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第三十六期将棋名人戦 全記録 |
[総合評価] C 難易度:★★★ 図面:見開き1枚 (写真挿入あり) 内容:(質)A(量)C レイアウト:A 解説:B 中級以上向き |
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【編 者】 毎日新聞社 | ||||
【出版社】 毎日新聞社 | ||||
発行:1978年8月 | 0076-670001-7904 | |||
定価:1,300円 | 188ページ/22cm/H.C. |
【本の内容】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【名人】中原誠 (防衛) 【挑戦者】森奚隹二
・盤側の記(井口昭夫・加古明光)=20p |
【レビュー】 |
名人戦の観戦記。 大事件勃発。契約上のもめごとから、名人戦の主催誌が朝日新聞から毎日新聞に移動したのだ。その関係で順位戦と名人戦七番勝負が一期分行われなかった。(この経緯・顛末については別途お調べください) 主催誌の変更に伴い、観戦記者陣は一新。七番勝負全記録は前回までの朝日版のスタイルをほぼ踏襲する形で継承されたが、インタビューや座談会などがなくなってしまった。レイアウトは見やすく改善されているが、妙に余白が多くスカスカな気がする。写真も減って小さくなった。早い話、値上げした割にはボリュームダウンしているのだ。残念。 対決自体は非常に面白い。盤上もさることながら、盤外作戦が面白かった。“森の剃髪”“森語録”などは必見(これは『中原・森の第36期名人戦写真集』の方が雰囲気が伝わりやすいかもしれない)。盤外作戦が奏功し(?)、常に白星先行の森。あるいは新名人誕生かという空気も流れたが、第5局の千日手をきっかけに流れが変わり、結局は中原が4−2で防衛し、連続保持を6期に伸ばした。(2003Jul12) |