成績 ○(対桐山清澄七段)▲四間飛車△右四間飛車+穴熊 8p

◆内容紹介(裏表紙より)
熱血児板谷進がB級1組で12勝1敗の圧倒的好成績をいかにして達成したか。その13棋譜を懇切に解明。朝日新聞のA級順位戦には見られぬB級の豪傑棋士たちの気質も同時に描き出しているのは興味深い。

板谷進七段(当時)の順位戦自戦記。第28期B級1組順位戦(1973年度)の全13局を解説している。

板谷進九段プロフィール日本将棋連盟HP内)
板谷進九段の順位戦成績将棋順位戦データベース内)

この年の板谷は絶好調。クセ者ぞろいのB級1組を12勝1敗の好成績で通過し、A級昇級を決めた。まえがきにも書かれている通り、決して快勝ばかりではないく、粘った末に逆転という将棋もある。しかし順位戦独特の気迫・粘りはアマにとっても非常に参考になる。特にB1以下は普段脚光を浴びることが少ないだけに、A級には見られない面白さがある。

板谷の気風は“堅実”。「危ない端は渡らない」(160p)「身体の続く限り、がんばりの板谷で押し通すつもりである」(190p)と、決して“一刀両断”や“豪腕”という感じはないが、逆にアマにとっては分かりやすい将棋が多い。現代でいえば森下卓八段に近いかな?

内容は良いが全13局とちょっと量が少ないため、評価は少々控えめのCにした。(2004May10)


中原誠実戦集(3) 名人になるまで 中原誠実戦集(3)
名人になるまで
個別ページへ
中原誠/著
田村孝雄/編
大泉書店
ISBN:
1974年
\
284p/22cm/H.C.・クロス張り
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中原誠実戦集(2) タイトルをかけて 中原誠実戦集(2)
タイトルをかけて
個別ページへ
中原誠/著
田村孝雄/編
大泉書店
ISBN:
1974年
\
277p/22cm/H.C.・クロス張り
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中原誠実戦集(1) 八段になるまで 中原誠実戦集(1)
八段になるまで
個別ページへ
中原誠/著
田村孝雄/編
大泉書店
ISBN:
1973年11月
\2,000
275p/22cm/H.C.・クロス張り

[総合評価]
A

難易度:★★★★
図面:見開き4枚
内容:(質)A(量)A
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:A
上級〜有段向き
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第1部 C級2組順位戦 11局(12勝0敗(1不戦勝)、昇級) 64p
第2部 C級1組順位戦 12局(11勝1敗、昇級) 62p
第3部 B級2組順位戦 12局(11勝1敗、昇級) 66p
第4部 B級1組順位戦 13局(10勝3敗、昇級) 77p

中原誠の順位戦成績(「将棋順位戦データベース」内)

◆内容紹介(はしがきより抜粋)
この第1巻は「八段になるまで」、すなわりC級2・1組、B級2・1組、四期にわたる順位戦全局です。未熟な作品が多いのですが、夢中で戦った当時を想起して、解説にもつい力が入りました。

中原誠の自戦記集。

中原誠は1965年に四段昇段、プロ入り。そこからの順位戦は連続昇級、デビューから順位戦18連勝という記録も持つ。本書は『中原誠実戦集』三部作の第1巻で、C級2組四段になってからA級八段になるまでの順位戦4期・全48局を、全局自戦記形式で解説している。

本文には投了図以下の詰みや寄せもちゃんと書いてある。投了まで並べたら、そこで以下の展開をしっかり考えると良い。あらかじめ考えてから答え合わせをすれば、非常に参考になる。また、レイアウトも良くて非常に読みやすいので、ストレスを感じずに読み進めることができる。ただし、一譜あたりの指し手は多めなので(30手前後)、並べるときは盤駒か将棋ソフトを使用した方が良い。

C級やB級時代の自戦記はあまり多くないが、大技小技がよく決まっていて面白い。また、新進気鋭の若手から老獪なベテランまでそろっているので、バラエティ豊かな将棋を楽める。

この頃の中原は、まだ「桂使いの中原」というイメージはないが、すでに「自然流」な感じはある。無理な作戦は採らず、相手の動きに追従しながら有利さを探している。居飛車党正統派で、森下の将棋が好きな方は本書の中原将棋もきっと気に入ると思う。(2005Feb17)


実戦解説 中原の自然流
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実戦解説 中原の自然流
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中原誠
東京書店
0076-10415-5139
1973年8月
\680
252p/20cm/H.C.

[総合評価]
C

難易度:★★★☆
図面:見開き7〜8枚
内容:(質)B(量)C
レイアウト:A(2色刷)
解説:A
読みやすさ:B
中級〜有段向き
Not found at Amazon.co.jp
第1章 入門まで (1)最初の棋譜 千葉五郎二段vs中原(7歳),飛落 40p
(2)気合に押されて逆転負け 池田修一四級vs中原四級
(3)運が良かった一局 塚田正夫九段vs中原三級,飛香落
第2章 奨励会のころ (4)転機となった一局 安恵照剛二級vs中原二級,関東奨励会 52p
(5)良き競争相手 山口英夫二段vs中原初段,関東奨励会Bクラス
(6)四段への登竜門 桐山清澄三段vs中原三段,奨励会東西決戦
第3章 想い出の
棋聖戦
(7)自信を持った一局 米長邦雄五段vs中原四段,第7期棋聖戦予選 56p
(8)タイトル戦初舞台 山田道美棋聖vs中原五段,第11期棋聖戦第3局
(9)念願の棋聖位 山田道美棋聖vs中原六段,第12期棋聖戦第4局
第4章 試練のとき (10)貴重な敗戦 内藤国雄八段vs中原棋聖,第15期棋聖戦第2局 56p
(11)昇級の大一番 芹沢博文八段vs中原七段,B級1組順位戦
(12)最後まで努力する 大山康晴十段vs中原八段,第9期十段戦第1局
第5章 名人への道 (13)天王山の一戦 升田幸三九段vs中原八段,第26期A級順位戦 44p
(14)幸運な名人位 大山康晴名人vs中原八段,第31期名人戦第7局

◆内容紹介(まえがきより抜粋)
この本には、わたしが七歳のときから名人位獲得までの棋譜を集録しました。私にとっては初めての実戦集ですので、非常に意義深いものといえます。(中略)名人も初めは素人。一局一局、じっくり取り組むことで、道が開けてきたのだと思います。

中原名人(当時)の初・自戦記集。なんと入門時の7歳(!)時から、名人獲得にいたるまでのさまざまな対局の中から、中原自身が思い出に残っている棋譜をピックアップして解説している。「思い出」が選局のポイントなので、中には敗局も含まれている。

並べてみて特に目を引いたのは、最初の3局だった。7歳とは思えない、級位者とは思えない指し回しが光る。ほかには、第10局目の内藤戦。近年の中原は相掛かりなどで独特の急戦をいくつも開発してきたが、その原点となったのがこの内藤戦。横歩取り空中戦で敗れたのが、それまでの持久戦志向から急戦志向へ目覚めさせるきっかけとなったそうだ。

図面には駒形を採用し、バックが薄オレンジ色となっていて見やすい。一方で、棋譜にも駒形が使われているのは慣れるまでは見づらい。東京書店の本に独特の構成であるが、一長一短。

全部で14局は、自戦記集としてはやや少なめ。その中でもプロ四段以降は8局と少ない。中原のファンならば割りと読み甲斐があると思う。それ以外の一般ファンには普通の一冊。(2004Sep26)


(オリジナル版)
攻めの妙手
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(1984年版)
攻めの妙手
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将棋タウンさんthx!
攻めの妙手
攻めの神髄ここにあり
個別ページへ
二上達也
日本将棋連盟
2276-0107-5892
1973年7月
\370
222p/18cm
    この本をAmazonで見る
第一章 攻めの妙手 痛快な味/一歩の価値/自然な攻め/無理な攻め/攻めの機会/受けのまずさ/思うように攻める/攻めの失敗/即戦主義//対振飛車急戦/同じ形での攻め筋/一番よく出来た定跡/反撃の筋/中飛車と4一銀/俗手の妙 78p
第二章 駒の特長を
活かした攻め筋
(1)歩の巻
(離れ駒をにらむ/貴重な一歩/当りを強くする打ち捨て/歩切れのつらさ1/歩切れのつらさ2/一発に恵まれる/うますぎる手/玉頭攻めの構想)
(2)香の巻
(香の特性/序盤のおとし穴/飛頭の香/香の逆用1/香の逆用2/香を取らせぬ手/カウンター戦法/妙香二題)
(3)桂の巻
(桂とびの発見/桂の破壊力/端桂の奇手/桂をめぐる攻防/空はねの勝負手/歩頭の桂/桂の空はね失敗の巻)
(4)銀の巻
(応用価値の高い銀打ち/快走銀/成るか成らぬか)
(5)金の巻
(金の戦型/タコ金/石田くずし/動かずの金/ゲンワクの金/捲返しの金/がく然とさせられた金の妙手)
(6)角の巻
(角切りの攻め)
(7)飛車の巻
(自陣飛車.素抜きに注意/序盤の飛車切り)
138p

◆内容紹介(序より抜粋)
攻め一方は指し切りの要素が多く、受け一方はおしつぶされる可能性が高い。まあ気分的には攻めの方が何となく威勢がよく勝味もあるように思えるが、実際には受けの強い方が勝率の高さを示している。
攻めの妙手なる表題の序文にして、はなはだケイキの悪い出だしになってしまったが、思えらく攻めの心得に欠けるが故に負けるのだと言いたい。

 


花村実戦教室
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新装版
将棋タウンさんthx!
花村実戦教室
鬼手妙手の宝庫がひらかれた
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花村元司
日本将棋連盟
2276-0108-5892
1973年7月
\370
222p/18cm
    Not found at Amazon.co.jp
第1局 大鬼手で大ポカ誘う(対塚田九段)
第2局 強引戦法功を奏す(対塚田九段)
第3局 再度の妙桂で勝つ(対灘八段)
第4局 気合い勝ちで会心の譜(対高島八段)
第5局 お株奪う振り飛車(対大野八段)
第6局 振り飛車名人を退治(対大野八段)
第7局 完勝、名人戦のかたき討つ(対大山九段)
第8局 最短距離の勝利(対丸田八段)
第9局 大豪破り王位挑戦者に(対升田九段)
第10局 蛮勇発揮の一局(対加藤八段)
第11局 独走にストップかける(対升田九段)
第12局 飛車を使わずに勝つ(対佐藤七段)
第13局 乱戦、小味な攻め (対佐藤七段)
第14局 穴熊の堅陣で好敵手破る(対二上八段)
第15局 妖剣、好調有吉を斬る(対有吉八段)
第16局 超早指しで本領発揮(対山田八段)
第17局 悪手とがめて快勝(対芹沢八段)
第18局 飛角を働かせ圧勝(対大内八段)
第19局 さっそう、妙手連発の進撃(対本間七段)
第20局 鬼手銀打ちで名人倒す(対中原名人)

◆内容紹介(裏表紙より)
〈大鬼手の発掘〉
将棋の面白さを満喫できる大鬼手が次から次へと!楽しんでいるうち、自然に力がつく、“勝負師花村”の実戦教室。花村八段が一流棋士と戦った二十局を題材に、中終盤を集中的に解説しました。
 


中終盤のかけひき
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将棋タウンさんthx!
将棋初級講座
中盤戦のかけひき
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大山康晴
金園社
ISBN:
1971年8月
\450
338p/19cm/H.C.
    Not found at Amazon.co.jp
第一章 矢倉戦法 ・矢倉戦法(定跡)
(1)急戦矢倉
(2)3五歩交換
(3)5五歩位取り
80p
第二章 向飛車の奇襲 (1)端桂の奇手
(2)敵の動きを見よ
(3)意表を衝く
24p
第三章 中飛車戦法 ・ツノ銀中飛車 28p
第四章 三間飛車戦法 ・振飛車のサバキ 14p
第五章 四間飛車戦法 (1)攻める四間飛車
(2)後手の新対策△5三銀左型
(3)飛車の活用
(4)さばく四間飛車
(5)敵の手に乗る指し方
(6)▲7八金型の攻防
94p
第六章 位取り四間飛車
(▲7五歩位取り四間飛車)
(1)位取り四間飛車その1
(2)位取り四間飛車その2
(3)位取り四間飛車その3
(4)位取り四間飛車その4
(5)位取り四間飛車持久戦法
(6)四間飛車4五銀急戦型(玉頭銀)
90p

◆内容紹介(著者のことばより抜粋)
本書は、こうした中盤戦の面倒さを私の実戦を題材に採って、読者の負担を少しでも軽くなるようにと配慮したつもりである。であるから、従来のように定跡型よりはずれて、中盤のかけひき、相手の心理状態を判断しての奇を臨む変化も少々述べてある。

 


大野の振飛車 大野八段自戦記
zoom
大野の振飛車
大野八段自戦記
実戦名局30番
個別ページへ
大野源一
弘文社
ISBN:
1971年
\450
285p/18cm

[総合評価]
B

難易度:★★★★
図面:見開き4枚
内容:(質)A(量)B
レイアウト:B
解説:A
読みやすさ:B
上級〜有段向き
Not found at Amazon.co.jp
三間飛車編 (1)筋を変える三間飛車(vs大山康晴名人,1962)
(2)積極的なサバキ(vs升田幸三九段,1963)
(3)典型的なる3筋攻撃(vs丸田祐三八段,1963)
60p
中飛車編 (1)きわどい攻防(vs二上達也八段,1962)
(2)奇襲功を奏す(vs山田道美八段,1964)
(3)火花を散らす終盤(vs加藤一二三八段,1961)
62p
向い飛車編 (1)珍しい先手の玉形(vs塚田正夫九段,1962)
(2)玉頭戦にもちこむ(vs灘蓮照八段,1967)
42p
角交換型編 (1)働いた遠見の角(vs有吉道夫七段,1964)
(2)両端突き合いの角換わり型(vs内藤国雄八段,1969)
34p
相振り飛車編 ・角の活躍(vs高島一岐代八段,1961) 22p
四間飛車編 ・棒銀封じ(vs山田道美八段,1970) 22p
選局18局 三間飛車=6局/中飛車=3局/向飛車=3局
/四間飛車=1局/相振飛車=2局/角換わり型=2局
34p

◆内容紹介(序文より抜粋)
古来、振飛車は優秀な戦法として隆盛を極めていたが、その後居飛車定跡の発達に伴い、消極的戦法として疎遠されるに至った。私は、古来の振飛車戦法の消極作戦を積極作戦に切り替えることに着眼し、サバキをモットーにした「攻める振飛車」を旗印に、猫も杓子も居飛車一辺倒の真っ只中に踊り出たのである。いまでは、振飛車戦法の優秀さを理解する人が増え、一つのブームを巻き起こすまでになった。

大野源一九段プロフィール日本将棋連盟HP内)

大野源一八段(当時)の自戦記集。

アマ・プロ問わず人気の振飛車。振飛車そのものは江戸時代からある戦法だが、「飛車を振って美濃囲いにし、駒のサバキで強く戦う」という現代振飛車の祖となったのが大野である。“後手番の消極的戦法”と見られていた振飛車を先手番でも積極的に採用し、高勝率を上げた。大野に影響を受けた升田・大山がタイトル戦で振飛車を連採した結果、今日の振飛車ブームがある。

本書でも、全30局のうち、19局が大野先手の将棋。飛車を振る位置はさまざまで、中には序盤早々に角交換させる「大野流向飛車」や相振飛車もある。まさに“変幻自在”な振飛車だ。

大野流向飛車大野流向飛車は、本書では「角交換型」「角換わり型」として、計4局載っている。大野流向飛車は先手番の戦法で、初手から▲7六歩△3四歩▲5六歩△8八角成▲同飛△5七角▲6八銀△2四角成(右図)となる。序盤早々に角交換を誘い、馬を作らせて「馬vs持ち角」の対抗で勝負する独特の作戦だ。「どうやら馬の方が強い」ということで現代ではほとんど指されていないが、知ってみる価値はある。

大野の振飛車は、左銀の使い方が特徴的。7九→6八→5七→4六→3七と動くことが多い。もちろん相手の動きに合わせて変幻自在に活用している。また、居飛車側の対策が未熟ではあるが、大野のサバキは絶品。並べていて「見事!」と唸る将棋が多かった。

“元祖振飛車”大野の自戦記集がこの一冊しか残っていないというのは非常に残念だ。(2005Apr30)

 

大山将棋実戦譜 五冠王時代
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積ん読二等兵さんthx!

(百回記念版)
大山康晴実戦譜(二) 五冠王時代
BOX
大山将棋実戦譜
五冠王時代
人・王将・十段・王位・棋聖戦
個別ページへ
大山康晴
池田書店
ISBN:
1969年
\1,300
492p/19cm/H.C.
    この本をAmazonで見る
大山康晴実戦譜(二)
五冠王時代
タイトル獲得・棋戦優勝百回記念
個別ページへ
大山康晴
池田書店
ISBN:
1975年
\3,000
492p/22cm/H.C.・箱入り
・自戦記15局
(昭和35年第19期名人戦から41年第7期王位戦まで)
 

 

大山将棋実戦譜 三冠王への歩み
zoom
積ん読二等兵さんthx!

(百回記念版)
大山康晴実戦譜(一) 三冠王への歩み
BOX
大山将棋実戦譜
三冠王への歩み
名人・王将・九段戦
個別ページへ
大山康晴
池田書店
ISBN:
1968年12月
\1,300
490p/19cm/H.C
    この本をAmazonで見る
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大山康晴実戦譜(一)
三冠王への歩み
タイトル獲得・棋戦優勝百回記念
個別ページへ
大山康晴
池田書店
ISBN:
1975年
\3,000
490p/22cm/H.C.・箱入り
・自戦記16局
(昭和23年第7期名人戦から34年第18期名人戦まで)
 


(カバーなし)
升田十五番勝負

升田十五番勝負
サンデー新書
升田十五番勝負
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升田幸三
秋田書店
ISBN:
1967年12月
\320
262p/18cm
    この本をAmazonで見る
第1章 将棋の目(エッセイ) (1)ユメ (2)ヨミ (3)碁の功徳 (4)個性 (5)芸師 16p
第2章 自戦記「十五番」 (1)初陣のころ(vs飯塚勘一郎六段,角落)
(2)高野山の決戦(vs大山康晴七段)
(3)飛車落指導棋戦(vs関英雄アマ四段,飛落)
(4)珍形・相棒銀(vs丸田祐三八段)
(5)棒銀対策の新手6四角(vs板谷四郎八段)
(6)中飛車に対する金の繰り出し(vs大山康晴前名人)
(7)振飛車の新戦法(vs塚田正夫九段)
(8)向飛車3四銀の反撃(vs塚田正夫九段)
(9)指さなかった研究手(vs松田茂行八段)
(10)5九金寄の珍型(vs荒巻三之六段)
(11)新傾向相掛かり戦の初期(vs木村義雄名人)
(12)端角の応酬(vs金高清吉七段)
(13)棒銀対金矢倉(vss木村義雄名人)
(14)会心の一局(vs加藤治郎八段)
(15)陣屋事件後の一局(vs木村義雄名人)
154p
第3章 升田将棋教室 (1)考え方について、バランスの取り方
(2)恐怖心について、強い人と指すときの心得
(3)形勢の見方について、駒の働き
(4)形勢の味方について、良形・悪形
(5)中盤の捌き、攻強・防弱
(6)中盤の捌き、位の奪還
(7)中盤の捌き、局面を冷静に眺めよ
(8)中盤の捌き、捌けば捌かれる
(9)中盤の捌き、調子に乗りすぎないこと
(10)中盤の捌き、駆け引きの妙味
62p
第4章 酒と将棋で勝負する 対談(升田幸三九段・内藤国雄八段・板谷進六段) 22p

※「将棋世界」「近代将棋」などの将棋雑誌、および『勝負の虫』(朝日新聞社,1960)に掲載された自戦記から15局を撰集したもの。

◆内容紹介(まえがきより抜粋)
(前略)感想戦の際に、要所要所での自分の思考内容を全面的に吐いてしまうかどうかは疑問である。あとあとの勝負に差し支えのある箇所は、さっと素通りする場合も十分考えられる。だが、「自戦記」となるとそうはいかない。後々に残る自分の将棋の歴史の一コマになるからである。だから、感想戦のときのドロを全部吐きつくしたものが「自戦記」だ。(後略)

 


最新将棋全書(5)
高等戦術篇
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大山康晴
丸田祐三

東京創元社
ISBN:
1955年11月
\300
219p/22cm
    この本をAmazonで見る
大山名人篇 ・対升田八段戦(1948年2月,名人挑戦者決定戦第1局)
・対塚田名人戦(1948年5月,第7期名人戦第6局)
・対木村名人戦(1952年7月,第11期名人決定戦)
・対板谷八段戦(1950年4月,日本選手権九段位決定戦第2局)
・対塚田八段戦(1952年12月,日本選手権九段位決定戦第5局)
・対升田八段戦(1954年6月,第13期名人戦第5局)
100p
大山名人名局短評 ・対升田六段戦(角落)(1939年7月)
・対木村名人戦(香落)(1942年11月,中部日本新聞特別棋戦)
・対松田八段戦(1952年12月,三社新聞勝継戦)
・対升田八段戦(1953年6月,第12期名人戦第5局)
・対升田八段戦(1954年2月,第3期王将戦第5局)
・対松田八段戦(1955年2月,第4期王将戦第5局)
24p
丸田八段篇 ・対大山七段戦(1947年9月,第2期順位戦)
・対升田八段戦(1948年12月,全日本選手権戦)
・対木村名人戦(1950年12月,王将決定戦第2局)
・対大山名人戦(1953年3月,王将戦第5局)
・対大山名人戦(1953年9月,王座争奪戦)
84p
詰将棋篇 大山康晴出題の詰将棋=8題(13〜19手詰) 10p
 


私の將棋
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私の將棋
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木村義雄
誠文堂新光社
ISBN:
1949年12月
\160
178p/17cm
    Not found at Amazon.co.jp
・私の將棋
・攻防手筋の基礎知識
・必至の基礎知識
・「勝つ手」と「負けない手」
・坂田三吉氏との對局解説
・土居市太郎氏との對局解説
・難局打開
・後手不敗の戦法(金子金五郎氏との對局解説)
・四六銀戦法の是非(花田長太郎氏との對局解説)
 


升田將棋
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升田將棋
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升田幸三
朝日新聞社
ISBN:
1948年5月
\60
172p/18cm
    この本をAmazonで見る
私の將棋修行 土藏の中/放浪時代/木見門の新弟子/昇段戰の頃/戰争の空白
/定跡の限界/勉強方法と好きな棋士/勝負の世界
52p
實戰棋譜並に自戰記 第一局 對大和久七段戰
第二局 對松田(茂)七段戰
第三局 對大山六段戰
第四局 對木村名人戰(香落番)
第五局 對木村名人戰(平手番)
第六局 對木村名人戰(平手番)
120p

◆内容紹介(序より抜粋)
私は棋士としての生立ちから今までのことを思いつくまゝ、ざつくばらんに書くとゝもに、棋譜の一部を掲載しました。だいたいこれによつて、私の本質をつかんでいたゞけるかと思うのであります。世間ではよく「升田將棋である」とか「自然兒の將棋である」とかいわれるのですが、これを讀んでいたゞければたゞの野生將棋ではないということ、たゞの野生將棋では科學的に割り出された近代理論將棋に到底立ち向かうことは出來ないということを會得していたゞけましょう。

 


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