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■羽生の頭脳(3) 最強矢倉(将棋連盟文庫)

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羽生の頭脳(3) 最強矢倉
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将棋連盟文庫
羽生の頭脳(3) 最強矢倉
[総合評価] A

難易度:★★★★

図面:見開き4枚
内容:(質)A(量)A
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:B
上級〜有段向き

【著 者】 羽生善治
【出版社】 毎日コミュニケーションズ
発行:2010年6月 ISBN:978-4-8399-3619-8
定価:1,155円(5%税込) 448ページ/16cm


【本の内容】
<単行本版第5巻目次>
第1章 超急戦・序盤の常識 (1)序盤の落とし穴
├分岐1のA・△5二金右(早囲いvs早囲い)
└分岐1のB・△3二金
 ├分岐2のA・△5二金(早囲い▲3五歩早仕掛け)
 ├分岐2のB・△5三銀右(△5五歩交換型)
(2)後手の急戦定跡
 └分岐2のC・△7四歩
   ├分岐3のA・△5三銀右(△5五歩交換型)
   └分岐3のB・△5二金(△6二飛戦法)
    ├分岐4のA・▲6九玉
    │├分岐5のA・▲7九角
    │├分岐5のB・▲2六歩
    └分岐4のB・▲7九角   
42p
第2章 ▲3五歩戦法   16p
第3章 ▲3七銀戦法・△4三金型 (1)▲3七銀戦法の序章
(2)プロが悩む△4五歩
36p
第4章 ▲3七銀戦法・△6四角の攻防 (1)▲5五歩の決戦
(2)▲3五歩の決戦
40p
第5章 ▲3七銀戦法・▲6八角定跡 (1)大変化への幕開け
(2)後手の主流・△8五歩
(3)▲3七銀戦法の最前線
82p
<単行本版第6巻目次>
第1章 最新の▲3七銀戦法 (1)後手△7三銀型
(2)後手△5三銀型
(3)後手△9四歩型
60p
第2章 森下システム VS 雀刺し (1)▲8八玉型の攻防
(2)囲いを保留する作戦
30p
第3章 森下システム VS △7三銀   24p
第4章 森下システム VS △6四角 (1)後手棒銀
(2)△5三銀に▲5七銀
(3)△5三銀に▲1六歩
(4)△5三銀に▲4六歩
67p
第5章 最新の森下システム (1)後手△5三銀の変化
(2)後手△1四歩の変化
34p

◆内容紹介
将棋連盟文庫第一弾です。
「羽生の頭脳」シリーズは1992年の発売以来、将棋定跡書のバイブルとして版を重ねてきました。今回の文庫化は全10巻を5巻にまとめたもので、第3巻は
矢倉定跡が収録されています。本シリーズは定跡書でありながら、羽生名人の将棋に対する考え方が分かりやすく書かれており、初級者から有段者まで幅広くお楽しみいただけます。


【レビュー】
斜視概念図相矢倉の定跡書。

==(以下、しばらく『羽生の頭脳(1) 四間飛車破り(文庫版)』とほぼ同じです==
羽生の頭脳」全10巻(1992〜1994)は、トップ棋士が書いた定跡書シリーズの金字塔である。代表的な戦型を網羅し、都合の良い変化を排除して公平に検討した。そのため、定跡が進化しても「基本は『羽生の頭脳』で覚えられる」とされ、異例のロングセラーを記録している。

本書は、シリーズの第5巻「最強矢倉・後手急戦と3七銀戦法」と第6巻「最強矢倉・森下システム」を合本し、文庫化したものである。

基本的に内容はオリジナル版とまったく同じ。右図のように前半がオリジナル5巻、後半がオリジナル6巻の内容になっている。2冊をそのまま貼り合せたような構成になっていて、6巻部分の目次は本体の真ん中にある

変化した点はわずかで、以下の2つくらい。
 (1)文庫化に合わせてフォントサイズ、盤面図が小さくなっている
 (2)文庫化用のまえがきの追加
==(ここまで)==

本書は矢倉の二大本流「▲3七銀戦法」と「▲森下システム」がメインで書かれている。膨大な矢倉の変化を削りに削って本筋に絞った感じだが、それでも「羽生の頭脳」シリーズの他の巻と比べて、非常に分岐が多い。また、急戦については、早囲い・△5五歩交換型・△6二飛戦法に絞っている。

 ※数多くある後手急戦は本書にはあまり書かれていないが、「将棋世界」誌に連載された「変わりゆく現代将棋」(1997〜2000)〔2010.04に単行本化、上巻 下巻〕に詳しく書かれている。本書で書けなかった部分を特に重点的に書いているようだ。

▲3七銀戦法編は、基本的に「4六銀-3七桂の形を作らせては後手が面白くない」というスタンスで書かれている。現代では先手が居飛穴に潜る形あり、宮田新手▲6五歩あり、などかなりテーマ局面が変わってきているが、現代矢倉の下地を知りたい人には良いだろう。

また、森下システムも深浦新手の登場以降、以前ほどの流行ではないが指されている。

単行本版を読んだときは、「それぞれ1冊ずつではちょっと使いにくいかな、流行も変わったし」と思ってBにしたが、2冊合本だといっぺんにまとまりのある本に見える。「矢倉の急所』(森内俊之,浅川書房,2008)などで矢倉を学んだけど、ちょっと前の矢倉ってどうだったんだろう」と興味のある方には良書である。

本書は分岐が多いので、チャートにしてみた。参考にしてください。

チャート

チャート長っっ…(´・ω・`) アーツカレタ
さすがに2冊合本だとすごく網羅的な感じがする。(2010Jul07)



【関連書籍】

[ジャンル] 
矢倉
[シリーズ] 
将棋連盟文庫
[著者] 
羽生善治
[発行年] 
2010年

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