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■奇襲!! 将棋ウォーズ

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屋敷伸之の忍者将棋
奇襲!! 将棋ウォーズ
[総合評価] B

難易度: ★★★☆

図面:見開き4〜6枚
内容:(質)B(量)B
レイアウト:A
読みやすさ:A
中級〜有段向き

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【著 者】 湯川博士 【監 修】 屋敷伸之
【出版社】 高橋書店
発行:1992年2月 ISBN:4-471-13139-7
定価:1,000円 206ページ/19cm


【本の内容】
  奇襲戦法カタログ 鬼殺し/阪田流向飛車/升田流向飛車/ヒラメ/カニカニ銀/
アヒル/地下鉄飛車/対振飛車金開き/初手▲3六歩/
鬼六流ドッカン飛車/吉田スペシャル/森安流袖飛車穴熊/
早石田/変則急戦雁木
15p
Part1 空爆!急襲作戦 (1)新鬼殺し (2)鳥刺し (3)端角中飛車 (4)奇襲袖飛車
(5)中盤での袖飛車 (6)角換わり筋違い角 (7)奇襲玉頭銀
(8)中飛車・角ミサイル
103p
Part2 正面撃破上陸作戦 (1)対中飛車・4五歩早仕掛け (2)立石流四間飛車 (3)対四間・かまいたち
(4)四間飛車玉頭銀 (5)四間飛車角交換型
66p


【レビュー】
奇襲戦法の解説本。本書のタイトルや各章のサブタイトルを見れば分かるように、将棋の戦法を実際の戦争になぞらえて、興味をそそる文章でつづっている。どうやら、湾岸戦争(1991)の影響を受けているらしい。そういえば当時、スカッドミサイルとかパトリオットとかが流行ったなぁ。今となっては、やや時代を感じる文章になっている。( ̄-  ̄←遠い目

構成は、姉妹書の『超急戦!!殺しのテクニック』とほぼ同じ。注目局面を“ウォーズシーン”として冒頭に掲げ、続いて初手からの指し手を解説し、奇襲が成功した時点で解説終了。最後に“奇襲封じテクニック”として、一発もらわないための提案がなされている。ただしこの“奇襲封じ”は根本的なものではなく、「作戦負けを甘受してでもツブレを回避する」というものが多く、『超急戦!!〜』の“サバイバルテクニック”に比べるとやや不満を感じた。

なお、屋敷プロ監修なのに、屋敷の実戦やコメントが全く出てこないのがとても残念だった。

さまざまな奇襲本を参考にして再構成された本のため、「本書でなければ読めない」というものはない。ただし、いろいろな奇襲戦法が載っているので、『奇襲大全』を読んでいないのなら本書で代用するのも良いかと。(2004Jan20)



【関連書籍】

[ジャンル] 
奇襲戦法
[シリーズ] 
屋敷伸之の速攻将棋
[著者] 
湯川博士
[発行年] 
1992年

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