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実戦解説 中原の自然流 | [総合評価] C 難易度:★★★☆ 図面:見開き7〜8枚 内容:(質)B(量)C レイアウト:A(2色刷) 解説:A 読みやすさ:B 中級〜有段向き |
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【著 者】 中原誠 | ||||
【出版社】 東京書店 | ||||
発行:1973年8月 | 0076-10415-5139 | |||
定価:680円 | 252ページ/20cm/H.C. |
【本の内容】 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
◆内容紹介(まえがきより抜粋) |
【レビュー】 |
中原名人(当時)の初・自戦記集。なんと入門時の7歳(!)時から、名人獲得にいたるまでのさまざまな対局の中から、中原自身が思い出に残っている棋譜をピックアップして解説している。「思い出」が選局のポイントなので、中には敗局も含まれている。 並べてみて特に目を引いたのは、最初の3局だった。7歳とは思えない、級位者とは思えない指し回しが光る。ほかには、第10局目の内藤戦。近年の中原は相掛かりなどで独特の急戦をいくつも開発してきたが、その原点となったのがこの内藤戦。横歩取り空中戦で敗れたのが、それまでの持久戦志向から急戦志向へ目覚めさせるきっかけとなったそうだ。 図面には駒形を採用し、バックが薄オレンジ色となっていて見やすい。一方で、棋譜にも駒形が使われているのは慣れるまでは見づらい。東京書店の本に独特の構成であるが、一長一短。 全部で14局は、自戦記集としてはやや少なめ。その中でもプロ四段以降は8局と少ない。中原のファンならば割りと読み甲斐があると思う。それ以外の一般ファンには普通の一冊。(2004Sep26) |