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■四間飛車の急所(1) 進化の謎を解く

< | No.0269 | >

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(初版表紙)

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最強将棋21 #02
四間飛車の急所(1)
進化の謎を解く
[総合評価] S

難易度:★★★★

図面:見開き4枚
内容:(質)A(量)A
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:A
上級〜高段者向き

【著 者】 藤井猛
【出版社】 浅川書房
発行:2003年12月 ISBN:4-86137-001-9
定価:1,400円 240ページ/19cm
(新デザイン)
四間飛車の急所(1) 進化の謎を解く
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最強将棋21 #02
四間飛車の急所(1)
進化の謎を解く
[総合評価] S

難易度:★★★★

図面:見開き4枚
内容:(質)A(量)A
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:A
上級〜高段者向き

【著 者】 藤井猛
【出版社】 浅川書房
発行:2003年12月 ISBN:4-86137-001-9
定価:1,400円 240ページ/19cm


【本の内容】
第1章 基本図をめぐるダイナミズム
――
5七銀左戦法の急所
・戦型の急所
(1)“自然な三手”の消滅 ─ 鷺宮定跡
(2)反撃筋の発見 ─ △6四角と△1二香
(3)端角からの新構想 ─ 新旧端角作戦(▲9七角)
(4)見直された悪形 ─ △4三銀型
(5)一手早く、一路深く ─ 新鷺宮定跡
(6)新感覚の△1二香 ─ 斜め棒銀
(7)革命的新手 ─ 4五歩早仕掛け(郷田新手)
(8)必要な△4三銀 ─ 藤井システム
(9)新時代の基本図へ ─ △4一金型
・定跡と実戦から 1
30p
第2章 四間飛車は《矢倉化》するか
――
居飛車穴熊の急所
・戦型の急所
(1)作戦のバリエーション
(2)大山流高美濃
(3)作戦負けを避ける三つの方法
【△5四銀型】(4)銀を出るタイミング (5)陣形のバランス
 (6)上部に備える (7)手詰まりが不満
【△3ニ銀型待機策】(8)左銀の活用法
【△4四銀型】(9)天王山を目指して (10)最も自然な順
 (11)中央突破 (12)やわらかい銀引き (13)居飛車の理想形
 (14)タイミングをずらす (15)手待ちから反撃へ
【△7八金型】(16)よみがえる升田将棋
【石田流】(17)石田流─昭和から平成へ (18)居飛車の転換点
 (19)軽いさばきを狙う (20)最新形に合流
・〔番外編〕端角作戦
・〔番外編〕藤井システムのヒント
・定跡と実戦から 2
64p
第3章 単独では生き残れない
――
右4六銀戦法の急所
・戦型の急所
(1)新時代の基本図へ (2)進化する戦法 (3)不思議な局面
(4)苦心の仕掛け (5)左美濃の影響 (6)藤井システムとの関連
・定跡と実戦から 3
18p
第4章 なぜ主流の座を譲ったのか
――
5筋位取りの急所
・戦型の急所
(1)6筋交換を目指す (2)有力な反発 (3)左銀の5筋位取り
(4)四手一組の受けの形 (5)先手の一手勝ち (6)振り飛車の決定版
・定跡と実戦から 4
16p
第5章 この局面をどう見るか
――
玉頭位取りの急所
・戦型の急所
(1)理想形とバリエーション
【△5四銀型】
 (2)駒組みの基本手順 (3)袖飛車に備える (4)飛車を十字に使う
【石田流】(5)石田流へ (6)位の均衡
【△4四銀型】(7)最有力の△4四銀 (8)危険な場所に活路
 (9)6筋交換には△5四金 (10)それでも△5四金 (11)中央に援軍
 (13)最強の構え
(14)作戦のバリエーション
・定跡と実戦から 5
32p
第6章 手順を尽くすということ
――
左美濃の急所
・戦型の急所
(1)天守閣美濃 (2)銀冠に組めるか (3)不自然な苦しさ
(4)居飛車の猛攻 (5)新しい発想 (6)藤井システム (7)久保新手
・定跡と実戦から 6
18p
第7章 最新最強の布陣
――
棒銀の急所
・戦型の急所
(1)歴史ある戦法 (2)角交換作戦 (3)袖飛車作戦 (4)古典的手法
(5)定跡への疑問 (6)終盤勝負へ (7)軽い反撃を狙う(8)万能の最強布陣
・定跡と実戦から 7
24p
第8章 基本図のセンス
――
右四間飛車の急所
・戦型の急所
(1)条件が必要な戦法 (2)振り飛車が戦える (3)△1二香の絶大な効果
(4)左美濃と併用 (5)やわらかい受けの形 (6)居飛車穴熊と併用
(7)居角で待つ (8)居銀で待つ
・定跡と実戦から 8
20p
第9章 新世紀の四間飛車対策
――
ミレニアムの急所
(1)ミレニアムとは (2)高美濃が有力 (3)堅さと仕掛け
(4)手得か利かしか
・定跡と実戦から 9
11p

◆内容紹介(浅川書房HPより)
四間飛車はどのように進化してきたのか。5七銀左戦法や居飛車穴熊はもちろん主要な戦型の急所をズバリ指摘し、四間飛車の大きな流れを一気に掴む。藤井システムを編み出した著者だからこそ書ける四間飛車の革命。居飛車党も必読の、かつてない将棋理論書が誕生した!
戦型ごとにまとめ(戦型の急所)とコラム(定跡と実戦から)も付いた立体的構成。「藤井システムのヒント」「升田将棋の雄大さ、大山将棋の謎」など興味深い話も満載! 5回読んでも飽きない、スリリングな内容です。


【レビュー】
四間飛車の最新定跡にいたるまでの変遷と、藤井の見解を解説した本。

もともとの題名は『四間飛車の二十年』になる予定だったらしい。題名から察するに、居飛車穴熊登場後の四間飛車の移り変わりを書くつもりだったのだろう。本書は歴史の変遷を上手く使いながら、「この変化があるからここではこう指すのだ」というところにスポットライトが当てられている。“『現代矢倉の思想』の四間飛車版”といった感じか。

各戦型ごとに、キモとなる変化について詳細に解説され、読み物としても非常に面白い。図面の下に書かれている“藤井ノート”は本文を上手く補足しており、見逃せない。一回読んだだけでは理解しきれないが、時間を置いて何度も読んだり、他書と見比べたりすると面白い。「定跡書はたくさん読んでいるけれど、頭の中で整理ができていない方」にはウッテツケの一冊だ。

個人的に興味深かったのは、現在ではあまり見かけない“玉頭位取り”が、5七銀左戦法よりも多くのページを割かれていること。ここ20年ではあまり書籍化されていない戦型であるが、だからこそ力を入れて解説したのか、それとも居飛車側の工夫次第で復活する可能性を見込んでいるのだろうか。そう考えてみると、ページ数がそのまま藤井の関心度を示しているのかも…なんてことを考えながら読んでみるのもいい。



もっとも、本書を読んだ感想は人によってかなり違うと思う。内容は盛りだくさんである一方、“急所”以外の変化はかなり省略されているので、定跡の知識をある程度持っていないとついていけない。逆に、定跡にすごく精通していて、頭の中での整理整頓もできている人には物足りないだろう。

なお、完成度の高さで知られる“浅川編集”であるにもかかわらず、誤字脱字が目立つ。納期が短すぎたのか?出版時点で藤井のA級残留が危うかったのも関係あるのか?第二版以降に期待。

素晴らしい本であることは間違いないのだ。だが、現時点では「四間飛車本で史上五指に入る一冊」といえるかどうか、よく分からない。本書はシリーズ化されるようなので、シリーズ完結後にもう一度振り返って評価してみたい。(2004Jan18)



【関連書籍】
 『
四間飛車の急所(2) 急戦大全【上】
 『
四間飛車の急所(3) 急戦大全【下】
 『
四間飛車の急所(4) 最強の4一金型
[ジャンル] 
四間飛車(総合)
[シリーズ] 
最強将棋21
[著者] 
藤井猛
[発行年] 
2003年

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