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■青野流近代棒銀

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青野流近代棒銀
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青野流近代棒銀 [総合評価] A

難易度:★★★★

図面:見開き4枚
内容:(質)A(量)A
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:A
上級〜有段向き

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【著 者】 青野照市
【出版社】 日本将棋連盟
発行:1983年8月 ISBN:4-8197-0102-9
定価:1,800円 231ページ/22cm/H.C.


【本の内容】
第一部 棒銀の攻防 【実戦編のガイド】最先端の棒銀=8p
・実戦譜=17局
108p
第二部 早繰り銀の攻防 【実戦編のガイド】最先端の早繰り銀=7p
・実戦譜=18局
113p

・青野照市八段記録=3p

◆内容紹介(はしがきより抜粋)
この実戦集には35局の実戦のほかに、簡単な講座を付け加えた。講座というよりも、実戦譜がどの型に属するかを示す、いわば分類のための解説と言えるかもしれない。そして実戦譜そのものが、ただ単に実戦例というだけでなく、失敗の形・成功の形ということを示し、実戦譜がそのまま講座となるスタイルを採っている。


【レビュー】
角換わり棒銀&早繰り銀の自戦記集+ミニガイド。

角換りにおいて、棒銀・早繰り銀・腰掛銀は三すくみの関係にある。基本的には、棒銀<早繰り銀<腰掛銀<棒銀…となっている。このうち、速攻狙いなのは棒銀と早繰り銀。本書では、この2つについて青野の実戦を解説している。

序盤が「▲7六歩△8四歩▲2六歩△8五歩▲2五歩△3二金▲7七角△3四歩▲8八銀△7七角成▲同銀」となっているのは少々古くさいが、棒銀or早繰り銀を指すのであればあまり影響はない。(現在は「▲7六歩△8四歩▲2六歩△8五歩▲7七角△3四歩▲8八銀△7七角成▲同銀」がほとんど)それよりも類型をたくさん並べることでとても理解が深まりやすい。「棒銀で行ったら△2二銀と引かれてどうしたらいいか分からなくなった」「棒銀で攻めた、そのあとが分からない」「棒銀に対してどう指したらいいか分からない」という人も、本書の35局を並べれば立派なボウギニストである。

「実戦編のガイド」も見逃せない。実戦編で出てくる序盤の主要変化について解説したもの。ページ数だけ見ればあっさりしているようだが、B5版の本ならばあわせて40〜50ページくらいの内容である。これを読んで棋譜並べすることで「基本はしっかり、トレーニングはばっちり」状態になれる。

角換わりを指す人は、必ず一度はトライしてほしい一冊。(2004Dec17)



【関連書籍】
 『
疾風 谷川将棋
 『
森安流四間飛車

[ジャンル] 
自戦記 棒銀
[シリーズ] 
[著者] 
青野照市
[発行年] 
1983年

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