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■矢倉急戦道場 棒銀&右四間

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東大将棋ブックス
矢倉急戦道場
棒銀&右四間
[総合評価] A

難易度:★★★★☆

図面:見開き6枚
内容:(質)A(量)A
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:B
上級〜有段向き

【著 者】 所司和晴
【出版社】 毎日コミュニケーションズ
発行:2002年5月 ISBN:4-8399-0736-6
定価:1,260(5%税込) 222ページ/19cm


【本の内容】
第1章 棒銀 (1)棒銀の駒組み
(2)新研究△5二金右型
(3)△6四歩型
(4)△4二銀型
74p
第2章 右四間飛車 (1)右四間飛車の駒組み
(2)△4ニ金型
(3)△3ニ銀型
(4)△3ニ金型
(5)▲3八飛型
142p

◆内容紹介(MYCOMホームページより、一部割愛)
矢倉戦法は先手番が攻めの主導権を握りやすい戦法といえる。後手番では受ける展開が多いことから、最近ではアマプロ間問わず、相矢倉戦がめっきり減少したようだ。矢倉党も攻めの主導権を握れる△8五飛戦法や、作戦負けになりにくい四間飛車などを覚えなくては、なかなか勝てない時代になった。そんな中、再び見直されてきた戦法がある。「
棒銀と右四間飛車戦法」だ。両戦法とも攻めが単純というイメージがありがちだが、そうではない。実に奥の深い戦法であることが分かったのだ。定跡伝道師こと所司和晴六段が、従来の定跡に渾身の研究を加えて遂に息を吹き返した。これで先手番矢倉に臆することなく立ち向かえる。


【レビュー】
矢倉模様での△棒銀と△右四間飛車の定跡書。

棒銀・右四間ともに、矢倉模様で先手が5手目▲6六歩とした場合に成立する戦法である。6筋に争点ができることで、△6四歩〜△6五歩を絡める攻めができる。どちらも本格矢倉に比べて単調な感じがあるが、A級棋士クラスも採用する戦法である。

どちらも破壊力は抜群で、攻め筋を覚えやすく、ある程度玉を固めてから攻める選択肢もあり、先手から先攻される可能性は非常に少ない。相矢倉▲4六銀などに悩まされている人にはもってこいの戦法である。
△居玉棒銀△居玉右四間
第1章は棒銀。メインは第3節の居玉棒銀で、『最新棒銀戦法』(青野照市,創元社,2001)の第2章や、『康光流現代矢倉III 急戦編』(佐藤康光,日本将棋連盟,1997)の第3章などでも解説されている。この居玉棒銀の変化では▲5三飛成の筋があり、あらかじめ5筋に備えておく対応が考えられ、それが第2節の△5二金右(所司の新研究)と第4節の△4二銀である。

第2章は右四間飛車。昔から入門書や初級向けの本に「矢倉くずし」としておなじみの戦法であるが、初級向けの解説では▲8八玉と不用意に角筋に入ったのを狙い撃ちにしたものだった。本章では、玉の入城していない先手陣に対して右四間から強襲を仕掛けるもの。後手の囲いはいろいろ考えられるが、第2節では居玉(中川新手の△4二金がメイン)、第3節では左美濃(5筋を突かない右四間との相性が良い)、第4節と第5節ではカニ囲いでの戦いを解説。

特に第2節の「居玉+中川新手△4二金」は、初手からわずか16手での開戦で、後手にとっては非常に覚えやすく、先手にとっては飛が戦いに参加できず、(矢倉を志向した先手にとっては)不本意な戦いを強いることができる。『右四間で攻めつぶす本』(中川大輔,浅川書房,2006)と併せて読むとマスターしやすいと思う。

例によってチャートを自作してみたので、活用してください。


第1章 棒銀 チャート
第2章 右四間飛車 チャート



本書は、先手矢倉を志向する人と、2手目△8四歩と決めている人には必読書です。(2009Nov25)


【他の方のレビュー】(外部リンク)
棋書解説&評価委員会
将棋戦法大辞典
白砂青松の将棋研究室
9x9=81
決めろ、ちゃぶ台返し!(将棋)
Amazon.co.jp: カスタマーレビュー




【関連書籍】

[ジャンル] 
矢倉
[シリーズ] 
東大将棋ブックス
[著者] 
所司和晴
[発行年] 
2002年

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