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■7手詰ハンドブック

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7手詰ハンドブック
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7手詰ハンドブック [総合評価] A

難易度:★★★☆

見開き4問
内容:(質)A(量)A
レイアウト:A
解答の裏透け:A
解説:B
中級〜向き

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【著 者】 浦野真彦
【出版社】 浅川書房
発行:2011年5月 ISBN:978-4-86137-031-1
定価:1,260円(5%税込) 206ページ/18cm


【本の内容】
【協力】 村田顕弘

・7手詰=200問

◆内容紹介
5手詰ハンドブック』『3手詰ハンドブック』『1手詰ハンドブック』の続編です。本書は7手詰を200題集めました。
詰将棋を解く力は、将棋を指すうえでの「基礎体力」ともいうべきもの。ウォーキングやストレッチのように、毎日やることが大事です。
本書はすっきりとした良問ぞろい。将棋ファンなら、ひと目見ただけで「思わず解いてみたくなる」好形がズラリ。実戦で応用が利きそうな自然な形はもちろん、「そうか!」と思わず膝をたたいてしまうようなパズル性にも富んでいます。ぜひ浦野ワールドを堪能してください。


【レビュー】
7手詰オンリーの詰将棋問題集。

7手詰は、5手詰からの難易度upはそれほど大きくない。5手詰では「2連続妙手」も頻繁にあるが、7手詰で「3連続妙手」はそう多くないからだろう。むしろ、7手詰では実戦的な収束が多く出現するようになるため、実戦での詰め力を鍛えるには最適な手数だと思う。

本書は、「X手詰ハンドブック」シリーズの続編で、7手詰に限定して200問を収録している。

従来の「ハンドブックシリーズ」と同じ点、異なる点をピックアップしてみよう。

〔従来の「ハンドブック」シリーズと同じ点〕
・一冊の問題数は200問。
・見開き4問。次の見開きに4問分の解答をまとめて掲載している。
・使用駒は10枚以下。
・ほぼ5×5以内のコンパクトな形。
・「思わず解いてみたくなる好形」
・大駒を大きく振り回す形、不安定感のある詰め上がりは少ない。
・本の大きさ、装丁はほぼ同じ。


〔従来の「ハンドブック」シリーズと異なる点〕
・駒取りが入る問題がときどきある。全体の約12%が駒取りのある問題。「詰将棋は駒を捨てるもの」などと言われるが、本書では駒取りの可能性を排除しないで考える。
・邪魔駒消去の問題がときどきある。(すみません、数えてません)
・合駒限定の問題が稀にある。わたしが数えたところ、6問あった。(移動合い限定を除く)
・打歩詰め回避も稀にある。
・飛や香を一間離して王手するものがときどきある。
・出版社が替わった。


今度は、最近5年くらいで出版された、他の7手詰オンリー本と軽く比較してみよう。
書名 著者 出版社 出版年月 定価(税込) 問題数 難易度 備考
7手詰ハンドブック』(本書) 浦野真彦 浅川書房 2011.05 \1,260 200 普通  
7手詰将棋 高橋道雄 創元社 2010.10 \1,050 202 やや易 囲いにこだわり
脳トレ7手詰 北浜健介 日本将棋連盟 2009.06 \1,260 100 普通  
のびのびしみじみ7手詰 内藤國雄 日本将棋連盟 2008.02 \1,155 100  


のびのびしみじみ7手詰』はかなり難しくて、1問解くのに平均10分くらいかかっていて、ものによっては20分考えても解けないため、実はまだ40問めくらいまでしか解いてないです…。

本書の7手詰は、比較的サクサク解けて、解後感が良かった。また、全体の10%くらいの問題では数分考えるくらいの歯ごたえだった。「5手詰ハンドブック」の2冊をすっかり解けるようになった人は、本書もちょうど良いレベルだと思う。

最後に、本書から3問だけ紹介しておこう。No.1は比較的易しい問題。これでかなり苦戦するようなら、本書はまだ早いかも。

No.146は、本書の中では割と歯ごたえのある問題。簡素な形ながら、ひと目で正解にたどり着く人はそう多くないと思うが、じっくり考えれば発見できるはず。5手詰をしっかりやった人なら何とかなるレベルだ。

No.174は、本書の中では難しい部類に入る。有効な王手が多めで、互いに龍・馬があるため、手段がいろいろありそう。これがサラリと解けるなら、本書は物足りなく感じるだろう。

個人差はあると思うが、No.1はサクッと解けて、No.146で少し考えるくらいが一番楽しめると思う。(2011Jun04)

※誤植・誤字等(初版で確認):
p40 No.34解答 ×「▲3二龍」 ○「▲3二飛成」
※巻末の出版社宣伝によれば、『3手詰ハンドブック』『5手詰ハンドブック』がリニューアルして刊行される予定だそうだ。



【関連書籍】

[ジャンル] 
詰将棋
[シリーズ] X手詰ハンドブック
[著者] 
浦野真彦
[発行年] 
2011年

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