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谷川流寄せの法則 応用編 |
[総合評価] A 難易度: (1章)★★★ (2・3章)★★★★ 図面:見開き3〜4枚 内容:(質)A(量)B レイアウト:A 解説:A 読みやすさ:A 中級〜上級向き |
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【著 者】 谷川浩司 | ||||
【出版社】 日本将棋連盟 | ||||
発行:2004年12月 | ISBN:4-8197-0378-1 | |||
定価:1,365円(5%税込) | 215ページ/19cm |
【本の内容】 | ||||||||||||
・参考棋譜(ミニ解説付き)=25局 |
【レビュー】 |
終盤の心得や読みを解説した本。 第1章は終盤に関する格言を解説。この章は比較的易しい。特に目新しい格言はないが、ここで基本をしっかり押さえておくとよい。 第2章・第3章はすべて谷川の実戦からの出題。トッププロの実戦なので非常に難解だが、候補手が二択・三択で示されていたり、ヒントが詳しく書かれていたりするので、少し難度が下がっている。もちろん、自信のある人はヒントを隠してチャレンジしてほしい。1問あたりの解説は3p〜5pと充実している。実戦終盤解説の名著『光速の終盤術』(日本将棋連盟,1988)のシンプル版という感じだ。 第2章・第3章で使われた局面は、すべて巻末に棋譜を掲載。一応、解説付き(ただし量は将棋年鑑と同じくらい)。戦型は横歩取りが断然多く、11局。他は、角換わり腰掛銀、ゴキゲン中飛車、四間vs居飛穴などさまざま。 前著の『谷川流寄せの法則 基本編』に比べると、全体的に新鮮さに欠けるが、解説そのものの質はいい。次の一手を考え、解説を読み、棋譜を並べ、その後少し時間を置いてもう一度次の一手にトライするのがオススメパターンである。(2005Mar10) |