zoom |
相振り革命 | [総合評価] S 難易度:★★★★ 図面:見開き4枚 内容:(質)S(量)A レイアウト:A 解説:A 読みやすさ:A 中級〜有段向き |
||
【著 者】 杉本昌隆 | ||||
【出版社】 毎日コミュニケーションズ | ||||
発行:1995年10月 | ISBN:4-89563-640-2 | |||
定価:1,165円 | 238ページ/19cm |
MYCOM将棋文庫(12) 相振り革命 相振り飛車の極意 |
[総合評価] S 難易度:★★★★ 図面:見開き4枚 内容:(質)S(量)A レイアウト:A 解説:A 読みやすさ:A 中級〜有段向き |
|||
【著 者】 杉本昌隆 | ||||
【出版社】 毎日コミュニケーションズ | ||||
発行:2003年6月 | ISBN:4-8399-1139-8 | |||
定価:700円 | 248ページ/16cm |
【本の内容】 | ||||||||||||||||
◆内容紹介(MYCOMホームページより) |
【レビュー】 |
相振飛車の定跡書。 相振飛車は飛車の位置と囲いの組み合わせで256通りに分類できるといわれる。実際はバランスの悪い組み合わせも含まれるので、有力な形はそこまで多くないのだが、それでも定跡書を書きづらい戦型である。そんな中で、本書はプロの緻密な研究を惜しげもなく披露している感じで、好感が持てる。“相振り版『羽生の頭脳』”と言ってもいいかも。 第1章は囲いの紹介。組むまでの手数・上部の堅さ・側面の堅さ・進展性で囲いの特長を評価していて、これは級位者にも非常に分かりやすい。ここを読むだけでも、なんとなく金無双で指していた人には意識改革が起こるだろう。 第2章は定跡研究で、特に“超急戦相振飛車”は必ずマスターすべき(24の級位者でやってくる人が多い)。他は主に▲向飛車vs△三間飛車の解説だが、互いの囲い方で全く違う戦いになることを留意しながら読んでいくと良い。 純粋振飛車党は相振飛車を避けられないが、「相振りは手将棋だから」と、意外と漫然と指している人が多いように思う。また、相振り独特の感覚がよく分からなくて、相手が振ったときに自分が居飛車にしている人も多い。しかし、しっかりした構想と読みがあれば、相振りは十分に面白く指せる戦型である。ということを本書を読んで思えるようになった(←ここが高評価のポイント。ちなみに別の某相振り定跡書ではこのようには思えなかった)。(2003Jul12) |