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■相振り飛車を指しこなす本(2)

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相振り飛車を指しこなす本(2)
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最強将棋21
相振り飛車を指しこなす本(2)
[総合評価] B

難易度:★★★☆

見開き2問(天地逆)
内容:(質)A(量)B
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:A
中級〜有段向き

【著 者】 藤井猛
【出版社】 浅川書房
発行:2007年9月 ISBN:978-4-86137-018-2
定価:1,365円(5%税込) 224ページ/19cm


【本の内容】
  プロローグ   8p
第1章 二枚金VS美濃囲い 75問 86p
第2章 美濃囲いVS美濃囲い 39問 48p
第3章 手筋と決め手 52問 64p

◆内容紹介
著者がたくさんの問題を出します。自分ならどう指すか、考えて下さい。よく出る形、よく出る筋をふんだんに取り上げますので、本書を読み終えるころには、相振り飛車を指しこなすコツがつかめているでしょう。

いよいよ振り飛車の王道、美濃囲いが登場します。いまや美濃囲いは、これしか指さないという人がいるほど人気の中心ですが、美濃囲いに囲ったら、それを生かす展開にしなければなりません。こんなことになるなら、美濃囲いにするんじゃなかった、ということだってあるのです。


【レビュー】
相振飛車の次の一手問題集。

△三間飛車vs▲向飛車という構図は第1巻と同じ。囲いを美濃囲いメインにしているところが特徴。

前巻では△三間飛車側がすぐに3筋の歩交換をしていたが、「本書ではさまざまな局面でこの1歩交換を見直すことになります。」(p2)

第1章は、「△三間飛車+美濃囲い+5三銀型 vs ▲向飛車+金無双」が基本の構図。ここから後手は5筋位取りを目指し、先手は3筋歩交換を逆用して矢倉を目指す戦い。後半は、矢倉に組まれないように後手が3筋歩交換のタイミングを見直す戦いになる。また、美濃囲い側が端を受けるか受けないかで先手の攻め方が変わるパターンも紹介。ほぼ互角の戦型だが、5筋を抑えられた先手は端攻めしかできないのが不満とされている。

第2章は、「△三間飛車vs▲向飛車 相美濃囲い」。“相美濃”といっても、金無双のように低い構えで戦うのではなく、“相高美濃”がベース。十字飛車の筋を避け、また矢倉や銀冠への組み換えをにらみつつ、引き飛車での攻撃形を作っていく。

三間飛車に対しては金無双が無難、というのが旧来からの考えだったが、最近は美濃囲いに組めることが分かった(『相振り革命(3)』など参照)。本書でも「先手にとっては画期的な一手」(p90)とあるが、どう画期的なのか、また危ない変化にたいする対処法がサラッと流されているのはちょっと残念。すでに「美濃囲いへの超急戦は無理筋」というのが常識化してきているので、実戦で出会う機会は少ないだろうけど…。美濃囲いを指す人は、『新相振り革命』などで補っておきたい。

第3章は、藤井の実戦と変化を解説。といっても、問題の形式はまったく同じ。金無双vs美濃がメインで3例あるが、相金無双も2例出てくるので、第1巻の復習も兼ねている。本書のメインである相美濃は1例のみ。シリーズとしてはバランスの取れた構成だが、第1巻を見送った人には相金無双の部分はあまり意味ないかも?

これまでの「指しこなすシリーズ」と同様、関連のある局面を続けて考えながら解説を読んでいくので、力はつきやすい。特に、相振り飛車という分野にはピッタリ合っている。

ただ、第1巻に比べてややボリュームが少ないように感じた。単なるページ数減のせいもあるが、やはり第3章が「実戦編」になっているせいだろうか。「美濃囲いしか指さない人」をメインターゲットにしている割には、対三間飛車の美濃囲いがないのも少し不満。

もっと「美濃囲い独特の序盤の危ない筋」「金無双と比べて、美濃の有利な例、不利な例」などにページを充てて、実戦編は巻を改めて書いてもよかったんじゃないかと思う。内容的には良いのでかなり迷ったが、Bで。(2007Nov04)

※本書は公式には224pということになっているが、最後のほうに白紙ページがあり(これは『羽生善治の終盤術』などでも見られた)、実質的には198p+7p(プロローグ分)。


【他の方のレビュー】(外部リンク)
ゆうなとダディ
桐蔭学園高校将棋部
棋書解説&評価委員会
ものぐさ将棋観戦ブログ
Amazon.co.jp: カスタマーレビュー




【関連書籍】
 『
相振り飛車を指しこなす本(1)
 『
相振り飛車を指しこなす本(3)
 『
相振り飛車を指しこなす本(4)
[ジャンル] 
次の一手問題集(定跡習得系)
[シリーズ] 
最強将棋21
[著者] 
藤井猛
[発行年] 
2007年

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