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■将棋・ひと目の寄せ

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将棋・ひと目の寄せ
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マイコミ将棋文庫SP
将棋・ひと目の寄せ
終盤で必ず生きる200問
[総合評価] A

難易度:★☆
   〜★★★

見開き1問
内容:(質)A(量)A
レイアウト:A
解答の裏透け:C
解説:B
中級〜上級向き

【編】 週刊将棋
【出版社】 毎日コミュニケーションズ
発行:2008年7月 ISBN:978-4-8399-2907-7
定価:1,050円(5%税込) 416ページ/16cm


【本の内容】
( )内の数字は問題数です。
第1章 ひと目の詰み ・基本の詰み形(30)
 頭金/金銀の使い方/成る/桂の使い方/逃げ道をふさぐ/
 守りをそらす/一間龍/下から追う/玉を呼ぶ/死角を作る/
 開き王手/空間を作る
・実戦の詰み(40)
 端玉/早囲い/居飛車急戦形/舟囲い系/矢倉系/美濃囲い系/
 穴熊/右玉/金無双/手掛かりなし
142p
第2章 ひと目の必死 ・基本の必死形(33)
 上から押さえる/挟み撃ち/2つの詰み筋/腹銀/邪魔駒消去/
 龍・飛/馬・角/端玉/その他
・実戦の必死(30)
 相居飛車系/舟囲い系/矢倉系/美濃囲い系/穴熊系
128p
第3章 ひと目の受け ・詰みを逃れる1〜20(20)
・詰めろを逃れる1〜20(20)
82p
第4章 力試し―何を持てば詰む? ・持駒問題1〜20(20) 42p
第5章 ひと目の攻防手 ・双玉問題1〜7(7) 16p

◆内容紹介
マイコミ将棋文庫SP将棋ひと目シリーズの第4弾が発売となりました。寄せとは、終盤に玉を詰みへと導くことです。本書ではこの寄せを、「詰み」、「必死」、「受け」に分けて出題してあります。部分図なので考えやすく、自然と寄せの力が身につきます。
「何を持てば詰む」や「双玉問題」といった応用の章もあり、問題は全部で200問。ひと目で急所に手が伸びるように、繰り返し解いてみることをおススメいたします。


【レビュー】
終盤の手筋の問題集。

本書は、「寄せの手筋168』と『凌ぎの手筋186』を足して2で割って、難しい問題をカットして、解説をやや簡潔にした問題集」である。(長くてすみません)

第1章「ひと目の詰み」は、実戦で使えそうな詰み手筋を多く紹介。いわゆる「実戦型」ではなく、本当に実戦的な手筋ばかりだ。第30問のような、桂捨てで空間を作って詰ますような技が使えるようになると、将棋が面白くなってくるだろう。

第2章は基本的な必至問題。『
寄せの手筋168』とほぼ同じ問題が多数出てくる。必至問題は、玉方の持駒にも注意。「金がないから必至」ということがよくある。

第3章は受けの問題で、『
凌ぎの手筋186』に出てくるような、何を合駒するか、または玉を逃げるかという問題。特に合駒問題は、「横に利く駒(飛・金)」「斜め後ろに利く駒(角・銀)」「前に利く駒(歩・香・銀・金・飛)」「前に利かない駒(角・桂)」などに注意して読むと良い。基本的にこの章は「読み」がすべてなので、「ひと目」というフレーズが付くのは少しおかしいかもしれない。

第4章は「持駒が何なら詰むか」という、最近ときどき見られる問題。持駒の種類は三択で、答えが2つある場合もある(3つとも正解or3つとも不正解という意地悪なものはない)。この章も基本的に丁寧に読むしかなく、「ひと目」という性質のものではない。

第5章は攻防手で、逆王手や「詰めろ逃れの詰めろ」など。これくらいのレベルならまさに「ひと目」で見えるようになりたいものだ。

まとめると、第1章・第2章・第5章は「ひと目で見えるようになりたい問題」、第3章・第4章は「丁寧に読みを入れる訓練をする問題」である。

問題はすべて部分図。第1章「実戦の詰み」や第2章「実戦の必死」も実戦図(すべての駒を使った図)ではなく、一部の駒を使った(不要な駒を省いた)部分図である。

難易度は5段階で、★の数で表示。★1や★2は非常に簡単な問題であるが、★3のレベルはかなり幅広い。たとえば★3の第31問はとにかく王手すれば詰む5手詰めでかなり易しいと思うが、直前の★3の第31問は手順の組み合わせが複雑な9手詰めで。これがスラスラ解ければ軽く初段はあるだろうと思う。★4・★5は全体の1割以下で、三段以上を自負する人なら必ず読みきりたいところ。

1問目は頭金の1手詰めからで、最初の20問くらいはかなり易しい問題が続くので、初級者の人も「これなら解けそう」と思ってしまいそうだが、
本全体としての難易度は5級から初段くらいが対象だと思う。

これくらいの対象棋力で終盤の手筋の本といえば『
終盤の手筋 基本編』(週刊将棋/小川明久,MYCOM,1989/2003)があり、本書とコンセプトや構成がかなり似ている。解説は本書よりも詳細だったが、すでに絶版で中古価格も高騰しているので、本書を代わりに読めばよいと思う。

比較的易しめの問題集ということで、今回も私は全問正解を目指してアタックしたが、第192問(★5)だけは正解できなかった。(つД`) (2008Sep30)


【他の方のレビュー】(外部リンク)
将棋の棋書レビュー
決めろ、ちゃぶ台返し!(将棋)
Amazon.co.jp: カスタマーレビュー
トマト王国
こどもと将棋をしよう!@柏
ビーケーワン




【関連書籍】

[ジャンル] 
寄せの手筋
[シリーズ] 
マイコミ将棋文庫SP
[著者] 
週刊将棋
[発行年] 
2008年

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