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先崎式将棋レクチャー&トーク ホントに勝てる四間飛車 |
[総合評価] A 難易度:★★★ 図面:見開き4枚 内容:(質)A(量)B レイアウト:B 解説:A 読みやすさ:S 中級〜上級向き |
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【著 者】 先崎学 | ||||
【出版社】 河出書房新社 | ||||
発行:2002年12月 | ISBN:4-309-72271-7 | |||
定価:1,300円 | 195ページ/19cm |
【本の内容】 |
プロローグ 四間飛車とはどんな戦法か
第1講 四間飛車の最高の姿―山田定跡に学ぶ 第2講 さばいてから押さえこめ―斜め棒銀対策 第3講 高美濃から反撃せよ―角交換急戦対策 第4講 力の棒銀には力で対抗―棒銀対策 第5講 玉頭で勝負せよ―左美濃対策 第6講 好き勝手にやらせるな―居飛車穴熊対策 ◆内容紹介 今の将棋の本は難しすぎて―そんな将棋ファンのために先崎八段がとっておきの定跡と勝ち方を伝授。聞いたことない話が満載。 |
【レビュー】 |
四間飛車の総合定跡書。コンセプトは「初段向けの易しい本にする」「職人感覚を言葉にする」(まえがきより) 取り上げられている定跡はいわゆる“分かりやすいB級定跡”であるが、本書ではなによりも「振飛車感覚」の解説に重点が置かれている。「あまりにも細かい変化を覚えるよりも、まずは感覚を身につけよ」というわけだ。▲9八香の必要性や▲6五歩のタイミング、「重い」「捌く」とは何か…などなど。また、四間飛車のいいところばかり述べているのではなく、ダメなものはダメと言っているところも好感度が高い。 初段クラス向けの四間飛車本はいくつもあるが、ここまで読みやすく、感覚にこだわった本は見たことがない。表紙に書いてある「レクチャー&トーク」の“トーク部分”はどこのことだかよく分からないが、“レクチャー部分”は非常に優秀な出来だと思う。内容紹介では「とっておきの定跡と勝ち方を伝授…」などと書いてあるが、そんな大げさな話はなかった。むしろ、普通ながら完成度の高い良書だと思う。 24で五級〜十級の方、道場初段クラスの方で、いままで漫然と四間飛車を指していた方には最適の書だ。また、感覚を身につける前に定跡党になった方にも読んでほしい。ずっと居飛車党で、振飛車党の気持ちがいまひとつ分からない方にもオススメ。もしわたしが24の五級時代にこの本に出会っていたら、いまごろは純粋四間飛車党になっていたかも…。(笑)(2003Nov26) |
【関連書籍】 |
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