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脳トレ5手詰 | [総合評価] B 難易度:★★★ (前半)見開き2問 (後半)見開き1問 内容:(質)A(量)B レイアウト:A 解答の裏透け:A 解説:B 中級〜向き |
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【著 者】 北浜健介 | ||||
【出版社】 日本将棋連盟/発行 マイナビ/販売 | ||||
発行:2012年3月 | ISBN:978-4-8399-4138-3 | |||
定価:1,260円(5%税込) | 208ページ/18cm |
【本の内容】 |
詰将棋のルール 基本問題(第1問〜第100問) 実力問題(第101問〜第150問) ◆内容紹介 トレーニングに最適!! 本書は北浜健介七段の詰将棋、脳トレシリーズの第3弾です。前作、前々作と同じく玉の位置はすべて三段目以内で、問題数は大幅アップ。基本問題が100問、少し手ごたえのある実力問題が50問と、実戦形の問題を150問ご用意しました。終盤力を鍛えるには詰将棋は欠かせません。繰り返し解いて詰めの切れ味を磨いてください。 |
【レビュー】 |
5手詰オンリーの詰将棋問題集。『脳トレ7手詰』(2009),『脳トレ9手詰』(2010.07)の続編。 7手→9手と来て、今度は5手詰。これまでは100問だったが、今回は150問になっている。前半100問は「基本問題」で見開き2問、後半50問は「実力問題」で見開き1問になっているが、両者に大きな違いはなく、難易度的にもさほど変わらない。全体的な難易度も比較的平易である。ただし、ラスト30問くらいはときどき骨のある問題が混じっている。 基本的なコンセプトはこれまでとあまり変わっていないが、囲いを意識した問題はあまり多くないように感じた(数問はある)。 巻末の作者コメントによれば、今回は姉妹作を入れたかったとのこと。姉妹作となっているのは、第87/88問、第113/114問、第121/122問など。盤上が似た形で詰み筋が違っていたり、盤面は同じでも持ち駒の違いで筋が変わったりといったものだ。 わたしが手こずった(5分以上考えた)問題は次のとおり。(○=解けた、×=解けずに回答を見た) 第58問 ○ 第62問 ○ 第75問 ○ 第86問 × 第107問 ○ 第112問 ○ 第114問 × 姉妹作の一 第126問 × 第131問 × 第133問 ○ 第136問 ○ 第143問 × 第145問 × 第148問 × 第150問 ○ このように、(わたしの詰め棋力が低いせいもあるが)手こずった問題の割合は『脳トレ9手詰』とあまり変わらなかった。なめてかかると(なめてかかったわけではありませんが…)『脳トレ9手詰』をクリアした人でも全問正解は難しいかもしれない。 5手詰オンリー本は、『5手詰ハンドブック』(浦野真彦,日本将棋連盟,2004)をはじめとして何冊か出ている。他書に比べるとややコストパフォーマンスに劣るところがあるものの、5手詰をたくさん解きたい人は検討に加えてほしい。(2012Apr18) |