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■9手詰将棋

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9手詰将棋
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将棋パワーアップシリーズ
9手詰将棋
[総合評価] A

難易度:★★★
  〜★★★★

見開き2問
内容:(質)A(量)A
レイアウト:A
解答の裏透け:B
解説:B
中級〜有段向き

【著 者】 高橋道雄
【出版社】 創元社
発行:2011年12月 ISBN:978-4-422-75126-9
定価:1,050円(5%税込) 208ページ/18cm


【本の内容】
・9手詰=202問
※以下は囲いの分類。(囲いが崩れた形を含みます)
 矢倉=23問(第1問〜第23問)
 美濃囲い=18問(第24問〜第41問)
 左美濃=3問(第42問〜第44問)
 木村美濃=7問(第45問〜第51問)
 舟囲い=10問(第52問〜第61問)
 銀冠=7問(第62問〜第68問)
 居飛車穴熊=9問(第69問〜第77問)
 居玉、中住まい、など超急戦や横歩取りで現れる形=13問(第78問〜第90問)
 分類不明=3問(第91問〜第93問)
 いちご囲い(矢倉の構築途中のもの全般)=37問(第94問〜第130問)
 中原囲い=6問(第131問〜第136問)
 雁木=5問(第137問〜第141問)
 カニ囲い=6問(第142問〜第147問)
 その他居飛車の囲い=4問(第148問〜第151問)
 金無双=3問(第152問〜第154問)
 右玉=12問(第155問〜第166問)
 振飛車早囲い=2問(第167問〜第168問)
 かなり崩れた居飛車の囲い=34問(第169問〜第202問)

◆内容紹介
将棋パワーアップシリーズ『
5手詰将棋』『7手詰将棋』に続く第3弾。オール9手詰め202問。「実戦の終盤戦を指しているような気分で詰将棋を楽しめる」が本書のテーマ。解きやすい問題から頭をひねる問題までバラエティー豊か。思わず解いてみたくなる実戦形の問題が揃っている。9手詰めだからこそ解きごたえ満点で、解いた後は爽快感、充実感をたっぷり満喫できる。棋力判定の目安付きで、おもしろさも倍増。


【レビュー】
9手詰オンリーの詰将棋問題集。

本書は、「本当の実戦形」で好評を博している「X手詰将棋」シリーズの第3弾。前2作(『5手詰将棋』『7手詰将棋』)と同様、大部分の問題が実戦で現れる囲い(または囲いが崩れたもの)であり、易しく実戦的な詰め手順が多く含まれている。

配置も非常に実戦的で、囲いの原型が分かるものが多い。そして、やはり必ず一つは捨て駒や好手の類が含まれ、実戦的に質駒を取って詰める問題もある。わたしの調べでは、全202題のうち95題(47%)は敵の駒を取って使う問題だった。前2作に比べて、手数が長くなった分、駒を取る問題も増えている。

なお、「非常に実戦的」とはいっても「詰将棋」なので、駒余りになる問題はない。(解いてみて駒余りになった場合は、玉方の最善手順ではないということ)

「易しい」「実戦的」とはいっても、さすがに9手詰になると歯ごたえが増しており、ひと目で解けるような問題は少ないが、そう難しいものもない。各問には制限時間(全問共通で5分)と棋力(ほとんど3級〜二段、まれに4級と三段)が設定されていて、これがほぼ難易度と同期しているので、自分で「○段の問題まではがんばって解こう!」などと目標を決めると良いだろう。


●囲い
登場する囲いの比率は下図の通り。前2作と並べて比較してみた。なお、「いちご囲い」がかなり多くなっているが、今回は「角換わりで登場しそうな、矢倉の原形で、入城していない形全般」をいちご囲いに含めている。


●レイアウト

今回は解答のレイアウトが〔右図〕のように変わった。

見開き左側は、上下2問で、問題図、棋力の目安だけが載っているのは前2作とほぼ同じ。ヒントはなし。

大きく変わったのは見開き右側で、2題分の解答を横に並べている。問題図を再掲しているのが大きな特徴で、これをやりたくて工夫したレイアウトのようだ。

好き嫌いは分かれるところだが、個人的にはヒット。9手詰くらいの長さになってくると、盤面図も複雑なものが多く、再掲図があれば何度も見直さなくて済む。

また、上段の問題の解答を見るときは、ページを半分くらいだけめくれば、下段の問題の解答が目に入らないで済む。

ただし、その分だけ解説の文章量は減っている。「9手詰はちょっとキツイ」という人には、解説文が足りないだろう。ただし、前作の『7手詰将棋』を半分以上解けた人には、特に問題ない解説量だと思う。


●感想・総評
わたしの場合、解けた問題はだいたい30秒〜2分くらいかかった。5分以内に解けなかったのは合計40問あったが、1週間経ってから落ち着いているときに挑戦したらだいたい解けた。

個人的に難しかったのは、第58問、第64問、第72問、第97問など。これらは2回目も解けなかったor非常に時間がかかった。第97問は、「5分で2級」なんだけどなぁ…orz


難易度はほぼランダムになっているので、どこからはじめても良い。「開いたところから毎日○問解く」を日課にするも良し、特定の囲いを集中的に解くも良し。過去2作と併せてローテーションすれば、実戦での詰め力は大幅upするに違いない。

202問を解き終え、24で指してみた。最終盤がいつもより丁寧に指せて、読みぬけがなかったように思う。このくらいの手数・難易度のものにじっくり取り組むのって大事なんだなぁ。最近はちょっと、知識・感覚・経験に偏重していたかもしれない。ちゃんと手を読まねば。(2012Jan11)



【関連書籍】
 『
5手詰将棋
 『
7手詰将棋
[ジャンル] 
詰将棋
[シリーズ] 
パワーアップシリーズ
[著者] 
高橋道雄
[発行年] 
2011年

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