2.6KB

<< 直前のページへ戻る
 

■5手詰将棋

< | No.0793 | >

トップページ > 棋書ミシュラン! > 5手詰将棋
5手詰将棋
zoom
パワーアップシリーズ
5手詰将棋
[総合評価] A

難易度:★★〜★★☆

見開き2問
内容:(質)A(量)A
レイアウト:A
解答の裏透け:A
解説:B
初級〜中級向き
(上級〜有段もOK)

【著 者】 高橋道雄
【出版社】 創元社
発行:2009年9月 ISBN:978-4-422-75122-1
定価:1,050円(5%税込) 208ページ/18cm


【本の内容】
・5手詰=200問
※以下は囲いの分類。(囲いが崩れた形を含みます)
 矢倉=13問(第1問〜第13問)
 美濃囲い=35問(第14問〜第48問)
 舟囲い=16問(第49問〜第64問)
 銀冠=21問(第65問〜第85問)
 居飛車穴熊=7問(第86問〜第92問)
 木村美濃=9問(第93問〜第101問)
 居玉、中住まい、など超急戦や横歩取りで現れる形=19問(第102問〜第120問)
 金無双=8問(第121問〜第128問)
 雁木=6問(第129問〜第134問)
 右玉=7問(第135問〜第141問)
 カニ囲い=3問(第142問〜第144問)
 振飛車早囲い=4問(第145問〜第148問)
 かなり崩れた居飛車の囲い=54問(第149問〜第202問)

◆内容紹介
「実戦の終盤戦を指しているような気分で詰将棋を楽しもう」が本書のテーマ。配置してある玉の位置も実戦と同じように、盤面の右上にあったり、左上や真ん中にあったりと、囲いの名残を残していて、臨場感たっぷりの構成。オール5手詰め集としてこれまでにはない問題集に仕上げた。終盤戦の力をつけるには、詰将棋を解くのがいちばん。なかでも実戦形は、実際の終盤戦にも役立つはず。読みの訓練と大会前のトレーニングに最適。


【レビュー】
5手詰オンリーの詰将棋問題集。

近年、超短手数の詰将棋本はかなり充実している。特に1手〜5手はかなりの数が出ており、超初心者が無理なく詰め力を高めていける体制が整いつつある。一例を示すならば、

 『将棋1手詰入門ドリル』(1手詰を完全マスター)
→『将棋3手詰入門ドリル』(1手詰と3手詰の架け橋)
→『3手詰ハンドブック』or『3手詰ハンドブック(2)』(3手詰をマスター)
→『5手詰ハンドブック(2)』or『5手詰ハンドブック』(標準的な5手詰)

という流れ。もちろん、この中に入れてもいい本が他にいくつも出ている。

ところで、1手詰→3手詰、もしくは3手詰→5手詰のハードルは結構高い。これは上級者以上の方も経験があるだろう。1手詰→3手詰は『将棋3手詰入門ドリル』でフォローできるのだが、3手詰→5手詰のいい本があまりない。そう、「易しい5手詰集」または「実戦にすぐ役立つ5手詰集」というのがないのである。いや、なかった、と言い直そう。本書がそれに当てはまるのである。

本書は5手詰オンリーであり、大部分の問題が実戦で現れる囲い(または囲いが崩れたもの)であり、易しく実戦的な詰め手順が多く含まれている。これなら3手詰をマスターしたばかりの方でもだいたい解けるはず。

とはいえ、並べ詰みのような問題はほとんどなく、必ず捨て駒や好手の類が含まれている。実戦的に質駒を取って詰める問題もある。

また、配置も非常に実戦的なものばかり。よく詰将棋本の売り文句で「実戦詰将棋」「実戦的な○○が満載!」などと書かれているのに、実際は桂香が初期配置っぽいだけで実戦にまず現れない形ばかりのことがあるが、本書の問題は本当に実戦で現れそうな形が多い。実際にわたし自身の実戦やプロの棋譜並べで見たことがあるような形も数多くあった。初心者・初級者のうちは「こんな形になったことがない」と思うかもしれないが、経験を積むにつれて、本書の形が出現することが分かるはずである。

また、本書は上級者〜有段者にも有用だ。有段者なら手なりで瞬時に解けるような問題はあるが、意外とマギレがあって考え込む問題もある。わたしの例で言えば、

 第44問 3分くらい悩んだ。分かってしまえば易しいが、割と手が広い。
 第61問 15分くらい悩んだ…。解けてしまえばあっけなかったが、次回も悩みそう。


ただし、平均的には「数秒考えて、変化の確認をして一丁上がり」のパターンが最も多かった。これは早指しのトレーニングになる。1秒で解けてしまう場合は意味がない気がするが、日々のトレーニングにはかなり効くだろう。

寄せの手筋168』と並べて手元に置いておきたい本だと思う。(2009Oct15)

※本書はタイトルで少し損をしているように思う。「5手詰集」なのは明確になっているが、「実戦で現れる囲い」がテーマであることは表紙からもオビ(表・裏とも)からも読み取れない。外観だけでは『5手詰ハンドブック』との違いが全然分からないのが残念。


【他の方のレビュー】(外部リンク)
将棋の棋書レビュー
Amazon.co.jp: カスタマーレビュー




【関連書籍】

[ジャンル] 
詰将棋
[シリーズ] 
パワーアップシリーズ
[著者] 
高橋道雄
[発行年] 
2009年

< >

トップページ > 棋書ミシュラン! > 5手詰将棋


Copyright(C) 1999-2017 【将棋 棋書ミシュラン!】 All Right Reserved