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■四間飛車で居飛車穴熊退治

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四間飛車で居飛車穴熊退治
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将棋必勝シリーズ
四間飛車で居飛車穴熊退治
[総合評価] B

難易度:★★★★

図面:見開き4枚
内容:(質)A(量)B
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:A
中級〜有段向き

【著 者】 鈴木大介
【出版社】 創元社
発行:2003年7月 ISBN:4-422-75087-9
定価:1,260円(5%税込) 222ページ/19cm


【本の内容】
第1章 先手四間飛車
「浮き飛車」編
(1)△1四歩型(端を受けてなお穴熊にする欲張りな指し方)
 └△1一玉
   ├△8四飛
   └△3一金
     └△6四歩/△4二銀/△4二角
(2)△1三歩型(一直線に穴熊にもぐる指し方)
 └△7二飛(有力な浮き飛車封じ策)
   ├▲6六飛(意地を通す)
   └▲6七銀(有力な返し技)
     ├△7四歩
     └△1一玉
       └飛交換後 △8七飛/△8二飛
・復習問題=12問
92p
第2章 後手四間飛車
「△4四銀型」編
※便宜上先後逆
(1)居飛車△1四歩型
 ├△4五歩の決戦策(居飛穴から角交換を挑む)
 | ├▲8八馬は失敗
 | └▲3四馬
 └△2二銀(ハッチを閉める)
   ├△4二金右(四角く囲う狙い)
   └△4三金型(居飛穴最強の構え)
     ├▲5五歩(仕掛けは少し無理)
     └▲3七桂(一手溜める)
       ├△8六飛
       └△2四角
          ├△5七同角
          └△4八飛
(2)居飛車△1三歩型
 ├△9五歩(端歩を詰める)
 | ├△6四歩
 | └△5五同歩
 └△7三桂
   ├▲2七銀(素直に銀冠をめざすのは…)
   └▲9六歩(新手の端攻めを見る)
     ├△6四歩(端攻めを手抜き)
     └△9五同歩
       ├△9五同香
       └△9四歩
         ├△9五歩
         └△6四歩
・復習問題=12問
126p

◆内容紹介(創元社ホームページより)
四間飛車の天敵は居飛車穴熊。その天敵を四間飛車で堂々と打ち負かす、そんな振り飛車党の夢をかなえるのが本書。序・中・終盤と順を追い、振り飛車らしい戦い方で居飛車穴熊を撃破するコツを伝授する。第1章は先手番編、第2章は後手番編。先手、後手どちらの場合でも、実戦ですぐ対応できるようにくわしく解説した。この本で振り飛車の力量がいちだんとアップすることは間違いない。


【レビュー】
四間飛車vs居飛車穴熊の定跡書。四間飛車側の居飛穴対策にはいろいろあるが、本書では「玉が堅くて」「攻撃力がある」戦型に限定。

目次には細かい分岐はまったく書かれていないので、自分で抜き出してみた個別ページ参照)。「東大将棋ブックス」などのように細かい樹形図ではなく、有力そうな指し手を2つずつ挙げ、その変化を解説していく構成になっている。基本的には、1番目がすぐにやりそうな手、2番目がちょっとひねった手。また、階層が深いほど本筋に近いといえよう。なお、第2章は四間飛車が後手番であるが、便宜上先後逆の図面で解説されている。

第1章は対居飛穴の「浮き飛車戦法」。▲6六飛〜▲7六飛から石田流に組み、自陣は左銀を引き付けてダイヤモンド美濃に囲うというもの(【第1図】)。立石流にも似た筋が出てくるが、まったく別物の戦法と考えてよい。先後の差がやや大きいので、本書では先手番専用と位置づけされている。

第2章はいわゆる「鈴木システム」。居飛穴に対して、基本的には銀冠に組み上げ、△4四銀型から中央突破を狙う(【第2図】)。昔からある形ではあるが、序盤で少しずつ牽制をして居飛穴に一方的な好形を作らせないところに工夫がある。『島ノート』や『最前線物語』でも紹介されていたが、本書が一番詳しくて読みやすいと思う。

また、単純な中央突破だけでなく、本書では1筋攻め(解説図では9筋)の新構想(【第3図】)も披露。玉から一番遠いところを攻めるので意外な感じだが、結構有力そうだ。

【第1図】浮き飛車+ダイヤモンド美濃【第1図】鈴木システム【第3図】鈴木システム+1筋攻め

「振飛車が先手番のときはスピード重視の浮き飛車、後手番のときは“型”のよい▲6七銀型を覚えてほしいのである。」(104p)とあるが、両方覚えるのが面倒な人は鈴木システムだけでいいかも。

解説はやや大雑把なところもあるが、それよりも明快さがうれしい。『島ノート』『最前線物語』を読んだときは、「で、鈴木システムって?」と疑問な部分が残ったが、本書を読んで氷解した。また、居飛穴側が欲張ったとき(端歩を受けてなお穴熊、無理やり四角い穴熊をめざす等)の咎め方にも触れていて、「鈴木流入門」として非常に分かりやすい構成になっている。

戦型が2つに限定されていることと、発展的内容が別途必要なのでBにとどめたが、思ったよりも良かった。(2006Aug31)



【関連書籍】

[ジャンル] 
四間飛車vs持久戦系
[シリーズ] 
将棋必勝シリーズ
[著者] 
鈴木大介
[発行年] 
2003年

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