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■寄せの極意

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寄せの極意
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スーパー将棋講座
寄せの極意
終盤の華麗な技で勝利をつかめ!
[総合評価] A

難易度:★★★☆

図面:見開き4枚
内容:(質)A(量)A
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:A
上級〜有段向き

【著 者】 高橋道雄
【出版社】 創元社
発行:2008年2月 ISBN:978-4-422-75110-8
定価:1,260円(5%税込) 222ページ/19cm


【本の内容】
第1章 対居飛車編 頭金が基本/玉は下段に落とせ/斜め上から金を攻めろ/はさみ撃ちをねらえ/玉は包むように寄せよ/上から押さえつけろ/▲4一銀とひっかけろ/4三の金を奪え/△3一玉には▲2三歩/端玉には端歩/金頭のタタキでくずせ/守備駒をはがせ/飛車を成りこめ/遊び駒を活用せよ/盤面を広く見ろ/速度計算が大事/詰みに必要な駒を考える
・練習問題=10問
114p
第2章 対振り飛車編 桂で美濃玉を直撃/7一へ角(銀)を打ちこめ/玉のコビンへせまれ/下段飛車には端攻め/堅い玉はと金で削れ/と金のおそはや/強手で守備駒を奪え/玉頭戦は厚みが大事/終盤は攻防の一手を放て/穴熊は端からつぶせ/穴熊は大駒をたたっ切れ/相穴熊ははがしてはりつけ/中段玉は遠まきに/早囲い玉にはコビン攻め/まず自玉を見よ
・練習問題=10問
102p

◆内容紹介(表紙より)
将棋で一番大事なのは終盤の力。寄せの強い人が将棋も強いといえる。その力を養うためのエキスをたっぷり詰め込んだ教科書。


【レビュー】
実戦の終盤を解説した本。

将棋の勝敗は、終盤力がかなりのウエイトを占める。終盤力を鍛えるには、囲い崩しの手筋などを知り、詰将棋・必至問題・次の一手問題などを数多く解くのが一法である。さらに、中盤から終盤への流れを支配する力をつけるには、プロの棋譜をたくさん並べるのが有効だと思う。

しかしプロの棋譜は解説がないと難しい。また、中終盤に絞って実戦を解説した本というのは意外と限られていて、なかなか会得するのが難しい分野である。(※私の知る限りでは、「羽生善治の終盤術」シリーズ(2005〜2006,全3巻)、『光速の終盤術』(1988)、『将棋・勝つ決め手から詰め手まで』(1984)、『寄せの妙手』(1981)くらいしか思い浮かばない)

本書は、「一通りの手筋は知っているが、実戦での終盤のコツを会得したい」という人向けに、実戦での終盤を解説した本である。対象棋力はアマ初段〜三段くらいに絞られている。

基本的な構成は、「(1)基本解説(2p)」と「(2)実戦応用編(4p)」とを併せた6ページが一組になっている。

(1)基本解説は、まず最初に格言を掲げ、その格言を解説していく形式。テーマ図の多くは出展不明の実戦図。一部は高橋の実戦を使ったものもある。(2)の「実戦応用編」に比べて、やや分かりやすい局面となっていて、表題の格言を端的に解説してある。
(2)実戦応用編は、高橋の実戦から取材した図を採用。実戦ならではの攻め合いや、攻防の一手なども織り交ぜられている。投了以下ハッキリした勝ちになるまでの手順も丁寧に解説しているのは○。

(1)(2)は、目次では「頭金が基本/頭金での詰みを読む/玉は下段に落とせ/下段に落として寄せきる/……」などとなっていて、区別されていないので分かりにくいが、実際は「頭金が基本/(実戦応用編)頭金での詰みを読む」で1テーマ、「玉は下段に落とせ/(実戦応用編)下段に落として寄せきる」で1テーマ、という構成になっている。ここら辺は編集のテクニック次第でずいぶん読みやすくなったはずなので、少し残念だった。

最初読み始めたときは、「あまり汎用性がないのでBくらいか?」と思っていたが、最後まで読み終えてみると「すでにある程度の力がある人の終盤力を鍛えるにはなかなか良い本だなぁ」という感想に変わった。

かなり対象棋力が絞られているので、級位者や高段者にはオススメしないが、初段〜三段くらいで「プロの棋譜をよく並べるんだけど、終盤がちょっとよく分からないときがあるんだよね」という人にはかなり読み応えのある本だと思う。(2008Aug06)



【関連書籍】

[ジャンル] 
寄せの手筋
[シリーズ] 
スーパー将棋講座
[著者] 
高橋道雄
[発行年] 
2008年

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