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■加藤流振り飛車撃破

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加藤流振り飛車撃破 プロの将棋シリーズ(6)
加藤流振り飛車撃破
[総合評価] B

難易度:★★★☆

図面:見開き4枚
内容:(質)B(量)B
レイアウト:A
解説:B
読みやすさ:A
上級〜有段向き

【著 者】 加藤一二三
【出版社】 毎日コミュニケーションズ
発行:2003年9月 ISBN:4-8399-1236-X
定価:1,365(5%税込) 224ページ/19cm


【本の内容】
第1章 四間飛車対銀捨て型 (1)四間飛車対銀捨て型
(2)四間飛車対▲9五歩型
20p
第2章 四間飛車△1四歩型   20p
第3章 四間飛車△4二金型   22p
第4章 四間飛車の穴熊 (1)△四間飛車の穴熊
(2)▲四間飛車の穴熊
30p
第5章 四間飛車の△4五歩型   8p
第6章 向かい飛車対棒銀   16p
第7章 中飛車対▲3八飛型   10p
第8章 実戦編(7局) (1)vs櫛田陽一,▲四間飛車vs△棒銀,1999.10.18
(2)vs室岡克彦,△四間飛車vs▲棒銀,1999.11.05
(3)vs大山康晴,▲四間飛車vs△棒銀,1987.11.29
(4)vs谷川浩司,△三間飛車vs▲棒銀,2000.02.14
(5)vs大山康晴,△四間飛車4一金型,1982.03.15
(6)vs中原誠,△四間飛車vs▲棒銀,2000.03.02
83p

・【付録】対振り飛車熱闘譜=5局(解説なし)

◆内容紹介(MYCOMホームページより)
名人をはじめ数多くのタイトルを獲得した加藤九段が、独自の振り飛車撃破法を講義する。対四間飛車をはじめ、向かい飛車や中飛車への対策もばっちりだ。
「この度、基本定跡と新定跡を解説し、自戦記もおり込んだ本の依頼を受けて、私は張り切って取り組んだ。私の将棋の特徴は、力強さにある。私が勝った名局は、非常に力強さを感じるので「加藤流振り飛車撃破」を題名とした。私は対振り飛車戦で、最近でも新手を見つけて勝っているが、これは大変嬉しい事である。」


【レビュー】
加藤流の振飛車破りをまとめた定跡書。

加藤は振飛車に対して急戦で挑むことが多く、数多くの優れた定跡を残している。本書は対四間飛車を中心として、急戦向飛車対策とツノ銀中飛車対策を紹介していく。

各章の内容を簡単に説明していこう。

『加藤流振り飛車撃破』図面第1章は△四間飛車vs▲棒銀で、端に銀を捨てるタイプ(左図)。先に駒損するが、一方的に飛が成り込んで居飛車が指せるというもので、近年の代表的な加藤流定跡となった。

第2章は△四間飛車vs▲棒銀で、後手が△1四歩と突くタイプ。第1章の銀捨てが手ごわいと見て、▲1五銀を防いだもの。

第3章も△四間飛車vs▲棒銀で、最強の棒銀対策とされる△4二金型。振飛車の左金が囲いから離れていって、感触的にも重いが、金銀の力で棒銀を封じようというもの。残念ながら、本書でもこの△4二金型を破ることができていない。

第1章〜第3章の内容は、『四間飛車道場 第五巻 棒銀』(所司和晴,MYCOM,2002.06)に詳しく書かれているが、△4二金型については本書の方が少し詳しい部分もある。

第4章は四間飛車穴熊vsナナメ棒銀急戦。第1節は△四間穴熊で、▲3五歩△同歩▲4六銀と仕掛ける。美濃囲いの対四間飛車でも同じような仕掛ける筋があるが、四間穴熊の場合は5筋・6筋が突いていない関係で、△4五歩(角道を開ける)に▲5五歩と止めるのが有力になる。第2節は▲四間穴熊で、1手の違いを吸収するために△5二金右を省略して仕掛ける。

第5章は、△四間飛車が△3二銀型で、居飛車が急戦を仕掛ける前に角交換を挑んでくる指し方。「角道ポン」「△4五歩ポン」「B級四間飛車」などともいわれる型である。本書では、角交換後に▲3七銀〜▲4六歩から〔右図〕を目指して、居飛車指せるという見解。この章は方針の解説のみであるが、角道ポンに対する居飛車側の見解が載っている本が少ないので、参考にできそう。

第6章は、△急戦向飛車+玉頭銀への対策と、△急戦向飛車vs▲棒銀。量は多くないが、対急戦向飛車を居飛車視点で書いている本は少ない。急戦向飛車対策に苦しんでいる人は、一読の価値あり。

第7章は、△ツノ銀中飛車vs▲3八飛。代表的なツノ銀対策である。本章では、基本的な居飛車有利になる変化の紹介にとどまっている。

定跡編のいくつかの章末には、加藤の見解をまとめたものがある。まとめがあるのは、第1章、第2章、第4章、第7章。網羅型の定跡書でない場合は、こういったまとめがあるのは良いと思う。

章によって内容の濃淡にムラがある感じがあるが、加藤の見解を知りたい人にはオススメ。個人的には、あまり載っている本が少ない第4章〜第6章の内容は参考になった。(2010Feb01)

※付録の「対振り飛車熱闘譜」のvs中田功戦は、『加藤流最強三間飛車撃破』(加藤一二三,MYCOM,2004.06)に自戦記付きで載っているものと同じ。
※誤植(初版で確認)
 p77下段 ×「飛を取り込んでおく」 ○「飛を成り込んでおく」


【他の方のレビュー】(外部リンク)
棋書解説&評価委員会
白砂青松の将棋研究室
Amazon.co.jp: カスタマーレビュー
棋書の図書館



【関連書籍】

[ジャンル] 
振飛車総合
[シリーズ] 
プロの将棋シリーズ
[著者] 
加藤一二三
[発行年] 
2003年

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