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週将ブックスオレンジシリーズ(6) だるま流森安の 振り飛車のススメ |
[総合評価] D 難易度:★★☆ 〜★★★☆ 図面:見開き2〜4枚 内容:(質)B(量)B レイアウト:A 解説:A 読みやすさ:A 初級〜上級向き |
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【著 者】 森安秀光 | ||||
【出版社】 毎日コミュニケーションズ | ||||
発行:1986年7月 | ISBN:4-89563-506-6 | |||
定価:780円 | 230ページ/18cm |
【本の内容】 | ||||||||||||
・【コラム】居飛穴後略のポイント/相振り飛車のポイント |
【レビュー】 |
四間飛車の入門書。週刊将棋に連載された「振り飛車のススメ」に、第3章の自戦記を加筆したもの。タイトルは“振り飛車のススメ”だが、四間飛車のことしか書かれていない。 第1章(基本編)では、振飛車を指すのが初めての入門者でも分かるように、易しく解説。角道を止めること、飛先は角で受けることなど、超基本から書かれている。また、第2章の前半では、定跡やアマの実戦を題材に、振飛車特有の手筋や感覚を解説しているのは良い。28p〜29pの「秘奥義・振り飛車は受けきれず、されど手数を伸ばせる」という表現が面白かった。 第2章の後半(p64「働いた自陣角」以降)は、森安八段の実戦解説。急に難しくなる。解説そのものは丁寧で分かりやすいが、明らかに有段者向け。前半部との整合性に乏しく、級位者はかなり戸惑うと思う。 第3章の自戦記も当然有段者向け。ページ合わせで追加したとしか思えない。 コンセプトは「初級・中級向けの四間飛車入門」だったはず。しかし、どういう人に読ませたいのか、よく分からない。「森安の自戦解説13局」と割り切ってしまった方がいいのかも。(2005Mar05) |