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■「将棋世界」誌の付録:2019年 |
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表紙 | タイトル・著者・発行 | 内容 | 備考 | ||||||||||||
定跡&実戦次の一手 攻めて楽しい脇システム 攻め出したら止まらない! 不退転の矢倉戦法を覚えよう 北島忠雄 2019.12 |
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実戦次の一手 ちょいワル局面の処世術 へこたれるには早い! 苦戦の序・中盤を乗りきる考え方 遠山雄亮 2019.11 |
主にアマチュアの棋譜を題材に、次の一手形式で逆転術を考える本。(一部は遠山の実戦から) ちょっと形勢が悪そうな局面(「ちょいワル局面」)で、形勢をこれ以上悪化させないような我慢の一手や、逆転のチャンスを残す一手を考える。 各問には遠山創作の格言があり、逆転術の考え方を一言で表している。 No.1〜3 焦りは形勢悪化の元凶 No.4〜7 駒損も形勢悪化の元凶 No.8〜10 駒損しても最小限に抑える No.11〜13 駒損したら高率で勝負する No.14〜16 駒損しても飛車で挽回 No.17〜20 ちょいワルなら飛車を封じる No.21〜23 ちょいワルなら配置を修正 No.24〜26 ちょいワルなら楽をさせない No.27〜30 ちょいワルなら反撃しない No.31〜34 ちょいワルなら端に目を向ける No.35〜39 ちょいワルなら嫌味をつける もともと形勢が悪化しており、絶対的な好手というのはない。遠山の推奨手に対して、「いや、俺はもっと勝負勝負と迫りたいんだ!」と異を唱える人もいるだろう。ただし、解説を読めば、他の手に比べてどういう利があるか分かるはずである。 勝負手・逆転術の本は少ないので、いったんはプロの逆転思想を吸収してみよう。自分のものとするかどうかは、自分で決めることができる。 (2019Oct15) |
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【終盤力トレーニング】 必至か、否か 上から押さえる・挟撃の寄せ 編 これは果たして必至? 受け方、逃れ方の感覚も身につく必至問題集 金子タカシ 2019.10 |
基本的な必至形から、わずかに条件が違う形について、必至かどうかを考える問題集。 問題図の局面が、 (A) 必至である(玉方がどう受けても即詰みがある) (B) 必至ではないが、必至が掛かる(王手or詰めろが続いて、最終的に必至になる) (C) 必至ではなく、必至は掛からない(詰めろが続かない) のいずれに該当するかを考えていく。 本書で扱う[必至基本形]は以下の2つで、どちらも「複数の詰めろが同時に受からない」が特徴。 初段を目指す人ならどちらも目にしたことがあるはずで、有段者なら瞬時にこれが必至であることが分かるはずだ。 基本図の解説を参考にして、問題図でどのような詰めろがかかっているかを確認し、それらをすべて防ぐ受けがあるかどうかを考えていけば解ける。とはいえ、中には有段者でも容易ではないものもあるので、しっかり読みを入れよう。 部分的にはこういう「少し違えば必至ではない」という解説は見かけるが、一冊丸ごとがこのテーマというのは初めてかと思う。 記憶力に自信のある人は、全て形で覚えてしまうのもアリだろう。そうでない人は、形で即断せずにキッチリと読みを入れるという訓練になるだろう。 ちなみにわたしは、つい先日のネット将棋にて、この形を意識していたおかげで「上から押さえる」の形(No.7:基本1に△5二金を加える)で光速の寄せを決めることができました(^-^)v もし本書を読んでいなかったら、ダメな方の変化(No.6:基本1に△4二金を加える)を選んで、必至を掛けたつもりが掛かっていないということになっていたかもです。ガクガク(((( ;゚Д゚))))ブルブル (2019Oct20) |
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定跡次の一手 令和の三間飛車対急戦 エルモ、左美濃…流行形もこれ1冊でバッチリ! 西田拓也 2019.09 |
▲ノーマル三間飛車vs△急戦の戦術書。 三間飛車は長らく「5筋不突き居飛穴」に苦しんできたが、「トマホーク」が出てきたことで「5筋不突き居飛穴」が難しくなり、居飛車の駒組みに制限ができた。三間飛車は勢いを取り戻し、2019年はプロ公式戦での三間飛車の採用がかなり増えている。 また、持久戦では三間飛車側がさまざまなバリエーションの作戦が選べるためか、居飛車急戦も見直されている。特に、居飛車の囲いも見直されたことで、定跡が煮詰まったと思われていた「三間飛車vs急戦」も新たな展開になっている。 本書で扱う居飛車急戦は、〔右図(基本図)〕から居飛車の囲いによって、大きく3つに分けられている。 ・昔ながらの急戦(舟囲い) ・エルモ囲い急戦 ・左美濃急戦
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羽生九段、藤井七段 etc. プロの実戦から学べ! 従来型、左美濃、雁木… 現代流の戦い方 新時代の右四間飛車 【次の一手 相居飛車編】 長谷部浩平 2019.08 |
相居飛車での右四間飛車の次の一手問題集。プロの実戦例を見ながら、駒組みのポイント、仕掛けのタイミング、中終盤の戦い方を解説する。 ※原則として、相居飛車での右四間は後手の作戦になるため、図面・棋譜・対局者はすべて「便宜上先後逆」となっている。
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【定跡次の一手】 解いて指し方のコツを学ぼう 角換わり▲4五桂強襲 えっ、こんなシンプルな早仕掛けで勝てちゃうの!? 伊藤真吾 2019.07 |
角換わりの▲4五桂ポン作戦を次の一手形式で解説した本。 ・出だしは相掛かり模様からの角換わり。(2019年現在、この出だしが多い。従来の▲7六歩△8四歩の出だしでも純正角換わりになれば合流できる) ・▲4八銀〜▲3六歩〜▲3七桂で攻撃陣は完了。ただし敵陣の中央が厚い場合は▲4六歩も必要。 ・仕掛けは▲3五歩△同歩▲4五桂。銀をどかして飛先を切ったら、飛車切りまで意識しておこう。 ・この仕掛けはいつでもできる訳ではない。後手が△6四歩や△7四歩を突かず、△4二玉-5二金と構えた場合は、仕掛けが難しいので腰掛け銀などへ移行しよう。 ・後手が一直線に棒銀に来るなら、単に▲4五桂で薄い中央を狙おう。 〔チャート〕 ※途中の指し手は省略されていることもあるので、想定手順を補っています。
No.34〜39 実戦編(1局) |
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新手年鑑 2019年版 エルモ囲い、トーチカ、アルファゼロ流…… 平成時代の掉尾を飾るプロ棋士最新戦型事情! 勝又清和 2019.06 |
毎年恒例の、新手や新工夫を紹介する本。 他の付録と違って、単なる一問一答形式ではなく、テーマ図によっては解説文が数ページにわたって詳しく書かれていたり、コラムで詳細な補足がされている。 No.1〜2 エルモ囲い急戦 ・昭和にも現れた ・▲2二角成に△同金 ・陽動振り飛車含みの揺さぶり効果が半減 ・対振り穴にエルモ囲い ・角交換振り飛車+エルモ囲い コラム 「斬新な穴熊」 No.3 ミレニアム(トーチカ)の再評価 No.4 振り飛車で△7二玉or△8一玉型で△7三桂 No.5 後手ダイレクト向かい飛車での△4四歩 ・▲6五角を打たれる変化で歩損を避ける No.6 初手▲7八飛戦法で▲7七同銀 ・△4五角を打たせても戦える No.7 △三間飛車▲居飛穴模様 ・香取りを無視して3筋から飛を捌く コラム 「銀冠に継ぎ歩」 ・66年前に大山康晴が「金冠に継ぎ歩」を指していた No.8 初手▲7八飛戦法 ・飛先交換に▲8六歩! No.9 △ゴキゲン中飛車▲超速 銀対抗 ・先手の急戦を封じる No.10 △ゴキゲン中飛車▲居飛車穴熊 ・武富流の仕掛け No.11 ▲中飛車△4四銀急戦 ・▲5五歩を取らせる捌き No.12 ▲6六角型向かい飛車 No.13 △向かい飛車 ・▲4六歩を省略して▲6八玉 No.14 先手横歩取らずから向かい飛車 No.15 相掛かり▲アルファゼロ流 ・▲3八銀-5八玉型で、▲3六歩〜▲3七桂を急ぐ。8筋の歩はなるべく謝らない。 No.16 相掛かり▲タテ歩取り ・△3四歩を守るために、△3三金ではなく△8四飛 No.17 相掛かり▲飯島流7七桂 No.18 相居飛車△袖飛車 ・2筋ガラ空きの△4四角 No.19 △極限早繰り銀 ・先手から▲7五歩の逆襲 No.20 ▲矢倉vs△早繰り銀 ・一直線棒銀に銀を呼び込んで7筋攻め No.21 ▲矢倉 ・角香交換 コラム 「相矢倉の桂ポン急戦」 No.22 △雁木▲早繰り銀 コラム 「早繰り銀の昭和を振り返る」 No.23 角換わり相早繰り銀 ・▲5八玉が新しい手。 コラム 「早繰り銀の平静を振り返る」 「新手」は、ものによっては一瞬の輝きで、単行本になる前に埋もれていくものもある。そもそも新手をまとめた単行本があまり出版されなくなっているので、年1回の本書は貴重で、マストチェックアイテムです。 (2019Nov10) |
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4×4の美 伊藤果の詰将棋 3〜11手詰まで50題。4×4マスだから取り組みやすい 伊藤果 2019.05 |
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【定跡次の一手】 進化の歴史をたどりながら理解する 縦横無尽!ゴキゲン中飛車の世界 安用寺孝功 2019.04 |
プロの実戦を題材に、次の一手形式でゴキゲン中飛車の歴史を振り返る問題集。 ヒントは3行で、指し手の方針などを説明。対局者、対局日、次の一手の難易度(3段階)の表示あり。基本的に中飛車を手前にしている。 No.1〜3(1977) このころは6手目△5二飛ではなく、[5手目△5五歩]から中央を押さえるタイプの中飛車。 No.4〜6(1994) [6手目△5二飛]が登場。後手は有森浩三六段。先手2筋即歩交換から、後手が2筋を逆襲した。⇒6手目△5五歩でなく、△5二飛で大丈夫なことが分かった。 No.7〜9(1999, 2001) [▲4六銀急戦(超速ではない)vs△5四銀型]。急戦には緻密な受けで対抗できた。 No.10〜14(1999, 2002, 2016) [▲5八金右急戦]は、100局以上戦われ、いまだに結論は出ず。2016年にも新手が出た。 No.15〜17(2006, 2007) [丸山ワクチン]では、△2五桂ポンなどでまずまず戦えた。 No.18〜24(2000, 2015) [▲7八金型]では、飛先の歩は交換されるが、△5六歩の反発と△3二金の穏健策を使い分けられる。近年は△5五歩保留も有力。 No.25〜26(2011) [一直線穴熊]はだいたい互角。 No.27(2009) [対銀冠] No.28〜39(2010〜2018) [超速▲3七銀]は、先手がすばやく銀を繰り出して中飛車の駒組みを制限する。強敵。銀対抗(▲3七桂急戦と相穴熊)、△3二金型、△4二銀型など、さまざまな対策があるが、やや中飛車が押され気味。 計39問しかないため、割愛された戦型もいくつかあるが、ゴキ中20年の歴史をザックリと示せていると思う。「そういえばこんなのもあったな。みんな忘れているころだろう、試してみよう」というキッカケになったりするかも? (2019Nov11) |
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次の一手問題集 実戦で学ぶ 金の手筋 使える手筋を満載!解いて覚えるプロのテクニック 北島忠雄 2019.03 |
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ベテランから若手まで40棋士が夢の競演! プロ棋士の詰将棋 2019.02 |
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定跡次の一手 対振り右四間飛車の攻防 “定跡伝道師”がやさしく解説! 所司和晴 2019.01 |
▲右四間飛車vs△四間飛車の基本の指し方を解説した本。 右四間側の玉型はいろいろあるが、本書では舟囲い急戦と銀冠米長玉を扱う。後手側の対策も振れており、右四間視点だけではないところが注目。 〔チャート〕 ※途中の指し手は省略されていることもあるので、想定手順を補っています。
なお、本戦型の専門書として、所司自身が書いた『四間飛車道場
第十六巻 右四間飛車』(2004)がある。 |
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