2.6KB

<< 直前のページへ戻る
 

■杉本流四間飛車の定跡

< | No.0615 | >

トップページ > 棋書ミシュラン! > 杉本流四間飛車の定跡
杉本流四間飛車の定跡
zoom
将棋必勝シリーズ
杉本流四間飛車の定跡
居飛車の右四間飛車・▲4五歩早仕掛けを粉砕
[総合評価] A

難易度:★★★☆

図面:見開き4枚
内容:(質)A(量)B
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:A
中級〜上級向き

この本をAmazonで見る

【著 者】 杉本昌隆
【出版社】 創元社
発行:2003年12月 ISBN:4-422-75089-5
定価:1,260円(5%税込) 222ページ/19cm


【本の内容】
※第1章、第2章とも実際は△四間飛車。目次・図面は先後逆表示
第1章 居飛車右四間飛車
に対する作戦
―相腰掛け銀、
  ▲6七銀型四間飛車
・居飛車急戦
 (相腰掛け銀型/振り飛車▲6七銀型/対舟囲い)
・居飛車持久戦
 (対左美濃/対銀冠/対居飛車穴熊/振り飛車石田流)
・飛車先不突き右四間
・復習問題=8問
120p
第2章 居飛車▲4五歩早仕掛け
に対する作戦
―玉頭銀戦法
・居飛車△4一金型
 (振り飛車▲6七金待機型/玉頭銀戦法)
・居飛車△4二金型
・復習問題=8問
98p


◆内容紹介(創元社HPより)
アマ、プロ問わず人気の振り飛車。“振り飛車の時代”といわれる現在、居飛車穴熊など振り飛車対策も進み、同時に振り飛車側も確実に進歩をとげてきた。本書は、杉本流の「進歩した振り飛車」を伝授する実戦的な内容。第1章は対右四間飛車戦法、第2章は対4五歩早仕掛けという、アマがよく悩まされる居飛車の2戦法に対する指し方を解説。基本を押さえ、そこから更に深く踏み込んだ新しい指し方は四間飛車党に大いに役立つはず。


【レビュー】
△四間飛車vs▲右四間飛車、△四間飛車vs▲4五歩早仕掛け(に対する△玉頭銀)の解説書。解説は第1章、第2章とも先後逆表示で、四間飛車側が先手に見えるようになっている。

右四間飛車と4五歩早仕掛けは四間飛車に対して有力な戦法で、特にアマでは苦手にしている人が多いはず。本書ではその2戦法をテーマに、四間飛車の立場で対抗する指し方を解説している。ただし四間飛車に一方的に肩入れするわけではなく、ある程度両方の指し方に配慮している。

第1章は対右四間飛車。右四間側はいろいろな囲い方があるので、囲いの薄い順に解説していく。対右四間特有のさまざまな手筋が現れるので、苦手な人にはきっと役に立つはず。特に「△6五歩(▲4五歩)を何で取ればいいか分からない」「△8五桂(▲2五桂)に角をどこに逃げればいいか分からない」という疑問はスッキリ晴れるだろう。個人的には急戦を▲6七銀(△4三銀)型や▲6九金(△4一金)型で受け止める作戦が一番役に立った。

第2章のメインは玉頭銀。▲4五歩早仕掛けがかなり強力であることを20p使って解説し、有力な対策となる玉頭銀を本格的に解説していく。第1章に比べて難しい感覚が必要な局面が多いが、何度も読み直せば振飛車感覚が身につきやすい。

残念なことに、本書のテーマは「居飛車の右四間/4五歩早仕掛けを粉砕!」のはずなのに、最も手ごわい「飛車先不突き右四間穴熊」を破ること、4五歩早仕掛けそのものを破ることはできていない。(2007Feb27)

※同シリーズの『中飛車戦法』に比べて誤植は格段に減った。p95の図面だけ。


【他の方のレビュー】(外部リンク)
棋書解説&評価委員会
白砂青松の将棋研究室
T's shogi blog
Amazon.co.jp: カスタマーレビュー




【関連書籍】

[ジャンル] 
四間飛車vs右四間飛車 四間飛車vs居飛車急戦
[シリーズ] 
将棋必勝シリーズ
[著者] 
杉本昌隆
[発行年] 
2003年

< | >

トップページ > 棋書ミシュラン! > 杉本流四間飛車の定跡


Copyright(C) 1999-2024 【将棋 棋書ミシュラン!】 All Right Reserved