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書名 | 著者 | 発行 | 備考 |
藤井聡太が勝ち続ける理由 [王座戦]──八冠の先へ | 日本経済新聞社/編 | '24.1 | 王座戦 |
強者の戦い 第70期王将戦 挑決リーグ&七番勝負 | 書籍編集部 | '20.5 | 王将戦 |
書名 | 著者 | 発行 | 備考 |
棋士の才能 −河口俊彦・将棋観戦記集− | 河口俊彦 | '17.2 | 王座戦 |
将棋順位戦30年史 1998〜2013年編 | 週刊将棋/編 | '14.10 | 順位戦 |
将棋順位戦30年史 1984〜1997年編 | 週刊将棋/編 | '14.9 | 順位戦 |
将棋タイトル戦30年史 1998〜2013年編 | 週刊将棋/編 | '14.3 | 七大タイトル戦 |
将棋タイトル戦30年史 1984〜1997年編 | 週刊将棋/編 | '14.2 | 七大タイトル戦 |
NHK杯将棋トーナメント60周年記念 もう一度見たい!伝説の名勝負 |
'11.1 | NHK杯 | |
盤上の攻防 将棋 王位戦五十年 | 高林譲司 | '10.8 | 王位戦 |
第59回NHK杯テレビ将棋トーナメント 勝敗を分けた次の一手 |
羽生善治/監修 NHK出版/編 |
'10.6 | NHK杯 |
書名 | 著者 | 発行 | 備考 |
第45期王将戦七番勝負 | 毎日新聞社/編 | '96.4 | 王将戦、羽生の七冠達成 |
スリル満点、スピード将棋 | 日本将棋連盟出版部/編 | '92.5 | JT杯 |
これが極秘の一手だ | 永井英明 | '92.3 | NHK杯、⇒珍プレー好プレー |
NHK杯10年100局にみる勝負を決めた一手 | 永井英明 | '91.10 | NHK杯、⇒珍プレー好プレー |
書名 | 著者 | 発行 | 備考 |
第25期将棋十段戦 | 木本書店/編 | '87.6 | 十段戦 |
一九八九年の挑戦者 | 井上光晴 | '84.11 | 名人戦,王将戦,名将戦 |
書名 | 著者 | 発行 | 備考 |
前進できぬ駒はない! | 奥山紅樹 | '78.11 | 新人王戦 |
十段戦名局集(4) | 山本武雄 | '76 | 十段戦 |
十段戦名局集(3) | 山本武雄 | '76 | 十段戦 |
十段戦名局集(2) | 山本武雄 | '75 | 十段戦 |
十段戦名局集(1) | 山本武雄 | '75 | 十段戦 |
棋聖戦名局集(2) | 原田泰夫 | '75? | 棋聖戦 |
棋聖戦名局集(1) | 加藤治郎 | '75? | 棋聖戦 |
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藤井聡太が勝ち続ける理由 [王座戦]──八冠の先へ |
日本経済新聞社/編集 日経BP 日本経済新聞出版 ISBN:978-4-296-11948-6 2024年1月 \1,650(10%税込) 272p/19cm |
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第1章 藤井聡太が振り返る王座戦 第2章 記者が見た八冠の軌跡、藤井の素顔 第3章 藤井と永瀬 ライバルが語る藤井 第4章 プロ棋士が読み解く藤井の強さ、思考 解説・王座戦五番勝負 第5章 藤井聡太が語る敗れた第1局 巻末付録 「将棋王座戦」70年を振り返る ※第1章、第5章は2023年10月30日に日本経済新聞社で開催されたトークショー、および自戦解説をもとに構成しています。 ◆内容紹介 勝率1%からの逆転は、なぜ起きたのか――? 将棋史に残る名勝負「王座戦」(第71期)を通して、 天才・藤井の強さ、思考に迫る。 ・結果よりも内容や充実感を求める姿勢 ・いったん諦めた上で、勝ち筋を探る ・定跡にとらわれない ・継続して研鑽を積む、ライバルの存在 ・「異次元」ともいうべき計算能力 王座戦主催である日本経済新聞社編だからこその豊富な写真、資料も必見! 「・・・計算力の高さは「天賦の才」といえるかもしれませんが、結果よりも内容や充実感を求める姿勢を貫いている点も強さの一因ではないでしょうか。23年10月30日に日経本社でトークショーとともに催した自戦解説会では、五番勝負の中から「会心の譜」を選んで解説してください、とお願いしました。 すると、藤井王座は、シリーズで唯一敗局となった第1局を選んだのです。 対局に勝ったとしても、構想のミスや納得のいかない手があれば、藤井王座は悔やみ、反省して、次の対局に生かそうとしています。 勝っても、内容的に納得できなければ、心の底から悔しがる姿を見て、 『だから、藤井さんは勝つんだな、強くなるんだな』と痛感しました。 本書のもう一人の主人公は、永瀬九段です。 “藤井聡太が勝ち続ける理由”の一つとして、永瀬九段を研究パートナーとして選んだこと、 そして、2人で継続して研鑽を積んできたことを挙げないわけにはいきません。」 (「歴史的で運命的なシリーズを振り返る――『はじめに』に代えて」 一部抜粋) |
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強者の戦い 第70期王将戦 挑決リーグ&七番勝負 |
書籍編集部 日本将棋連盟/発行 マイナビ出版/販売 ISBN:978-4-8399-7539-5 2021年5月 \1,694(10%税込) 224p/cm |
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・対局者プロフィール 第1部 挑戦者決定リーグ戦(22局) ・挑戦者決定リーグ表 第2部 七番勝負(第1局〜第6局) ◆内容紹介 第70期という節目を迎える王将戦の挑戦者決定リーグ戦に、これ以上は考えられないほどの豪華メンバーが集結しました。 まずは前期、渡辺明王将とフルセットを戦った広瀬章人八段。次にリーグ開幕直前に二冠目の叡王を奪取した豊島将之竜王。そしてデビューからいきなり29連勝、棋聖に続いて王位を奪取し、将棋界のあらゆる最年少記録を更新し続ける藤井聡太二冠。さらに永世七冠、言わずと知れた将棋界のスーパースター・羽生善治九段。この4名が前期からのシード者です。 そこに、成長著しく、各棋戦で大活躍する永瀬拓矢王座。名人3期の実績を持つ佐藤天彦九段。そして初タイトル獲得の最年長記録を更新した木村一基九段の3名が厳しい予選を勝ち上がり、リーグ入りを果たしました。 七番勝負で待ち構える渡辺明王将は、名人と棋王も保持する三冠王。つまり、すべてのタイトルホルダーと、その牙城の一角を崩そうとする猛者たちが一同に集まったのです。 本書はこの第70期王将リーグの全22局と、七番勝負の全局を紹介するものです。強者たちの戦いには最新の序盤研究はもちろん、劣勢になったときの粘り方、相手の攻めを跳ね返す強靭な受け、終盤の競り合いを抜け出す鋭い寄せなど、勝つために必要な要素のすべてが現れます。ぜひ一局一局を盤に並べて、ゆっくりと味わってください。 |
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棋士の才能 −河口俊彦・将棋観戦記集− |
河口俊彦 日本将棋連盟/発行 マイナビ出版/販売 ISBN:978-4-8399-6236-4 2017年2月 \3,024 384p/21cm |
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◆内容紹介 本書は、自らも棋士でありながら、将棋ライターとして多くの素晴らしい観戦記を遺し、2015年に亡くなった河口俊彦八段の観戦記を書籍化したものです。日経新聞紙上に掲載された王座戦の観戦記から51局を厳選して収録しています。 天才といわれる棋士たちの才能を愛し、彼らの指す一手一手を礼賛しながらも、一方でトップだけでなく、全ての棋士を優しい視線で描き続けた河口八段。 随所に大山、升田、中原、米長といった歴代の大棋士のエピソードを散りばめられているのも河口八段にしか書けない観戦記の特長です。 本書には2001年以降に書かれた観戦記から、タイトル戦を中心に51局を収録しています。渡辺明19歳の挑戦、久保、森内、中村太、豊島といった歴代挑戦者を次々に連破する羽生善治。そして、羽生-渡辺戦で現れた将棋史に残る名手△6六銀。 将棋の内容はもちろん、河口八段が名局、名場面をどう綴ったか、その描き方も含めてぜひ読んでいただきたい一冊です。 |
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将棋順位戦30年史
1998〜2013年編 |
週刊将棋/編 マイナビ ISBN:978-4-8399-5359-1 2014年10月 \3,110 632p/21cm |
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第1章 1998年度 谷川、森内振り切りリターンマッチへ 第2章 1999年度 △8五飛旋風! 丸山が初の名人戦へ 第3章 2000年度 谷川、首位決戦制し2年ぶりのひのき舞台へ 第4章 2001年度 初タイトル目指し、森内2度目の挑戦 第5章 2002年度 3者プレーオフ制し、羽生6年ぶり名人戦へ 第6章 2003年度 森内、A級全勝の偉業達成 第7章 2004年度 四冠王、リターンマッチへ 第8章 2005年度 谷川、最終決戦の死闘を制す 第9章 2006年度 独走郷田、不運深浦 第10章 2007年度 羽生挑戦、佐藤康劇的残留 第11章 2008年度 郷田、2敗守り2期ぶり名人戦へ 第12章 2009年度 三浦、名人戦の夢舞台へ 第13章 2010年度 森内、4度目挑戦決める 第14章 2011年度 羽生完全V いざ名人戦へ 第15章 2012年度 3年連続8回目の森内─羽生 第16章 2013年度 羽生、独走でリベンジへ ◆内容紹介 「負けても負けても指せる夢のような棋戦」であると同時に「負けても負けても指さなければいけない悪夢のような棋戦」――順位戦。順位1枚の差が分ける明と暗に彩られたドラマを、創刊30年を迎える週刊将棋の記事、写真で振り返る記念碑的書籍の下巻です。 第1章の1998年度の名人は佐藤康光。挑戦者は谷川浩司九段。そこから時代は流転する。 △8五飛を武器にした丸山の挑戦、佐藤・羽生・藤井による3者プレーオフ、森内の史上初のA級9戦全勝、棋史に残る羽生・谷川のプレーオフ、佐藤康光の劇的残留、そして陥落、郷田・三浦のA級制覇、羽生のA級21連勝、そして前人未踏の3連続挑戦。 A級だけを見てもこれほどのドラマ。本書ではA級〜C2までの好局を当時の記事、写真、棋譜を使って紹介しています。 632ページの大ボリュームでお贈りする、まさに将棋ファン必買の一冊です。 |
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将棋順位戦30年史 1984〜1997年編 |
週刊将棋/編 マイナビ ISBN:978-4-8399-5306-5 2014年9月 \3,110 616p/21cm |
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第1章 1984年度 中原復位へ、谷川への挑戦決める 第2章 1985年度 大山復活、プレーオフを制す 第3章 1986年度 米長猛追、3者プレーオフ制す 第4章 1987年度 谷川、独走で挑戦決める 第5章 1988年度 米長が大逆転で挑戦者に 第6章 1989年度 中原、プレーオフ制し2度目の復位へ 第7章 1990年度 米長挑戦、不死鳥大山奇跡の残留 第8章 1991年度 高橋、プレーオフ制し夢舞台へ 第9章 1992年度 米長、7たび立つ 第10章 1993年度 羽生四冠、谷川との挑戦争いに勝つ 第11章 1994年度 森下、中原破りA級1期目で挑戦 第12章 1995年度 森内、七冠王への挑戦決める 第13章 1996年度 谷川竜王、7期ぶりの名人挑戦 第14章 1997年度 佐藤康、羽生とのプレーオフ制す ◆内容紹介 「週刊将棋では創刊以来、順位戦に多くの紙面を割いてきた。名人挑戦や昇級を狙う『上を見た戦い』はもちろん、残留を目指す『下を見た戦い』も読者の注目を集めてきた。この30年で順位戦が最も注目されたのは、大山康晴十五世名人がA級残留を果たせるかどうかというときだったかもしれない。」(まえがきより) 1年間をかけて行われる将棋界最高峰のリーグ戦、順位戦。昇級争いにはタイトル戦のような華々しさがある一方、残留争いには意地とプライドを懸けた人間のドラマがあります。順位戦は数ある棋戦の中でも、最も「人間の戦い」が見られる場といっていいかもしれません。そうだからこそ、「将棋界の一番長い日」A級順位戦最終日の解説会場は常に超満員になるのでしょう。 本書は週刊将棋創刊30周年を記念し、順位戦の30年の激闘、死闘を当時の記事、写真で振り返るものです。時代の雰囲気を存分に味わうことができる内容となっています。 中原、米長、谷川のA級覇権争い。南、高橋ら「55年組」の台頭、不死鳥大山のA級残留劇、そして全てを飲み込む羽生世代のデビュー。 さまざまな世代の棋士が入り乱れ、空前の乱世となった当時の将棋界をこの本で追体験してください。 |
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将棋タイトル戦30年史 1998〜2013年編 羽生、谷川、森内、佐藤、渡辺…。 ライバルたちの激闘の歴史がここに |
週刊将棋/編 マイナビ ISBN:978-4-8399-5097-2 2014年3月 \3,024(5%税込) 544p/21cm |
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・巻末資料 |
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将棋タイトル戦30年史 1984〜1997年編 若き天才・谷川名人の活躍から 羽生七冠達成まで |
週刊将棋/編 マイナビ ISBN:978-4-8399-5022-4 2014年2月 \3,034(5%税込) 528p/21cm |
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・巻末資料 |
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別冊NHK将棋講座 NHK杯将棋トーナメント60周年記念 もう一度見たい!伝説の名勝負 |
日本放送出版協会 ISBN:978-4-14-407175-1 2011年1月 \1,575(5%税込) 192p/cm |
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◆内容紹介 将棋NHK杯の59年の名勝負が詰まった保存版! 優勝最多8回の羽生善治NHK杯はじめ、歴代優勝者のインタビューでつづる「優勝へのキセキ」。プレイバック「記憶に残るあの一手・あの一局」では、決勝を中心に、50局以上棋譜を掲載。年末放送の「歴代優勝者が選ぶ名勝負十局」の対局も掲載。 |
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盤上の攻防 将棋 王位戦五十年 |
高林譲司 中日新聞社 ISBN:978-4-8062-0614-9 2010年8月 \1,600(5%税込) 198p/19cm/H.C. |
[総合評価] |
難易度:− 図面:ほとんどなし 内容:(質)B(量)B レイアウト:A 解説:ほとんどなし 読みやすさ:A 王位戦を懐古したい人向き |
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・口絵(カラー写真) ・プロローグ「祝賀会」
・棋士系統図=4p |
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王位戦の歴史をたどった本。本編(p5〜p164)は、2010年4月〜7月に中日新聞夕刊の文化面に掲載された「盤上の攻防
将棋王位戦五十年」を加筆修正したもの。歴代王位が語る「わたしと王位戦」は書き下ろしとみられる。 王位戦は、現在の七大タイトル戦の中では4番目に歴史が長い棋戦である。主催紙は三社連合(北海道新聞社、中日新聞社(中日新聞・東京新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井)、西日本新聞社)で、現在は神戸新聞と徳島新聞も加わっている。なお、中日新聞は名古屋圏では圧倒的なシェア(わたしの住んでいた地域では8割ほど)があり、この地方の人には王位戦は馴染み深い棋戦である。毎年7月〜8月ごろの暑い盛りに七番勝負が開催される。 前身の「早指し王位戦」からタイトル戦に昇格したのが1960年。今年(2010年)で50周年の節目を迎えることになった。それを記念して発行されたのが本書であり、王位戦関連の書籍は初めての出版となる。(※DVDは2009年に発行されている。『王位戦七番勝負 −道新記録映像から−』) あなたにとっての思い出深い「王位」は誰だろうか?わたしの場合、将棋に興味を持った中学〜高校のころ、高橋・谷川・森が中日新聞の観戦記に載っていた。森のヒネリ飛車を真似て指し、陣形が出来上がったところで「できた!ヒネリ飛車かっこいい」などと言っていた(もちろん後手を持っていた友人も、陣形が出来上がることが第一目的である(笑))。その後の指し方などはまるで分からないレベルだったが、もっとも純粋に将棋を楽しんでいた頃かもしれない。よって、わたしにとっての王位は「森王位」である。(森王位は一期だけなので、こういう人はかなりレアだと思う……) というわけで、(知っている範囲で)ノスタルジーに浸れそうな期待を持ちながら、本書を開いたのだが……期待は裏切られた。悪い方に。……レビューの続きを読む(2010Sep17) |
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NHK将棋シリーズ 第59回NHK杯テレビ将棋トーナメント 勝敗を分けた次の一手 |
羽生善治/監修 NHK出版/編 日本放送出版協会 ISBN:978-4-14-016181-4 2010年6月 \945(5%税込) 160p/19cm |
[総合評価] |
難易度:★★★ 見開き1問 内容:(質)B(量)C レイアウト:A 解答の裏透け:B 解説:B 読みやすさ:B 中級〜有段向き |
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【執筆協力】 鈴木宏彦 【デザイン】 knoma ・次の一手=51問 ・全対局詳細=49局 ◆内容紹介 優勝した羽生善治NHK杯が出題し、解説! 2009年4月から2010年3月まで毎週放送されたNHK杯のなかから、優勝者が次の一手を出題し、解説する。1回戦から決勝戦まで、次々と繰り出されるプロの絶妙手を、あなたは何問正解できるか? 巻末には、全対局の総譜も掲載しており、大好きな棋士の棋譜を並べて鑑賞にもおすすめ。 |
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第59回NHK杯(2009年度)から次の一手問題を出題した本。 NHK杯は、毎週日曜の午前にNHK教育テレビで放送されている早指し棋戦。50名参加のトーナメントで、年間49局放送される。タイトル保持者・A級棋士・B1棋士などは予選が免除されている。持時間は各15分、それを使い切ると1手30秒の秒読み、ただし持時間とは別に1分単位で10回の考慮時間が与えられているという、比較的複雑な持時間システムを採用している。 本書は、2009年度NHK杯本戦の全棋譜を掲載し、その中から厳選された局面を次の一手問題として出題した本である。 ページを開いた瞬間、ものすごい違和感が。……レビューの続きを読む(2010Jul01) |
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第45期王将戦七番勝負 付録:[第44期王将戦/全七局] [王将戦物語] |
毎日新聞社/編 毎日新聞社 ISBN:4-620-31114-6 1996年4月 \1,262 187p/19cm |
[総合評価] |
難易度:★★★☆ 図面:見開き1枚 内容:(質)A(量)C レイアウト:A 解説:B 読みやすさ:A 中級以上向き |
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第45期:【王将】谷川浩司 【挑戦者】羽生善治六冠 (奪取)
・盤側の記(加古明光)9p
・王将戦物語(加古明光)=10p |
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第45期王将戦の観戦記+第44期王将戦の棋譜解説の本。 王将戦は名人戦や竜王戦と違って、定期的な観戦記出版はしていない。しかしこの第45期では、羽生が谷川を破って史上初めて七冠を達成したので、特別に出版されている。羽生の七冠達成は大きく報じられたので、ご記憶の方も多いだろう。 しかもこの七冠達成劇は非常にドラマティックだった。第45期だけ見れば、羽生がすんなり達成したようだが、実は前年の第44期も羽生は六冠を持って王将戦に挑戦している。それを神戸・淡路島震災で被災した直後の谷川が4-3で退けたのだ。ここだけでも劇的だが、なんと羽生は、六冠すべてを防衛し、しかも再び王将戦の挑戦者となって戻ってきたのだから凄まじい。2度目はすんなりストレートで七冠達成。 本書では、七冠達成の第45期の4局を観戦記付きで紹介。さらに七冠達成の伏線となった第44期の7局を、プロ棋士の解説付きで紹介している。「第45期王将戦」の本であるにもかかわらず、オモテ表紙は羽生のアップ。谷川の写真はウラ表紙に、半分ほどの大きさで載せられている。この扱い、谷川の心中いかほどのものか。ちなみに名人戦の本では、対局者二人の扱いはほぼ同等である。 王将戦は毎日新聞系のスポニチの主催なので、観戦記者も名人戦でおなじみの井口氏が入っている。個人的には、井口氏は毎日の記者陣の中でも良質な観戦記を書く人だと思う。井口氏の観戦記の一節→「外は雨になった、と思うと薄日がさしてきた。そのとき、取材本部のモニターテレビの画面で不思議なことが起こった。上方の羽生の駒が金色に輝き、下方の谷川の駒が銀色に光っているのだ。対局室に入り込む光線の工合からのようだが、金銀の駒が対峙する神秘的な盤面に、しばし見とれてしまった。」(32p,第2局の第3図)わたしはオカルトは信じない派だが、結果を知っているだけにこの一節には引き込まれてしまった。 社会現象にまでなった“七冠達成”だが、本書の構成自体は名人戦観戦記の本と同じように比較的淡々としていて、特に七冠特集というわけではない。七冠関係の読み物としては普通の出来だが、しっかりした棋譜解説が読めるので、興味のある方はご一読を。(2004Feb06) |
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スリル満点、スピード将棋 JT将棋日本シリーズ熱局選 1980-1991 |
日本将棋連盟出版部/編 日本将棋連盟 ISBN:4-8197-0300-5 1992年5月 \971 196p/19cm |
[総合評価] |
難易度:★★★☆ 図面:見開き2〜3枚 内容:(質)B(量)B レイアウト:A 解説:B 読みやすさ:A 中級〜有段者向き |
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・JT将棋日本シリーズトーナメント表=6p |
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JT日本シリーズの棋譜解説書。第1回〜第12回の決勝戦と、その他特選譜を解説。解説者は不明。また、エッセイや座談会など様々な内容で棋譜解説を彩っている。 本書の解説は、対局当時の観戦記ではなく、あとから俯瞰的に棋譜解説したものである。余計なことが書かれてなく、スッキリした解説で良い。ただし、対局者自身の表情や会場の雰囲気などは記述がなく、早指しならではの迫力は伝わりにくくなっている。「この着手は時間切れギリギリだった」とか、「ここで封じ手となった」とか書いてくれると面白かったのになー。量的には、可もなく不可もなくといった感じ。 ところで、コラムの「煙詰め」とか「棋士と煙草」とかが唐突に出てきて、最初は意味が分からなかった。よくよく考えてみれば、日本シリーズのスポンサーはJT(日本たばこ産業)。一種の宣伝だったのね(^-^; (2004Jan31) |
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第25期将棋十段戦 |
木本書店/編 読売新聞社/監修 木本書店 ISBN:4-905689-11-2 1987年6月 \2,000 218p/22cm/H.C. |
[総合評価] |
難易度:★★★☆ 図面:見開き2〜3枚 内容:(質)A(量)B レイアウト:A 解説:B 読みやすさ:B 中級以上向き |
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【十段】米長邦雄 【挑戦者】福崎文吾七段 (奪取)
・第25期十段戦リーグ戦
福崎文吾熱戦譜(10局)=60p |
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十段戦の観戦記。十段戦七番勝負の観戦記をまとめたものは、本書の第25期だけ。なぜ今期だけが出版されたのか、その事情は不明である。 25期の十段はご存知、米長。挑戦者は、“妖刀”福崎。振り穴を得意とし、意表の手順で相手を幻惑する“感覚破壊王”でもある。本書には七番勝負の6局と、福崎のリーグ戦での10局がすべて観戦記付きで収められていて、特に穴熊戦の終盤が見ごたえあり。強靭な粘りあり、Zを生かした寄せあり…。序盤戦術は現代とは比較にならないが、終盤は非常に参考になるので振り穴党は要チェック。 観戦記は名人戦や竜王戦などと同じ構成であるが、各局の最後に「ワンポイント自戦記」として、新十段・福崎の解説があるのが嬉しい。同じ将棋に対して、第三者(観戦記者)の記事と当事者(対局者)の考えが読めるというのは、非常に面白い試みだ。対局者には負担かもしれないが、この試みは成功しているので、できれば現代の観戦記集でも復活させてほしい。 また、読売の観戦記は、毎○に比べてとても読みやすい。対局当事者ではなく、観戦記者として一歩引いたスタンスが良いと思った。ただ、この辺は好みの問題だと思うので、あまり気にしなくていいかも。(2004Feb18) |
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一九八九年の挑戦者 |
井上光晴 筑摩書房 ISBN:4-480-81181-8 0076-81181-4604 1984年11月 \980 184p/20cm/H.C. |
[総合評価] |
難易度:★★★☆ 図面:見開き0〜2枚 内容:(質)B(量)C レイアウト:B 解説:B 読みやすさ:B 上級〜有段向き |
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小説家・井上光晴の観戦記集。 名人戦・王将戦の部はそれぞれ毎日新聞に掲載されたもの、名将戦の部は週刊文春に掲載されたもの。名人戦の観戦記は、『第三十六期名人戦』(毎日新聞社,1978)などに載っているものと同じ。ただ、オリジナルと違ってレイアウトが見開き完結型ではないため、やや読みづらくなっている。 名人戦の観戦記は、棋譜解説と情景描写のバランスが良く、非常に好感が持てた。級位者でも読んでいるだけで雰囲気がつかめるし、有段者の要求にも満足できる。また、対局者の表情もしっかり捉えているのが嬉しい。語彙も豊富で、観戦記としては良質だと思う。 一方で、王将戦と名将戦の観戦記は不満あり。文字数が名人戦の1/4程度に制限されている影響もあるが、リアルに忠実な描写よりも想像に偏った描写が多く、表現もまどろっこしい印象。本書の観戦記が書かれた時期はさほど離れてはいないので、なぜ作風が違うのか不思議。 「一九八九年の挑戦者」は書き下ろしの短編小説。本書の出版から5年後の1989年、名人戦の挑戦者になった蔦八段が、九州・雲仙対局の前夜、とある老人ホームを訪れ…というストーリー。尻切れトンボ気味に終わっているので、小説に疎いわたしは最初意味が分からなかったが、何度か読んでみると「ああ、蔦八段の○○が△△したんだな…」と推測される(←的外れかも)。本書のタイトルにもなっているのでメインぽいが、ポジション的には小説家としての余興のようなもの。 全体的にまずまず面白かったが、「他書に載ってる内容をわざわざ再編成して出版する必要あるのかなぁ…」という感じ。量も少なく、単行本化時の工夫もないので、やや不満な一冊。(2005Sep17) |
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将棋シリーズ(1) 前進できぬ駒はない! 棋士の強さとは何か 新人王戦熱血譜のドラマ |
奥山紅樹 晩聲社 ISBN:4-89188-037-6 1978年11月 \880 222p/19cm |
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※太字は勝った棋士
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zoom 積ん読二等兵さんthx! |
十段戦名局集(4) 盤側観戦記 |
山本武雄(陣太鼓) 弘文社 0276-30059-2270 1976年 \850 305p/18cm |
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◆内容紹介(序文より抜粋) |
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zoom 積ん読二等兵さんthx! 別バージョン |
十段戦名局集(3) 盤側観戦記 |
山本武雄(陣太鼓) 弘文社 0276-30058-2270 1976年 \850 285p/18cm |
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◆内容紹介(序文より抜粋) |
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zoom 積ん読二等兵さんthx! |
十段戦名局集(2) 盤側観戦記 |
山本武雄 弘文社 0276-30057-2270 1976年 \850 303p/18cm |
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十段戦名局集(1) 盤側観戦記 |
山本武雄(陣太鼓) 弘文社 0276-30056-2270 1975年 \780 297p/18cm |
[総合評価] |
難易度:★★★☆ 図面:見開き2枚 内容:(質)A(量)C レイアウト:A 解説:A 読みやすさ:A 中級〜有段向き |
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・付録…十段戦成績表=15p |
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十段戦の観戦記。第1期〜第4期(1962〜1965)の七番勝負・リーグ・予選から、好局をピックアップ。当時の十段戦は、持ち時間は七番勝負10時間、予選7時間と多め。 対局規定も現在と違うことが本文から窺える。 ・「千日手成立の場合、原則として中一日おいて指し直すものとす。」(47p) (現在は即日指し直し) ・「封じ手番を決める振り駒の時間となりました。」(50p) (現在は封じ手時刻に手番の側が封じる) 観戦記はすべて陣太鼓氏が担当。陣太鼓氏は読売新聞専属の観戦記者で、もともとはプロ棋士である(山本武雄九段)。 山本武雄九段の紹介(日本将棋連盟HP内) 現在で言えば、河口俊彦七段や鈴木輝彦七段に近い存在。現役時代から数多くの観戦記を書いていて、「ですます調」で軽妙な語り口には独特の読みやすさがある。 晩年の竜王戦の観戦記では、平易になりすぎて指し手の解説が少ないときもあったが、本書では言い回しも解説もかなり充実している。それでいて読みやすい。また、ほとんど他人の悪口は言わないので(誰のこと…?(笑))、どこを読んでも気分が良い。1ヶ所だけ気になったのは、「双方に誤算や見落ちがあって、正直なところ名局とは言えませんが…」(124p)ヾ(・_・;)オイオイ また、観戦記の冒頭で、陣太鼓氏が自身のことを書いており、つなげて読んでいくとミニ自伝になる。 ちょっと残念なのは、やや本文や図面に誤記が多いところ。全部で10ヶ所以上あった。 全13局とやや物量不足ではあるが、内容の充実で十分カバーしている。(2004Aug18) |
zoom 将棋タウンさんthx! |
棋聖戦名局集(2) 盤側観戦記 |
原田泰夫 弘文社 ISBN: 1975年 \850 348p/18cm |
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棋聖戦名局集(1) 盤側観戦記 |
加藤治郎 弘文社 ISBN: 1975年 \850 366p/18cm |
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