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屋敷伸之の忍者将棋 奇襲!! 将棋ウォーズ |
[総合評価] B 難易度: ★★★☆ 図面:見開き4〜6枚 内容:(質)B(量)B レイアウト:A 読みやすさ:A 中級〜有段向き |
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【著 者】 湯川博士 【監 修】 屋敷伸之 | ||||
【出版社】 高橋書店 | ||||
発行:1992年2月 | ISBN:4-471-13139-7 | |||
定価:1,000円 | 206ページ/19cm |
【本の内容】 | ||||||||||||
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【レビュー】 |
奇襲戦法の解説本。本書のタイトルや各章のサブタイトルを見れば分かるように、将棋の戦法を実際の戦争になぞらえて、興味をそそる文章でつづっている。どうやら、湾岸戦争(1991)の影響を受けているらしい。そういえば当時、スカッドミサイルとかパトリオットとかが流行ったなぁ。今となっては、やや時代を感じる文章になっている。( ̄-  ̄←遠い目 構成は、姉妹書の『超急戦!!殺しのテクニック』とほぼ同じ。注目局面を“ウォーズシーン”として冒頭に掲げ、続いて初手からの指し手を解説し、奇襲が成功した時点で解説終了。最後に“奇襲封じテクニック”として、一発もらわないための提案がなされている。ただしこの“奇襲封じ”は根本的なものではなく、「作戦負けを甘受してでもツブレを回避する」というものが多く、『超急戦!!〜』の“サバイバルテクニック”に比べるとやや不満を感じた。 なお、屋敷プロ監修なのに、屋敷の実戦やコメントが全く出てこないのがとても残念だった。 さまざまな奇襲本を参考にして再構成された本のため、「本書でなければ読めない」というものはない。ただし、いろいろな奇襲戦法が載っているので、『奇襲大全』を読んでいないのなら本書で代用するのも良いかと。(2004Jan20) |