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■羽生善治の終盤術(1) 攻めをつなぐ本

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羽生善治の終盤術(1) 攻めをつなぐ本
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最強将棋21
羽生善治の終盤術(1)
攻めをつなぐ本
[総合評価] S

難易度:★★★★

見開き2問(天地逆)
内容:(質)A(量)A
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:A
有段向き

【著 者】 羽生善治
【出版社】 浅川書房
発行:2005年12月 ISBN:4-86137-011-6
定価:1,365円(5%税込) 226ページ/19cm


【本の内容】
第1章 手の流れと局面のテーマ 第1例 優勢なときはわかりやすく
第2例 手筋の連続で寄せる
第3例 大駒にさばきをつける
第4例  駒得しながら攻める
第5例 攻め駒が足りないとき
第6例 ものすごく急いで攻めるとき
第7例 それほど急がなくてもいいとき
第8例 寄り形のイメージをもつ
100p
第2章 守りの急所を見抜く 第9例 徹底的に弱点を衝く
第10例 最強の守備駒を攻める
第11例 要の駒を見抜く
第12例 勝負手を通さない
55p
第3章 玉頭戦と端攻め 第13例 玉頭戦の基本
第14例 攻める場所の違い
第15例 端攻めでポイントを稼いだとき
第16例 玉頭戦と端攻め
49p
第4章 卒業練習 第17例 ぎりぎりの詰めろをつなぐ
第18例 相手の攻めをしのぎつつ攻める
22p

◆内容紹介(浅川書房HPより) ⇒浅川書房の紹介ページ
「これから私がみなさんに問題を出します。簡単な次の一手もあれば、方針を決めるような大きな問題もあります。自分ならどう指すかを考え、私の寄せと比べて下さい。この練習を繰り返していくうちに、どこが局面の急所か、どんな考え方をすれば正解に近づけるのか、自然に身についてくるはずです。」


【レビュー】
終盤の考え方を次の一手形式で解説した本。

終盤を鍛えるには、さまざまな方法がある。まず、「詰将棋」。これは初心向けからマニア向けまで膨大な数の本が出版されている。次に「必至問題」や、決め手を探す「次の一手問題」で、これらも詰将棋ほどではないが多くの本が出ている。さらに近年は、「1手スキ・2手スキ」や「ゼット(絶対詰まない形)」の考え方も広く浸透している。しかしこれらはどれも「精密な読み」の世界であり、読み切れない「感覚」や「大局観」で終盤を解説したものはあまり出ていなかった。

本書は、そのような終盤の「感覚」「大局観」を重視して終盤を解説。特に、サブタイトルどおりの「手をつなぐ」ことが一貫したテーマになっている。まえがきにもあるように、普通の7手詰を解けるくらいの読みの能力があれば十分で、長手数を読み切るような設問はほとんどない。

テーマはすべて羽生の実戦から。終盤の入り口から投了までを6〜12問に分割し、次の一手形式で出題。通常の次の一手問題と違って絶対的な解答のある局面ばかりではなく、ないが、羽生の解説(ヒント)に従いながら流れに沿った手を見つけていく。各テーマに最後には「まとめ」があって、重要なところを文章で述べている。何回か解いて問題を覚えてしまったら、まとめを読むだけでも良いだろう。

各問には[基本][重要][難問]のマークが入っている。2つ以上のマーク付の問題がある一方、無印のものも。本書の場合、うまい手や詰みを読み切るような手はさほど重要視されていないのか、無印が多い。


本書を解いていて、なかなか正解できなくて(正解率3割〜4割くらい)大変だった。しかし、今までの本ではなかなかつかめなかった感覚がいくつか触れることができた。特に、第17例の「こちらが駒を打ち込んでいく升目を増やしておく」という感覚は今まで全然気づかなかった。必至問題で「相手の受ける場所をなくす」というのはあるが、同じ発想で立場は逆。こういう「目からウロコ」が他にもいくつかあった。一回では吸収するところまで行かないので、何度か読んでみたい。


第2巻や第3巻に比べて、難易度は全体的に均一。二段〜四段くらいの人にベストマッチだと思う。逆に、級位者の人にはどこをとっても理解困難かもしれない。

できれば、書店で手にとって、最初の10問くらいにトライしてみてください。2〜3問できれば、本書はぴったりのレベルだと思います。0問なら、ちょっと無理かも・・・。(2006Nov01)



【関連書籍】
 『
羽生善治の終盤術(2) 基本だけでここまで出来る
 『
羽生善治の終盤術(3) 堅さをくずす本
[ジャンル] 
寄せの手筋
[シリーズ] 
最強将棋21
[著者] 
羽生善治
[発行年] 
2005年

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