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■羽生善治の終盤術(3) 堅さをくずす本

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羽生善治の終盤術(3) 堅さをくずす本
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最強将棋21
羽生善治の終盤術(3)
堅さをくずす本
[総合評価] A

難易度:★★☆
    〜★★★★

見開き2問(天地逆)
内容:(質)A(量)A
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:A
中級〜有段向き

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【著 者】 羽生善治
【出版社】 浅川書房
発行:2006年6月 ISBN:4-86137-013-2
定価:1,365円(5%税込) 224ページ/19cm


【本の内容】
第1章 美濃くずしと実戦 基本手筋の確認/基本的な例/美濃くずし/タテへの応用/
攻め駒は十分/詰めろを読む/返し技を読む/駒の働きに差をつける/
より厳しく、より周到に/明快な寄せ/攻防の間合い/しのぎと入玉の阻止
67p
第2章 穴熊くずしと実戦 基本手筋の確認/最初の練習/穴熊くずしの基本/
と金のスピード/危険な攻防手/手勝ちを読みきる/
斜めの構図/ラインの寄せ/逃がさない攻め/手がかりがない場合
54p
第3章 矢倉くずしと実戦 基本手筋の確認/急所の形/拠点を生かす/端攻めの基本/
攻めるべき駒/基本の筋と攻防のバランス/玉頭攻めの基本/
矢倉の攻め方/応用問題/駒を前に/攻防の考え方/攻めは流れに乗って
84p

◆内容紹介(浅川書房HPより)
寄せの基本は覚えた、基本的な囲い崩しも覚えた──そんな二人が対局すれば、すんなりとは決まりません。
当然ながら、その手筋を避けようとしてきたり、その手筋では間に合わないような工夫をしてきます。
そこで、本に書いてある手筋通りに決着するのではなく、基本手筋は実戦の中でさまざまに変形していくことになります。
そうした基本手筋の実戦的変奏を通して、手筋を応用するコツや、どういう寄せが《いい感じの寄せ》なのか、理解していただくのが本書の狙いです。


【レビュー】
終盤の考え方を次の一手形式で解説した本。三部作シリーズの最終巻。

最終巻となる本書では、第2巻に引き続き「手筋を複数回組み合わせて囲いを攻略する」という問題を多く収録。特に三大囲いである美濃囲い・穴熊囲い・矢倉囲いの崩し方をテーマに取り上げた。

囲い崩しの手筋をテーマにした問題集はかなりたくさん出ているが、多くは「半分崩れた形を攻略する」ものだったり、「十分な待ち駒がある状態で攻略する」ものである。本書では、各章の最初に囲い崩しの基本手筋を6問ずつ用意し、それらを習得していることを前提として、「いかに囲いを崩せる形に持っていくか」がメインテーマとなっている。

過去2巻と同様、出題はすべて羽生の実戦から。マークは第2巻と同様で[基本][重要][難問][爽快]と無印の5種類。

難易度は、全3間の中でもっとも易しい(といっても、ある程度囲い崩しの手筋を習得していることが条件)。得手不得手により、各章の難易度は感じ方が違いそうだ。わたしの正解率は、第1章(美濃)は6〜7割、第2章(穴熊)は9割、第3章(矢倉)は2〜3割だった(-_-;)

全3巻の総括をしておくと、
 難易度 (難)1>2>3(易)
 オススメ度 (高)1>3>2(低)

あくまでも個人的な感想だし、3冊の差はそれほど大きくない。どの巻から始めるかは好みで決めればよいだろう。ただ、できれば3冊とも制覇してほしい。(2006Dec05)



【関連書籍】
 『
羽生善治の終盤術(1) 攻めをつなぐ本
 『
羽生善治の終盤術(2) 基本だけでここまで出来る
[ジャンル] 
寄せの手筋
[シリーズ] 
最強将棋21
[著者] 
羽生善治
[発行年] 
2006年

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