zoom |
新スーパー四間飛車T | [総合評価] A 難易度:★★★★ 図面:見開き4枚 内容:(質)A(量)A レイアウト:A 解説:A 読みやすさ:A 上級〜有段向き |
||
【著 者】 小林健二 | ||||
【出版社】 毎日コミュニケーションズ | ||||
発行:1994年8月 | ISBN:4-89563-604-6 | |||
定価:1,456円 | 287ページ/19cm |
【本の内容】 | ||||||||||||||||
・【巻末付録】スーパーチャート(参照ページ、形勢判断つき) |
【レビュー】 |
四間飛車vs居飛車急戦の定跡書。左4六銀・右4六銀・棒銀・腰掛銀(右四間飛車)を詳しく解説。 第1章は▲四間飛車vs△左6四銀で、一部△四間飛車も検討。第2章は△四間飛車vs▲右4六銀、第3章では先後両方の棒銀対策を解説している。第1章〜第3章は基本の筋を解説しつつ、当時最新だった展開に触れている感じだ。なお、『四間飛車道場 第六巻 最香1二香』(2002)の形は、1993年の米長-小林戦(A級順位戦)で初めて指されたらしい(第3章棒銀編の2局目)。 第4章は▲右四間飛車。この章は他の章よりも基本的な変化から解説されている。また、右四間側の玉型がいろいろあるためか、やや「浅く広く」になっている。 前著『スーパー四間飛車』の特殊なレイアウトとは打って変わって、本書はオーソドックスな『羽生の頭脳』スタイル。わたしはこちらの方が読みやすいと思う。さらに、各図面の下に追加コメントがあるのがポイント高し。単なる本文の繰り返しではなく、ちゃんと補足説明になっていて理解を助けてくれる。 各章末にはまとめとして「スーパーエッセンス」がある。各テーマ図面の下に3〜4行程度でまとめてある形式で、『羽生の頭脳』シリーズの「羽生の結論」などでおなじみ。本書のは図面が多く、結構詳しい。一度本編を読んでいるなら、次回からは「スーパーエッセンス」を読んでいけばすぐに内容を思い出せるだろう。 個人的には同時期の『羽生の頭脳 1』(1992)等よりも読みやすく、理解しやすかった。(2007Jan30) |
【関連書籍】 |
トップページ > 棋書ミシュラン! > 新スーパー四間飛車T |
|