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■攻める守る 将棋 駒の使い方ドリル

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攻める守る 将棋 駒の使い方ドリル
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攻める守る 将棋 駒の使い方ドリル
駒の性能をフルに使ってライバルと差をつけよう!
[総合評価] B

難易度:★☆〜★★

見開き2問
内容:(質)A(量)A
レイアウト:A
解答の裏透け:A
解説:B
初心〜初級向き

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【著 者】 飯野健二
【出版社】 池田書店
発行:2009年7月 ISBN:978-4-262-10135-4
定価:998円(5%税込) 288ページ/18cm


【本の内容】
攻め ・駒得
・敵陣突破
歩(34問)/香(4)/桂(6)/銀(4)/
金(2)/角(10)/飛(8)
計68問
受け ・敵の侵攻を許さない
・自玉の安全を図る
歩(14)/香(4)/桂(4)/銀(6)/
金(8)/角(6)/飛(4)/玉(10)
計56問
寄せ・詰め ・敵玉をしばる
・敵玉を詰める
歩(28)/香(10)/桂(18)/銀(22)/
金(44)/角(18)/飛(20)
計156問

◆内容紹介
入門書を読んで、さあ対局!と言いたいところですが、駒の使い方が分からなくどう進めていいか困っている方が沢山います。そこで、まずはそれぞれの駒の使い方、基本中の基本を紹介しています。簡単なものから「これだけは覚えてほしい」というものまで280項目を用意しています。
この1冊を理解すれば必ずライバルに差を付けられます。


【レビュー】
易しい手筋を駒別に次の一手形式で解説した本。

入門者が駒の動きを覚え、詰みの概念を覚えたら、次は駒得をすることや三手の読みができるようになることを目標としたい。しかし、こういう「脱・初心者」の棋書は非常に少なく、なかなか反復練習を行うことができない。

本書は、部分図を使った次の一手問題の形式で、駒の使い方(手筋)をマスターできる本である。

ほとんどの問題は1手or3手の読みができればOK(第234問のみ読み切るには7手必要)。また、解説は簡潔・明快で、手筋や格言は太字ゴシックで強調されており、自然に専門用語を覚えることができる。同じ名前の手筋が何度か出てくることがあるが、久々に出てきたときはまるで初出のように解説してあるのは親切設計。

太字ゴシックで強調された言葉を下記に示しておこう。これらを見て、どんな駒の使い方か分からなければ本書を読む価値がある。(逆にほとんど分かった人は本書をわざわざ読む必要はない)

●太字ゴシックで強調された手筋・格言の一覧 赤字は本書で新しく作られた手筋名)
【攻め】編
数の攻め/たたき/焦点の歩/一段金/連打の歩/垂れ歩/合わせ歩/十字飛車/棒銀戦法/金はナナメに誘え/銀は真っ直ぐ誘え/田楽刺し/継ぎ桂/割り打ち
【受け】編
合わせの歩/控えの歩/連打の歩/銀ばさみ/金底の歩/
腹歩/桂先の銀/一段金/合わせ角/(角の)利き/移動合/合わせ飛車/玉の早逃げ/桂先の玉、寄せにくし
【寄せ・詰め】編
王手は追う手/端玉には端歩/打ち歩詰め・突き歩詰め/たたき/垂れ歩/控えの歩/合わせの歩/二段香/成り・不成/吊るし桂/継ぎ桂(つなぎ桂)/金先の桂/しばり/玉は下段に落とせ/金はトドメに/はさみ撃ち/頭金/腹金/両王手/送り金/尻金/
肩金/開き王手/二枚(二丁)飛車/一間竜

レイアウトまた、レイアウトも少し工夫がしてある。小口に駒の種類の柱があり(写真参照)、今どの駒の手筋を扱っているかがひと目で分かり、検索もしやすい。

少し悪いところを挙げるとすれば、解説が簡潔になっている分、一部で解説量が足りない箇所があった。たとえば第181問は、▲4一馬+▲3二銀(腹銀)の超有名な必至図だが、これでなぜ受けなしになるかの解説が淡白。本書のターゲット棋力なら、詳しく説明する必要があると思う。とはいえ、全体としては初心者・初級者にはちょうどよい解説量だろう。

こういう本で記憶に残っているのは『将棋悪手集(将棋手筋練習帖(1))』(青野照市,山海堂,1980/2002)。青野本も初心者脱出にはなかなかの良書だったが、本書の場合はあまり難易度が上がっていかないので、さらに初心者に優しい作りになっている。また、近年では『将棋・ひと目の手筋』(週刊将棋編,渡辺明監修,MYCOM,2006)もあるが、本書では「“ひと目の手筋”よりもひと目」の問題が満載。

実は我が将棋部に今年はなんと4人もの新人が入部したのだが、そのうち3人がほぼ初心者。なので、最初に『将棋1手詰入門ドリル』と『将棋3手詰入門ドリル』を与え、それができたら本書を読ませることにした。駒の動きが分かる程度の人なら、この「池田書店の入門3冊セット」で“三手の読み”ができるまではいけるだろうと期待している。(2009Aug03)


【他の方のレビュー】(外部リンク)
まだ見つかっていません。




【関連書籍】

[ジャンル] 
駒の手筋
[シリーズ] 
[著者] 
飯野健二
[発行年] 
2009年

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